塾長ブログ

子供に教え過ぎちゃっていませんか?

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

TESTEA新人講師研修のTips

先日は過去問演習の指導法についてのTipsをシェアしましたので、今回は新人講師研修のTipsをシェアしようと思います。

講師間で共有している生徒の学力を引き上げるためのノウハウは、ご家庭で子どもに勉強を教える際にもとても効果的だろうと思います。ぜひみなさんのご家庭でもお役立てください。

さて、冒頭の写真の2人が、実際に研修をしている様子です。

一見、グレーのパーカーの先生が、左の黒のジャケットの先生に対して研修しているように見えますね。しかしこれ、実際は逆なのです。

グレーのパーカーの横山先生が後輩講師で先生役、黒のジャケットの土屋先生が先輩講師で生徒役をやりながら研修しています。本物の授業同様に板書や講義、問題演習などをやりつつ、研修をしているのです。

ちなみに土屋先生(愛称つっちー)は、小学生の時からテスティーに通っていた元生徒の講師です。いたずらっ子だったつっちーが、いまでは研修まで担当する人気講師・主力講師に育ってくれて大変感慨深いです。余談ですが、最近は一緒に飲んだりフットサルをやったりもしています(笑)

教えすぎないことの大切さ

で、話を戻して、この研修の目的、つまりこの記事でみなさんにお伝えしたい内容は何かというと、それは「教えすぎない」ということです。

生徒役の先輩講師は、生徒を演じて、リアルな生徒のようにふるまいます。わかっていてもわざと間違えたり、フリーズしてしばらく止まってみたり。授業本番でよくある生徒の反応を実演して、それに対しての対応の練習をするのです。

これって実は、算数や国語の教科的な知識の研修よりもずっと重要なのです。多くの新人講師の子たちにありがちな傾向。それは、良かれと思って教えすぎてしまうことです。

アウトプットを重視する

生徒の手が止まっていると不安になるのか、「ここはね、こうやって解くんだよ」といった風に多くを伝えすぎてしまいます。場合によっては答えまで出してあげてしまいます。

ちょっとみなさんも考えてみてほしいのですが、そんな風に生徒の替わりに先生が解いてあげるような状態で、その子の学力は伸びていくでしょうか?

まぁ、答えは明らかですよね。

一応認知心理学的な解説をしておくと、人間の脳はインプットされる情報、つまり教えられた内容はあまり記憶に残りません。しかし、アウトプット、つまりやってみた経験は記憶によく残ります。だからアウトプットを本人にやらせるようにしなければいけないのです。

ヒントの出し方

そこで、研修では生徒が止まってしまった場合の対処法なども教えています。

例えば上で書いたような教えすぎのパターンに対しては、「それはまずい行為だよ、何故だと思いますか?」と問いかけて考えさせ、「生徒の成長体験や自分の力で解く方法を奪うことになるからだよ、我々の役目はあくまでコーチとかサポーターで、答えまでのヒントを出す程度にしましょう!テスト本番で先生がいないと何も出来ない生徒が生まれちゃうからね」のように、「なぜそうするべきなのか」まで明確に伝えています。

「ヒントを出す」と一言で言ってもわかりにくいですから、もう少し具体的に「こういう時は、先ず何をするんだっけ?」とか、「今、わかっているものは何かな?一旦整理してみよう!」といった形で、ヒントはこうやって出そうねという具体例も示して、少しずつ聞き取りや問いかけの練習をさせています。

教えすぎに注意

で、こういった話を聞いた後で、ふりかえってみてください。

みなさんは、教えすぎてしまっていませんでしたか?

なまじ自分が解ける問題だったとしても、それをただ教えるとか解いてみせるとかだけだと、子どもの学力は成長しません。

いかに上手に子どもたちに自分で解かせるように仕向けられるか、そこが勝負の分かれ目になります。

できるからといって、教えすぎないように要注意。むしろどこまで教えずに自分で解かせるかで、お子さんの成績は決まります。

今回の記事を参考にして、できる限り本人に任せてみてくださいね。

それでは!

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