直前期の追い込みにオススメ! 最強の暗記術
こんにちは。
個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
今回の記事では、「最強の暗記法」の1つであるフラッシュカードについてお話ししようと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
フラッシュカードは↓みたいな用紙を使う手法です。
表に問題を書いて、うらに答えを書くだけ。
単語帳とか暗記カードとか言われたりもします。
古典的な学習法なので、私たち親世代でも、「学生時代にやっていた!」という人は多いですよね。
こんなアナログな手法なので、「令和の時代に暗記カード?(笑)」と言う子もいるのですが、侮ることなかれ。
フラッシュカードはいつの時代も変わらぬ最も効果的な勉強法の1つなのです。
その理由は、フラッシュカードが「検索練習」の実践に役立つからです。
「検索練習」とは、シンプルに言えば、「覚えたいことを何度も思い出す」というだけなのですが、これが科学的に最強の暗記法だ!ということがわかっています。
この要素をふくまない「テキストをただ読むだけ」のような学習法はめちゃくちゃ効率が悪い学習法になります。
検索練習は正直疲れるので、めんどくさがってテキストをただ読むだけという手抜き勉強に走る子が多いのですが、そういう子たちの成績はだいたい伸びないですね。
手抜きの代償は大きいです。
大事なポイントは「想起する(思い出す)」ことなので、その意味ではフラッシュカードだけが唯一の方法ではありません。
テキストの問題を解くことも立派な検索練習です。
ただ、フラッシュカードは持ち運びも簡単で、電車の中などのスキマ時間でもできる手軽さが魅力です。
さらに、自分が覚えられていない自分にとって必要な知識だけを集めて自分専用の問題集を作れるので、それによって学習効率がさらに高まります。
理社の知識分野や、中高生であれば英単語のように、事実の記憶を求められる科目にはとても役に立つでしょう。
ぜひこれからの受験までの残り時間で、覚えたい知識をまとめたフラッシュカードを作ってみてください。
フラッシュカードを作るうえでは、以下の点に気を付けると、より効果的な学習ができるようになります。
ポイント1:1枚には1つの知識
フラッシュカードは、問題と答えを可能な限りシンプルに絞ってください。
フラッシュカードを作ろうとすると、つい欲張っていろんな情報を書き込みたくなります。
(悪い例)
これだと脳が混乱します。
「1枚のカードには1つの問題と1つの答え」に絞りましょう。
フラッシュカードはそもそも複雑な概念を覚えることには向いていません。
例えば、「理科の浮力の問題の解き方」とか、「算数の図形上の点の移動問題の解き方」といったものをフラッシュカードで覚えるのは無理があります。
フラッシュカードはそもそも「丸暗記」をするのに向いた手法なので、シンプルな事実を覚えるときに活用しましょう。
ポイント2:フラッシュカードは自分で作る
フラッシュカードは、すでに出来上がっているデッキが売られていたりします。
また、スマホ用のフラッシュカードアプリもいろいろ出ています。
英単語アプリのmikanなどは代表的な例です。
こうした「既成のフラッシュカードデッキ」はとても便利なのですが、これらは学習効率が低いです。
そもそも自分はすでに覚えていて必要無い知識もふくまれていますので、それらを取り除く手間が発生します。
さらに、「自分でいろいろ問題を考える方が、脳が刺激されて記憶力が上がる」という結果が、フラッシュカードを使った学習の研究においては一貫して報告されています。
ですから、既成のフラッシュカードを買ってくるのはもちろん、親が子どもの代わりにフラッシュカードを作ってあげるというのも、子どものためにならない悪い甘やかしになってしまうということですね。
フラッシュカードを作る時間は無駄な時間ではなく、むしろ大切な学習時間の一部ということらしいです。
ぜひ自分で作らせてあげてください。
フラッシュカードは知識の暗記で点数が取れる科目では絶大な威力を発揮します。
模試や過去問で正解できなかった知識は、都度都度フラッシュカードを作って、最後の1~2週間で総復習できるように準備をしていきましょう。
最後まであきらめずに頑張って、ぜひ第一志望の合格を掴み取りましょう!
それでは。