「中学受験成功のための2つの秘けつ」
皆さん、こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
いよいよ明日から東京・神奈川の受験が始まりますね。
まずはこれまで受験生のお父さん・お母さんの役割お疲れ様でした。
まだまだ未熟な小学生をサポートするのは、
とても大変なことです。
もう勉強なんかしたくない!と言ってすべてを投げ出してしまう子や、
両親のプレッシャーにつぶされて委縮して無気力になってしまう子などなど、
受験までたどり着けない子も多々いるのが中学受験の「受験戦争」です。
無事にここまでたどり着けただけで、
お子さんと、パートナーと、自分自身をほめてあげてください。
本日は、受験前最後ということで、
中学受験成功のための2つの秘けつをお伝えしようと思います。
中学受験が成功したか失敗だったか、
本当の価値が問われるのは、
受験が終わった直後ではありません。
どんな中高6年間を過ごしたか、
どんな大学生活を過ごしたか、
さらには大人になってからどういう人間になったか、
それらをふまえて「今があるのは中学受験で頑張ったからだね」と言えれば、
中学受験で成功したと言えるでしょう。
つまり、中学受験で成功するためには、
この経験が今後に生きるものである必要があるのです。
もし第1志望に合格しても、
お子さんが「やっと勉強から解放された!」と言って遊び惚けるようでは、
中学受験は成功したとは言えません。
さらには、不合格になったことにより、
お子さんが「頑張ったって良いことなんかないんだ」と言って無気力になってしまっては、
不合格という結果以上のダメージが後々まで残ることになります。
そうなったら中学受験は大失敗だったということになるでしょう。
どんな結果でも、
それを糧にして今後に生かすこともできますし、
それがきっかけになって今後に悪影響が出ることもあります。
それらはこれからの約1週間での我々大人の働きかけ次第です。
ぜひ中学受験成功ための2つの秘けつを実践して、
お子さんの成長に繋げてください。
それでは、
まず1つ目の秘けつです。
それは、合否の「結果」ではなく、
ここに至るまでの「行動の積み重ね」を評価することです。
付け加えるのであれば、
行動の積み重ねを「減点法」ではなく「加点法」で評価することです。
皆さんのお子さんは、
中学受験の勉強を始めてから本当によく頑張ってきました。
小学生が週に何回も夜遅くまで塾で勉強している。
たったそれだけのことでも、
中学受験をしないご家庭から見たら異常なことです。
もしご自身が中学受験をせずに公立の中学校に行ったというお父さんお母さんであれば、
実感をもってその大変さがわかるのではないでしょうか。
理想を言えば、
家に帰ってきて復習をし、宿題をこなし、テストの解き直しをして、、、
キリがありません。
その理想通りに行動できていないことも多々あったでしょう。
ですが、人間そうそう理想通りの行動なんてできるものではないですよね。
翻って自分自身を省みれば、
我々もスキルアップ・キャリアアップのための勉強も、
日々の仕事への取り組みも、
健康的な食生活も、
大人なのに理想通りにはいっていなかったりするものです。
理想通りでなかったとしても、
友達の誘いを断ってサボらずに塾に通ってきただけでも、
数年間大変な頑張りをしてきているのです。
その頑張りを「それくらい受験生だから当たり前」だなんて思うのは、
「給料もらっているんだから身を粉にして働くのは当たり前」というパワハラ上司や経営者と同じ発想です。
自分ならどんな風に評価されれば一生懸命働きたいと思うか?
そう想像してみれば、
お子さんなりの頑張りに対して、
何を評価しどんな声かけをしてあげれば良いかがきっと心でわかるはずです。
続いて2つ目の秘けつは、
第2志望以下の学校の合格も心から喜んであげることです。
これは第1志望の合格が不合格だった場合は特に大切です。
高い目標を掲げて頑張ってきたけれど、
残念ながらその目標に届かなかった。
大人の仕事でも同様の事は起こりうることですから、
自分の身に置き換えて考えてみてください。
目標に到達できなかったことを叱責されるのと、
目標までは到達できなかったけれど得られた成果に対しては良い評価をしてもらえるのと、
どちらの方が次も頑張ろうと思うか?
そう考えると、
お子さんにどう反応するべきかがわかるはずです。
結局のところ、
「頑張ったから良いことがあった」と思うと、
人は「次も頑張ろう」と思います。
そして、第2志望・第3志望・第4志望といった学校の合格が「良いこと」かどうかは、
多くの場合、周囲の評価に影響されます。
お父さんお母さんが喜んでくれるか、
友達がスゴイと言ってくれるか、
その影響は大きいのです。
影響されることが良いか悪いかはさておき、
お子さんに次も頑張ろうと思わせるためには、
手にした合格の価値を高めてあげることが大切です。
反感を持つ方がいることを覚悟ではっきり言います。
ときどき「偏差値〇〇以下の学校なんか行かせても仕方ない」というようなことを言ってしまう方がいますが、
子どもの頑張りを引き出すという観点からは最悪な対応です。
子どもが手にした合格という成果を貶めるようなことは絶対に言ってはいけません。
全力で喜んで、全力で合格の価値を高めてあげましょう。
「終わり良ければ総て良し」という言葉があるように、
人間心理は必要以上に「終わり方」の印象が強く残るようになっています。
そしてまた、
「良い結果」よりも「悪い結果」の方が強く印象に残るようにもなっています。
中学受験で第1志望に合格できる子は約4人に1人と言われます。
何も準備をしておかないと、
多くのご家庭にとって、
中学受験の悪い結果だけが印象に残ってしまいます。
そして、お子さんが無力感を感じ、
無気力になってしまいかねません。
「受験結果」ではなくそれまでの「プロセス」をプラスに評価すること。
「不合格」ではなく「合格」により目を向けること。
この2つを意識して、
お子さんの中に「中学受験のために頑張ってきて良かった」という気持ちを与えてあげてください。
そして、
お子さんの「これからも頑張ろう」に繋げ、
将来振り返ったときに、
「我が子に中学受験をさせて良かった」と思えるようにしてくださいね。
それでは!