中学受験に挑戦し、最後までやり遂げた軌跡

■　O・Cさん保護者様

【第一希望校の扉は開けられず、でもやり尽くすことは出来ました】

1月、2月と多数の学校を受けた次女の中学受験が終わり、先日ご縁をいただいた私立中学の入学者ガイダンスに参加してきました。

自分の持ち偏差値よりちょっと下を第一希望校にし、チャレンジ校を受けなかったコストパフォーマンス抜群の長女と違い、4年生の一番最初に受けた公開模試の偏差値からは10以上も上の学校を第一希望校にしてチャレンジをするという、茨の道を選択した次女の受験でした。

最終的な持ち偏差値は第一希望校に届かなかったものの、3年間努力を続け、合格する可能性もあるのではないかというレベルまでは辿りつけました。

しかし、御三家ではないとはいえ、御三家受験者も多数受験する次女の第一希望校のレベルと人気は非常に高く、残念ながら、その扉を開いて合格することはできませんでした。

自己採点限りでは、補欠合格は例年ならあるくらいまでは肉薄したかもしれませんが、補欠合格の数が例年より少なく、お声はかかりませんでした。

とはいえ、持ち偏差値相当の学校や、GMARCH大学附属校など、4年生当初時の公開模試の偏差値からはとても無理だろうなという学校にいくつも合格をいただけたので、次女本人としては、やり尽くした、良い受験だったとのことで、何よりかと思います。

親的には、合格した大学附属校を進学先に選んでくれる方が、楽でいいなと期待していましたが、次女が進学先に選んだのは、大学附属校よりも偏差値的には下なものの、第一希望校同様、次女が自分で最初に受験すると決めた、もう一つの学校です。

確かに、学校の雰囲気や通いやすさは、次女にぴったりだと思いますし、学校説明会も第一希望校の次に多い回数行った学校なので、縁をとても感じる良い学校です。

周りからは、大学附属校を選ばず、そこを選ぶのは珍しいと言われましたが、どこに行っても通うのは、次女本人なので、その選択を後悔しないよう、楽しんで6年間通ってくれれば良いなと思います。

中学受験の合格と不合格は、次女のこれからの長い人生にとって一つの通過点に過ぎないと思いますが、貴重な経験になったのではと感じています。

そして、何か今後行き詰ったときは、この時の経験を思い出し、今後ぶつかるであろう様々な壁を乗り越えて欲しいと思います。

そして、テスティーには、５年の６月以降からお世話になりました。

算数をオンラインで週１コマ、夏期講習等の季節講習時には、国語・理科もオンラインで指導していただきました。

メインで担当していただいた先生のことを、次女は非常に気に入り、引き続き中学生以降も数学を指導していただく予定です。この縁が出来たことが、テスティーに一番感謝しているところです。

また、算数は、通っていた日能研のフォロー授業を主にしていただきました。次女は、定着率は良い方だと思いますが、理解力がそれほど高くないため、日能研の算数授業ペースに中々ついていくことができず、４年生～５年生の間で習う初見の単元では、日能研の宿題となっているテキスト問題を自力で解くことも覚束ない状態でした。

しかし、テスティーで繰り返し指導していただいたことにより、最後の方では算数に苦手意識も無くなり、算数１教科入試での合格をもらえるまでに成長できました。

最終的には第一希望校に合格できなかったとはいえ、第一希望校の過去問や入試問題体験会では合格を望める点数を取れるようになっていましたし、最後まで第一希望校に強い意志をもってチャレンジできたのは、テスティーのご指導のおかげと思っています。ありがとうございました。中学以降も数学と英語でお世話になると思いますので、引き続き宜しくお願いします。

最後に、難関校・上位校（日能研偏差値で６５以上）受験を通して、こうすればもしかしたら第一希望校に合格したかもと私が後から感じたポイントをいくつか挙げておきます。

今後、難関校・上位校受験にチャレンジするご家庭への参考になれば幸いです。

①１月の前受校で不合格となった学校の振り返りをちゃんとしよう。

次女は、第一希望校と同ランクの１月の前受校に不合格になりました。

しかし、前受校の中で、通っても良いと思っていた学校には合格できたので、不合格になった学校のことを軽視し、入試問題の振り返りをちゃんとしませんでした。

このとき、振り返りをきちんとし、塾等で原因をアドバイスしてもらっていれば、第一希望校の初日の入試への望み方も変わったのではないかと思いました。

②塾の模試を通して、弱点だと感じているところは、直すことを最後まで諦めないようにしよう。そのためには外部模試の活用も検討しよう。

次女は、第一希望校の第１回入試で得意の国語（時間配分と解く問題の優先順位ミス）を、第２回入試で算数（問題条件の誤読）を、それぞれミスにより大幅に失点したことにより、不合格になった可能性が高いと感じています。

国語は、塾の模試や過去問での出来は４科目で最も良く、模試等で時間が足りなくなるということがほとんどなかったので、他の科目と異なり、解ける問題を優先して解くという問題セレクトをせずに、常に大問１から解いていました。

この点は、何度か私から次女に国語でも問題セレクトをしようという話はしていましたが、そういうことをしなくても模試等でそれなりの点数を取れるし、実際に時間が足りなくなることがなかったので、次女本人はピンと来ていないのか、改善する意思は見受けられませんでした。私も、模試等で点数自体は取れていたので、次女へのアドバイス程度に留めており、強く改善を促すことはしませんでした。

しかし、第１回入試の国語が難しく、国語の受験者平均点も例年より１５点以上低い点数でした。原因は多くの受験生にとって大問１の読解が非常に難解で、大問２を解く時間が足りなかったことが大きな要因と思われますが、大問２の方が解きやすい問題だったようです。

そのため、大問２から先に解くべき問題でしたが、次女は国語を常に大問１から解いているので、大問２を解く時間が大幅に足りなくなり、おそらく過去一度も取ったことがないような低い点数を国語で取ってしまったと思われます。

他方で、算数の問題条件の誤読というのは、次女にとって算数に限らず常に起こりがちなミスでしたが、最後まで直すことができず、第２回入試での算数の大幅な失点の要因となってしまいました。

これも算数の実力そのものが上がった分、模試等では誤読が多少あっても点数がそれなりに取れていたため、対応を次女本人及び塾任せにしてしまい、私からは次女に対して強く改善を促すことはしなかった部分です。

上記２つの弱点は、次女が自覚をして改善することが必要となる点ですが、模試等ではそれなりに点数が取れ、塾のクラス落ちも５年以降はしなかったので、次女が本当に弱点と自覚でき、自分の意思で改善しようとしたのは、第２回の２月２日の入試に不合格となり、その振り返りを２月３日にした時だと思います。

それでは流石に遅すぎたということだと思いますので、是非、気づいている弱点があった場合には、入試前に改善する努力を諦めないで欲しいと思います。

また、次女は、振り返りの時間を取れないと思ったので、通っていた日能研以外の模試は一切受けなかったのですが、通っている塾の模試のみだと慣れからか、それなりの点数が取れてしまうので、自覚し辛い弱点を自覚してもらうために、あえて外部模試を受けて、酷い点数を取り、弱点を自覚してもらうという荒療治をしても良かったのではと思いました。

特に、第一志望校での過去問の点数もそれなりに取れている場合には、子供の中に目に見えない油断や気の緩みというのもあるかもしれないので、そのために外部模試を受けるというのも一方法かもしれません。

③第一志望校と同ランク又は上位ランクの学校の過去問にもチャレンジしよう。

次女の第一志望校は、近年人気が急上昇したため、ここ３年で偏差値と問題のレベルが上がっていました。

それ自体は私も認識していたので、過去問はあまり古い年度のものはやらず、その代わりに全落ちを避けるため及び基礎力向上のために、第一志望校より偏差値の低い併願校の過去問演習にも力を入れました。

それが奏功したのか、進学先も含めた第一志望校よりも偏差値の低い併願校には全て合格をすることが出来ました。

しかし、第一志望校も含めた、持ち偏差値よりも偏差値の高い学校は、全て不合格となり、いわゆるジャイアントキリングは起こせませんでした。

特に、第一志望校では、過去問でそれなりの点数が取れていたので、それに安心していたという気持ちが親である私にもあったと思います。

過去問でそれなりの点数が取れていたわけですから、後は問題の難化に対応するために、家庭学習でも第一志望校より偏差値が上の学校の過去問にもっとチャレンジさせた方が良かったかなと今となっては思います。

家庭学習では基礎の確認を中心とし、応用問題や問題の難化対策は塾の授業時の問題演習に任せるという役割分担にしたこと自体が間違ってはいなかったと思いますが、応用問題演習を塾に一任しすぎたということはあるかもしれません。過去問の出来具合に応じて、もう少し家庭学習を柔軟に対応すべきだったと思います。