下高井戸校ブログ

国立大付属校の入試撤廃&抽選化(建前と本音)

こんにちは、TESTEA下高井戸校の宮田です。

今日は、先月末に突如湧いて出てきた「国立大付属校」の入試抽選化についてです。

 

8月29日に文科省の有識者会議で、国立大付属校の入試を「学力試験から抽選にする」するという提案が含まれていました。

この報道がリリースされて以降、各所で異論が相次いでいます。

以前は学芸大附属各校や筑波大付属中などで、抽選が行われていました。

(理由としては中学入試において、国立大学が率先して入試熱をあおるのは如何なものか…というものでした。但し抽選オンリーではなく「抽選+学力試験」というセット(現在の筑波大付属駒場中もこの形です。但し抽選は倍率8倍以上で実施)で行われていました。)

しかしながら、抽選によって「入試の土俵すら立つことができないのか?」という声も年を追うごとに大きくなり(確かに機会均等という観点から問題もあります)、国公立大の独立法人化と時をほぼ同じくして、各校が「抽選廃止」へと舵を切っていきました。

「国立大学」の附属校という性質上、(大学はあくまで「研究機関」です。また国立大学の附属校は「教員養成」の場です)確かに入試熱をあおることは、良くはありません。しかしそのような建前があったとしても、これまでの歴史・経緯等を踏まえると「完全抽選」は附属校の方向性を大きく変えることになります(そもそも同じ名前を名乗っていても全く違く「学校」になります)。

・学校内の学力格差が現状より大きくなる(これまでのような授業形態はまず不可能になります)

・これまで志望していた生徒が私立に流れる(私立の入試熱をさらに煽る)、などなど。

もちろんOB・OG等の反発も相当強いでしょう。名前は変わらないにしろ、全く形が違うわけですから。

以前、都立高校入試において学力の均等化という名のもと「学校群制度(学区制)」をひいたことにより、日比谷等の有名都立校が衰退していったのと形式・規模は違えど同じことになる可能性があります。

今回の提言は2021年を目途に、と言われています。「建前」「机上」はそうだとしても、その背後にある「本音」「現場」を考えてほしいものです。

 

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