採点基準による失点の罠

杉並・世田谷の個別指導塾テスティー下高井戸校の桂川です。こんにちは！！

毎日蒸し暑い日が続きますねえ…( ˘•ω•˘ )

 

さて、7月頭に受けた模試の結果が続々と返ってきているようです。

小学生はサピックスの組み分けテスト、四谷大塚の組み分けテスト、首都圏模試などの結果が返ってきました。

 

コツコツと学習してきた成果が出て、今まで平均点を取るのがやっとだったのが偏差値60台を出したという生徒さんも数名！！

まだ結果には結びついていない生徒さんも、テストの取り組み方などは良くなってきているので次回に期待です！

 

なお、この時期に苦手科目の成績が上がった生徒さんの中には、「今まで得意科目だったものがちょっと下がった」という人が珍しくありません。

苦手なものを頑張ろうとするとどうしてもそれまでに一番得意だったものが一番疎かになりがちなんですよね。

一旦はそのような偏りが出るのは仕方ありませんが、ここから少しずつ全体のバランスを見た学習をしていくように心がけましょう！

 

さて、返された答案を見せてもらうと…ああ、もったいないな～という回答がちらほら。

テスト慣れしていない生徒さんは特に、「テストの際の答え方」を知らずに、「理解しているのに、答え方で間違える」ということがあります。

 

例えば今回のサピックスの6年生の組み分けテストの最後の大問で、与えられた計算式に自分で考えた数値を当てはめる問題がありました。

問題では「最大となる答え」を聞かれていて、その問題の正解は10だったのですが、とある生徒さんは解答欄に「6＋5－１＝10」と式まで書いてしまって×になっていました。

 

よく「学校の先生の採点が理不尽」というような内容のものがTwitterなどで話題になったりすることもありますが、今回のこのパターンは×にされて仕方がないものなので、そういう類の話ではありません。

小学校の中のテストとは性質が違うというか、受験算数において一定の採点基準というものがあるんですよね。実は。

集団塾に通っていると保護者会などで「こういう解答は×になりますから、気をつけるようにしてください」などの注意を受けることもあると思うのですが、そういうのに参加したことがないと、意外と知らない人も多いのかもしれません。

 

中学受験ナビでも、算数の採点基準についての記事を以前書いていますので参考にしてみてください。→意外と知らない？中学受験算数の採点基準

 

いやそれにしても、話題になっている学校の先生の採点については私も謎だなと思うものもあります。

「8人が6個ずつクッキーをもらいます。全部でクッキーは何個必要ですか。」というような問題で、「８×６＝48」が×になるのはちょっとなーと思ってしまいます。

いや、教育する側としては文章の意味合いから考えれば「６×８＝48」が正しいのはわかるんですけど。

でも交換法則（かけ算は順序をひっくり返しても同じ計算になる）も普通は教えるんだから、だったら「８×６＝48」を×にしちゃダメだよねって思うんですよね。

 

自分が授業してても、例えば円周を求める問題で、公式は「直径×円周率」だから直径が12㎝で円周率が3.14なら「12×3.14」と式をかきますが、「筆算するときは3.14を上にして書いた方がいいよ！」という教え方をします。

つまり、筆算の式の中では「3.14×12」になるわけです。

3.14×1桁の数は覚えた方がいいよ、というのも指導していまして、その方が計算ミスが減るからなんですよね。

 

つまりこんな感じです。登場してくるネコは私の分身です。

 

ちなみに、中学受験算数の答案では、小数点の計算の最後の０は消してないと×です。これは先ほど紹介した採点基準の記事にも書きましたが、「０があってもなくても同じ大きさだから〇にしろ」というのであれば小数点以下の０はいくらでも付け加えられますからね…無限に答えがありますよね。

採点する側には常識範囲でも、採点される側にとっては「知らない」ってことありますよね。それで損するのはもったいないな～と思うので、ぜひ一度採点基準についての記事をお読みいただきたいと思います！

→意外と知らない？中学受験算数の採点基準　（2度目の宣伝）

 

 

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