現役早稲田講師が徹底解説!共通テスト古文の対策
皆様、こんにちは!
個別指導塾テスティー日吉校です。
日吉周辺にはたくさんの塾がありますが、個別指導塾テスティー日吉校もそのうちの一つです。
テスティーでは、日常的に数多くの講師が受け持ちの生徒に対して熱心に授業を行っています。
そこで今回は、テスティー日吉校で実際に働いている講師が、「共通テスト古文の対策」について紹介します。
本記事を読んで、日吉で塾を探している親御様、日吉の塾に通いたい生徒様、日吉の塾で働こうと思っている学生様が、テスティー日吉校に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
2021年度から、センター試験に代わりスタートした「大学入学共通テスト」。あらゆる科目で問題の分量が増え、会話形式等新しいタイプの問題も増えました。そして、古文という科目でもその変化が見られました。
そこで新しい形式の問題に対応するために、意識すべきことは何でしょうか?
攻略し合格点を取るための対策とは?
共通テスト古文の特徴をまとめたうえで、それに対応した解き方のコツ、勉強法、おすすめの参考書を紹介していきます。
また、理系の皆さんは、二次試験で古文が課されない受験生も多いと思います。つまり、共通テストの50点分のためだけに対策をしなければならないのです。無駄なことをしている暇はありません。パパっと対策を終わらせてしまいましょう。理系の古文対策はとにかく効率重視を意識してください。
共通テスト古文の特徴+その対策
特筆すべき出題の特色がいくつかあります。これまでのセンター試験と変わらず注意すべき点もあわせて紹介します。
また、共通テストは始まってまだ3年です。毎年異なった特徴を新しく見せ続けているので、全部が全部当てはまるとは限りません。「概してこんな特徴がある」という認識で、参考にして頂ければと思います。
そして肝心なのが、その特徴に対する対応策です。「こうすれば攻略できる」というのは正直、人それぞれですし、自分の能力と照らし合わせて自分で見つけるのがベストですが、以下を参考にして頂ければ幸いです。
共通テスト古文の特徴①:冒頭のリード文が長い
第3問の古文の問題に移るとまず、時には5行ほどの長めのリード文が現れます。
「次の文章は~」から「…これを読んで後の問いに答えよ。」まで。
本文の作者と作品名、文章の展開や登場人物に関する軽い説明があります。
本文が複数ある場合は、それぞれの説明や、文章どうしの関係が記されます。
(後の文章Ⅱは、文章Ⅰの~…)(文章Ⅰは、文章Ⅱの〇〇の部分を踏まえて書かれている。)
特徴①の対策【共通テスト古文】
長くて読むのを面倒くさがっていてはいけません。
長いリード文には、問題を解く上で大事な情報が盛り沢山です。じっくり読んで情報を整理したうえで、本文を読み始めましょう。
作品名を見ると、本文がどんな種類の文章なのかわかります。説話、物語、日記…。その分類ができれば、文章の大まかな構成も分かり、読み方も分かります。
例えば、「次の文章は、紫式部が著した『源氏物語』です。」となっていたとします。
この情報から次のよう推測があらかじめ可能になります。
「源氏物語ということは、本文は『物語』だな。」
「物語ということは、登場人物が複数出てくるな。」
「物語ということは、会話文や心内文が多く出てくるな。」
「登場人物が多く出てくるということは、その各々の性質を表す言葉をチェックして整理する必要があるな。」
「会話文や心内文が多く出てくるということは、主語がごちゃごちゃになりそうだから、注意が必要だな。」
などなど………
以上のような想定が事前にできるだけで、文章の理解力は格段にアップすると思いませんか?読解の効率も上がると思いませんか?
また、設問によっては、リード文の内容が無いと解けないものもあります。
例えば、
「〇〇は△△の妹である」という人物関係。
本文の出来事はどこで起こっているのか、場所の情報など。
以上のようなリード文の大事な部分は絶対に見逃せません。傍線や丸を記してチェックしておきましょう。
共通テスト古文の特徴②:文章が複数出てくる
古文が2つ、「文章Ⅰ」「文章Ⅱ」というふうに出てくるケースが多いです。
だいたい関連した作品になりますが、とはいっても、複数ともなれば、読解は少々複雑にならざるを得ません。
→特徴②の対策【共通テスト古文】
一つは、二つの文章の関係を意識することです。片方を踏まえてもう片方が書かれているのか。同一の作者が書いた全く異なる作品なのか。異なる作者が書いた、何らかの観点で類似の作品なのか。様々なパターンがあります
もう一つは、どの文章にどんなことが書かれていたのか整理することです。後のラストに近い設問で、「文章Ⅰは~、文章Ⅱは~。」と、文章ごとの内容把握の問題が出されることが多いです。それに正確に答えるためにも、情報を整理しつつ読み進めましょう。
解くにあたっては、結局両方読まなければならないのだから、ぱっと見で、自分が読みやすそうだと思う方から読み始める、というのもありだと思います。
共通テスト古文の特徴③:人物関係や状況設定が結構複雑
文章が複数になったり、リード文が長くなったりしたことで、共通テストは、センター試験よりも、総じて情報がごちゃごちゃするようになりました。
→特徴③の対策【共通テスト古文】
しかし、やることは同じです。整理する情報の量がちょっと増えただけです。焦らず一つ一つかみ砕いていきましょう。逆に、変に複数同時に処理しようとすると、かえって混乱します。
まずは落ち着いて、できることからやりましょう。大学入試はいつでもこのスタンスが大事です。
共通テスト古文の特徴④:注釈が多い
古文の問題は、本文の後につく(注)の欄が豊富です。
現代語で説明しないと分からない単語や、本文の抜粋部分だけでは理解ができない補足が記されています。
→特徴④の対策【共通テスト古文】:
対策というより、この注釈の多さを利用します。
時間があるときに、注釈だけ一覧してみてください。問題を解く上で大ヒントになることがたくさん載っています。むしろ、注釈のある内容が欠けると問題が解けない、なんてことも少なくないです。
共通テスト古文の特徴⑤:和歌が多い
近年、共通テストに限らず和歌の出題が目立つようになりました。
空前の和歌ブームです。
会話文中に現れたり、ある和歌の評価をする場面があったり色々です。
和歌自体に傍線が引かれたり、そうでなくても和歌に関する問題が出題されたりします。
→特徴⑤の対策【共通テスト古文】:
和歌への力の入れ具合は、学校や塾の先生によって様々です。
散文と同じように読んでさらっとできてしまう受験生もたまにいます。自分は和歌が得意なのか苦手なのか見極めをしましょう。和歌の読解が原因でいつも点数を落としてしまうという受験生は、対策を重点的におこないましょう
具体的には、
和歌の修辞の仕組みや例を理解します。それを読解の中で活用できるよう訓練します。
和歌修辞とは、掛詞や枕詞、序詞、縁語などです。
これらは様々な参考書やネットなどで解説されています。これらの修辞法の仕組みを利用して、読解に役立てることができます。
解法の手順【共通テスト古文】
ここまで、共通テスト古文のいくつかの特徴とその対策を紹介してきました。
それでは、実際に問題を解くにあたって、どのような順番で何を考えていけば、効率よく進み、更に点数が取れるようになるのか、解説していきます。
あくまで一例ですので、参考程度に見てみてください。
<1>リード文から、本文のジャンルを把握する
まずは「物語」なのか、「日記」なのか。前者の場合は会話文と登場人物の多さが特徴になります。後者の場合は、作者の語りで一人称が作者になります。
<2>リード文から、全体の内容を大まかに把握する
本稿の前の部分でも述べたように、長めのリード文は、読解の上で重要な助けになる情報を提供してくれます。「このあと本文では、こんなストーリーが展開されていくのだな。」と心構えをしましょう。
<3>注と設問の内容からも、文章の内容を予想する
本文を読む前に、その周辺情報が分かっていればいるほど、読解の効率が上がります。最大限活用しましょう。
設問の種類は、主に下のようなものが多いです。
・古文単語や文法の知識を生かした問題
・傍線部の「解釈」問題
・傍線部の「説明」問題(傍線部の内容自体を解釈したうえで、それはつまり「どういうことか」「なぜか」という種の問題です)
・和歌に関する問題(修辞を読み取る)
・文章Ⅰと文章Ⅱの比較
<4>いざ読解へ
本文を読み進める際は、今自分読んでいる文は「地の文」なのか、「会話文」なのかをいちいちチェックする癖をつけましょう。その違いで、文の主語の取り方が変わってしまいます。
<5>解答する
選択肢の中から解答を一つに絞ります。ところが、最初から一つに絞ることは難しいです。
共通テストは一問の配点が大きいです。さらに、少しのミスが大失点を生みます。
確実に当てるために、第一段階として選択肢の候補を2個に絞ります。
「この内容は確実に間違っている。」という部分を、古文の知識や文章の内容から根拠をもって見つけ出すということです。
最後に残した2個の選択肢は、ほとんどに通っていたり、総合的な判断が必要になったりするものがおおいです。とても紛らわしいです。
だからと言って、一問だけに執着して他の問題を解けなくなってしまってはいけません。入試は総合点を取るゲームです。最後は思い切って決断しましょう。一つの選択肢を決めて、次の問題に速やかに進むのです。
おすすめの参考書【共通テスト古文】
ここまで、実際の共通テストの問題の話をしてきました。では最後に、点数を取るために使うとよい参考書を紹介します。
といっても、文法書や単語帳は学校配布のものがあると思います。それらをもとに小テスト等をやると思います。それらがよほど気に入らない、ということでない限りは、他に+αで買うのは慎重になった方がよいです。
なぜなら、古文は、数学や英語と比べて、数をこなす科目ではないからです。文法書や単語帳であれば、一つ愛用のものを決めてそれだけを使い続けることをお勧めします。問題は、やみくもに演習するのではなく、一つ一つを大切にしましょう。
以下に、+αで買うならおすすめの参考書を紹介します。
1,つながる・まとまる古文単語500PLUS【共通テスト古文の参考書】
一つ一つの単語にイラスト付きの詳しい解説が載っていて、頭に残りやすいです。
関連語が並べられていて、単語どうしのつながりが分かりやすいです。
2,古文単語FORMULA600【共通テスト古文の参考書】
動詞や形容詞など、品詞ごとに単語が解説されています。品詞ごとに単語を整理したい人におすすめです。
3,Z‐KAI ハイスコア!共通テスト攻略 国語 古文・漢文【共通テスト古文の参考書】
Z会の共通テスト対策本は、実際の共通テスト古文の再現度が高いです。
4,新明解古典シリーズ【共通テスト古文の参考書】
源氏物語や方丈記、伊勢物語といった、大学受験によく出る作品の、原文、現代語訳、注釈、読解問題が載っています。
真面目に隅々まで読む必要はないです。しかし古文は、時々読まないと、読み方を忘れてしまいがちです。久しぶりに問題を解いて「古文ってどうやって読むんだっけ?」となった経験はありませんか?
この書籍を読んで、それを防ぎましょう。
定期的に少しずつ古文の文章を読んで慣れておきたい人におすすめです。
まとめ「現役早大講師が徹底解説! 共通テスト古文の対策」
共通テスト古文の特徴とその対策、実際に問題を解く手順、おすすめの参考書を紹介してきましたが、いかがでしたか。冒頭でも述べましたが、古文は、対策にあまりに多大な時間を要すべきではない科目です。まずは共通テストの過去問を解いて、どのような問題が出題されているのか見てみましょう。そのうえで、どんなトレーニングをして、本番どう解けば、効率的に点数を取れるのか、本稿の内容も参考にしていただきつつ、考えてみましょう。目指せ満点。頑張ってください。応援しています。
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本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
個別指導塾TESTEA日吉校でお会いできることを心の底から楽しみにしております。
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