小数点以下の熾烈な戦い

こんにちは、TESTEA下高井戸校の宮田です。

合格最低点、354.5778点。これはどこの大学の点数でしょうか。

 

答：東京大学文Ⅰ（今年度）合格最低点になります。

えっ、こんな小数第4位まで出るの？と思われるかもしれません。

 

国公立大学の入試合否は基本的に「センター試験＋（各大学の）2次試験」の合計点になります。

センター試験はフル受験の場合900点満点ですが、大学によってはこれを半分や1/3に「圧縮」したり、学科の特性を考えて科目によって「傾斜配点」（例：英語200点、数学ⅠA・ⅡB各100点、国語200点満点のところ、英語を重視し英語300点、数学ⅠA・ⅡB各50点、国語100点に満点を変更する）をかけたりします。

ちなみに東大ではセンター900点満点を110点に圧縮し、2次試験440点との合計点、550点満点で合否が決まります。

この場合、センターは900→110になるので、本来1点の重みが0.1222点（※小数第5位四捨五入）の重みに変化します。

【例えばセンターで800点取れた生徒は97.7778点（※小数第5位四捨五入）に、799点だった場合は97.6556点（※小数第5位四捨五入）になります】

これを持ち点として、2次試験に向かうわけなのでこういった小数点が発生するのです。

つまり・・・受験生によっては0.1222点差で涙をのむことがあるのです。まさに（大袈裟かもしれませんが）ミクロの戦いです。

たかが0.1222点、されど0.1222点。あのセンター国語の漢字問題（1個2点）が1題ミスさえしていなければ…という世界です。

「この大学はセンター試験を重要視しないから、ちょっと失敗しても…2次試験で…」が甘い考えです！

センターをまず確実に得点する（リードする）ことが合格への第一歩になります！