生徒の変化は、斯くも劇的なもの

個別指導塾テスティー駒込校　教室長の横山です。

 

ここ10日間の生徒指導を経て、生徒の変化はこれほど劇的なものなのかと痛感しました。

 

その生徒は、訳あって在籍していた私立中学校を退学し、別の私立中学校の編入試験を受けるという状況にありました。

編入試験直前の10日間、その対策のためにテスティーで毎日授業を実施することにしたのです。

 

対策授業の初日、過去問を解かせてみたのですが、正直なところ酷い出来でした。国数英3教科で100点に届くかどうか・・・。苦手な英語は1問しか正解がありませんでした。

その結果を目の当たりにした本人は、絶望的な表情に。目は完全に死んでいました。

その時の私自身は、「こりゃ困ったな・・・」というのが、偽らざる気持ちでした。

 

でも私はプロです。ここからどう取り組ませるべきかを考えました。

問題の難易度を見極め、数学は対応次第で７０点くらいまで伸ばせそうだと判断しました。

その具体的根拠を「これとこれは絶対に正解できるはず」、「あとはこことここが正解できるようにしよう」。「この問題はできなくても構わない」とすべての設問について示し、授業を担当する講師と打ち合わせて授業に臨ませました。

苦手な英語では、長文読解は思い切って捨てる決断をし、基本的な文法問題に特化して学習させるカリキュラムを作りました。目標は本番で40点と、無理のない設定にしました。

国語は、・・・（長くなるので省略します）・・・。

 

それで１０日間の対策授業がスタートしました。励ましたり細かい注意を与えたりの授業でしたが、真面目な生徒でしたので私たちの指示を守り努力を続けてくれました。

 

変化が表れ始めたのは４日目くらいからでしょうか、授業中にやり取りする声に明るさが感じられるようになりました。同時に正解数も増えていきました。徐々に自信もついてきたのだと思います。

 

５日目以降は笑顔が見られるようになりました。

 

いよいよ最終日の10日目。

授業をしているブースから笑い声が聞こえてくるようになりました。

そしてついに数学は目標に到達（厳密には計算ミスの１問分だけ届きませんでしたが）！

驚くことに、英語は細かい間違いはあるものの、長文の和訳までできるようになっていました！

 

そして今日、編入試験に合格したとの連絡を受けました。

 

編入試験本番での手応えについても感想を聞くことができました。

英語はやはり難しかったようですが、国語はほぼ目標通り。そして数学はバッチリだったそうです（満点の自信があるそうです）！

 

私たちの指導を信じて、目の前の課題をひとつひとつクリアしていく中で、自信を深め、次なる意欲を高めていってくれました。

その結果、１０日前とはまるで別人のように逞しい姿に変身していました。

 

間もなく新しい環境での学校生活がスタートします。

これからの学校生活が、楽しく充実したものになることを願ってやみません。

学校を卒業する時にはさらに大きな変化、成長を遂げられるように、これからも一緒に勉強していきましょう！！