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結局子どもの成績を伸ばすために必要なものは○○なのかもしれないという話

 

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

 

私たち大人も、仕事や子育てなどいろいろ大変で、うまくいかないと気分が落ち込むことってありますよね。

 

特に、自分が必死になって頑張っているのに、相手に必死さが無いと、その温度差のせいで余計に精神的にきつくなったりしませんか?

 

仕事をしていると、自分が必死にやってるのに他のメンバーに必死さが感じられないなんてありがちだと思います。

 

子育てだと、「私がこんなに必死にお弁当も作って送り迎えもして必死に働いて塾代も払ってるのに……なんであんたは真剣に勉強しないの!」とか言いたくなるのは典型かと思います。

 

私も当然そんな風に感じることはありますが、そのたびに心を乱していたら精神衛生上よくありません。

 

そんなこんなでメンタルを健康に保つための方法にはけっこう興味があり、例えばサウナなど、いろいろと積極的に取り組んでいます。

 

そして、「果たして一番効果的なメンタル改善法って何なんだろう?」なんてことを模索しているのですが、そんな中で先日読んだ研究が面白かったので共有しようと思います。

 

 

この研究はオハイオ州立大学などの研究で、約600人の大学生たちが対象でした。

 

研究者たちは、まず最初にすべての参加者に、日常生活で簡単に使える「認知的スキル」と「マインドフルネススキル」の2つを教えました。

 

認知的スキルは、自分が抱きがちなネガティブな思考や感情の原因を特定し、その捉え方を変えていくというアプローチです。

 

それに対してマインドフルネススキルは、自分の考えや感情を変えようとせずに、あるがまま受け入れるというアプローチです。

 

どちらもカウンセリングやセラピーの定番の手法で、高い効果が確認されています。

 

まずはこれらを両方教えて練習してもらいました。

 

 

そして、参加者たちにランダムに2つのスキルのうちのいずれかを、「あなたは認知的スキルの方が得意ですね!」「あなたはマインドフルネススキルの方が得意ですね!」のように伝えました。なお、実際にやってもらって得意かどうかを判断したりはしていません

 

その後、悲しい音楽を流して暗いムードを演出しながら、大切な人が死んでいく様子を想像してもらい、気分を落ち込ませます。

 

それから、先ほどの2つのメンタル改善スキルを使ってもらい、自分の気分がどうなったかを自己評価してもらいました。

 

つまりこの実験は、「あなたはこれが得意です」と言われてそう思い込まされたら、それによって実際に効果が出ちゃうんじゃないか? ということを調べた実験なわけです。

 

結果は研究チームの予想の通り、平均値としてはどちらのスキルを使った場合でも同じようにメンタルが改善しました。

そして、事前に「得意なスキルだ」と言われた方を使った場合は、「苦手なスキルだ」と言われた方を使った場合よりも、気分が回復しやすかったそうです。

 

研究チームは

『その技術が「得意かどうか」よりも、その技術が「得意だと信じること」に効果がある可能性がある。』

『初期の段階で、あるやり方が得意だと励まされると、そのスキルを使うことに自信と持続性が生まれ、より良い結果につながるのかもしれない。』

『あなた自身が最も効果的だと思えるものが、おそらく実際に最も効果的なのだろう。』

と考察していました。

 

なるほど、思い込むことは大事なんですね。

ということで、私も自信をもってサウナ通いを続けようと思います!(笑)

 

みなさんも子育てのイライラを、自信のある方法で解消していってくださいね。

 

 

ところで、今回の記事の本題は実はここからで、子どもの勉強においても同じことが言えるのかもしれないなと思いました。

 

この研究でもふれられていたのですが、昔はセラピストはクライアントの「悪いところを直すこと」に集中していましたが、近年では強みに焦点を当てるのが一般的になってきているそうです。

 

その方がうつ病などの解決に効果的なんだそうなんですね。

 

実は私も生徒指導で同じことを実感していて、昔は「生徒の弱いところを指導によって改善しよう」という意識が強かったのですが、現在は「生徒の長所を生かして伸ばそう」と方針にシフトしてきています。

 

悪いところをたびたび指摘されるよりも、良いところ・良くなったところを指摘して励ます方が、成績アップに繋がりやすいんですね。

 

良い行動を増やしていったら、悪い行動をしているヒマが無くなったみたいな状態に導くイメージといえば伝わるでしょうか。

 

メンタルの健康にしろ成績アップにしろ、良い結果につなげるためには持続性が大事で、その持続性を生むためには「君はこれが得意だね!」という励ましによって自信を持たせることが必要なんだと思います。

 

実際にそれが得意かどうかは関係ない! というのもこの実験結果の面白いところですね。

 

でも「君は丁寧に式を書いて問題を解くのが得意だね!」とラベリングしてしまえば、その通りになっていくというのですから、これはぜひ嘘つきになるべきなんじゃないでしょうか(笑)

 

嘘も方便です(笑)

 

子どもの成績を伸ばすために必要なものは、結局はそういう励ましの言葉なんだと思います。

 

みなさんもお子さんに対して、「○○が得意だね!」「○○がうまくなってきたね!」と積極的に声かけをしてあげてくださいね。

 

そうすればきっと、本当にそれが得意になっていくと思いますよ。

 

それでは。

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