成績アップに必要なのは○○心
こんにちは。個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
先日、探究学舎代表の宝槻泰伸君と会って食事をしてきました。
(写真を撮り忘れたので、この写真は以前の夏にバーベキューをやった時のものです)
探究学舎はテレビの情熱大陸でも取りあげられたりして有名になったので、
もしかしたら皆さんもご存知なのではないでしょうか。
私の娘も実は今、探究学舎に通わせています。
宝槻君とは教育に対する考え方・価値観が似ていて、
年齢も近く塾の規模も近い、
さらには飲んだ時のノリも似ている(笑)ということもあり、
大の仲良しです。
その彼と今回の食事のときに話していて気づかされたことが、
中学受験の勉強においても大事だなと思ったので、
この記事でシェアしようと思います。
彼とこの日に盛り上がった話は本当にたわいもない話でした。
「食の歴史」についてです。
「繁ちゃん、火を使った人類の『調理法』の歴史の中で、『焼く』の次に誕生したのは何だと思う?」
彼から私に投げかけられた質問の1つですが、
皆さんは何だと思いますか?
知らなくても、
考えればわかるかもしれません。
どうでしょう?
・
・
・
・
正解は「蒸す」だそうです。
「煮る」は土器などの器の誕生を待たねばならず、
「蒸す」の方が先にあったようですね。
この話をブログで文字で読んでいる皆さんは、
おそらく「へー」で終わりなんじゃないかと思いますが、
私はその話を聞いていてとても面白かったです。
その理由はなぜかというと、
宝槻君がとても楽しそうに話すからなんですね。
ブログでの文字情報の中には、
この「雰囲気」という要素がありません。
ですから、単なる雑学で終わりになります。
けれども、会話の中で相手が楽しそうに話していたら、
その雰囲気にのせられて自分まで楽しくなります。
人間の脳には、相手の気持ちを読み取り、
相手と同じ気持ちになる仕組みがあるのです。
そして、言うまでもないことですが、
つまらないことより楽しいことの方が記憶に残ります。
結果として彼の話はとても記憶に残るんですね。
このことをふまえて、
私が皆さんにシェアしたいことは2つです。
1つは、子どもに勉強を教えるときには自分が楽しみましょうということ。
これは私がテスティーの講師たちに伝えていることでもあります。
子どもに宿題をちゃんとやらせなきゃ!と義務感を感じて、
イライラしながら声かけをしていませんか?
何度教えてもなかなかできるようにならないことに、
焦りを感じていませんか?
私たち講師も同じように、意識していないと、
宿題をやってこない生徒にイライラしたり、
できるようにならない生徒に焦ったりしてしまいます。
でも、イライラしても焦っても、
何も良い結果にはつながらないんですよね。
サボってしまう弱さも、
なかなか理解できない歩みの遅さも、
それらもすべて含めてその子のことを受け入れて、
教え導いていくことを楽しんだ方が、
お互いにとって生産的な時間になります。
楽しい気持ちが相手に伝わりますからね。
これは生徒と指導者の関係だけでなく、
親子の関係でも同じです。
もう1つ、どちらかと言えばこちらがメインなのですが、
私たち自身が学ぶことを楽しみましょう
ということです。
宝槻君に刺激されて、
私ももっといろいろなことを知りたい・学びたいと素直に感じました。
こういう好奇心を皆さんのお子さんにももたせたいですよね?
好奇心があれば、学びの質が高まります。
記憶への残り方自体も良くなりますし、
関連することも知りたくなり、調べて、知識が膨らんでいきます。
好奇心はわかりやすい成績アップの原動力です。
じゃあどうやって好奇心を持たせたらいいか?
好奇心を持ちなさい!と言って、
効果はあると思いますか?
そういうものではないですよね。
子どもに好奇心を持たせるには、
私たち大人が好奇心を働かせて、
それを子どもに伝染させていくのがいちばんの近道です。
子どもに教える算数や国語でも、
あるいは自分自身が仕事や趣味で学ぶことでも、
積極的に楽しもうとする姿を見せてはいかがでしょうか。
例えば私は算数の先生なので、
入試の算数の問題を研究するのですが、
生徒たちにもそのときに見つけた面白い問題を
「こんなのがあったんだよ!」
と紹介したりしています。
で、「やってみる?」と聞くと、
けっこうクイズ感覚で面白がって生徒も取り組んでくれたりするんですよね。
こういった積み重ねが子どもの好奇心を育て、
結果として子どもが賢く育っていくんだなと思います。
子どもに何かを教えるという行為そのものも、
子どもに教える内容も、
すべてを楽しんでいきましょう。
私も1人の父親として、
娘と接するときにもあらためて心がけようと思ったことでした。
皆さんのご家庭でもぜひ!