成績優秀な子の保護者がしているサポート
こんにちは。個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
今回は成績アップに繋がるおすすめのサポートについてお話ししようと思います。
少しでも、中学受験を控えるお子様をお持ちの保護者の方の参考になれば幸いです。
■目次「成績優秀な子の保護者がしているサポート」
■はじめに「成績優秀な子の保護者がしてサポート」
中学受験といえば、ちょうど子どもの反抗期と重なる時期でもあります。
サポートが必要でありながらもサポートを素直に受け入れられない子どもと、手放さなければいけないとわかりつつも手放せない親。
微妙なバランスの上で綱渡りをしているご家庭も多いですよね。
どんなサポートをするかは、ご家庭それぞれで、お子さんと話し合って決めていくと良いでしょう。
私の娘にもいつか反抗期がやってくるのでしょうか。
成長が嬉しいような、さみしいような(笑)
さて、それではブログの本題に移りたいと思います。
■保護者はどのようなサポートをすればいいのか?【保護者とサポート】
まず、お子様の成績アップに繋げるために、親はどのようなサポートを行えばよいのでしょうか?
そのサポートの一つとして、おすすめの方法があります。
これをするとお子さんがスムーズに勉強に取り組めるようになり、その一方でゲームやテレビなどの時間を減らすこともできます。
お子さんが嫌がらなければ、という前提ではあるのですが、ぜひ積極的にしてあげて欲しいと思います。
そのサポートとは何か?というと、
手数の増減をコントロールすること
です。
■なぜそれが効果があるのか?【保護者とサポート】
では、なぜ、子供の手数をコントロールすることが成績アップに繋がるのでしょうか?
実は、人はある行動をするときに、必要なアクションの回数が少ないほどその行動が多くなり、逆に回数が多くなるとその行動が少なくなるという性質があります。
例えばある実験では、「試食調査」という名目で実験参加者たちにクッキーを渡しました。
一方のグループでは、むき出しのクッキーが箱に入った状態で渡しました。
もう一方のグループでは、個包装されたクッキーが箱に入った状態で渡しました。
そして、どのくらい期間でクッキーが無くなるかを観察しました。
その結果、むき出しのクッキーを渡されたグループでは平均して6日間でクッキーを完食しました。
それ対し、個包装されたクッキーを渡されたグループでは平均して24日間でクッキーを完食しました。
こうした実験は様々行われていますが、「勉強」や「運動」のような増やしたい行動でも、「間食」や「飲酒」のような減らしたい行動でも、結果は一貫しています。
そのため、
その行動をするための手間が減るとその行動が増え、手間が増えるとその行動が減るのです。
このことから、私たち親が「手数の増減のコントロール」を手伝ってあげれば、子どもの望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らせることがわかります。
■具体的にどのようなことをすればいいのか?【保護者とサポート】
それでは、具体的に親はどのようなサポートしてあげたらいいのでしょうか?
その方法には大きく分けて二つあります。
一つ目は、「勉強」を増やすために、勉強に取り掛かるための手数が減るようにしてあげましょう。【保護者とサポート】
例えば、机の上に勉強道具を並べてあげる。復習すべき問題に付箋をつけておいてあげる、といったことが考えられます。
こうした勉強の準備は確かに自分でやるべきことです。親がやってあげるのは「甘やかし」のように感じられるかもしれません。
しかし、学年やその子の発達の度合いによって、自分でやるのが難しい場合が多いです。
小学生だと、高学年になってもテキスト・ノートといった持ち物の管理が苦手な子は多いと思います。ましてや、以前間違えた復習すべき問題の把握をきっちりできる子はそうそういません。
特に、サピックスのようにテキストが製本されておらず毎回配られる形式だと、自己管理できる子など10人に1人くらいしかいないんじゃないでしょうか。
子どもの能力的に困難なことを要求し、その手間に高いハードルを感じると、肝心の勉強するという行動が激減してしまいます。
それでしたら親がサポートしてあげた方が良いですよね。
二つ目は、「テレビ」や「ゲーム」を減らすために、それらをするための手間が増えるようにしてあげましょう。【保護者とサポート】
例えば、節電という名目でテレビのコンセントは使わないときには抜いておく。タブレットなどはセキュリティ強化という名目で使わないときは毎回ログアウトをする。そして使うときには長いパスワードを打ち込まなければいけない、といったルールにすると良いですね。
ゲーム機の片付け場所は、出すのがめんどくさい場所にするというのもおすすめです。
子どもが自分で片付けをすることができなくて、出しっぱなしになっていたりするご家庭も多いと思います。むしろそれは、すぐに手に取りやすくて行動が増えてしまう、良くないパターンです。
片付けが苦手な場合には、いっそのこと片付けをしてあげた方が、子どもが遊ぶ時間が減るので親にとってもストレスが無くなって良いでしょう。
こうしたサポートは親にとっても面倒なものでしょう。しかし、面談で親御さんのお話をうかがうと、成績優秀な子の親御さんはこうしたサポートをされているケースが多いです。
特に勉強関係のサポートですね。
■最後に「成績優秀な子の保護者がしているサポート」
思い返せば私自身が中学受験生でサピックスに通っていた頃、母に教材の整理や復習すべき問題の管理など、色々とサポートしてもらっていた気がします。
今思うと、確かにそれは、勉強に集中するための大きな力になっていました。
私が開成に合格できたのは、そうした母のサポートのおかげだったわけですね。
自分がしてもらっていたことがなぜ効果的だったのか、後から答え合わせをしたような気分です。
そして、今は1人の親として、自分の娘にも勉強に集中できる環境づくりをサポートしていきたいと思っています。
皆さんもどんなサポートをしたら良いのか迷うこともあると思います。
そんなときには「子どもが勉強するときの手間を減らすことはできないか?」「遊びを手間がかかることにできないか?」という基準で考えてみると良いのではないでしょうか。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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