この方法を使えば合格率20%でも合格できます
こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
過去問対策の重要性
8月に入り、早い塾では、そろそろ過去問に着手しだす時期ですね。
受験と言えば過去問に始まり過去問に終わると言っても過言ではないくらい、過去問対策は合否を分ける超重要ポイントです。
私の感覚的なものになってしまいますが、過去問をしっかりやり込むと、合格率が30%くらい上がります。
模試での判定が30%の子たちを集めたら、過去問を徹底指導すると60%くらいは合格させられます。
模試での判定が50%の子たちを集めたら、そのうちの80%くらいは合格させる自信があります。
80%の子たちなら全員合格させられるんじゃないでしょうか。
(当日の体調不良とかさえなければ)
特にこれって、大手集団塾で「○○対策講座」がない中堅層の学校ほど顕著に効果的なんですね。
過去問を始める時期について
今回の記事のタイトルにもなっている、合格率20%からでも逆転合格を掴む方法というのは「過去問の徹底対策指導」です。
では、その超重要な過去問指導はいつから始めたら良いのでしょうか?
違う塾に通ってるお友達の話を聞くと、
「うちの子はまだやってないのにあの子はもうやってるらしい」
ということが分かって焦りだしたりすることがありますよね。
逆に、
「あっちの塾ではまだやるなって言われているけど、うちはやれって言われてる。本当にやらせていいの?」
と心配になってしまったり。
今回はそうしたお悩みを解決する内容です。
参考にしてみてください。
なお、今回のお話は、特に第1志望の対策についてのお話です。
実際には第2志望・第3志望の過去問を並行して行うので、もう少し複雑になります。
しかし、そこまで書くと記事が長くなりすぎてしまうので、第1志望に絞って話を進めます。
過去問開始のタイミング
さて、過去問を始める時期ですが、何月から始めるのが正しいとかではなく、
「お子さんの性格によって始める時期が違う」
という風に考えていただくのが良いと思います。
6年生の2学期のラストスパートとなると、塾での勉強時間も家庭での勉強時間も多くなり、子どもはグッと力を伸ばします。
1ヶ月でけっこう別人になります。
ということは、「2月1日の時点で解けるようになることが目標」の問題を今の時期にスラスラ解けるわけがないんですね。
「そこそこ戦える」レベルになるのも、いいところ10月後半から11月くらいでしょう。
日能研などは、実際にこれくらいのタイミングで過去問をやるように指導していることが多いですね。
もしお子さんが、過去問をやって悪い点数を取ったら落ち込みそうな性格なら、この時期まで過去問はやらない方が良いでしょう。
じっくり力をつけて、戦えるようになってからチャレンジでも間に合います。
テスティーでは、生徒のタイプによっては、11月までは基礎力を高めることを徹底し、12月から過去問をスタートさせるパターンもあります。
それでもしっかり第1志望の合格を勝ち取ってくるのです。
早期の過去問対策のメリット
では、8月~9月の早い時期に、まだ戦えないとわかっていて過去問を解くことにはどんなメリットがあるのでしょうか?
その目的は「偵察」です。
「敵を知る」ってやつですね。
自分が受けたいと思っている学校には、どんな問題がどのレベルの難易度まで出るのか?
それを把握しておけば、日々の学習内容を取捨選択していく上で役立ちます。
入試の傾向を把握できてさえいれば、
「入試に絶対出ないような勉強をやらされて疲弊する」
という大事故も防げます。
この「偵察」は親御さんや先生が代わりにしてあげるのも有効ですが、本人が自らやっておくと、自分で「ここはそこまで頑張らなくて良いか」と見切りをつけたり、逆に「こういう問題は本番でも出されてたから頑張らなきゃ」と粘ったり、メリハリをつけた勉強をしやすくなります。
過去問対策の効果
実際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のエリザベス・ビョーク教授が大学生を対象にして行った実験でも、先にテストを受けさせてから授業を行った範囲は、普通に授業を行ったあとでテストをした範囲と比べて、授業後のテストの結果が約10%高くなったそうです。
事前に「偵察」テストをしてみるだけで、授業を受けたときに記憶に残る量が変わるというのは面白いですよね。
そう考えると、4~5年生の子でも、全く解けなかったとしても過去問を見てみることは効果的ですね。
まとめ
9月に第1志望の過去問をやったところで「当たって砕ける」ことになるかもしれませんが、「偵察」が目的なのですからそれでいいのです。
その中でも「今の時点でできてほしいもの」「復習すればできるようになるもの」はありますから、そこだけちゃんと見極めて丁寧に解説してもらい(または解説を読んで)理解するようにしてください。
本人・親御さんともに、ひどい点を取っても落ち込まず、割り切ることが大切ですね。
先生の方から「結果は気にしなくて良い」という一言があると、本人も安心できていっそう良いと思います。
過去問を始めるベストな時期は、その子によって変わってきます。
一人ひとりの個性に合わせた対応がカギです。
子どもの能力・性格・現時点での仕上がり具合、そういった様々な要素を見極めてしっかり過去問を活用すると、模試の判定以上に合格の確率はグッと上がります。
ぜひお子さんに合わせたバックアップをして、合格にむけて後押ししてあげてくださいね。
それでは!
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