偏差値50から1年間で開成に逆転合格した話
こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
先日テレビ番組の取材を受けました
私の母校・開成高校の特集ということでお声がかかりました。
「開成番長」という分かりやすいニックネームなので、開成がテーマになるテレビだと呼んでいただけることが多いです(笑)
以前BSテレ東の番組に出演したときには、私と同じく開成出身の杉山先生も一緒に出演しました。
杉山先生は、小学生のころサピックスと併用しながらテスティーに通い、開成に受かり、東大に現役合格しました。
教え子が開成の後輩になることや、教え子がテスティーで先生をやってくれることは、この仕事をしていて大きな喜びの1つです。
杉山先生はそれをダブルで満たしており、これからの活躍にめちゃめちゃ期待しています。
テレビの取材に答える中で、20歳以上差があるのに開成の開成らしさは何ら変わっていないことがわかり、世代を超えた母校トークで非常に盛り上がりました。
開成に限った話ではなく、私学はそれぞれ受け継がれている素晴らしい伝統があります。
先輩・後輩と話が盛り上がれるのは私自身が中学受験をして良かったと思うことの1つです。
杉山先生の逆転合格ストーリー
ところで、開成から東大というエリートコースっぽい杉山先生ですが、初めからずっと優等生というわけではありませんでした。
杉山少年がテスティーに入塾したのは小5の冬。そのときはサピックスで真ん中より少し上のコースでした。
開成を受けたいと思っていたそうですが、成績的にはまったく足りていません。
なんとか逆転合格したいというのが入塾した動機です。
テスティーでの指導
テスティーに入塾してから、私たちが杉山少年に徹底して指導したことはとてもシンプルです。
なんだと思いますか?
それは、毎回の授業で「わからないところを無くす」ことです。
逆転合格といったものの、思った以上にシンプルじゃありませんか?ですが効果は抜群です。
これをやることで、杉山少年の中で「正しくわかった状態」の感覚を育てました。この感覚はメタ認知と言われます。
自分がわかっているのか、あるいはまだわかっていないのかを判断する力は、成績を上げるためにはとても大切です。
習った内容を吸収できない原因
習った内容を吸収できない原因は、
- 自分のレベルに合わない難しすぎる問題をやっている
- 「わかった」にたどりつくまで詰めていない
のどちらかです。
いずれにせよ、「自分がわかっていないことがわからない」のが根本原因です。そこが解消されると、適切なレベルの問題に、わかるまで取り組むことができるので、無駄な勉強が無くなり定着度が上がります。
メタ認知が育った結果
このメタ認知を育てた結果、逆転合格への兆しが見え始めました。サピの授業での吸収力も上がりました。
そして、夏前には基礎がしっかり固められて、発展的な問題に取り組めるようになりました。秋にはマンスリーテストで満点を取れるようにもなりました。
順調に成績を上げ、迎えた開成の入試の日。試験が終わって、その日のうちに教室に寄ってくれた時には、「どの問題が取れていて、どの問題はどこまで取れている」と具体的に説明してくれました。
ここまでしっかりメタ認知が育っていたかと感心したのを覚えています。
その後入学した開成の中でも、中3~高校生にかけて「特別優等賞」という上位10%以内がもらえる賞を取り続け、見事に東大に現役合格しました。
昔を思い返すと、大逆転合格といっても過言ではないように感じます。
開成生の能力について
開成にいる子たちってみんなものすごく頭が良くて、初めからずっと成績優秀だったんでしょ?と言われることが多いです。
確かにそういう子もいるのは間違いありません。でも、開成に入学する300人くらいの子どもたちの中で、飛びぬけて頭が良い子なんてごく一握り。
ほとんどの子どもの能力は、実は似たようなものです。
杉山君だって5年の冬まで偏差値50くらいだったのですから、そのことはよくわかりますよね。
個別指導に通い始めたからといって、頭の良さ自体がそんなに急激に変わるはずはありません。
結局のところ、ほとんどの子は自分の能力を活かしきれていないだけなのです。
みなさんのお子さんにも、まだ発揮できていないだけの能力が眠っているかもしれません。
もったいないですから、自分の能力の引き出し方を教えてあげてくださいね。
逆転合格を皆さんの手でつかみ取ってください。
それでは!
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