入試前最後の見直しはいつするべきか?
おはようございます。
記憶術の専門家の繁田和貴です。
12月に突入しましたね!
2020年の入試までのこり2カ月を切りました。
いよいよ最後の追い込みの時期です。
「中学受験を9割成功に導くメルマガ」としては、
このタイミングで最高の合格への戦略を授けないわけにはいきませんよね。
今回のメルマガでは、記憶術の専門家として
「もっとも点数が上がる最高の復習のタイミング」
についてお伝えしようと思います。
これはカナダのヨーク大学の心理学者メロディ・ワイズハートが1354人ものボランティアに協力してもらって、
テストまでの間隔と復習するタイミングの組み合わせを様々に変えて検証を行った結果わかったことです。
あなたのお子さんが6年生でしたら、
ぜひこれを使って、勉強した内容の記憶を入試本番まで持っていってくださいね。
さて、最高の復習のタイミングをお伝えする前に、
先に前提を確認しておきたいと思います。
それは、この直前期の6年生はやることが多くて、
何度も復習する時間はなかなかとれないということです。
本来、完全に記憶に定着させるためには、
何度も復習をしなければいけません。
しかし、そのために時間をかければ、
何か他の物をやる時間が奪われます。
この時期の6年生(とその保護者)は、限られた「時間」という資源をどう適切に配分するかというマネジメント力も問われてくるのです。
受験校に頻出の単元は何度も復習しておかなければいけないでしょうが、
頻出とまではいかない単元は1回復習するタイミングを作れるかどうか
といったところですよね。
そういう前提のもと、
「じゃあ同じ1回の復習であれば、いつその1回をやると最も記憶に定着するのか?」
というのが今回お伝えする内容です。
ダメな復習のタイミングは、「試験の直前に最後の復習」をすることです。
なぜこれがダメかというと、それまでに忘れてしまうことが多く、
思い出したり覚え直したりするのにかかる時間が大きくなってしまうからです。
逆に、すぐに復習をするのも良くありません。
人の記憶は忘れかけのタイミングで復習すると強くなります。
忘れる前のばっちり覚えている状態で復習しても効果は薄いです。
この考え方を私は「メモリーサイクル法」や「サイヤ人理論」という名前で提唱しています。
詳しく知りたいというリクエストがあれば今度書きます!
(拙著『開成番長の記憶術』という本にも書いてありますので、よろしければそちらもご参考にしてみてください)
では、1回しかできないとすると、最高の1回のタイミングはいつなのか?
ワイズハートの実験によると、
今日学んだ内容について、試験が約2か月後であれば、1週間くらい後に復習するのが最も良い結果となりました。
試験が1週間後まで迫ってきたタイミングであれば、翌日か翌々日に復習するのが最も良い結果となったそうです。
まとめると、だいたい試験までの残り日数の10~20%くらいのタイミングで復習するのが最も良い結果になるとのことでした。
もしその復習の時点でちゃんと覚えておらず、
もう一度復習することが必要だと思ったものは、
直前に最後の復習をするのが良いでしょう。
実際の受験勉強では、
1回しか復習してはいけないというルールはありませんからね。
ただ、くれぐれも、
直前まで復習をせずに放置することが無いように気を付けてください。
こういった「最高のタイミングで復習する」というのは、
実際には「復習するのを忘れてた!」となりがちですから、
しっかりしたスケジューリング力が必要になってきます。
おすすめなのは、スマホのアプリやGoogleカレンダーに、
すぐに「いつ」「何を」復習するのかスケジュールを入れてしまうことですね。
そうすれば通知が出るので、忘れてた!が無くなります。
便利な道具を使いこなしていきましょう。
そして、学習した内容をばっちり頭に叩き込んで、
入試本番で高得点を取ってきてくださいね。
最後に繰り返しになりますが、
今回お伝えしたのは「もし1回しか復習できないとしたらいつが最高か」というお話です。
4・5年生の子たちでも、
次のテストに向けての学習計画として活用できますが、
本来望ましいのは1回だけでなく2回3回と復習を重ねることです。
いろいろな学習のコツはありますが、
時間を空けて何度も復習をすること以上に効果的な勉強法はありません。
ぜひめんどうくさがらずに復習する習慣を身につけさせてあげてくださいね。
それでは!