【実際の数学の受験における点数のとり方、および夏の勉強で意識すること】
こんにちは。TESTEA数学講師の戸田です。
だんだんと気温が高くなってきて、一気に夏を感じるようになったこの頃、夏に向けて本腰を入れて勉強しようと思っている受験生の方々、子どもたちを応援したいと思っている親御様方、それぞれ気持ちが切り替わってくる時期だと思います。
本日は【実際の数学の受験における点数のとり方、および夏の勉強で意識すること】について、お話したいと思います。
まず、テスト問題の構成のされ方について、私が今までに受けてきた感想とデータなどを見てお話します。
100点満点の数学(算数)の問題があったときにだいたい3割位の問題は①【誰でも解ける基本的な問題】です。
つまり、落とすと不合格に直結するような問題です。
これは受験をする人なら誰でも押さえていなければならない解法を使うので、確実に解ききる必要があります。
基本的に大問1であったり、各大問の(1)の問題などがこれに当たります。
次に、だいたい2割~3割の問題は②【少数の優秀な人のみが解ける、いわゆる捨て問】です。
制限時間が限られている中で、多くの受験生にとっては非常に難しい問題が出ます。
これは、各大問の最後の問題にあることが多いですが正答率は他の問題と比べると非常に低くなっています。
後で述べますが、これを沢山解こうと躍起になる必要はありません。
最後に、残りの4割から5割くらいの問題が当てはまる、③【受験生によって差がつくような標準的な難易度の問題】です。
例えば算数でいうと、「図形」の問題は苦手だからあまり解けないけど、「速さ」の問題は得意だから難しい問題でも解ける。
こういう具合です。
得意不得意は人によって異なるので、この③の問題で人によって正答率に差が出てきます。
つまり、文字通り点数に差が付くのです。
受験に合格する学生さんは【③の問題がきちんと解ける人】であることが多いです。
苦手になる分野を作らず、だいたいどのテストでも単元によってばらつきなく点数をとる学生さんが受験に通ります。
少し強調して言うと、【③を攻略すれば数学(算数)はボーダーを取れる】ということになります。
だから、これから学生さんは、以下に③の問題を解けるようにするか、いかに苦手をなくせるか、に夏を使い、勉強すると良いと思います。
実際問題、①と③をしっかり解ききれば、理論的には7~8割の点数を取ることができます。
ですから、ここから少しだけ②の問題を解ければ儲け、という話になります。
繰り返すと、【解ける人がある一定数いる問題で、自分もしっかり解けているようにする】事が重要です。
では、どうやって②を解けるようにすればいいでしょうか。
まずは【苦手分野をなくすこと】が挙げられます。
苦手分野があればあるほど、周りから差がつけられやすくなります。
ですから、頻出の分野はもちろんですが標準的な難易度の受験参考書をマスターすると良いと思います。
具体的な勉強法は、いろんな方々が書いておられると思うのでそちらに譲るとします。
ここまで読んで来られた方の中で、「標準的な問題が解けるとよいのはわかったが、どれが標準的な問題かは問題がランダムに出されるからわからないではないか」とお思いになる方もいると思います。
それを解決するために、試験が開始されたら、【必ず問題を一通り見て解けそうな問題をさっと把握して解いていく順番をだいたい決める】ようにすると良いと思います。
問題をみると、「見たことあるな、やったことあるな」と思うものがあると思います。(そう思うことが少ないのは勉強が足りていないと思います)
少なくともそう思った問題から解くなど、とにかく【前から必ずしも解かず、点数が取れると思った問題から解く】ことが重要です。
これらのことに注意してみると良いと思います。
私の体験をいうと、高校の数学の入試のとき(兵庫県、兵庫の数学は比較的難しいです)、大問が6つありました。
問題を眺めて、1と2は簡単、3,4,5,6は大問すべて解くのは厳しいと初めに判断し(各大問の最後の問題が無理だと思いました)、1,2を完答、3、4,5、の最後の問題以外を解き、6の(1)を解いて、あとで3の最後の問題を解いて、あとは【見直し】に時間を使いました。
結果、得点は85点でした(100点満点)。
このように、ずば抜けてできなくても戦略をしっかり立てて勉強すれば点数が伸びていきます。
参考になればいいと思います。応援しています。
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