塾長ブログ

合格する子の直前期の共通点5選

 

おはようございます。

個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

 

1月受験も始まり、テスティーでも合格不合格の報告が届いてきています。

 

テスティーは東京・神奈川にある塾なので、1月受験は進学を前提にしない練習的な位置づけの子が多いですが、

それでもやはり本物の入試には模試にはない緊張感があるようで、経験した子たちは一皮むけた感じがありますね。

 

合格も不合格も全て「2月の勝者」になるための糧にできます。

ここからのラストスパートに期待したいと思います。

 

 

今回は、テスティーの塾生も含めた、直前期の受験生の親子に向けたメッセージをお届けしようと思います。

 

それは「合格した先輩たちの直前期の共通点」です。

 

中学受験では「逆転合格」とか「奇跡の合格」みたいなドラマチックに見えるストーリーも少なからずありますが、そうした子たちは決して「運良く受かった」わけではありません。

やはり「受かるべくして受かっている」のです。

 

特に、直前期の過ごし方や学習への取り組み方には、「だから合格できたんだね」という共通点があります。

 

今回は、その合格した子たちの直前期の取り組みの共通点5つにまとめてお伝えします。

直前期のお子さんへの声かけや家庭でのサポートにお役立てください。

 

 

まず、1つ目の共通点は、「早寝早起きできている」です。

 

言わずもがな、ですよね。

耳にタコだと思いますが、入試本番は夜ではなくです。

 

実際に問題を解く午前中に脳のピークを持っていくためには、朝早く起きる必要があります。

起床後3時間が、脳が最も効率的に働くゴールデンタイムと言われています。

 

そこから逆算すると、入試の時間にしっかり頭が働くようにするには、けっこうな早起きをしなければいけません。

それなのに、秋以降は塾の授業や毎日の宿題の量も増え、いつの間にか夜型のリズムになっていたりするものです。

 

入試前日だけ早く寝て当日だけ早く起きる、というのは難しいですし、体もついてきません。

睡眠時間が足りないが故に脳が働かず、本番でケアレスミスをしてしまう、なんて事態は避けたいですよね。

 

でしたら、一刻も早く朝型のリズムに変えていきましょう。

 

夜遅くまで勉強してギリギリまで詰め込みたい、という気持ちも分からなくないですが、その勉強した内容が当日出題される可能性は低いです。

しかし、当日のコンディションは、出題される内容に関係無く結果に大きな影響を与えます。

 

それなら、自分の実力を確実に100%発揮するために、早寝早起きを心がける方が、よっぽど合格率は高まりますよ!

 

 

合格した子の共通点2つ目は「リラックスできている」です。

 

今まであまり中学受験生としての実感が湧いていなかった子も、

塾での緊張感のある雰囲気や残された時間の少なさから、「本当にいよいよなんだな」という実感が湧いたりするものです。

 

そして、「志望校に合格したい」という気持ちが強いから、「当日までに合格ラインに届くかな、ちゃんと実力を発揮できるかな」と緊張するわけですし、

今まで勉強を頑張ってきたからこそ「こんなに頑張ったのに落ちたらどうしよう」と不安に思うわけです。

 

こうした緊張や不安が適度にあり、「気が引き締まった状態」であれば良いのですが、過度に強いと人間の脳は十分に働かなくなってしまいます。

ですから、緊張や不安を上手に手放していくことが必要です。

 

そのためには、結果ではなくこれまでの過程に意識を向けることが効果的です。

 

中学受験の真の価値は、どこの学校に進学するかではなく、合格を目指して頑張るというプロセスにあります。

ですから、「もし合格できなかったらここまでの努力が無駄になる」といったことを考える必要は無いのです。

 

すでにここまでの過程で、本当に大切なものの大半は手に入っています。

 

そのことを伝えて安心させてあげてください。

 

逆に「うちの子は全然緊張感が無くて…」とおっしゃる親御さんが多いですが、それはリラックスできていてとても良い状態です。

緊張感が無いように感じてしまうのは、むしろ自分が結果に意識がとらわれてしまっているあまり良くない状態ということです。

 

ご自身に向けて「親子でここまでこれたことが何より大事。頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけてあげて、自分を安心させてあげてくださいね。

 

 

合格した子の共通点3つ目は「苦手を深追いしていない」です。

 

直前期はとにかく時間が限られているので、学習内容の取捨選択が鍵を握ります。

 

ここで、「満点を取らねば」という完璧主義を持ち込んでしまうと、

苦手だからといって志望校の入試問題ではあまり出題されない単元に不必要に時間を使ってしまったり、

実力以上の算数の難しい文章題とずっと睨めっこをしてしまったり、

といったことが起こりがちです。

 

その結果、

基礎・基本の復習が疎かになってしまったり、

志望校で頻出単元の演習に時間を割けなかったりと、

今の自分にとって本当に必要な学習に着手できなくなってしまいます。

 

この時期は時間が限られているので、今の自分にとって必要なことに全力を注ぐことが鉄則です。

 

過去問演習を通じて把握した、志望校で頻出だけど苦手な単元、

元々できていたけど最近できなくなった単元、

あと一歩でできそうな単元、

これらが最も伸び代のある部分なので、ここに惜しみなく時間を注ぎましょう。

 

そして、苦手な単元を片っ端から復習したり、新しい教材に取り組んでみたり、

といったことは、優先順位が低いのでばっさりと切り捨ててしまいましょう。

 

勇気のいる決断ですが、一度決断してしまえば、気持ちも楽になり、目の前の学習に集中できますよ。

 

 

合格した子の共通点4つ目は「本番を想定して過去問を解いている」です。

 

直前期は、過去問中心の学習サイクルになっていることが多いと思いますが、

過去問を解く→丸つけをする→解き直しをする

この一連の作業をすると相当な時間がかかりますよね。

 

時間だけでなく体力もかなり奪われる過去問演習ですから、直前期には一回一回の質を高めることが重要になります。

 

そのために、本番を想定して過去問を解くようにしましょう。

要するに、イメージトレーニングというやつです。

 

難しいことはなく、過去問を解く前に、目を瞑って入試当日の流れを思い浮かべるのです。

 

朝起きて、リビングでご飯を食べて、玄関を出て、電車に乗り、学校に着いたら教室へ入り、いざ試験問題が配られる、そして解き始める。

 

ざっとこんな感じでしょうか。

早送りでも構いませんので、できるだけ具体的に、鮮明に思い浮かべるようにしましょう。

 

本番と同じ、とまではいかなくても、本番さながらの緊張感で取り組めますし、

何より、こうしたイメージトレーニングを習慣にしておくことで、落ち着いた状態で試験本番を迎えることができます。

 

本番を想定する、という話で付け加えると、

一日中自由に時間を使える日には、本番と同じスケジュールで過去問を解いてみるのも良いでしょう。

 

あと何回過去問を解けるのか、そのことを念頭において、一回一回の過去問演習の質を最大限高めていきましょう。

 

 

合格した子の共通点5つ目は「1月学校へ行くか休むか、迷いがない」です。

 

最後は、直前期に保護者の方からよくいただくご相談をテーマに話したいと思います。

1月に学校に行くべきか、それとも休ませるべきか、これは非常に悩みますよね。

 

大変申し上げにくいのですが、この悩みへの、唯一の正解はないと思っています。

 

多くの場合、学校に行った方がうまくいくように思います。

確かに、体調面のリスクだったり、友人関係や受験とは無縁の雰囲気がかえってストレスになる、といったデメリットがある場合もあります。

 

しかし、直前も変わらず学校に行くことで、生活リズムが維持されるのはもちろん、学校生活そのものが気晴らしや精神安定につながるのは大きなメリットです。

このメリットは想像以上に大きいもので、質の良い勉強を維持する原動力になり、合格に繋がったケースが多かったです。

 

それに対して、学校に行かないことにもメリットはあります。

学習時間の確保にもなりますし、体調面でのリスクも軽減できます。

 

しかし、意外とあるあるなのが、学校を休んで時間があったのに、思った以上に勉強が捗らなかったというケースです。

 

要するに、時間が限られていた時の方がメリハリ良くテキパキできていた、ということですね。

 

親御さんとしては、学校を休んだらその分の時間が全て受験勉強にスライドすることを期待してしまうと思いますが、まず間違いなくそんなことにはなりません。

期待と現実のギャップで親子ゲンカになったりすると、この直前期にメンタル面で大きな悪影響となりますので、変に期待し過ぎないようにしましょう。

 

また、もう一つあったのが、「みんな行かないから行かないことにしたけど、罪悪感を感じてしまって勉強に集中できない」といったケースです。

 

合格するために「ズルいこと」をしているように感じてしまうんですね。

真面目な性格の子ほどそうなってしまいがちでした。

 

子どものメンタルは結構繊細で、ちょっとしたことで勉強に集中できなくなってしまいます。

 

こうしたデメリットがあることには気をつけたいところです。

 

ただ、新型コロナの流行を機に、学校を休むことが良くも悪くも気軽にできるようになったところがあります。

新型コロナに感染して自宅待機となったら、これまでの努力の成果を発揮する機会そのものが奪われてしまいます。

 

それはさすがに悲しすぎますよね。

 

そうしたリスクを考えると、休むという選択をせざるを得ないかもしれません。

その場合には、上記のデメリットに気を付けて、「勉強時間がものすごく増えることを期待しない」「子どものメンタルに配慮する」ということを心がけてくださいね。

 

学校に行くか休むか、それぞれメリットデメリットがあります。

私の経験上では、学校に行った方がうまくいきやすいと思っていますが、もしかしたら、個別指導塾に通う生徒さんにたまたまそういう傾向が見られるだけかもしれません。

 

何が言いたいかというと、どちらが正解というわけではないからこそ、周りに流されず、自らの意思できちんと決め、決めたらやり切ることが大事、ということです。

 

「休む」と決めたら、家での学習に全力で取り組みましょう。

「行く」と決めたら、これまで通りメリハリを持って限られた時間を効率よく過ごしていきましょう。

 

わが子にとってベストな選択はどちらか、よく話し合って決めてみてくださいね。

 

 

最後にまとめになります。

 

直前期はとにかく時間が限られています。

制限があるからこそ工夫が生まれ、その工夫が成果につながります。

 

限られた時間の中でわが子にとってベストな選択は何か、今回の記事が、その選択を後押しするものになっていれば幸いです。

直前期を、むしろ自分の伸び代に全集中できる良い期間だととらえて、ラストスパートを走り切りましょう!

 

そして、見事合格を掴み取ってくださいね!

 

それでは。

 

 

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今回のお話が、少しでもお役にたてば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

繁田和貴

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