英検準一級のレベルとは?試験内容、形式、合格の秘訣などの全ガイド
【自己紹介】
はじめまして、個別指導塾TESTEA下高井戸校の講師T・Iです
私は慶應義塾大学出身の講師です。
私のプロフィールを軽くまとめると、2020年に慶應義塾大学法学部法律学科に入学し、2021年8月にTOEIC940点を取得、続く2022年2月には実用英語技能検定(以下では「英検」と省略)1級を取得しております。また、私は新潟県の田舎で生まれた純ジャパニーズ(生粋の日本人)です。慶應と聞くと、帰国子女を思い浮かべる方が多くいますが、私は帰国子女でも無いです(笑)
ただ、英語が好きだからという理由で幼少期から継続して英語を勉強してきました。
【0. 本記事の目的】
そこで本記事では英語が大好きでたまらない自分だからこそ書ける、英検準一級のレベルについてまとめていきます!
また、併せて英検準一級の試験内容などもご紹介できたらと思います!
加えて、今この記事を読んでくれている人たちもきっと英語が大好きで
これから英検準一級を受けようとしている方が多いと思います!
ただ、
「二級とは異なって、英検準一級は難しいのではないか?」
「英検準一級って、頭のいい人しか取れないのではないか?」
「他の試験だと英検準一級はどのくらいのレベル感なのか?」
こうした悩みを抱えている方が多いのも事実です。
そこで今回はこうした疑問に一つ一つ答えていく形でまとめてありますので最後までぜひご覧ください!
それでは本記事の結論、「英検準一級のレベルはどのくらいなのか?」に移ります!
【1. 英検準一級のレベルは?】
英検準一級のレベルは「最終目標である英検一級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度」とされています。(引用:英検HP)
また、公式英検HPでは「社会生活で求められる英語を十分に理解して、使用できることが求められます。入試活用や単位認定、教員採用試験で優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。」と記されています。(引用:英検HP)
しかし、上記では抽象的でどの程度の水準が求められるのかわかりませんよね。
そこで他の英語の資格試験を参考にして、英検準一級を取得するためにはどの程度の各種試験の点数が必要なのかを考えてみます。
a- GTEC換算
結論:英検準一級は「GTECの1400満点中1,190~1,349点に相当するレベル」です。
まず、GTECとは小学生から社会人までの方が英語力を測定できるスコア型英語4技能検定です。
2018年度には年間で120万人以上の方が受験しています。
本試験はスコア型の英語検定ではTOEICと同程度の受験者数を誇る試験になっています。
b- TOEFL換算
結論:英検準一級は「TOEFLの120満点中80~90点に相当するレベル」です。
まず、TOEFLとは、英語を母国語としない人が対象の測定テストです。
本試験はアメリカ合衆国の「ETS」が開発し、一般的には「トーフル」と呼ばれます。
TOEFLは海外留学の際にスコア提出を求められることが多く、海外留学を狙っている方のほとんどが受験する試験です。
余談ですが、私はTOEFLを受けたことがないので今後どこかの機会で受験したいと思っています!
c- TOEIC換算
結論:英検準一級は「TOEICの990満点中740〜820点に相当するレベル」です。
まず、TOEICとはビジネスでの会話や文章のやりとりを測る測定テストです。
本試験はアメリカ合衆国の「ETS」が開発し、一般的には「トーイック」と呼ばれます。
TOEICは就職活動の優遇や国家資格の英語試験免除などに適用することができるため、大学生や社会人に人気な試験となっています。
私も大学入学後に周りがTOEICを勉強していたので影響を受けて勉強した記憶があります。
この結果、初回は810点でしたが、2ヶ月後再度受験した際に940点を取得することができました!
d- 英検二級との差分
次に、英検二級との差をあらゆる面から考察していきます。
①英検二級で求められるレベルとの差
英検二級は「高校卒業程度」と公式HPにある通り、「大学中級程度」のレベル感を持つ準一級とは異なることが分かります。
もちろん各大学にもよりますが、大学の英語では特にWriting(書くこと)とSpeaking(話すこと)が強く求められます。
事実、英検二級と英検準一級では問題の質が大きく変わるのはその2点です。(引用:英検HP)
②英検二級の語彙数との差
英検二級では「約4,000〜5,000語」が必要な語彙力として求められていました。
しかし、英検準一級では「約7,500~9,000語」を習得していないと合格が難しいとされています。
そのため、二級を既に合格している方は語彙数を上げることが英検準一級合格のためのショートカットになるのでは無いでしょうか。
私自身、英検二級を高校2年生の時に取得したのですが、英検準一級には大学一年生まで落ち続けました。
いま振り返ると、「語彙数」の向上が強く求められていたと深く反省しています。
【2. 英検準一級の合格点と合格率は?】
さて、英検準一級の合格点と、合格率はどの程度かを考えます。
a- 合格点
まず、英検準一級の合格点は「CSEスコア2250満点中1792点以上取得すること」になっています。
ただ、近年導入されたCSEスコアは全受験者の採点終了後に統計的手法で算出されます。
そのため、素点ベースで試験の合格判定を出すことができなくなりました。
一応の合格基準では、「4つの各技能の正答率が7割程度」が目安とされています。
しかし、上記のようにうまくいくとは限りません。
例えば、一次試験のReadingとListening分野で5割程度の取得します。次に、Writing分野で満点を取得した場合、合格になる方がいるんです!
そのため、「4つの各技能の正答率が7割程度」を基準として、可能であればそれ以上取得することを目標にすることで、準一級の合格に近づくはずです!
b- 合格率
次に、英検準一級の合格率は「約15%」ほどに留まっています。
年間約7万人が受験する英検準一級は、毎年約1万人の合格者を出しています。
ただ、2012年以降には日本英語検定協会から合格率などの情報が開示されておりません!
そのため、最新情報は現在不明ですが、それでも狭き門であることを意識して試験に臨みましょう!
c- 英検準一級に受かるために必要な時間
最後に、英検準一級に受かるために必要な時間は「平均約340時間」と言われています。
ただ、これは既に二級に合格しているor二級に相当する学力を有することが前提です。
そのため、現在の状況によってこれ以上の勉強時間となる場合もあります。
ちなみに私は要領があまり良くなかったため、約500時間を準一級に費やしました笑
【3. 英検準一級 一次試験 概要】
次に、英検準一級の試験の詳細を簡潔にまとめます。
一次試験は、Reading(読むこと)・Listening(聞くこと)・Writing(書くこと)の3分野で構成されています。
a- Reading(読むこと)
まず、Reading(読むこと)分野は、全41問が出題されます。
空所補充が25問、長文の語句補充が6問、そして長文の内容一致が10問です。
b- Listening(聞くこと)
次に、Listening(聞くこと)分野は、全29問が出題されます。
会話の内容一致選択が12問、文の内容一致選択も12問、そしてReal-Life形式の内容一致選択が5問です。
c- Writing(書くこと)
最後に、Writing(書くこと)分野は、英作文1題のみの出題です。
短いトピックが1つ提示されて、さらにそれに関する論点が4つ提示されます。
その中から2つの論点を選択し、論点に沿ったトピックへの自身の意見と理由を書きます。
【4. 英検準一級 二次試験 概要】
a- Speaking
次に、Speaking(話すこと)分野は、2分間でイラストを説明し、続く面接官からの質問4つに5分間で答えます。
まず、イラストの説明のフェーズでは出題されるトピックの難易度が高いです。
また、面接のフェーズでも英検二級と比較して自分の意見を述べる割合が多くなります。
そのため、英検準一級には入念な対策が欠かせないと思われます。
【5. 英検準一級を取得するメリットとは?】
では上記の難関の試験を経て、どういったメリットがあるのでしょうか?
私が考えるに、英検準一級には3つのメリットがあると思います!
①英語力に自信がつき、周囲からの評価が異なり始めること!
英検準一級を持つと周囲から「英語ができる人」と認識され始めます。
実際に、英検準一級を取得した際に周囲からの評価は大いに変わりました!
例えば、海外旅行の際には僕がいないと始まらないとも言われることが多くなります(笑)。
特に英検準一級レベルになると、目標に向かって努力できる人だとも認識されるので本当に良いこと尽くしです。
②国家公務員採用総合職試験において優遇されること!
国家公務員採用総合職試験では、準一級以上を取得していると「25点加算」されます。
ただし、試験実施年度の4月1日から遡って5年前の日以後に受験した英語試験のスコアが対象になります。この点はぜひご注意ください。
③大学受験・就職活動で有利となること!
まず、英検準一級は各大学の一般選抜試験、共通テスト利用型選抜試験などに使えます。
近年では、早稲田大学の国際教養学部と文化構想学部、文学部、商学部で加点や英語試験の免除があります。加えて、上智大学の全学部一般選抜試験では10点から20点の加算がされます。また、上智大学の共通テスト利用型試験では英語が200満点中180点にみなされます。
(引用:2021年度早稲田大学一般試験における英語4技能テストの利用について[改訂版])
(引用:2024年度上智大学一般試験における英語4技能テストの利用について[改訂版])
【6. 英検準一級に合格の秘訣とは?】
さて、ここまで英検準一級のレベルと合格率や合格までの必要な時間などを見ました!
そこで本記事を書いている間に、英検対策の苦労を次々と思い出してきました。
そこで下記では英検準一級に合格するための私ならではの秘訣をご紹介いたします。
a- 自身の経験談
まず、私は大学受験でもそうなのですがこれまでに塾に通った経験がありません。
そのため、何を勉強をするにも自分で合格までの戦略を立案する必要がありました。
また、独学で英検一級を取得したことを周りからはよく褒められることもありました。
しかし、大学受験後や英検一級に合格した後に、「独学はなんて効率の悪い勉強法なんだ」と後悔をします。
なぜかというと、独学では合格までの戦略過程が自分の知識量に左右されてしまうからです。
例えば、自身の戦略に無駄が多くても自分ではその事実に気づきません。
そのため、この独学の状態が非効率な学習に繋がるということです。
b- そこから得た合格戦略の重要性
上記の経験の末に、「外部から定期的に自身の戦略を適切に見てくれる存在」が重要だと私は気づきました。
外部からの意見を取り入れることは、お子さんの効率的な学習に繋がります!
それが両親でも学校の先生でも、近くの塾でもいいんです。
とにかく、そうした「外部から定期的に戦略の方向修正をしてくれる存在」が重要なんです!
そのため、いま英検対策をしている方やお子様が英検対策をしているご家庭の方はすぐにそうした存在を見つけてください。
【7. 英検準一級を目指すお子様を持つ保護者の方へ】
a- TESTEAのススメ
最後に、英検準一級を目指すお子様を持つ保護者の方へのご紹介です。
先ほどの「外部から定期的に戦略の方向修正をしてくれる存在」として、私たちの個別指導塾TESTEAを選択してください!
当塾が「英検準一級のみならず、英検の各級、そして中学・高校・大学の受験対策において戦略の方向修正と実行に伴走する存在」として、お子様の学習の成果を確実に出すと断言します。
b- 英検特化の塾のススメ
また、英検をはじめ「英語」に特化した塾もございますので、より専門性高く且つ集中的に英語を学習されたい方は、
以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
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本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひ、個別指導塾TESTEAの体験授業でお会いできることを楽しみにしております!