日吉校ブログ

【大学受験】正しい過去問の使い方徹底解説!

正しい過去問の使い方

 こんにちは!TESTEA日吉校で講師をやっております慶應大学理工学部1年の菊池翔太です。皆さんは過去問をどの時期からどのように使っているでしょうか?今回は過去問を最大限効果的に使う方法を書いていこうと思います。

 

 

1.過去問を始める時期について

過去問 使い方

 多くの人たちは、過去問を早くても受験生の夏以降に初めて見ると思います。ですがこれは大きな間違いです。過去問を初めて解いてみるのは、一通り全範囲の学習が終わったらすぐです。教科によって終わるタイミングは違うと思います。特に英語は終わるのが早いと思います。ですので、英語だけでも早い時期に過去問を見るべきです。

 もちろん、すべてをこの時期にやるというわけではありません。せいぜい1年か2年分です。早くやるべきなのは、自分の志望校の問題の特徴をつかむためです。志望大学ではどのような力が問われていて自分にはどのような力がまだ足りないのかを過去問を通して肌で感じることができます。そうすれば、早い段階から自分の志望校の対策に特化した効率の良い勉強ができます。

 

2.過去問はどこを何年分やるべき?

過去問 使い方

 結論から言うと、特に難関大志望であるのならば、最低10年分はやるべきだと思います。具体的にどのような時期に何年分解けばいいのかについて書こうと思います。まず、1でも言ったようにその学習の範囲が終わったら、まずは最新年度から3~4年前のものを一度解いてみるべきです。最新年度は試験直前期に仕上げとして解く方がいいからです。

 次に、ある程度演習もひと段落したら、遅くとも8月、つまり夏休みの時期には最新から5~10年前のものをやります。(具体的使い方は次章でお話しします!)

 そして直前1~2か月前くらいで最新の2年分を解いてみます。

 もちろん、10年分終わってから演習のため10年より前まで遡ってやってみるのもありだと思います!(筆者は結局25年分やりました笑)ただし、そこまで遡ると傾向はかなり変わってくるのであくまでも本番の練習というよりは演習のために説くという感じがおすすめです。

 

3.過去問の具体的な使い方

過去問 使い方

 過去問を使って勉強するときに一番大事なのは、やりっぱなしにしないということです。これは当たり前のことのように思うかもしれません。ですがここでいう「やりっぱなし」というのは、解いて、答え合わせして、解説を一通り読むということも含みます。これはしっかりやっているじゃないかという人もいるかもしれませんが大きな間違いです。このやり方では、その問題はできるようになるかもしれませんが、それだけで終わってしまいます。ですので、他の似たような問題が来た時にまた同じミスをしてしまう恐れがあります。

 ここでは正しい過去問の使い方を話していこうと思います。

 

過去問の使い方①問題を解く→答え合わせ

 

 まず問題を解いて答え合わせをするのは正しいです。ですがここでも注意が必要です。まず問題を解く際本番と同じ試験時間でやるということです。これをすることでどのように時間を割り振ればいいのかを体に染みつけさせることができます。また本番では極論すべての問題を解ける必要はありません。少ない時間の中で解ける問題と捨てるべき問題を瞬時に把握する力もこれで身に着けることができます。さらに答え合わせの際も注意がいります。特に記述式問題の場合、単に答えだけでなく、導出過程もしっかり採点しましょう。最悪本番で答えはあっていても記述の部分のせいで全く点が入らないこともあります。

 

過去問の使い方②解説の熟読

 

 次に、答え合わせまでした後の話です。大切なのは、正解した問題も含めたすべての問題の解答解説を熟読するということです。間違えた問題はもちろん読むべきなのはもちろんです。しかし、あっていた問題でももっと効率よく解答する方法があったか、もっとうまい解法があったのかなどを考えることで今後同じような問題に遭遇した時にもっとうまい解答が作れるようになります。

 

過去問の使い方③間違えた部分の周辺知識復習

 

 この後にもまだやるべきことがあります。それは、その過去問で出た部分の周辺知識をおさらいするということです。先ほど言ったように、その問題は完ぺきに理解したとしても今後同じ問題が出る可能性は非常に低いです。ですので参考書や赤本のコラム的な部分を利用しその周辺知識も固めることが必要です。

 そして復習がすべて済み、少し時間がたったらもう一度その年度を解いてみてください。そうすることで一度の復習で頭に入れきれなかった部分を洗い出すことができます。さらに、解く流れがわかっているものを頭で追いながら手を動かして解いてみるというのは非常に効果的な勉強であるのでおすすめです。

 これらは過去問演習に限らず演習の際はやるべきものではありますが、特に過去問はその大学で出やすい問題そのものなので特に復習に時間をかけてください。

 

過去問の使い方まとめ

 

 過去問は受験勉強においては宝です。ですので、それを余すところなく使うようにしましょう!最後に使う過去問集なのですが、個人的に難関大であれば赤本よりも青本の方が解説が詳しく書かれていておすすめです。(東大英語に限っては竹岡先生の書いている東大の英語25か年がおすすめです)また東大京大であれば数学は大学への数学シリーズや鉄力会のものもおすすめです。

 

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