中学受験を通じて得たものを確認しよう
皆さん、こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
1年の中で最も長い1週間が終わりました。
比喩ではなく、実際に起きている時間が1年で最も長いと思います。
朝から入試応援に行き、少しだけ仮眠を取った後、昼以降は生徒対応に保護者対応。
最近はインターネットでその日のうちに合否を発表するのが主流ですが、
これまた最近増加した午後入試の発表は夜22時とか23時とかになります。
しかも、発表が予定時刻の通りにならずに30分とか1時間とか遅れたりするわけですよ。
結果の連絡を待っていたりすると、深夜になります。
本当に長い1日が連日続いていました。
目の下にすごいクマが(笑)
我々は毎年のことなので、多少なりとも経験を積んでいますが、
保護者さんたちは初めてとか2回目とかなので大変ですよね。
落ち着いたらしっかり休息を取って、
体力の回復に努めてくださいね。
さて、今年の中学受験の合格実績は以下のようになりました。
TESTEA2025年度合格実績
https://testea.net/successful/gokaku/post-21149/?utm_source=LINE&utm_medium=social+media
今年もまたたくさんのドラマがありました。
中学受験は第一志望に合格する子が3~5人に1人の世界ですから、
ある意味では「不合格はあたりまえ」です。
これをポジティブにとらえれば、
「あたりまえのことなんかで落ち込まず、前向きに何度でもチャレンジしよう」
と考えることもできる一方で、
ネガティブにとらえると、
「またダメだった…」
の連続で気分が落ち込むことになってしまいます。
ポジティブにとらえたいものですね。
なかなか体験記として公開したりできるものではないですが、
私は個人的には「不合格」の中にこそドラマがあると思っています。
誰かのサクセスストーリーを見聞きするときに、
初めから最後まで順風満帆だったような話には、
感心こそすれ感動はできません。
艱難辛苦を乗り越え、
数々の失敗から学び、
最後に成功に至る。
そういったストーリーにこそ人は感動するものです。
そう考えると、失敗はその後の成功を感動的なものにするためのスパイスなわけですね。
失敗は失敗で終わるからこそ失敗なのです。(ちょっと日本語わかりづらい?)
まだ終わっていないのであれば、
今目の前にある失敗は、次の成功を際立たせるため盛り上げるための演出と考えましょう。
もちろん、中学受験は人生の中のほんの序章です。
ここで終わりという子は1人もいません。
中学受験で大多数を占める不合格という小さな失敗を経験した子たちは、
ここから人生というストーリーが感動的なものになるように、
この経験を活かしていってもらいたいと思っています。
この経験を子どもが活かせるようにするために、
親御さんにお願いしたいことがあります。
それは、お子さんの成長した点を
お子さん自身に教えてあげることです。
大人も子どもも、長時間をかけたゆっくりな変化にはなかなか気づけません。
親戚の子に久しぶりに会うと「大きくなったな!」と思いますが、
毎日見ている我が子に対してそう思うことって無いですよね?
まして子ども自身は、自分が大きくなったということには気づきにくいのです。
それと同じで、親も子も、
子どもが今できることは昔からずっとできたように感じてしまいます。
どれだけの成長をしたかはわかりにくいのです。
ですが、ここで気持ちをリセットして、昔を振り返ってみてください。
中学受験をさせようかと考えたときに、
「果たして我が子に毎日2時間も3時間も机に向かって勉強することができるのだろうか」
と不安になりませんでしたか?
途中で中学受験を断念してやめていく子も多い中で、
最後までたどり着くのは決して「できてあたりまえ」のことではありません。
「頑張ってできるようになったこと」であり、
お子さんの「成長した点」です。
そのことを教えてあげて、
頑張った結果成長できたことに気付かせてあげてください。
それが次の頑張りにつながります。
ここで子ども自身が「不合格=他の子に負けた」「頑張っても良いことは無い」といったとらえ方をしてしまうと、この先の頑張りが期待できなくなってしまいます。
「頑張った結果良いこと(成長)があった」ことを親子で確認しましょう。
以前より長時間勉強に耐えられるようになったこと、
自分の苦手なところを克服するために努力できるようになったこと、
嫌いだった解き直しをするようになったこと、
スケジュールを立てられるようになったこと、、、
などなど、典型的なものをいくつか挙げてみました。
皆さんのお子さんに当てはまらないものもあるかもしれませんが、
どれかは当てはまるものがあることでしょう。
また、ここに無いもので、お子さんの成長した点もきっとあるはずです。
ぜひ、中学受験を通じて得た、
そういったお子さんの成長を確認してみてください。
そして、もし中学受験をしていなかったら。
果たしてそういった変化はあったかどうかも考えてみてください。
合否の結果よりも、
お子さんの中にどれだけそういった成長が残るかが、
中学受験の本当の価値だと思います。
そして、中高6年間でさらなる上積みをしていきましょう。
そのために、中学受験を通じて得たものの確認を、
最後にぜひしてみてくださいね。
それでは!