【共通テスト英語】これで完璧!リーティング/リスニングの傾向と対策
こんにちは。いつもTESTEA日吉校のブログをご覧いただきありがとうございます。
小学校の頃テレビっ子だった私は、毎年1月に「センター試験」なるものがあることをなんとなく理解していました。中学校も卒業に近づいてくると、大学受験の影がひっそりと忍び寄ってきますよね。
センター試験に代わり、2021年度から「大学入学共通テスト」(以下 共通テスト)がスタートしました。
共通テスト英語は、センター試験よりも総語数やページ数が大幅に増えるなどの変更点があります。問題の傾向も大幅に変わっているため、センター試験と同じように勉強しては、共通テストに対応できません。
結局、共通テストの英語はどう変わり、高得点を取るためにはどんな対策をしたらよいのでしょうか?
今回は、2023年度の共通テストの英語傾向や求められている力、対策の方法などをお伝えしていきます。
目次
2023年度の共通テスト英語はどのようにに変わった?
共通テスト英語では「英文から読み取る力」が重要!
共通テスト英語はどうやって対策する??
個別指導塾の利用も検討しよう
最後に
2023年度の共通テスト英語はどのようにに変わった?
始まって間もない共通テストの出題傾向は年々微妙に変わりつつあります。しかし、センター試験と比べて、共通テスト英語の試験では主に次のような変更点がありました。
【リーディング】全ての問題が「読解問題」に
【リーディング】総語数が大幅アップ。設問は全て英語に
【リスニング】読み上げが「1回のみ」の問題も登場
【リーディング/リスニング】英文の形式が多様化
それぞれの変更内容や、今までと比べてどんなことが大変になってくるのか、詳しく見ていきましょう!
【リーディング】全ての問題が「読解問題」に
センター試験のリーティングでは「文法の単独問題」「発音・アクセントを問う問題」がありました。しかしこれらは全て、共通テストでは一切出題されなくなりました。
その代わり、リーディング問題が全て英文を読み取って答える「読解問題」となっています。
センター試験で出題されていた「単に文法の知識を問う問題」や「発音の知識を問う問題」は基本的な英語の知識だけあれば文を読まなくても解答できるものがほとんどでした。
しかし、共通テストでは、リーディングの全問題が「読解問題」となりました。共通テストでは、英文の意味を理解し問題を解く力 が一層求められていると言えるでしょう。
【リーディング】総語数が大幅アップ。設問は全て英語に
センター試験に比べて、共通テストでは問題に出てくる総語数(設問文/選択肢も含む)が大幅にアップし、問題のページ数も大幅に増えています。
センター試験を受けた方が共通テストを見ると「こんなに多いの!?」となるほどです。
私も高校1年生の頃にセンター試験の模試を受けました。その時と現役の頃の実際の問題を比べると、確かに増えたかんかくがあります。
また、センター試験では日本語英語両方があった設問文は、共通テストでは全て英語となりました。
しかし、通テストの試験時間はセンター試験と変わりません。
そのため、時間内に全てを解き切ることを考えるには今までよりも早く、正確に、大量の英文を読み解き切る力が必要です。
【リスニング】読み上げが「1回のみ」の問題も登場
センター試験のリスニングでは、全ての問題が「2回」読み上げられていました。しかし、共通テストでは、リスニングで出題される問題のうち約7割は読み上げが「1回のみ」です。
センター試験では、1回目を聞き逃しても2回目で確認できました。しかし、共通テストでは、一度聞き逃すともうチャンスはありません。
共通テストのリスニングに対応するには、問題の音声が再生されるまでに選択肢の内容を整理し、答えにつながる内容を一度で聞き取る力が必要です。
【リーディング/リスニング】英文の形式が多様化
共通テストのリーディング/リスニングでは、英文の種類や形式が増えています。
従来センター試験では、大問が一つの形式の英文で構成されていました。しかし共通テストでは、一つの設問が複数の形式の英文で構成されることもあります。具体的には、「資料+ノート」や「論文+記事」などの形式です。
また、センター試験でも図を用いた問題はありましたが、共通テストでは「表/グラフ/イラスト」など図の形式が多様化しています。
このように、英文の形式が多様化しているため、問題を読み解く能力(リテラシー)が重要になっています。特に、複数の文章形式や多様な表/グラフ/イラストから問題に関連した情報を抽出する力が大切になっています。
共通テスト英語では「英文から読み取る力」が重要!
これまでは出題の傾向を確認してきました。これを見て「共通テストの英語ってこんなに難しいの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。しかし、恐れることはありません。必要な力を伸ばし、ちゃんと対策を積み重ねていけば、恐れる敵でもないのです。
共通テスト英語の対策には、単語や文法などの基礎的な知識技能は当然必要です。ここに加えて「英文から読み取る力」を身につけることが重要です。
センター試験では、基礎的な知識・技能を問う問題が多く出題されていました。しかし、中には突飛な問題もあり、私も戸惑った経験があります。
しかし、共通テストではリーディングが全て読解問題になったり、英文の形式が多様化するなど、思考力・判断力・表現力が重視されています。
このような力を問う問題は、単に長文を解くだけでは高得点を狙えません。設問で「何を問われているか」を理解し、答えを導くために必要な情報を整理する力が必要です。
また、設問の意味だけではなく、複数の図やイラストが何を示すのか、本文とどのように関係するかを読み取る力も必要です。
では、読み取る力(リテラシー)を身につけるにはどんな対策をすればよいのでしょうか?次の章で具体的な対策方法を詳しく解説いたします。
共通テスト英語はどうやって対策する??
共通テスト英語に必要な「英文を読み取る力(リテラシー)」は、問題演習を繰り返すことが大切です。
しかし、単に演習するだけでは求められる力は養えません。
「この文では何が問われているのか」
「なぜこの問題の答えは〇〇なのか」
「どこに注目すれば正解できたのか」
「正解を導くための情報はどこに書かれていたのか?」
など、英文の意味や正解に辿り着くまでのプロセスを意識して問題を解くことが必要です。解答までの道筋を明確にするイメージですね。では、具体的にどのような問題演習が必要なのでしょうか? 次の節で解説していきます。
共通テスト英語に対応する問題演習のやり方
まず、共通テスト英語で高得点を狙うなら、共通テスト英語の演習だけでは不十分です。マークシート式の共通テストでは「勘であっていた」「なんとなくこれにした」など、十分な思考なしに偶然回答に辿り着ける可能性があるのです。
ですから、基本は記述型の英語長文での演習をお勧めいたします。その上で、具体的な演習の流れを解説していきます。
1.問題を解く
まずは単純に問題を解くことです。市販の参考書には目安の時間が書いているものもあります。しかし、当日に高得点を狙うためには「少し短めの時間で解いておく」ことが大切です。その短い時間の中で集中し切ることができれば、当日も高得点を狙えるでしょう。
2.答え合わせをする
解きおわったら、すぐ答え合わせをしましょう。解いているときの非言語的な感覚を忘れないうちが効果的です。また、演習を繰り返し始めたら、前回と比べた正答率も検討しましょう。
3.わからなかったところを明確にする
答え合わせの中では、わからなかったところを明確にすることが重要です。単語、熟語、構文などはもちろん、文のつながりなどの理解もチェックしましょう。
4.答えに至る道筋を明確にする
わからないことをチェックしたら、「何がわかれば解けたのか」を明確にしましょう。将棋で言えば感想戦ですね。どんな知識・技能が足りなかったのかを自分なりに検討しましょう。また、ここで考えた内容は文字に起こすことも大切です。そうすることで、次にやるべきことが明確になります。
5.わからなかったところを繰り返し復習する
ここまでで自分がわからないことを理解できたと思います。あとは繰り返しの復習を心がけましょう。特に単語や熟語などはスキマ時間で演習できます。単語帳アプリなどを使いながら隙間時間の演習を重ねましょう。
ここまでの演習プロセスを通して「英文を読み取る力」を鍛えていきます。このような流れで共通テスト形式の問題に取り組みつつ、志望校の過去問演習にも取り組み、志望校合格に向けた対策を行いましょう。
個別指導塾の利用も検討しよう
共通テスト英語の対策に向けて「英文を読み取る力」を身につけるには「英文の意味」や解答までのプロセスを意識して演習することが大切です。また、問題を繰り返すことも大切でした。
しかし、演習の際に「文を読んだけど意味がわからない」とか「このプロセスが正しいかわからない」などの悩みがあるかもしれません。ここでつまづいてしまうと、モチベーションも下がってしまいますよね。
そんな時は個別指導を頼ってみてはいかがでしょうか。個別指導塾では間違えた問題の分析やプロセスの指導をサポートしてくれます。個別指導塾TESTEAでは、充実した研修を受けた講師が演習指導を行います。お子さまの学力に合わせて演習を指導するため、読み解く力を効率的に向上させられます。
最後に
本記事では、共通テスト英語についていくつかのトピックを解説しました。基本の演習の型を抑え、本番に向けて着実に準備を重ねましょう。やることをやれば、怖がることはありません!
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