合格者に共通の「塾の使い方②」
前回、合格者に共通の行動とは何かという話題で話をさせてもらいました
一応、おさらいしておくと、
“わからない問題、間違えた問題”の解答解説を見たうえで質問しにくる
というものでしたね
さて、今回の記事では、この行動の何が良いのかについてお伝えする約束でした
かなり長くなりますので、3つの観点にわけて話していきます
①「わからない問題、間違えた問題」
②「解答解説を見たうえで」
③「質問しにくる」
先ず、①について
最初に来てしまいましたが、実はここに一番大切なことが来ています
比べて見てみましょう
“思考してもわからない問題”と“思考すればわかる問題”
“思考をして解いてみたものの間違えた問題”と“思考して解いてみたら正解した問題”
後者に来ている問題を質問しに来ているとしたら、
これ、ただの「面倒くさがり」ですよね
他人の脳みそを借りて解こうとしているのです
こういう生徒は、問題を解く量も、思考する量も足りないので(つまりアウトプット不足)、
ケアレスミスは多いですし、時間内に解くのも苦手です
テスティーでは授業の中で「問いかけ」を繰り返していくのですが、
やはりベテラン講師になると、「思考させる問いかけ」の量が多いんですよね
生徒の中には、絶妙な間を作り出したり、困った顔をしたりして、
講師に解答のヒントや解法を言わせようと、誘導してくる子もいます
ベテラン講師は、そうした時に誘導に乗らず、思考させます。
ご家庭でお子さんに質問された時も、上記のことを念頭に置いて対応してみてください
お子さんのことが可愛くて仕方がなかったとしても、
どんなに愛くるしい顔をして質問してきたとしても、
手取り足取り教えたい気持ちを抑えて
先ずは
「どう考えた?」
「どうやって解いてみた?」
「どんなルール(公式・文法)を使った?」
「設問の条件は整理した?」
というように、思考したことを前提に対応をしていきましょう
他人の脳じゃなく、自分の脳を使う習慣を身に付ける
これが学習のスタートですし、成績向上の条件です
“わからない問題”や“間違った問題”を質問しにくる生徒は、上記の習慣が身についています
そういう生徒は、質問の内容がものすごく具体的なんですよね
こちらも答えやすいので、少ない時間で多くの質問に対応できます
それらの点で、良い行動と言えるでしょう
さて、続いて②の「解答解説を見たうえで」について話します
これは、少し注意が必要で、
“思考しなかった問題の解答解説を見る”
これをやってしまうと、解説者の脳しか使ってないことになります
そうしたことを繰り返した生徒は、問題を解いている途中で
『先に解法だけ合っているか見ちゃおう!』という風に答えを見てしまい、
『なんだ、これくらいでいいのか、これなら自分でもわかったな』と
安易に思ってしまい、大切な演習の機会を失ってしまいます
そして最終的には、
解答を見るのが癖になり、問題の答えを写してしまう子になってしまいます
そうならないためにも
一度じっくり思考して、わからないという状態で、解答解説を見ましょう
これが出来ると、解答解説を読むことでわからない所が解消されたり、
間違いが訂正されたりすることもあるかもしれません
そうでなくても、解答解説に刺激を受けて、
新たな思考が出来るようになっているかもしれません
いずれにせよ、解答解説を読んで自己解決できる場合が
普段の多くの質問のなかでも見受けられるので、
思考して わからないから すぐ質問
ではなく
じっくり思考して それでもわからないから 解答解説
という流れにしましょう
繰り返していけば自己解決力がついていきます
これは自学自習の必須能力であり、学習の効率化の鍵となります
こうした自己解決力を自分自身で高めている点で、
解答解説を読むことは、良い行動と言えるでしょう。
ここまででかなり長くなってしまったので、最後の③は、また明日投稿しますね
珍しく長編になってしまいましたが、あと一回お付き合いください
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