合格体験記 2015年

大学受験の部

偏差値30台だった数学。遊んでばかりいた自分が慶應義塾合格。

■ Y.T.くん
私はこの春、慶應義塾大学の商学部に進学することが決まりました。

そんな私も高2までは大学進学に価値を感じておらず、遊んでばかりいました。そんな中、母に勧められ高2の1月頃にテスティーに入塾しました。

全く勉強していないので、当然全科目が危機的な状況でした。このとき初めて自分が何もしていなかったことを痛感し途方に暮れましたが、先生方が課題を明確に提示してくださったので、とにかくそれをこなすことを心がけました。

そして、高3の6月頃に第一志望校を慶應義塾大学の経済学部に決め、その為には数学が不可欠ということだったので、夏頃から数学(長谷川先生)の受講が始まりました。数学は初歩の初歩で躓いていて、模試でもずっと偏差値が30台だったので受験で使うなんて考えたことがなく、正直戸惑いましたが、やるしかないという気概を持って勉強に臨みました。

長谷川先生のおかげでセンター試験レベルはなんとか解ける程度に持ち込みましたが、二次試験で使うには厳しく、センター試験が終わった段階で数学受験を断念することにしました。

そしてセンター試験を終えてからは、文系科目の勉強に切り替え、これを極めるよう力を尽くしました。

その後私大受験に入り、体調を崩しながらも上智大学を全勝し、慶應義塾大学も商学部と文学部に合格しました。ちなみに早稲田大学は全て落ちました(笑)  慶應義塾大学の経済学部をずっと第一志望校に据えていたので、試験を終えた段階で落ちたことを確信していたとはいえ、落ちたときはやはりショックでした。人生初の挫折なのだと思います。実質1年ほどのことであったとはいえ、大学受験は私にとって初めて一生懸命打ち込めたものでした。

テスティーに来て何より良かったと感じるのは、受験結果そのものよりも、先生たちとの出会いによって、目標を立てて物事に打ち込むことの楽しさや多面的な見方の重要さなど、今後の人生において大切なことを学べたことです。

大学に合格できたこと以上に数多くの教えを授けてくれたことにとても感謝しています。ありがとうございました。

最後に、受験は精神的にも体力的にも辛いことがありましたが終えてみると、充実していて受験は本当に良い思い出になったなと感じています。一生懸命臨めば、これから受験の皆さんにとってもきっと充実した思い出になると思うので、自分を信じて頑張ってください。

■ Y.T.くん保護者様
テスティーにお世話になったのは高2の冬、入試まで1年と漠然としながらも大学受験を意識しはじめた頃でした。

中高一貫の男子校に通う息子は高1から英語は定評のある某塾に通っていましたが、真面目さに欠ける性格が災いしてか中途半端な成績でした。不安要素の多い子でしたので心配して相談する度に学校の先生や塾の先生にはいつも「ポテンシャルは高い子です。」「本気になれば心配はいりません。」と言っていただけるものの、生活習慣や学業、本人の意識とどれを取っても信じて応援しようとはなかなか思わせてくれず、親としては不安しかありませんでした。

このままでは後悔しそうで、最後の1年間は何かに打ち込み成長した自分と出会ってほしいと願いテスティーの門を叩きました。初めてお話をさせていただいた当時久我山校教室長の新井先生、そして受験の相談をさせていただいた中牧先生に、私は勝手に運命的な出会いを感じ息子はこの先生方に付いて行けば成長できる!と確信し入塾を勧めました。

ちょうど息子も親と同様、受験に向けて心機一転本気で頑張ると密かに決意していたようで、親子の思いは大学受験という一大イベントをきっかけに一つになっていました。

テスティーでは塾長の繁田先生はじめ素晴らしい先生方との出会いが待っていました。世界史の中牧先生、英語の長沼先生、数学の長谷川先生、西永福校教室長の相澤先生、そして全般的にご指導いただいた庄司先生。どの先生も息子にとっては不可欠な大きな存在で、心の支えになってくださいました。時間がなく回り道できない息子に受験成功への正しい努力の仕方と方向を指し示し導いてくださいました。どんどん逞しく頼もしくなっていく息子の姿に成長を感じつつも、模試の結果に一喜一憂したり大学受験は甘くないと常に不安が付きまとい、その度に先生方には相談にのっていただき親子共々とても心強かったです。

入試ではセンター利用でMARCHのいくつかに合格でき、上智ならここと志望していた法学部国際関係法学科に合格し、続く2学部も合格という素晴らしい結果を得て、息子は自信を持って本命の受験に臨むことができました。息子と共に体験した合格発表の緊張感と嬉しさは一生忘れることはないと思います。

残念ながら第一志望はかないませんでしたが、目標に向かって最後まで努力し続けた息子を心から誇りに思います。これもひとえにお世話になった先生方のご尽力あってこその結果と深く感謝しております。

息子にはご指導くださった先生方への感謝の気持ちを忘れず、大学でまた新しい目標をみつけて前に進んで行ってほしいと思います。

1年間、お世話になり本当にありがとうございました。

 

■ Y.T.くんへ講師からのことば

■ 長沼晃也先生
Tくん、合格おめでとう!

Tくんは当初から自分で自身の弱点や直面している問題の意味を考える力は持っていましたが、とにかくモチベーションの面で苦労していたように思います。確かに受験勉強の中には自分の頭で考える必要もなくただ暗記するだけのものもありますが、だからといって自分の頭で考えることの出来ないものはないと思います。

担当していた英語に関しても、文法などは暗記に属するものでしたが、暗記すべきものとしてある文法の背後にある意味を自分の頭で考えながら理解していくことも学習方法として可能です。Tくんの授業では読解や過去問演習が中心となっていましたが、文法理解も読解と同様に自分で意味づけしていくという姿勢を持って取り組んでいってもらいました。そのことによってモチベーションが少しでも維持されたのかどうかは外からは分かりませんが、少なくともTくんは自分なりに目の前の問題や自身の弱点に対して根本で障害となっているものを掴もうとしていたように思います。

最終的に合格という結果を出したのは何よりもTくん自身のこれまでの成果です。今後とも受験勉強を通して得た視点から新生活の中の様々な面に目を向けていってもらえれば幸いです。

最後に改めて、合格おめでとう!

■ 中牧泰裕先生
Tくんは、入塾当初から思考力・言語感覚のどちらも優れていました。ただ、そうした人の 半がその能力の高さゆえに、早期に自分が同学年よりも優れていると自覚してしまい、学習に対しての焦りや必要性を感じなくなってしまうことが起きます。Tくんがそのケースに当てはまるかはわかりませんが、少なくとも『学ぶことの喜びや楽しみ』を入塾当初は知っていなかったので、テスティーでは未知なものへの興奮や知ることの楽しさを体験してもらおうと、授業をしていきました。

高校3年の夏のTくんは、学習の楽しさを知ったのか、自分から新しい問題集を解いたり、質問に来たりしていました。質問対応をしていて印象深かったのはTくんの学習方法で、単純に暗記するのではなく、集積した知識を応用し、他の知識と有機的に繋げていくことが出来ていたことです。また、出来事の「なぜ」を批判精神で捉え、自分自身で出来事の意義を理解していくという世界史学習の理想形が夏の段階で身についていました。そうした段階に入った所に模試での好成績が加わったので、夏以降の世界史は安心して見ていられるようになりました。

ただ、こうした結果に繋がったのは、本人の努力は勿論のことですが、ご家庭のケアがあったからだと思っています。受験は最終的に試験の点数で結果が決まる、いわゆる個人の戦いですが、その過程においての情報収集やモチベーションの維持などは生徒・家族・講師のチーム戦です。このチームで結果を出すという経験が、大学だけでなく、その後の社会でもプラスに働くと思っているので、受験での経験を大切にして、これからも成長していってほしいと思います。合格おめでとう!

■ 長谷川渉先生
T君。大学進学おめでとうございます。僕がもっていた数学は結局使わずに受験したわけですが、受講したことでかえって見切りをつけて、切り替えをするためには良かったかもしれませんね(笑)

T君は頭がキレるが、1つの考え方に捕らわれてしまうと、違う思考に抜け出すことができないところがありました。もっと数学を体系的に捕らえられるようになると、抜群に数学が解けるようになると思いました。とは言うものの、そこまで引っ張りあげられなかった僕に責任があるので、反省はしていますが。何にしても、合格おめでとうございます。これからの4年間も勉強しなければなりませんが、今までと比べて格段に自由度が上がります。授業にでなくても怒られることはないですし、試験だけクリア出来れば、良かったりもします。しかし、その分やりすぎるとツケが自分のところに確実に返ってきます。その辺も上手くやりながら、これからも頑張ってください。

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