合格体験記 2012年
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習い事と勉強の両立をテスティーで達成。見事推薦合格!
■ 角谷莉渚さん
私は最初、大学受験は一般入試を考えていました。
もともと、推薦を使って大学に進学しようとは考えていませんでした。しっかりと勉強して一般入試で受かりたいと思っていました。
2年生に進級して、受験が近くなり真剣に考えるようになりました。そこで成績を確認してみたら、1年生の時よりわずかに全体的に落ちていました。2年生の終わりに向けて夏から勉強により力を入れたのですが、少しだけ成績が上がったものの、1年生の時と比較してみたらその頃よりは成績が落ちていました。
理由は、2年生になってから学校に慣れてきたという油断があったことでした。私の気が緩みすぎてしまったことで、授業全体のレベルが上がっていたことや進むスピードがより速くなっていたこと、宿題や課題が増えた上に評価が厳しくなっていたことに気づかないまま過ごしていたのでした。その上、油断のせいで、個人的にやっている習い事とのバランスが上手にとれなくなってしまいました。
3年生になってからは一段と忙しくなりました。本格的に受験へと向けて対策を始めなくてはならず、さらに授業や課題がまたレベルアップしました。なので、今までやっていた習い事との両立は無理なのかと思い、やめなくてはならないのかと諦めかけました。 しかし宿題や課題、不明な点においていろいろな先生にたくさん力を貸していただいたおかげで、足りなかった成績が上がりました。それだけでなく、指定校推薦に出せるくらいの成績にまで上がっていたので、学校の先生から出願しないかと声をかけてもらえました。出すだけ出してみようと出願したら、校内選考を通過し、結果として私は中央大学の希望していた学部・学科にスムーズに合格できました!!
■ 角谷莉渚さんへ講師からのことば
■ 中尾愛先生
ニーチェは『ツァラトゥストラ』にて、人類の精神的発展は三段階の過程「駱駝」、「獅子」、「小児」の時期があると説いています。まず、背中に重荷を背負って歩き続ける「駱駝」。しかし重荷を背負い、何かに従うだけでは新しい価値は創造できない。そこで次の「獅子」になる。自由をわがものとし、義務に対して「否!」という、いわば闘う精神をもつ時代です。そうやって自由を獲得しても、新しい価値を創造することはできない。だれができるのか。それが「小児」、子どもだといいます。
子どもは、義務を感じるでもなく、何かに反応するでもない。ただ自然に遊んで、自分の生を祝福しているような状態。駱駝でも獅子でもない、莉渚ちゃんにはそんな「子ども」らしさがありました。大学生になっても、どんなに年を重ねても、自由でのびのびとした、どこか少女らしさを残した莉渚ちゃんで居て下さいね。
■ 庄司友先生
とにかくよくしゃべるリアクションの強い生徒、これは最初の授業を持ったときのイメージであり、幸か不幸か今も変わっていません。
ただ同時に、そのリアクションの強さを活かしながらわからないところを積極的に言ってくるので、どこまで理解して理解してないかをその都度確認することができたことは有益でした。1対1という密な関係性を重んじる個別指導塾で学ぶのには、その意味では模範的な生徒とも言えたかもしれません。
もう1つ、角谷さんのいい点をあげると、難しい語句や、日本史の構造を理解して覚える際、自分の言葉でうまくイメージをつくりながら頭に入れていたことです。難しい構造でも、きちんとした理解に基づき自分の言葉でかみくだけるのは、これから出会うであろう未知のものへの対処法として有用だと感じます。
一方、その自分流のことばに固執し、歴史用語が抜けていることもしばしばあり、復習のカリキュラムを組む頻度が多い分野もあったのも事実です(笑)
大学に入っても、その自分の長所や短所を理解し、勉強とそれ以外のことにもバランス感覚をもって精進してください。よく言われることですが、大学に入るところである程度達成感をえるのもよいですが、入ったあとの方が大事であり、自分の人生どんな風にありたいか逆算して自分のやるべきことを見つけながら、生活していってほしいと思います。