塾長ブログ

選択肢を絞り込むことが成果につながる

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

 

長期休み。

勉強する時間がたっぷりあり、

成績をグッと伸ばすチャンスです。

 

そこで今回の記事では、

長い休みを有意義なものにするヒケツについてお話ししようと思います。

 

 

これを知らないと大失敗しますので、

ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

 

ロバート・チャルディーニ博士の名著『影響力の武器』の中で、

人間の意思決定に関する面白い実験が紹介されています。

 

 

あるスーパーのジャム売り場に試食品を置いて実験を行ったところ、

ジャムの種類の数によって、

立ち寄った人がジャムを購入する割合が変わることがわかったのです。

具体的には、

パターンA:24種類のジャム → 立ち寄った人の3%が購入

パターンB:6種類のジャム → 立ち寄った人の30%が購入

と、実に10倍以上もの差がつきました。

 

これは「選択肢の矛盾理論」と呼ばれています。

 

人は選択肢が多ければ多いほど、

決断することができなくなるという事実を示しています。

 

 

普通に考えれば、

選択肢が多ければそれだけ

「自分に合ったもの」

を選べる可能性は高くなるでしょう。

 

 

ところが、現実はそうではなく、

選択肢が多いほど人は決めることができなくなるのです。

 

 

これは、多過ぎる選択肢が

意思決定に必要なエネルギーである「意志力」を

私たちから奪うためだと言われています。

 

 

 

このような事態を避けるためのシンプルな方法は、

選択肢を絞ることです。

 

たとえばスティーブ・ジョブズは、

公の場に出る時はいつもISSEY MIYAKEの黒のタートルネックに、

リーバイスの501、

足元はニューバランスのグレーのスニーカーと決めていました。

 

Facebookの創設者として知られるマーク・ザッカーバーグも

毎日同じグレーのTシャツやパーカーを着る習慣で有名です。

 

 

彼らは意思決定に必要なエネルギーを

「毎日の服を選ぶ」

という面倒な選択によって浪費しないようにしていたのです。

 

 

それによって、

限りあるエネルギーを経営者として重要な判断をするために使っていたのですね。

 

 

これは、私たちも見習うべきところがありますね。

 

 

 

しかし、現実には私たちは選択肢を無くすことが苦手です。

 

わかりやすい例で言えば、

「子供の将来の選択肢を増やすため」

に、子どもには勉強をさせたいと思うのは親心の典型です。

 

 

その裏返しに、子どもは

「自分が何をしたいのかわからない」

という悩みを抱えがちです。

 

「複数の選択肢を持っている」とか

「あれもやりたい、これもやりたい…全然時間が足りない」とかいうのは、

一見とても理想的な状態のようにも思えます。

 

 

しかし、限られた時間を何に使うのか決められないという点では、

無駄にエネルギーを消費し続けている状態だとも言えるのですね。

 

 

 

話を目の前の長期休みに戻しましょう。

 

長い休みの時間を使って、

やりたいことは様々あるでしょう。

 

これまでの弱点単元の補強でしょうか。

次に学ぶことの予習でしょうか。

入試問題にチャレンジしてみることでしょうか。

 

一言で弱点単元の補強と言っても、

細かく分ければやりたい単元はまた様々あるはずですね。

 

植木算ですか?

割合ですか?

速さと比ですか?

水溶液の中和ですか?

 

 

先の実験で「ジャムを買う」という決断を先延ばしにしたように、

選択肢がたくさんあると勉強も先延ばしにしてしまいます。

 

 

さらに悪いことに、

決定しなくてはいけないことを頭の中で先延ばしにしておくと、

”無意識に”気にした状態が続いてしまいます。

 

 

これは心理学でツァイガルニク効果と呼ばれます。

この状態はエネルギーを消費し続けます。

 

 

なんの行動もしていないのに、

迷い続けることで勉強に注ぐべきエネルギーが失われるのです。

 

 

まさに悪循環

弱り目に祟り目ですね。

 

 

こうならないようにするためには、

「決断をしないことは、悪い決断をするより悪いことだ」

と自覚することが大切です。

 

 

早い段階で勉強計画を絞り込んで明確にし、

実行することに全エネルギーをぶつけられるようにしましょう。

 

 

「塾の講習がある期間は復習と宿題に専念する! 弱点補強はやらない!」

「冬期講習前の休みの期間は『水溶液の中和』と『速さと比』と『歴史のまとめを室町時代まで』やる! 他はやらない!」

「お盆休みの期間は『浮力の計算』と『平面図形と比』と『江戸時代以降』をやる! 他にはやらない!」

 

といった具合です。

やるべきことを絞り込み、

「あれもやった方が良いかな?」

という迷いを捨て去りましょう。

 

そうすれば、

飛躍が見えてきますよ。

 

もし自分で決断するのが難しいようなら、

お通いの塾の先生に相談してみてくださいね。

きっとみなさんのお子さんに最適な勉強計画を教えてくれると思います。

 

頑張りましょう!

 

それでは。

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