早稲田校ブログ

【講師ブログ】私流・生徒の「できる」の作り方

みなさんこんにちは!

テスティー渋谷校で講師をしている岩瀬です。

私は現在、大学で国内外の文化について学んでいます。

国籍に関わらずより多くの人と関わりたいという想いから、

将来は国際系の企業に就職したいと考えています。

ビショップス大学(2018年度交換留学生)国際文化学科4年 岡本望希 <4号 2019年3~4月>|留学体験談・留学実績|留学・国際交流 | 公立大学法人  山口県立大学|Yamaguchi Prefectural University

↑こちらは、大学で使用している教材です!

また、その考えから、より密接に責任感をもって生徒と関われる、

テスティーで働いています。

 

私は現在、Sちゃんという小学4年生の女の子の算数を担当しています。

Sちゃんは半年前、

中学受験を目指し、大手集団塾に通っていましたが、

算数について行けず、集団塾のフォローを目的としてテスティー日吉校に入塾しました。

Sちゃんは現在、少数の単元を学習していますが、

最近まで少数を使った計算問題に苦戦し、

授業中もすぐに「分かんない」と問題を放棄してしまうことが多々ありました。

この時私は、Sちゃんは問題が難しくて解けないのではなく、

そもそも問題と向き合うことを拒否してしまっていることが改善すべき点だと感じました。

このままでは授業をしても意味がなくなってしまうため、私は水口室長に相談しました。

 

水口室長には、

問題に対するハードルを低くすることで、

「できる」という経験をさせてあげることで自信をつけてあげるよう、

アドバイスを頂きました。

私はこの日から次回の授業に向けて、

どのようにして問題に対するハードルを下げてあげればいいのか、

ということを考えました。

 

そして迎えた次の授業の日、

1番に行ったのは、計算問題をすぐに解かせない、ということでした。

どういうことかというと、

まず、Sちゃんが答えられそうな部分だけ答えてもらい、

少しずつ問題との距離を縮めてもらうことにしました。

 

授業開始後、私は少数の計算問題を解くときの手順をホワイトボードに板書し、

さらに例題を板書しました。

4年少数の加減(整数+-小数) : 石原清貴の算数教育ブログ

そしてホワイトボードの上で、はじめは解き方ではなく、計算の部分のみ問いかけ、解いてもらいました。

その問題が解き終えることができたら、また新しい問題を板書し、

次は、はじめに板書した少数の問題の手順を音読してもらい、

その手順を例題に落とし込むようにして、一緒に問題を解いていきました。

次に、また新しい問題を板書し、

「まず何をするんだっけ?」「この計算の答えはなに?」と問いかけ、

今度はほとんど自分の力で解いてもらいました。

このころには自信がついてきたのか、Sちゃんも問いかけに対する反応が早くなっていきました。

最後に自分のノートに例題を書いてもらい、

すべて自力で問題を解いてもらいました。

すると最後の例題は、見事に正解に辿り着いてくれました。

 

Sちゃんも前回までとは違い、

しっかりと体を前に向け、問題に向かっている姿が印象的でした。

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今ではSちゃんは何事もなかったかのように授業や問題に取り組んでいます。

まだまだ問題をみて途中で集中力が切れてしまうこともありますが、

そのたびに、同じような方法でSちゃんとは向き合い、

2人で乗り越えています。

 

私がこの経験から学んだことは、

問題を解けるようにさせてあげるには、

ただ手順を教えたり、解くところを見せるだけでは

生徒はできるようにはならない、ということです。

授業で一番大事なことは、

その子のペースに合わせて小さな「できる」の経験を積み重ねていってあげることで、

その子の勉強への向き合い方を自然と作っていってあげることなのだと学びました。

 

私はこの仕事を通して生徒たちに、この先「できないかも」と感じたときに、

どうしたら「できる」になるかを考えられるように授業を通して教えていきたいと考えています。

 

また、私自身も、人と関わるということは、

自分の考え方を押し付けるのではなく、

相手ができるようになるにはどうすればいいのか、

相手の立場に立って考えていくことが重要であるということを学びました。

これからも、壁にぶつかったときは水口室長にアドバイスを頂きながら、

乗り越えていければと思います!

 

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