家族にとっての中学受験の「成功」とは何ですか?
こんばんは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
受験の成功とは何か?
今日の記事では「受験の成功とは何か?」というテーマで話をしたいと思っています。
成功の定義を考える重要性
この記事のタイトル、「どうなったら中学受験は成功と言えるのか?」というのは一言で言えるものでもないですし、価値観の問題なので、みなさん自身に考えてほしいことなんです。
このことは、実は6年生の保護者の方だけでなく、もっと下の学年の保護者の方にもよく考えていただきたい内容です。
受験の成功の定義を問う
あらためてみなさんにお聞きしたいと思います。
みなさんが考える受験の成功とは何ですか?
第1志望に合格すれば成功でしょうか?
御三家に合格すれば成功でしょうか?
多くのご家庭では、ここを明確にしないまま中学受験を始めてしまいます。それは目的地を決めないで旅に出るようなものです。目的地を決めない気ままな旅は、個人的には嫌いではありませんが、中学受験でそれをすることはあまりお勧めできません(笑)
成功の定義が不明確な場合のリスク
例えば、ちょっとこんな状況を想像してみてください。
隣に住むAさんのお子さんB君が、無事に開成中学校の合格を勝ち取りました。大喜びするAさん。しかし、B君本人はあまり嬉しそうではありません。我が子がB君から聞いた話では
- ようやく受験勉強から解放された。もう勉強なんかしたくない。
- お父さんもお母さんも、自分がやりたいことをさせてくれず、いつも怒って勉強ばかりさせるから大嫌いだ!
とB君は言っている。
果たしてAさんご家族は中学受験に成功したのでしょうか?
自分で目的地を定めずに周囲の雰囲気に流されると、こういったことが起こりがちです。
中学受験で目指すべき目標
きっと多くのご家庭で、中学受験を通して手に入れたいものはある程度共通するんじゃないかと思います。
- 第1志望の学校に合格してほしい
- 子どもに確かな学力を身につけてほしい
- 子どもに学ぶ喜びを知ってほしい
- 受験を通じて、計画を立てる力や実行する力を身につけてほしい
- 成功体験を経て、自信をつけてほしい
- 中学受験を一緒に乗り越えたことで、家族の連帯感や団結が高まってほしい
ここにサッと上げた6つの中で「それは要らないです」というものは1つも無いはずです。できれば全てを手に入れたいものですよね。
でも、それが叶わない場合もあるのが現実です。そのときには選択を迫られることになります。もしそうなったら、みなさんならどれを優先させますか?どれが達成できれば、みなさんの家庭の中学受験は成功でしょうか?
価値観に基づく成功の定義
繰り返しになりますが、これは価値観の問題ですから、不正解はありません。
「全てが達成できて初めて成功」としても良いですし、「どれか1つこれさえクリアできれば成功」としてもかまいません。
ゴールが決まれば、そのために何をすれば良いかが明確になりますし、その場の感情に流されて判断を間違えたりしなくてすみます。
例えば、「家族の連帯感と団結」がゴールなのに勉強のことで毎日親子ゲンカをしていたら、「何かが違う」と気づくことができます。
TESTEAの目指す教育
ちなみに私たちTESTEAの願いは「社会に出てから通用する、真に役立つ力を身につけてもらうこと」です。
中学受験のその先で、子どもが幸せで充実した生活を送っている。そのときに初めて、中学受験は成功だったと言えるのではないかと思っています。
そのために
- 目的意識を持ち、目標に向かって頑張る力を育てる
- 正しい勉強法で効率的に学び、充実した人生を過ごす力を育てる
- 「聴く力」「表現する力」を備えた、円滑なコミュニケーション能力を育てる
という小さな目標を設定しています。
ゴールが明確だから、そこに向けての道すじもはっきりとさせることができています。
そして、「これが達成できたら中学受験は成功」という価値観が合うご家庭と一緒に、「中学受験をして良かったね」と言ってゴールを迎えられています。
まとめ
あらためて、みなさんのご家庭では、何が達成できたら中学受験は成功ですか?
ゴールを明確にすれば、ちゃんとそこにたどり着くことができますよ。ぜひこの機会に考えてみてくださいね。
それでは!
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