子どものやる気を引き出すカンタンな公式とは?
おはようございます。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
子どものやる気を引き出す秘訣
今回の記事では、子どものやる気を引き出す秘訣についてお伝えしようと思います。この秘訣を活用して、お子さんが積極的に勉強に取り組むように誘導してあげてください。
やる気を引き出す2つの働きかけ
お子さんのやる気を引き出すためには、大きく分けて2つの必要な働きかけがあります。
1つは「やってみよう」と思わせる働きかけ、もう1つが「やって良かった」と思わせる働きかけです。
「やってみよう」⇒【やってみた】⇒「やって良かった」⇒【またやろう」という流れを作るということですね。
この公式の普遍性
この公式はあらゆることに対して当てはまるものです。子どもが何かに夢中になっているのは、それがゲームであれスポーツであれ「やってみよう」と思ったきっかけがあり、やってみた後で「やって良かった」と感じたからです。
逆に、何かをするのを嫌がったりめんどくさがったりするのは、それが宿題であれ運動であれ読書であれ「やって良かった」という経験が無いためです。
運動や音楽など、好きなことに打ち込んでくれればいいのなら自然な成り行きに任せても良いですが、例えば勉強など、特定の何かを好きになってほしいのであれば、意識してこの流れを作らなければいけません。
子どもの性格に合わせたアプローチ
みなさんのお子さんはどうすれば「やって良かった」と思うでしょうか?
これはお子さんの性格によって変わるものなので、みなさんの親としての力量が試されます。あなたのお子さんが喜ぶことが把握できているかが問われるのです。ぜひ時間をとって考えてみてください。
成長の可視化の重要性
まったく0から考えるというのは大変かもしれないので、いくつかヒントを挙げますね。
多くの子にとって「成長が感じられる」ことは「やって良かった」に繋がります。
しかし残念ながら、宿題をするかしないかでテストの点数が上がったか下がったかは、目に見えないことが多いです。
ですから多くの子は宿題にやりがいを感じません。普通にやらされるだけでは、なかなか成長を感じられないんです。
効果的な成長の可視化方法
では成長を可視化するにはどうしたら良いでしょうか?
例えばそれは、お子さんが以前はできなかったけど今はできるようになっている単元を見つけてあげるといったことかもしれません。あるいは、自分の頑張りを見ていてくれる、認めてくれるというのも、多くの子にとってやりがいになるものです。
できていないところを探して注意したくなる気持ちをグッとこらえて、できているところにフォーカスして褒めるようにすると、子どもはやりがいをもって取り組むようになっていきます。
避けるべき行動パターン
できていないところを探す以上に良くないパターンとして、やるべきことが一通り終わっていてもさらに「もっともっと」と追加でやらせようとしてしまったりすると、「いつまで経っても終わりがないのか…」となって大きくやる気を失わせますので注意したいところです。
お子さん4人を東大理Ⅲに受からせたことで有名な佐藤ママも「勉強は親子の契約」といって、約束した勉強が終わった後で追加課題を出してはいけないとおっしゃっていましたね。
我々大人に置き換えると、仕事において契約上の義務を履行したのにも関わらず、「もっとサービスでいろいろしてくださいよ」と言ってくるような顧客とは付き合いたくないと思うのと同じということですね(笑)
ご褒美の効果的な使い方
目標を達成したときに何かご褒美があるというのもシンプルですが効果的です。
しかしこのときには、元々好きで自発的にやっていることに対してはご褒美を与えてはいけないということに注意してください。好きという気持ちを失わせてしまうことになります。
これは心理学で「アンダーマイニング効果」と呼ばれます。ご褒美作戦はあまり好きではない科目や単元に対して使うのが効果的です。元々失うような「好き」という気持ちが無いのであれば安心して使える作戦ですね。
まとめ
お子さんへの働きかけは「やって良かった」と思わせるものになっていますか?「やらなきゃ良かった」と思わせるものになっていませんか?
今日から意識してみてくださいね。
それでは!
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