系属校
読み方
けいぞくこう
系属校とは
系属校(けいぞくこう)とは、特定の大学と連携関係を持つ初等教育・中等教育を行う学校のことを指します。系属校は、大学と密接な関係を持ちながらも、法的には別の学校法人として運営されているのが特徴です。
この仕組みにより、大学の教育理念や方針を共有しつつ、独自の教育活動を展開することができます。系属校の生徒たちは、連携先の大学への進学に際して、一般の受験生よりも優遇されることが多いのも特徴的です。
系属校の特徴
- 大学と別の学校法人として運営される
- 大学の教育理念や方針を共有
- 連携先大学への優先的な進学機会がある
- 大学の施設や教育資源を活用できる場合がある
系属校と附属校の違い
系属校は、一見すると附属校と似ているように思えますが、重要な違いがあります。
法人格の違い
最も大きな違いは、学校法人の構成にあります。附属校は大学と同じ学校法人に属していますが、系属校は大学とは別の学校法人として運営されています。
例えば、A大学附属高校はA大学と同じ学校法人に属しますが、B大学系属高校はB大学とは別の学校法人として存在します。
運営の独立性
系属校は、連携先の大学とは別法人であるため、より独立した運営が可能です。これにより、地域のニーズや教育方針に合わせた柔軟な学校運営ができるのが特徴です。
系属校のメリットとデメリット
メリット
- 大学の教育資源を活用できる
- 連携先大学への進学に有利
- 大学の学問的雰囲気に早くから触れられる
- 独自の教育方針を維持しやすい
デメリット
- 連携先大学以外への進学を考える場合、選択肢が限られる可能性がある
- 大学との連携度合いによっては、独自性が失われる可能性がある
- 系属校であることを強調しすぎると、生徒の進路選択の幅が狭まる可能性がある
系属校の具体例
日本には多くの系属校が存在します。いくつかの例を紹介します。
青山学院大学系属校
- 浦和ルーテル学院小学校、中学校・高等学校
- 青山学院横浜英和中学高等学校
- 横浜英和小学校
これらの学校は、青山学院大学と密接な関係を持ちながらも、別の学校法人として運営されています。
その他の例
- 明治大学付属明治高等学校・中学校(学校法人明治大学と別法人)
- 立教新座中学校・高等学校(学校法人立教学院と別法人)