立教大学、来年度は英語の個別試験実施せず
立教大学が来年度入試において、文学部の一部入試方式を除き、英語の独自試験を実施せず、過去2年2年以内に受検した民間試験または令和3年1月に実施する共通テストの英語試験のいずれかを合否判定に利用すると発表したそうです。
☞『立教大、英語で独自テストせず 民間試験などで評価 来年度入試』
報道によれば立教大学は当初、民間試験だけで合否判定する予定だったものの、受験生の居住地域や経済力で受験機会が左右される民間試験だけでは公平性が確保できないとの理由で、共通テストによる受験も可としたもようです。
大学入試における民間試験導入に対して、私が反対の立場であることは先日のブログに記したとおりです。
☞『大学入学共通テストにおける、英語の民間試験見送りに思う』
その点では立教大学が民間試験のみならず、共通テストによる受験も認めたことに一定の評価をしています。しかし大学が独自入試を一切実施しないのいうのは果たして如何なものなと考えてしまいます。
少子化がすすむ中、私学においては学生(受験者)を確保して大学経営の基盤を固めることは重要な課題です。その意味でさまざまな受験のパターンを用意しで、広く受検者を集めること自体は決して否定しません。
とはいえ、それぞれの大学が建学の精神に基づいて、「本学が求める学生像」のようなものを掲げているはずです。その求める学生を選抜するための手段が「入試」なのではないでしょうか。
だとすれば、各大学が独自に作成した試験を課すのは当然のように思えてしまうのです。
いずれにせよ文科省が大学入学共通テストへの民間試験導入を見送ったことにより、各大学に民間試験を活用するか否かの決定がゆだねられることになりました。今回の立教大学の決定を受けて、他の大学がどのような決断をするのか見守っていきたいと思っています。
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