合格体験記 2012年
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一対一の個別指導で個性を尊重できる授業を展開!
■ 築田まり絵さん
※築田さんは大の相撲好きです
4月上旬、私はテスティーに丸腰で入門した。見知った顔はなく、数多くの親方衆(先生方)が歓談している空間でさえもわりかし小心者の私には恐れ多く感じられ、挨拶の声もふるえていた。そして、英語の取り組み方を全面的に指導して下さった石崎親方は身も心も頭も受験生としては序の口の私に熱心に丁寧に根気よく向きあって手取り足取り基礎から教えて下さった。怒涛の英単語・文法を記憶することに身を入れ、夏、ようやく応用という名のセンター演習を始めた。(相撲でいえばご飯やお肉をひたすら胃につめこみ体を大きくすることから、更に筋肉鍛錬を重ねる段階に足を踏み入れたということ)点数は徐々に上がり、7月終わりには序二段に昇進したといってもよい。
同じ頃、国語にも取り組むようなった私は、ただがむしゃらに親方たちの言いつけを守り練習に精を出した。ちなみに日本史は自主練を積み、なんとか先行く先輩に太刀打ちできるよう一生懸命になった。元来、学校ではおちゃらけたイメージで活躍していたため、勉強に関しては全く他人に興味をもたれていなかった。このままでは単なるふざけ野郎築田で終わってしまう…と真剣に考えたことも、決して面白くはない勉強に身を捧げた一因である。というか、結構そこらへんのええかっこしいが大きかった。一度目覚めた私はもうどうにもまとまらずあくる朝も四股をふみつづけ、暇さえあれば四股をふみ、暇がなくても弁当をつまみながら四股をふみつづけた。(実際に四股をふんだわけではありません。 若干の脚色有)
その甲斐あって冬休み前には三段目優勝(5勝2敗くらい)、幕下昇進をノンストップで果たすことになる。センター試験では夏から少し停滞気味であった英語を格段に伸ばし、まぁまぁの出来を残した。私の頑張りに普段は感情を出さない親方たちもこっそり袖を絞っていたり…してくれていたらしいのだ。
そして本番、大学受験という本場所、1日1日を大切に相手と呼吸をあわせ自分の力を発揮した。横綱審議委員会の厳正なる丸つけにより、私は光の速さで十両、幕内昇進、前頭筆頭、関脇通算33勝で大関に昇進を経て、横綱に君臨することとなった。だたひたすらに嬉しい。入門したのがついこの間に感じられる。つらい稽古も乗り越えた今はおたけびでもあげたい心持ちだ。しかし横綱と言えど初心は忘れずいつまでも四股をふむことを大切にしたい。偉大なる親方、育てて面倒を見てくださりありがとうございました。
■ 築田まり絵さんへ講師からのことば
■ 石崎麻優子先生
まり絵さん、ひたむきに地道な努力が実って、本当に良かったね。まり絵さんは、やってきてほしいことは、必ずこなしてくれたので、教え甲斐がありました。問題は繰り返し解いて、最後にはテキストが半分に分裂してしまうくらい、頑張っていました。毎回の授業では、不安なことを素直に話してくれて、そこでアドバイスした事をすぐ実践してくれて、嬉しく思っていました。
冬期講習以降は、どんどん英文が読めるようになりましたし、「こんなに頑張ったから、絶対に報われると信じています」と自信を持っていて、まり絵さんの成長が、目に見えて分かりました。合格した後に頂いたお手紙で、「試験中に英語がすらすら読めたのが楽しくて、もっと勉強したいと思った」といってくれたことが、私の一番の誇りです。これからも、どんなこともひたむきに頑張ってほしいです。
■ 中牧泰裕先生
築田は最初から最後まで、自分を持った生徒でした。『築田の法則』と云ったようなものが問題演習時に表れていました。その法則が型にはまった場合は目を見張るものがありました。ただ全体を俯瞰して見ることが苦手だったのは、その信じた法則を盲信するが故でしょうか。最後まで俯瞰するのが苦手だったので、これは大学での課題になるでしょうね。ただ心配はしていません、むしろ築田がどんな人間になるのか楽しみです。
授業中に質問を投げ掛けた際、こちらが予測していない解答を出したので、「この子には世界がどのように見えるのか、一度経験してみたい」と感じる程、ユニークさに溢れていました。大学は『教育研究機関』であり『研究』の側面があります。大学受験まで抑圧されていた築田のユニークさを大学の『研究』課程で存分に出してください。
合格おめでとう。