現役早稲田講師が徹底解説!共通テスト数学の対策
皆様、こんにちは!
個別指導塾テスティー日吉校です。
西永福周辺にはたくさんの塾がありますが、個別指導塾テスティー日吉校もそのうちの一つです。
テスティーでは、日常的に数多くの講師が受け持ちの生徒に対して熱心に授業を行っています。
そこで今回は、テスティー日吉校で実際に働いている講師が、
「共通テスト数学の対策」
について紹介します。
本記事を読んで、日吉で塾を探している親御様、日吉の塾に通いたい生徒様、日吉の塾で働こうと思っている学生様が、テスティー日吉校に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
2021年度から、センター試験に代わりスタートした「大学入学共通テスト」。その中でも特に「数学」の試験は、度々受験業界の枠を超え話題になってきました。2022年度の数学ⅠA本試験では、平均点が過去最低に。受験科目としての数学への意識や取り組み方を大きく見直した受験生も沢山いらっしゃることと思います。そこで本記事のテーマは「共通テスト数学」についてです。問題形式や特徴、およびそれに応じたおすすめの勉強法をご紹介します。
効率的に共通テスト数学の点数を取るためのコツを解説していきます!
共通テスト数学ⅠA・ⅡB試験の概略
まず、数学ⅠAと数学ⅡBの試験の概要について確認します。
数学ⅠA:試験時間70分。5問構成。
出題範囲↓
第1問、第2問(必答)数と式、図形と計量、二次関数、データの分析
第3問~第5問(3~5から2問選択)場合の数と確率、整数の性質、図形の性質
数学ⅡB:試験時間60分。5問構成。
出題範囲↓
第1問、第2問(必答)色々な式、図形と方程式、指数関数・対数関数、三角関数
第3問~第5問(3~5から2問選択)数列、ベクトル、確率統計
上記の出題範囲を頭に入れたうえで次からの対策法を見てください。各分野の内容を思い浮かべながら記事を読むと、イメージしやすいと思います。
共通テスト数学:対策時期・期間・頻度
大学受験を乗り切るには、二次・私大の試験も突破しなければなりません。
従って、共通テストの対策に割くことができる時間は限られています。
いつ・どのくらい対策するのが適切なのか、よく考える必要があります。ということで、以下に一例を紹介するので、参考にしていただければ幸いです。
共通テスト数学:~高3の8月
:過去問等に目を通し、軽く傾向分析。過去問や問題集を、最低でも五回分はこなす。
この時期なら、たいていの受験高校ならばⅠAⅡBは既習のはず。従って、”内容的には”共通テストレベルなら解けると思います。ところが、”形式的には”そうとも限りません。共通テストは始まったばかりとはいえ、過去問はある程度傾向分析できる量あると思います。存分に活用して、どのような問題が出るのか知っておきましょう。その際に、自分なりに文章化してみるとよいです。例えば、「センター試験と比べて問題文が長い」とか。
学校や塾での学習の進みが早ければ、高3になる前にすでに共通テスト形式の問題を解き始めている受験生も、少なくないと思います。逆に、出題範囲の履修が終わらず共通テスト形式に取り組めていなかった受験生は、この「8月」の時期までには、遅くとも手を付けましょう。
共通テスト数学:9月~11月
:二次・私大対策がメインになる中でも、定期的に対策をおこなう
8月に、ある程度「共通テスト数学」に慣れて、問題を解けるようになってきたら、その後はやはり二次・私大の試験に向けた対策に戻ります。
月に2回ほどで構いません。時間を計ってフルで解く演習の時間を設けましょう。夏の集中学習でせっかくコツをつかんでも、ここで感覚が鈍っては勿体ないです。
「維持」の時期だと思ってください。
共通テスト数学:12月
:共通テスト対策を完璧に。模試で本番の目標点を取る。
共通テストに向けて詰められる最後の時期です。もう十分だと思うまで、共通テストの対策だけに集中しましょう。
また、この時期の共通テスト模試を「仮想本番」として受けましょう。試験当日と同じ「解く順番」「解く時間」「緊張感」を強く意識します。受験は相対評価で、模試と本番の試験は違うので、正確には「目標点」ではないです。「本番自分はこのくらいまでできればよい」という出来の基準を満たせればよいです。その目標を達成できないのであれば12月は引き続き共通テスト対策を強化しましょう。
共通テスト数学:年明け~共通テスト当日
:解く流れを確認。不測の事態を予測し不安を解消。
年が明けるといよいよ試験当日が近づいてきます。残り2~3週間は、自分で決めた解く順番や戦略を念入りに再確認します。
また、本番というのは、思いがけないことが1つや2つは必ず起こるものです。ところが、そんな「不測の事態」はある程度予測できることもあります。様々なアクシデント等の可能性とそれらへの対応策を考えながら、不安な気持ちを少しずつ払拭していきましょう。
解き進めるにあたって意識するとよいこと
共通テストの数学の問題を解くうえで、心がけるとよいことをお伝えします。
<1>ミクロとマクロとを行き来する
とりあえず目の前の問題を解くことだけに集中していませんか?もちろん、一つの問題に焦点を当てて集中的に解くことは大切です。ところがそれだけでは、数学の問題においては、ある時つじつまが合わなくなって訳が分からなくなってしまったときに、どこで自分が不正確な途中経過をたどったのか分からなくなりがちです。
なぜなら、共通テストの数学の問題は、一つの大きな課題を、細かく区切って「穴埋め」の問題が作られているからです。
従って、間違えたら芋づる式の、小問の連なりともいえるでしょう。
しかしそこで、一つの大きな課題を俯瞰するマクロの視点があったらどうでしょう。
穴を埋めていって数値が合わなくなったときに、自分がどこで間違えたのかすぐに確認しやすい上に、全体の流れの把握を利用して問題をスムーズに解くことも可能になります。
大問の中で、自分は今何の計算をしているのか、最終的に大問の最後で求めたい答えにどのくらい近づいていてあと何が必要なのか、考えながら解いてみましょう。
<2>解くスピードを適切に調整する
共通テスト数学は、一つ一つの問題は難易度は低いです。
しかし、問題の数が多く、よほど得意でない限り、
全問解ききることは難しいです。
従って、基本的に急いで解かなければなりません。
しかしながら、急ぎすぎて雑になってもいけません。逆に慎重になりすぎても、解ける問題も解けなくなってしまいます。<1>で芋づる式といったように、間違えたら必ずどこかで気づくはずなので、駅さんを進めてたいして違和感がなければ変に前に戻らず突き進んでしまうのがよいと思います。
また、解く速さに加えて、問題の見極めもしましょう。スピード以前に、考えても分からない問題にあたってしまったらどうしますか?その一問に固執して時間を浪費しますか?そんな時、いったん飛ばして、一通り解き終わったら再び戻ってくるというのが大切です。一回目で分からなくても、また戻ってきて再度考えたときにひらめくことは多々あります。
まとめると、
解き進める速さは、急ぎすぎず、慎重になりすぎず。
問題の難易度や相性の見極めをして、ものによってはいったん飛ばす。
<3>問題文は飛ばし読み
センター試験から共通テストになって、文量が増えました。問題の設定が、文章で説明すると複雑になり、使わない数値まで平気で現れるようになりました。
そんな問題を、いちいち隅から隅まで丁寧に読んでみてください。それだけで試験時間が終わってしまいます。
問題を解くのに不必要な情報まで念入りに読まないようにします。
問題を解くうえで心がけたいことを紹介しました。
次にここからは、点数を取るために、どのような勉強をすればよいのか解説します。
①時間を意識した学習
限られた時間内に、大問4問分を解きます。練習の時から時間を正確に計り、残り何分という縛りで緊張感を生み出します。
直前期、それこそ12月には、制限時間を10分短く設定して解いてみるのもよいです。その時間で十分な点数が取れるようになってしまえば、本番は心の余裕が生まれるはずです。
②自分なりの戦略を練る
本番焦らないように、自分に合った解き方を事前に用意します。
例えば、下のような感じです。
数学ⅠA
解く順番:確率・場合の数→図形の性質→必答問題
(※確率が難しそうな場合は、整数をやる)
(※選択問題が全問手が付けられない場合は、とりあえず安心感を得るために、作業に近い「データの分析」から始める)
解く時間:第1問18分、第2問18分、・・・
注意点:2分考えて進まなければ飛ばす。・・・
目標:各大問最後の一問を除いて全部は必ず正解する。最後の最後にある応用問題は4問中2問解ければ上出来。・・・
という感じです。
見ていただくと分かる通り、「○○な場合は、…」というふうに、あらゆる可能性を予想して、場合分けして、
共通テスト数学の「戦略」を練っています。
こうすることで、本番予想以上に焦ることがなくなります。
③典型を身につける
これは共通テストに限った話ではありません。数学が得意な人は一体どんなことを考えているのか。何が見えているのか。
彼らは問題文を見て「気づくこと」が多いです。その「気づくこと」とは何か。
それは、「この問題、あの時解いたあの問題の解法に似ているな」という気づきです。その気づきは、問題を解く際に、その問題を解くにあたって、どんな基本解法や思考の転換が必要なのか、より細かく分けてストックすることが大前提になります。
その細かく分けた解法や考え方のことを「典型」と呼びます。
この「典型」を多く身につけるほど、初見の問題でも「典型」の組み合わせで解きやすくなります。
ここで「典型」を整理するおすすめの問題集を紹介します。
東進ブックスの
「松田の数学Ⅰ・A/Ⅱ・B典型問題Type100」
です。
数学ⅠAⅡB 全範囲の「典型問題」が、単元ごと、解法ごとに分かれて解説されています。問題と解き方の核となる考え方、解答解説、類似問題が、見開き1ページにすっきり整理されていて、おすすめです。ぜひこの問題集を使って、「典型」を身につけてください。
④ミスはいちいちメモする
これも③と同様に、共通テストに限ったことではありません。間違った問題について、どんなミスをしたのかその場で記録します。そして、次の演習の時にその記録シートをみて、何を意識して演習に取り組めばよいのか確認します。
複数回してしまったミスは、その回数も記録しておきます。
ミスの記録がたまってくると、自分のミスの特徴が分かります。問題を解く自分を客観視できるようになります。
⑤慣れも大切
難易度がさほど高くない作業に近いような試験だからこそ、その特徴的な形式に慣れることが大切です。
場数をこなしてとにかく慣れるためにおすすめの問題集を紹介します。
近年の試験の傾向が上手く反映されている実践的な問題を解きたい場合は、
ZーKAI ハイスコア!共通テスト攻略 数学ⅠA
ZーKAI ハイスコア!共通テスト攻略 数学ⅡB
一見センター試験のような、共通テストよりはシンプルな問題だけれども、穴埋めの形式で「典型」の確認がしやすい、
2024共通テスト総合問題集 数学ⅠA
2024共通テスト総合問題集 数学ⅡB
いずれにせよ何か一冊くらいは、過去問のほかに買うことを強く勧めます。学校で配られるものでもよいです。また、学校の授業でも高3秋ごろからは共通テスト演習が始まると思います。慣れる努力をしましょう。
共通テスト数学:まとめ
今回は、共通テスト数学ⅠAⅡBの対策について解説しました。いかがでしたでしょうか。
共通テスト数学の特徴を自分でも見つけて、それを攻略するための、自分なりの方法論を確立させましょう。
また、共通テストは、問題の形式や受験科目まで変動が大きい試験です。あらゆる受験情報にアンテナを張り、正しい情報を手に入れましょう。ただし、いくら変わるといっても、受験生に求められている力は変わらないことが多いです。変化に敏感になりすぎないようにもしていきましょう。
共通テスト、頑張ってください!応援しています!
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・集団指導の塾の授業についていけず苦手が蓄積している
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