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共通テスト

読み方
きょうつうテスト

共通テストとは

共通テスト(きょうつうテスト)とは、正式名称「大学入学共通テスト」の略称で、独立行政法人「大学入試センター」が各大学と共同で実施する全国規模の試験です。毎年1月中旬の土・日曜の2日間に全国で一斉に行われ、日本最大規模の大学入試試験として知られています。

共通テストの役割と重要性

共通テストは、主に国公立大学の一般選抜を受験する際に必要な試験です。国公立大学を受験する場合、原則として共通テストの受験が必須となります。
また、多くの私立大学でも「共通テスト利用方式」を導入しており、共通テストの成績を入試の一部として活用する制度があります。

そのため、大学進学を目指す受験生にとって、共通テストの対策は非常に重要となります。

共通テストの仕組みと運営

共通テストの運営は、大学入試センターが主体となり、各大学と協力しながら実施されます。試験の特徴は以下の通りです。

  • 実施日: 毎年1月中旬の土・日曜(2日間)
  • 受験資格: 高校卒業予定者および既卒者
  • 試験科目: 文系・理系の科目ごとに分かれ、複数科目を選択
  • 試験形式: マークシート式(記述式問題はなし)
  • 試験会場: 全国の指定された大学・高校など

共通テストとセンター試験の違い

共通テストは、2021年度入試から従来の「大学入試センター試験」に代わる新しい試験制度として導入されました。両者の主な違いは以下の通りです。

項目 共通テスト センター試験(旧制度)
試験方式 思考力・判断力を問う問題が増加 知識重視の出題が中心
英語 「リーディング」「リスニング」の2技能を重視 筆記試験とリスニング
数学・国語 一部の問題で記述力を問う形式が試験導入 マークシート方式のみ

共通テストの科目と配点

共通テストでは、文系・理系に分かれて受験科目が設定されます。受験する大学・学部によって必要な科目が異なるため、事前に志望校の受験科目を確認しておくことが重要です。

文系(主に国公立大学文系学部向け)

  • 国語(200点)
  • 数学ⅠA(100点)
  • 数学ⅡB(100点)
  • 英語(リーディング100点+リスニング100点)
  • 地歴・公民(100点)
  • 理科基礎(50点×2)

理系(主に国公立大学理系学部向け)

  • 国語(200点)
  • 数学ⅠA(100点)
  • 数学ⅡB(100点)
  • 英語(リーディング100点+リスニング100点)
  • 理科(100点×2)
  • 地歴・公民または理科基礎(50点×2)

共通テストの英語試験

共通テストの英語は、「リーディング」と「リスニング」の2技能に重点が置かれ、各100点ずつの配点となっています。従来のセンター試験では筆記試験(リーディング)が200点、リスニングが50点と大きな差がありましたが、共通テストではリスニングの比重が大きくなっています。

共通テスト利用方式とは

共通テスト利用方式とは、私立大学が共通テストの成績を利用して合否を判定する入試方式のことを指します。多くの私立大学で導入されており、一般入試と併用することで受験のチャンスを広げることができます。

共通テスト対策のポイント

① 早めの基礎固め

  • 高1・高2のうちに基礎知識をしっかり固める。
  • 共通テスト形式の問題に慣れるための模試を受験する。

② 時間配分の習得

  • 試験時間が限られているため、過去問や模試を活用しながら時間配分を意識した演習を行う。
  • 特に英語のリスニングはスピードが速いため、日常的にリスニング対策を行う。

③ 共通テスト特有の問題形式への慣れ

  • 共通テストでは、知識だけでなく思考力・判断力を問う問題が多いため、実践的な問題演習が必要。
  • 数学や国語では、問題の意図を正しく理解する力を鍛える。

共通テストの活用

共通テストは、国公立大学の一般選抜では必須の試験であり、私立大学の共通テスト利用方式でも活用されます。そのため、志望校の入試制度をしっかり確認し、共通テストの得点をどのように活かせるかを考えておくことが重要です。

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