お知らせ

入試でリラックスして実力を出し切る方法

 

みなさん

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

 

 

この時期によくいただくご相談として、

「最近テストのミスが増えて困っています」

とか

「スランプで以前はできた問題ができなくなっています」

といったものがあります。

 

こうしたものは「不安」「緊張」

そして「ストレス」が原因であることが多いです。

 

日ごろの勉強で、

学んだことを身につけて成長していくためにも、

テストのときに、

学んだことを発揮して良い成果を出すためにも、

メンタルの安定はとても大切です。

 

心を落ち着けることを親子で心がけましょう。

 

 

と、話がここで終わったら、

「どうやったら心が落ち着くの??」

と困ってしまいますよね。

 

そこで、今回は心を落ち着けるための具体的な手法を1つご紹介しようと思います。

 

それは「感情ラベリング」と言われるものです。

 

やることはシンプルで、

その名の通り「自分が感じている感情に名前を付ける」というただそれだけです。

 

 

ノーベル経済学賞を受賞した認知心理学者のダニエル・カーネマンによると、

私たちの脳には「速い思考」「遅い思考」という2つのシステムがあるそうです。

 

「遅い思考」の方は理性的な脳の働きで、

この記事でも何度かお話しした「考える力」であるワーキングメモリは、

この「遅い思考」にあたります。

 

「速い思考」の方は本能的な脳の働きで、

感情の動きも「速い思考」にあたります。

 

そして、不安や緊張やストレスが高まっているときというのは、

「速い思考」の方が活発に動いている時で、

「遅い思考」の方はうまく働かなくなるんですね。

 

そんなときに、この「感情ラベリング」をすると、

自分の感情(速い思考)を客観視するという「遅い思考」を働かせることになるので、

「遅い思考」を優勢な状態にもっていくことができるのだと考えられます。

 

 

実際にこの手法の効果を調べたUCLAの実験があります。

 

その実験では、まずは被験者に聴衆の前でスピーチをしてもらい、

ストレスを与えたそうです。

 

その後、参加者をふたつのグループに分け、

一方のグループでは感情のラベリングを練習させました。

 

「私は○○と感じている」

というフレーズの穴埋めをするように指示をしたのです。

 

例えば、

「私は緊張を感じている」

「私は落ち着かない気分だ」

「私は心臓がドキドキして、手のひらに汗をかいている」

といった感じです。

 

もう一方のグループは、比較対象としてなにもしませんでした。

 

自分の感情にラベルを貼らずに、まったく関係のない別の活動をさせました。

 

それから、参加者全員のストレスレベルを調べたところ、

あきらかに感情ラベリングをしたグループの方がリラックスしていたそうです。

 

 

その他にも、

脳スキャンなどの研究からも

「感情ラベリング」には次のようなメリットが確認されています。

 

まずは、自分の感情に対しての理解が上がります

 

興奮と緊張を間違えたり、

怒りのような強い感情が起きた原因を間違えたりといった問題がなくなります。

 

小さい子どもを育てたことがある親ならわかると思いますが、

子どもは自分の感情がよくわかっていなかったりすることが多いですよね。

 

何かしらネガティブな感情を感じているのだけれど、

それがどんな感情なのかわからなかったり、

原因が自分でもわからなかったりして、

余計にかんしゃくを起こしたりします。

 

「感情ラベリング」によってそれが減っていくんですね。

 

 

そして、感情をコントロールする力が上がります

 

自分の感情や、その感情を感じているときの身体的感覚(ドキドキする、血の気が引くなど)への理解が深まることで、衝動的に行動することが減り、理性を保ちやすくなります。

 

 

さらに、ストレスが軽減されます

 

自分の感情に名前をつけると、

体のストレス反応が即座に抑制され、

心を落ち着かせる効果があります。

 

この効果は、先ほどのUCLAの研究でも示されたとおりです。

 

 

感情に名前をつけるという簡単なワークで、

これだけの変化が得られるのはすばらしいですね。

 

 

感情ラベリングをより効果的なものにするためには、

語彙力を増やしてあげることを心がけると良いでしょう。

 

子どもはまだ自分の感情をどう表現したら良いか知らないことも多いです。

 

なんでもかんでも「ヤバい」で表現するままだとヤバいです(笑)

 

子どもと会話をする中で、

いろいろな感情をあらわす単語を教えてあげましょう。

 

自分の感情をより正確な言葉で表せるほど、

生理的な興奮を抑えることができるようになります。

 

そして、より細かく説明できるようにしていきましょう。

 

「緊張した」だけでなく、

「緊張してソワソワしていて、テスト結果に対して不安やおぼつかなさを感じている」

といった感じで、

できるだけ自分の状態を正確に描写してみることです。

 

そうすると、より一層効果があります。

 

 

常日ごろから「私は○○と感じている」の○○に

どんな言葉が当てはまるかを親子で考えてみてください。

 

日ごろのストレスも軽減していきますし、

テストのときにも緊張が和らいで力を発揮できるようになりますよ。

 

お試しあれ。

 

それでは!

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