受験体験記

嫌いだった算数が、今では一番好きな教科に

 

 

― 受験を意識したきっかけを教えてください。
Mさん:
小学校低学年のころまでは、正直「中学受験」という言葉すら意識していませんでした。
学校生活も楽しく、友達と過ごす毎日が当たり前。そんな私が変わったのは、小学3年生くらいのころだったと思います。
周りの友達と同じことをしているのに、どこか物足りなさを感じるようになったんです。
勉強も行事も同じメンバー、同じ環境。
そんな時、お姉ちゃんが通っていたSFC(慶應義塾湘南藤沢中等部)の話をよくしてくれて、「学校ってこんなに自由で楽しいんだ!」と驚きました。

研究発表やディスカッション、海外研修の話を聞くたびに憧れが強くなっていき、「私もお姉ちゃんと同じ学校に行きたい」と思うようになりました。
保護者様:
当時はまだ小学生ですから、本人がそんなに明確な目標を持っているとは思っていませんでした。
でも、「お姉ちゃんの通っている学校に行きたい」という言葉に、芯の強さのようなものを感じたんです。
小学校受験は経験していましたが、中学受験はまったく未知の世界。親としては不安の方が大きかったです。
ただ、本人の意志が本当に強く、「どうしても自分で挑戦したい」という気持ちが伝わってきたので、サポートしようと決めました。

 

―テスティーに通い始めたきっかけは?
保護者様:
4年生からサピックスに通っていましたが、カリキュラムの進度や宿題量が想像以上にハードでした。
特に算数と理科は、家庭では手に負えない内容も多く、「このままだと本人が消化不良を起こしてしまう」と感じていました。
ちょうど姉がテスティーに通っていて、授業後に楽しそうに話してくれる様子を見ていたので、「この塾なら大丈夫そうだな」と思えたんです。
5年生に進級するタイミングの3月、思い切って入塾を決めました。
目的は明確で、「算数と理科の理解を深め、サピの学習を確実に身につけること」。
同時に、本人の気持ちが追いつかなくならないように、メンタル面も見ていただきたいという思いもありました。

 

―入塾当初の課題は何でしたか?
Mさん:
算数が苦手というより、「やる気が出なかった」んです。
自分の好きなことなら何時間でも集中できるけど、興味がないと途端に手が止まるタイプで …。
理科も「植物」とか「暗記するだけの単元」はどうしてもモチベーションが上がらず、ノートを開いても頭に入らない。
正直、4年生の終わりごろは 宿題をこなすだけ になっていたと思います。
保護者様:
家庭学習のサイクルが完全に崩れていました。
サピックスの宿題を「全部終わらせなきゃ」と焦るばかりで、結果的に中途半端になってしまう。
理解よりも「こなす」ことが目的になっていて、親としても「このままでは自信を失う」と感じていました。
だから、テスティーには「とにかく宿題を整理し、優先順位をつけながら理解を深めるサポートをしてほしい」とお願いしました。

 

―テスティーでの授業はどんな様子でしたか?
Mさん:
1対1の授業だったので、わからないところをすぐに質問できたのが大きかったです。
最初の頃は、先生に「この問題わからない」と言うのも勇気がいりましたが、話しやすい雰囲気で安心できました。
印象に残っているのは、理科の「アサガオの光合成」の授業。
今まではただ実験の手順を覚えるだけだったのに、先生が「なんのためにこの実験をするのか」「どういう結果になると何がわかるのか」を丁寧に教えてくれたんです。
それで初めて「理解して勉強するってこういうことなんだ」と思いました。
その単元が模試に出て、完璧に解けた時は、本当に嬉しかったです。

 

―成績の変化はいかがでしたか?
保護者様:
入塾後、少しずつ波がなくなってきました。
5年生の1年間で偏差値がぐっと伸び、サピックス内でも上位クラスを安定してキープできるようになりました。
特に算数は、入塾時の偏差値53から最終的には69.9まで上昇。
理科も苦手意識を克服し、入塾時43.9から65近くまで上がりました。
本人の努力はもちろんですが、先生が毎週の復習を徹底してくださったおかげだと思います。

 

 

―スランプの時期もあったとか。
Mさん:
6年生の11月、理科の偏差値が初めて50を下回りました。
ずっと得点源にしてきた科目だったので、ショックでした。
焦っても結果が出ず、理科が怖くなってしまった時期です。
でも先生に「苦手分野こそ伸ばせる」と言われて、少しずつ前を向けるようになりました。
復習ノートを作って、間違えた問題を全部書き出して、できるまで何度も解き直しました。
そうしたら少しずつ成果が出てきて、最終的には「理科って面白いかも」と思えるようになりました。

 

 

―合格を知ったときの気持ちは?
Mさん:
SFCの合格発表を見た瞬間、涙が止まりませんでした。
女子学院も慶應中等部も受かっていたけれど、心の中では最初からSFC一択。
お姉ちゃんと同じ通学路を歩けるのが何より嬉しかったです。
保護者様:
「努力は報われるんだな」と実感しました。
受験前は親も不安でいっぱいでしたが、娘が最後までブレずに前を向いていた姿を見て、心から誇らしかったです。
勉強だけでなく、メンタル面まで支えてくださった先生方には本当に感謝しています。

 

 

―後輩たちへのメッセージをお願いします。
Mさん:
中学受験は、長くて大変な道のりです。
でも、終わってみると「楽しかった」と思える瞬間が必ず来ます。
つらいときこそ、楽しむ気持ちを忘れないでください。
保護者様:
親も焦ることがたくさんありますが、「頑張り方を一緒に探す時間」だと思えば、きっ
と支えられます。
そして、信頼できる先生に出会えることが何よりの財産だと感じました。

 

 

村田先生

Mさんを初めて担当したとき、印象に残ったのは「実力はあるのに、もったいないミスが多い」という点でした。
問題文を最後まで読まずに解き始めてしまったり、式を書かずに暗算で進めてしまったり。
“できるのに点が取れない”もどかしさをMさんは抱えていたと思います。
「もったいないミス」を減らしていくために、「順序立てて考えること」を意識してほしいと伝えました。
また「基礎を毎日続ける習慣」を一緒に整えることも始めました。
そして宿題をただこなすのではなく、どこを優先すべきかをMさんと一緒に決めました。
その中でMさんの中に、“努力の仕方”への意識が少しずつ芽生えていきました。
5年生の終わり頃、理科の授業で扱った光合成の実験問題が模試に出て、しっかり得点できたとき、Mさんは初めて「理解して解けるって楽しい」と笑顔を見せました。
あの瞬間が、勉強を「義務」から「自己成長」に変えた分岐点だったと思います。
6年生の11月には、一度スランプを経験しました。
理科の偏差値が一時的に50を切り、自信をなくしてしまった時期です。
でも、「苦手科目は伸ばしがいがあるよ」と伝えると、彼女は復習ノートを自分で作り、
間違いの原因を一つひとつ潰し、スランプを乗り越えました。
その粘り強さと負けず嫌いな性格に加えて、努力を楽しめるようになった姿は、本当に頼もしかったです。
これからの学びの中でも、自分のペースで考え、工夫し、前へ進む力を大切にしてほしいと思います。

 

 

教室長水口先生

Mさん合格おめでとうございます!
Mさんとの出会いは小学5年生になるかどうかのタイミングでした。
理解力が高く、大人びているなと感じたことを覚えています。
今でも目に焼き付いているのは、学校帰りに自習ブースに寄り、約束していた課題をこなしている姿です。
疲れていましたが、それでも課題をこなす姿を見て、「Mさんはまだ伸びていく」と確信しました。
またもうひとつ印象的だったのは、自分の間違いに対してフラットな気持ちでいられるように見えたことです。
実際にMさんがフラットな気持ちだったかは分かりません(笑)が、それでもミスした問題にもう一度取り組む姿を見て、大人である我々が「Mさんに負けないぞ!」と元気ややる気をもらっていました。
Mさんの中学受験を伴走させていただけたこと、私たちもとても誇りに思います。
Mさん、お母様、お父様、TESTEAを選んでくださってありがとうございます!
合格後に撮影したお姉さんと一緒のお写真を拝見し、目頭が熱くなりました。
素敵な成長ストーリーをありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

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