「超」算数道場 3月20日ジャマイカ「2,3,4,5,6→15」の解説とジャマイカのコツ
みなさんこんにちは。
TESTEA塾長の繁田です。
今朝の「超」算数道場、算数道場に参加した皆さん、お疲れさまでした!
皆さんは「祝日」の「早朝」から勉強したわけです。とても素晴らしいことだと思います。
朝早起きして勉強、すごく気持ちいいよね(^^)/
さて、算数道場恒例のウォーミングアップとなっているジャマイカについて、今日の「超」算数道場でのお題をベースに解説したいと思います。
教室に昔からある、年季の入ったジャマイカ
☆本日のお題
2,3,4,5,6→15
道場ではこんな答えが出ました。
①(4+6+5)×(3-2)=15
まず15をつくり、2と3をむだづかいする
②3×6-2×4+5=15
まず18をつくる
③3×4+6+2-5=15
まず12をつくる
④2×5+6-(4-3)=15
まず10をつくる
⑤4×6÷3+2+5=15
まず8をつくる
どれも正解ですね。
それぞれ構造が違うので、別々にカウントしてOKです。
さて、他にはどんなのが考えられるでしょう?道場で出たもの以外をいくつかあげてみます。
⑥3×5+6-4-2=15
シンプルに3×5で15をつくって、残った6,4,2で0とするパターンです。
まず15をつくること自体は①と同じですが、15のつくり方が違いますしそのあとも違いますよね。だからこれは①とは別にカウントしてOKです。
では、もうちょいオシャレなやついきますよ。
(※追記 オシャレなやつとか言っておきながら⑦で(5-2)を(5+2)と間違えて書くというダサいミスをしておりました。てへっ)
⑦(3+4)×(5-2)-6=15
まず21をつくる
⑧(5+6)×2-3-4=15
まず22をつくる
(3+4)、(5-2)、(5+6)のように、()で先に数を足したり引いたりしてからかけ算をつかうパターンです。
ではでは、もっと空高く飛んでみましょうか。えいっ!
⑨(2×3+6)×5÷4=15
60まで行ってから戻ってくる
⑩(2+4)×5×3÷6=15
90まで行ってから戻ってくる
ジャマイカでは大きな数まで行ってから戻ってきたほうが芸術点が高いです(と、ハンダが勝手に決めました。笑)
この⑨や⑩はかなりステキですよね。
☆ジャマイカのコツ
⑨や⑩みたいなパターンはどうやったら思いつくのでしょう?
ここで、ジャマイカのコツについてお話しします。
何かを考えるときのコツ。
それは、考える要素を減らすことです。
つまり、「5つの数字で○○をつくる」というジャマイカの問題は、「5つ」だから考えづらいわけで、「4つの数字で○○をつくる」「3つの数字で○○をつくる」という形に変えることができれば、もっとラクに考えることができます。
実は皆さん、①~⑤の答えなんかは、きっとそういう出し方を自然にしているはずです。
例えば③の答えを出せた人は、
「まず3×4をやってみて12になった。その12と残った2,5,6とで15にならないかな?」
という順番で考えたのではないでしょうか。
この時点で「12,2,5,6で15をつくる」→4つの数字で15をつくる問題に変わりました。
さらに、「12を15にするにはあと3ほしい。2,5,6で3をつくれないかな?」と考えれば、「3×4+6+2-5」という答えにはたどり着けそうですよね。
これは言わば「最初の一手」を決めて考える方法です。
最初に3×4をしてから、残りを考える、みたいな。
では、芸術点の高い解答を出すためには何をすればいいかというと、「最後の一手」から先に考えるのです。
例えば、「最後に÷4で15にできないか?」と考えます。
そうすると、「残りの4つの数字(2,3,5,6)で60をつくる」という問題に早変わりします。
4つの数字になり、だいぶ考えやすくなりますよね。
60みたいな大きい数字をつくるにはさすがにかけ算の力が必要だろうと考えれば ⑨(2×3+6)×5÷4=15 というのは導き出せると思います。
さらに別パターンとして ⑪(2+3+5)×6÷4=15 なんていうのを思いつく人もいるかもしれませんね。
同様に、「最後に÷6で15にできないか?」と考えると、「2,3,4,5で90をつくればよい」ということになるので、⑩(2+4)×5×3÷6=15 のようなパターンにも気づけることになるのです。
こんなふうに「最後の一手を考える」を使いこなせるようになると、応用編で「最後の二手を考える」、例えば「3と4を引いて15にしよう」と想像すれば ⑧(5+6)×2-3-4=15 に気づけたりもして、グッと楽しくはずです。
ぜひ、来週からのジャマイカに活用してみてください!