吾唯足知
GWに京都旅行へ行き、寺社巡りを楽しんできました。
そんな旅の1コマから・・・
龍安寺の石庭。室町時代の禅文化を象徴する枯山水の庭園ですね。
個人的には大好きです。眺めているととても心が落ち着くのです。
ところでこの石庭、15個の石を配しているのですが、そのうちの1個は見えないようになっているんですよね。
いろいろな位置に立って数えてみたのですが、やっぱり14個までしか数えることができませんでした。
そんなことをふまえて先へ進むと、この石庭から建物をはさんだ裏側に蹲(つくばい=茶室に入る際に手や口を清める手水鉢)が置いてあります。
上下左右に文字が彫ってあり、水が溜まっている中央部分を「口」と見立てて上から時計回りに文字を読むと、
「吾唯足知(=われただ足るを知る)」となります。
「あれこれ求めず、充足していることを自覚しなさい」という意味になるのでしょうか。石庭の石がすべて見えないことに不平を言うなと言っているようでもあります。
さらにそこから、さまざまな解釈に発展するようです(このあたりが禅らいしいですね)。
このような観点をもって、私の日ごろの仕事を振り返ってみると・・・。
私の仕事で最も頭を悩めるのは、生徒と講師のマッチングです。いかに相性のいいマッチングをするかが個別指導のカギですから。
ところでマッチングする際、所属講師の能力を最大限に引き出せているのかと思わなくもありません。
「〇〇先生でマッチングできたらなぁ」と思うことがしばしばありますが、そう思うようにいかない現実があります。そんな時に別の講師を起用してしっかり指導をしてもらうことも私の大切な務めであるはずです。
それぞれの講師がもつパフォーマンスを最大限に引き出してやるためには、私自身が「吾唯足知」を自覚しなければならないのでしょう。
また塾生たちはどうか?
日々の生活が忙しく、勉強する時間がないと訴える生徒も少なくありません。でも本当に時間がないのでしょうか。無駄な時間を省けば、勉強に充てる時間くらい確保できるのではないでしょうか。
さらに言えば、効率的に学習するために置かれた環境を最大限に活用しているでしょうか。
私は思います。「テスティーに通塾させてもらっているなんて、この上ない学習環境を与えてもらっているんだよ・・・」と。
忙しいからこそ、テスティーでのマンツーマン授業と自習室の利用、分からない時には質問してその場で解決を図るという勉強をすべきではないかと。
とかく人間はわがままであり、ない物ねだりをし、上手くいかない時に他者や環境に責任転嫁をしがちです。
でも自らの周囲を見つめ直すと、活用し尽くしていないものがたくさんあるように思えます。
生徒の努力が実を結ぶよう、テスティー駒込校に所属する全講師の能力、教室の環境を最大限発揮させていかねばと考えています。
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