お知らせ

過去を変える方法

みなさん

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

 

突発的な病気やケガ、

気を付けていても避けられないこともありますよね。

 

生徒の中にも、

直前の時期にインフルエンザにかかる子は毎年いますし、

骨折のようなちょっと重めな怪我をしてしまう子もときどきいます。

 

こういったときにはどう対応したら良いのでしょうか?

 

きっと悩みますよね。

 

そこで、今回の記事では、私の経験した実際の生徒の話で、

参考になりそうな例をお伝えしようと思います。

 

 

昔、小6の12月に利き腕である右腕を骨折した生徒がいました。

校庭を歩いていたら飛んできたサッカーボールが当たったのだそうです。

本人に原因はなく、避けようがないですよね。

 

普通だったら親子でパニックになりそうなものです。

さすがの私も焦りました。

 

しかし、その子のお母さんは違いました。

お母さんはこう言ったのです。

 

「まったくもう、何してんだか!

まあでもこれも何かのお告げかな。

書けないかわりに、暗記物の強化月間にします」

 

そう割り切って、

「手が動かないんだから頭は動かせ!」

…的なノリで(笑)、我が子を鼓舞しました。

 

その子の志望する学校は記述メインの入試だったので、

この時期に書いて練習できないなんていうのは、

本当は「メチャメチャ痛い」わけです。

 

でも、起こってしまったことはどうやったって変えられません

 

となると、大事なのは

「それ以上傷を広げず、

マイナスを最小限にとどめるにはどうしたら良いか?」

ということです。

 

ですから、

その子のお母さんはできごとの「解釈」を変え、

我が子が悲観的にならないよう冗談ぽくイジったりしながら、

子どもに「大丈夫だよ!くさらずに頑張ろう!」というメッセージとして伝えたのですね。

 

客観的な事実は、

起こってしまった以上は変えられません。

 

ですが、よく言われるように

その事実のとらえ方は自分次第です。

 

例えば模試を受けて散々な成績を取り、

合格率20%という結果が返ってきたときに、

「もう無理だ」と考えるのか、

「克服すべき点が見つかった」と考えるのかは自分で選べます。

 

インフルエンザにかかったときに、

「もう無理だ」と考えるのか、

「本番でなく今かかっておいてよかった」と考えるのか、

あるいは「ゆっくり休んで疲れを取るのも悪くない」と考えるのかも選べます。

 

どんなできごとも、

ポジティブに受け止めた方が、

次の良い行動につながります。

 

なにも無いのが一番ですが、

仮にもし何かあったとしても、

お子さんと一緒にポジティブにとらえましょう。

 

そして、それをしっかり乗り越えていってくださいね。

 

もしポジティブに考えるのが苦手でしたら、

1つポジティブになれるコツをお教えします。

「もし受験に合格したら、あとで今のこのできごとを振り返ってどう思うかな?」

と考えてみてください。

 

そうすると、

目の前の悪いできごとが、

まるでドラマを盛り上げるためのスパイスのように感じられませんか?

 

これは実は何にでも使えるコツです。

 

「受験に合格した後で、朝から晩まで勉強で大変なこの冬期講習を振り返ったら?」

「このプロジェクトが成功した後で、今のこのデスマーチを振り返ったら?」

 

そう思うと、目の前の困難が、ちょっとワクワクしたものに変わりますよね。

特に悪いアクシデントが無かったとしても、

「成功したあとで今を振り返ったときにどう思う?」

というのは、日ごろからお子さんとの会話で問いかけてみると良いですよ。

 

そうすれば受験に向けて大変な中でも、

前向きな気分を維持できるはずですから。

 

最後になりますが、

件の腕を骨折したその子は、その後1月半ばには鉛筆が持てるようになり、

最後は第1志望の駒場東邦に合格することができました。

 

きっと「あきらめないことが大切」と身をもって学んだことでしょう。

 

そうなると、この「骨折」は大切な教訓を与えてくれたできごとになるわけです。

 

客観的な事実は変えられませんが、

「解釈」は変えられますし、

それをどう次の行動に繋げるかでそのできごとの「意義」も変えられます。

 

どんなにマイナスに見えるできごとでも、

自分次第でプラスの意義を持ったできごとに書き換えることは可能なのです。

みなさんのお子さんにもぜひそのことを教えてあげてくださいね。

それでは!

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