子どもを伸ばすには大人に○○心が必要
おはようございます。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
もうだいぶ前のことになってしまいましたが、
中学受験専門塾伸学会の菊池洋匡先生と食事をしてきました。
菊池先生は開成中学・高校の後輩で、
学年は2つ下になります。
開成にいた当時は直接の面識は無かったのですが、
共通の友人・知人も多く、
お互いのYoutubeチャンネルに出演したりと最近仲良くさせてもらっています。
2人そろって中高時代には麻雀にハマり、
退学スレスレのところまでいきながら、
なんとかそこから立ち直ったという共通点があることが
仲が良くなった一番の理由かもしれません(笑)
そういったバックボーンが近いからか、
彼とは考え方も非常に似ているところがあって、
勉強を効率よくやろうとか、
どうせやるなら楽しもうとか、
子どもへの働きかけ方にも共通点があります。
現在もお互い塾長という立場で子どもの指導にあたっているので、
彼と話すときはだいたい仕事の話になるのですが、
このときもやはり子どもの教育の話で盛り上がりました。
今回の記事では、
そのときの彼の考えにとても共感したことがあるので、
それについてシェアしたいと思います。
彼は「生徒を指導するには好奇心が必要」と言っていました。
どういうことかわかりますか?
どんな成績の子でも、必ず解けない問題があります。
成績が良い子ほど、解けない問題のレベルが高いだけ。
成績が悪い子ほど、解けない問題の数が多いだけ。
そして、彼が言うには、
生徒が解けない問題にぶつかったときには、
落胆や怒りではなく好奇心をもって
「なぜだろう?」
と考えた方が良いということでした。
その方が理由を深掘りして、
根源的な理由にたどり着けるというのです。
たとえば成績が悪い子がいて、
できて当たり前と思えるような簡単な問題が解けなかったとします。
そんなときには
「なんでこんな問題が解けないんだ!」
とか、
「この前教えただろう!」
とか言いたくなってしまいませんか?
私も実際に言ってしまったら指導者失格ですから言いませんが、
心の中ではそういう気持ちが生まれてしまうことは、正直否めません。
ですが、ここで好奇心をもって
「なんでこの問題が解けないんだろう?」
と考えてみると、
その理由を本当に考えることができるというのです。
「約束した宿題をちゃんとやってこなかったのは、
やればできるという自信が無いからだろうか?」
「復習したはずなのに忘れてしまっているのは、
復習のタイミングが悪かったからじゃないだろうか?」
などなど。
おもしろいですよね。
怒りを感じてしまうのは期待の裏返しです。
期待をしているからこそ、
その通りにいかないと裏切られたように感じたり、
失望感を感じたりしてしまうのですよね。
ですが、
「なんでこんな問題が解けないんだ!」
は、実は疑問ではなくただの非難です。
それでは責任を子どもに押しつけているだけで、
解決策を見つけることはできません。
好奇心をもって臨めば、
色々な可能性を検討し、
試してみて、
うまくいったかどうかを検証していくことができます。
科学者になったような気持ちになれて
ちょっとワクワクしますよね。
私たち大人は、
子どもに対して好奇心をもって、
「なぜ覚えられないんだろう?」
「なぜひらめかないんだろう?」
「なぜやる気がでないんだろう?」
そうやって、原因を考え、
子どもと一緒に解決策を探していきたいものですね。
そうすれば、
きっとみなさんにも
これまでとは違ったものが見えてきますよ。
それでは!