【TESTEA(テスティー)自由が丘校】かけがえのない地球
TESTEA自由が丘校(兼 みなとみらい校)教室長の中島です。
1972年6月5日、ストックホルムで環境問題に関する世界初の大規模な政府間会合が開催されました。
さて本日のタイトルは、国際連合人間環境会議のスローガン(Only One Earth)です。
私が初めて意識した環境問題は「オゾン層の破壊」でした。
昭和基地の隊員が世界で初めてオゾン層が減少していることを発見しました。 1982年のことです。
オゾンホールという言葉もこのときから使われるようになりました。
オゾン層を破壊する主たる原因はフロンガスです。
フロンガスは極めて安定した物質で、対流圏ではほとんど分解されず成層圏にまで到達します。
そこで太陽の紫外線を強く浴びることで塩素を放出します。
その塩素が連鎖反応的にオゾンを破壊するというものです。
なんと1個の塩素原子が数万から数十万のオゾン分子を破壊するとか。
オゾン層が破壊されると何が問題になるのか。
それは地上に降り注ぐ紫外線の量が増えてしまうことです。
生物にとって極めて有害な紫外線を吸収するオゾン層が少なくなるためです。
紫外線は、生物が細胞増殖するときに用いるDNAの中の核酸分子に吸収され損傷させます。
これが皮膚がんなどの原因になるのです。
オゾンホールは1990年くらいまでは拡大傾向にありました。
しかしそれ以降はフロンガスに対する国際的規制もあり、オゾン層は年々回復傾向にあります。
もしオゾンホールやメカニズムの解明が遅れていたら、今の地球環境はさらに厳しいものです。
そう思うと、今後、いや今現在も未知の環境破壊が進行していないか心配になります。
まずは自分たちでできる身近なことから地道にやっていくのがいいですね。