【古文】源氏物語・若紫の定家本発見!
こんにちは!日吉・綱島・元住吉の個別指導塾テスティーです。
先日、こんなニュースが報道されました。
源氏物語「若紫」の定家写本発見
源氏物語「若紫」の写本が発見されたというニュースです。
源氏物語は、平安時代中期の1000年ごろに成立した物語です。作者は紫式部と言われています。
1000年ごろに成立したということは、1000年以上前から源氏物語はこの世に存在することになります。
1000年以上前に書かれた物語が今まで残っていると考えると、すごいことですよね。
では、パソコンもプリンターもなく、ましてや活版印刷も一般的でなかった時代、昔の人はどうやって本を後世に残したのでしょうか。
答えは、写本です。当時の人は、手書きで写本を作って複製しました。
ですが、手書きであの長大な物語を写していくわけですから、当然ミスが起こります。さらに、読みにくいと思う箇所を直したり、主語が抜けていれば補ったりと、本文はどんどん「改訂」されていきます。こうやって、写本がつくられた年代が後になるほど紫式部が書いたオリジナルからは離れていきます。
現在、紫式部が書いたとされるオリジナルは発見されていません。どうしても写本に頼らざるを得ないのですが、この写本も、先に述べた通り後年になればなるほどオリジナルから離れていきます。
今回見つかった定家本は、オリジナルから200年ほどしか離れていない写本です。よって、オリジナルに比較的近いと考えられます。
幼い紫の上を垣間見る「若紫」の巻が見つかったことで、今後源氏物語の研究も大きく変わっていくことでしょう。教科書に載る本文に変更があるかもしれない、という話もあります。
1000年前に書かれた物語が、現在でも読まれ、新たな発見によって更新されていくと思うと非常にロマンを感じます。
古文はどうしても苦手とする方が多いかと思いますが、こういったニュースをきっかけに古文に興味を持った方は現代語訳からでもいいのでぜひ触れてみることをオススメします!
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