悪徳塾が秘密にする不都合な真実
こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
さて、今回の記事タイトルはちょっと過激に
「悪徳塾が秘密にする不都合な真実」
としてみました。
子どもの学力アップのために大事なのは、
インプットよりもアウトプットの方です。
言い方を変えると、子どもの成績は、
授業を受けたりテキストを読んだりしている時ではなく、
問題を解いている時に上がります。
これは現代の学習の科学では、はっきりとしていることです。
例えば、心理学者のアーサー・ゲイツが行った実験によると、
アウトプットに使った時間をインプットの時間の1.5倍~2倍にすると、
もっともよく覚えられたそうです。
ゲイツ以外にも数々の心理学者が様々な認知心理学の実験を行い、
そのどれもがインプットよりもアウトプットの方が重要であることを示しました。
私の指導経験からすると、
アウトプットの時間は2倍よりももっと多くても良いと思います。
テスティーでも短期間に急激に成績が上がる子は、
頻繁に自習室に来て延々と問題を解いていたり、
家でたくさん問題を解いてきて授業では質問をどんどんぶつけるという子たちです。
授業以外の時間にどれだけアウトプットができるかが、
成績アップのためには重要なのですね。
この「アウトプットの方が大事」というのは、
塾が儲けるためには不都合な真実だと思いませんか?
「成績が上がらないのはわからないことがあるからです。
教えてあげなければいけません。
だから追加受講をこれだけしましょう!」
そう言ってどんどん授業を買わせれば、
売り上げはうなぎのぼりです。
ですが、ここまでの話でおわかりのように、
授業で知識や問題の解き方をインプットしても、
それが定着し使いこなせるようになるわけではないのです。
一人ひとりが1週間の中で勉強に使える時間(可処分時間)には限度がありますから、
インプット(授業)の時間をどんどん増やしていけば、
アウトプット(演習)の時間が圧迫されてしまって、
むしろ成績が下がることにもなりかねません。
これは個別指導だけでなく、集団授業でも同様です。
各塾でレギュラーの授業以外にオプションの授業や模試があると思いますが、
それを受講(受験)する上で、
学びを定着させるために必要なアウトプットの時間は確保できているのでしょうか?
追加の授業や模試を受けることで演習の時間が削られることになったら、
そのせいでむしろ成績が下がる危険が高いでしょう。
個別指導にしろ集団授業にしろ、
言われるままに決して安くない授業を買って、
それで成績が下がったりしたらたまったものではありませんね。
「家だと勉強しないから遊んでいるくらいなら塾で授業を受けた方がマシ」
そんなお母さんの気持ちもわかるのですが、
その授業は必要なものなのか、成績アップにつながるのか、
よく考えた上で選択してくださいね。
繁田がこんなことを言っていたというのは、
「とにかく授業を売ろう」とする売り上げ命の同業他社にバレたら睨まれるので、
くれぐれもナイショでお願いします(笑)
それでは!