【都立高校入試2023】英語 解説①
受験生の皆様お疲れ様です!テスティー下高井戸校の後藤です。
先日行われた都立高校入試はどうでしたか?皆さんが入試までにたくさん勉強してきたその成果を十分に発揮できていたら幸いです。
今回は、都立高校入試英語の簡単な講評と、一部問題の解説をしたいと思います。
目次
①都立高校入試英語の講評
②第3問の解説
③実際の英語の解き方
【都立高校入試英語の講評】
今年度の都立入試英語は、難易度としては平年並みな印象でした。
問題構成も昨年度と変わらず、第一問はリスニング、第二問は図表を読み取る問題、第三問は対話文を読み取る問題、第四問は長文を読み取る問題となっています。メールの返信を英作文する問題も引き続き出題されていました。
また、今回の英作文のテーマは、「外国人に日本の伝統文化を伝えるためにおすすめのアクティビティを紹介する」という、オーソドックスな内容となっていました。
そのため、すらすらと書けた受験生も多かったのではないかと思います。配点も12点とかなり大きいため、確実に得点したいところです。
また、都立入試英語においては、全体を通して選択式の問題が出題されることが大きな特徴です。
選択式の問題の演習は、記述式の問題よりもしっかりと間違えた問題の復習をしないと、間違えた部分が記憶に残りづらく、学習効果が大きく低下してしまいます。
過去問演習をするときには、必ず「なぜ間違えたのか」「なぜその答えで合っているのか」をかなり丁寧に確認するようにしましょう。
【第三問の解説】
さて、この記事では、令和5年度の第三問を解説していこうと思います。
問題を以下に載せますので、是非ご覧ください!
問題構成は、3人の高校一年生が会話をしていて、それについての設問が7つあるといった感じです。
まず、会話文の読解に入る前の鉄則として、注釈・説明文には必ず最初に目を通しましょう。
今回の問題で言うと、一番上の斜体になっている英語の部分と、一番下の〔注〕の部分です。
この手の問題は、注釈・説明文を先に読んでおくと、楽に読み進めることが出来ます。一番上の部分からは、「東京の3人の高校一年生が会話をする」「ボブはアメリカの高校生」「3人は美術部」「放課後に美術室で話している」といった情報が手に入ります。
また、一番下の注釈からは、「自信に関する単語が多い」「何かしらの教訓がでてくる」といった情報が手に入ります。これだけで、会話内容の予測が出来ますよね。
これによって、ある程度どんな話なのか見当をつけてから読み始めることができるというわけです。
【実際の問題の解き方】
では、具体的に設問を見ていきましょう。
問1は、Kenが「Rikoの気持ちを理解できる」と言った理由を選ぶ問題です。
6行目のRikoの発言と、下線部(1)の直後のKenの発言がカギとなります。Rikoは「ほとんど絵を描き終えたけど、次に何をしたらいいかわからない」と言っています。
よって、これに共感するような内容を選んであげると良いでしょう。
アは「展示会まで1週間しかない」と言っています。しかし、Rikoはほとんど絵を描き終えているのでせかす必要はありません。
ウは「絵を描き終えるために必死に頑張った」と言っています。しかし、これはRikoの気持ちとは関係ありません。
エは「展示会に向けて毎日絵を描いてきた」と言っています。しかし、これもRikoの気持ちとは関係ありません。
よって、イの「何かを完成させる直前にいつも不安になる」が正解になります。
…その2へ続きます!