無限ループ
今日の授業での1コマ。
小学4年生の国語の授業が行われていました。物語文の文章を読み進めていくと、文中に「皮肉」という言葉が出てきました。
先生:「『皮肉』ってわかるかな?」
生徒:「辞書とってくる!」←この姿勢、偉いですねぇ
ペラペラとページをめくると、次のように書かれていました。
ひにく【皮肉】①遠回しに人の弱点を言うこと。また、その言葉。あてこすり。②期待に反して、思いどおりにならないようす。
生徒:「『あてこすり』って何だ??」
みずから「あてこすり」を調べています。エライ!!
あてこすり【当てこすり】遠回しに人の悪口や皮肉を言うこと。当てつけ。
生徒:「えぇ~っ!!」
そうなんです。彼は無限ループに陥ってしまったのです。
『皮肉』を調べると「あてこすり」と書いてあり、
『あてこすり』を調べると「皮肉」と書いてある・・・。
困ったと同時に、辞書を引いても解決しないことがやけに面白かったようで、「皮肉」と「あてこすり」のページを何度も往復していました。
そこで先生からのアドバイスをもらいながら、両方の意味の共通する部分をピックアップして意味を理解することになりました。
さしずめ「遠回しに人の弱点や悪口を言うこと」といったところでしょうか。「言葉」って難しいですね。
でもこんな経験もしながら、人は言葉の意味や微妙なニュアンスを獲得していくのかもしれません。
ぜひこれからも、多くの人とかかわる中でたくさんの言葉を耳にし、または活字に触れることをとおして多くの言葉を目にして語彙力を豊かにしていってくださいね。
それにしても小学校4年生にして、わからない言葉をすぐに辞書で調べる姿勢は本当に称賛に値します!
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