ラ・サール中学校 2026年度 入試傾向と対策|完全解説

ラ・サール中学校の2026年度入試傾向と対策を、塾講師が徹底解説します。 ラ・サール中学校 2026年度入試の算数・理科・社会の出題傾向を、塾講師が徹底解説。

ラ・サール中学校の入試傾向

🎯 要点: ラ・サール中学校の入試は4教科すべてで「思考の深さ」と「処理スピード」の両方を問う、全国屈指の難関レベルです。 算数は60分100点の本格派、理科・社会は40分で広範囲をテンポよく解く構成、国語は記述量がとても多いのが特徴です。 暗記だけでは絶対に届きません。「なぜそうなるか」を説明できる学習姿勢が合否を分けます。

まずは入試全体の輪郭をつかもう

ラ・サール中学校(鹿児島市)の入試は、国語・算数・理科・社会の4教科で行われます。2026年度の問題を見ると、それぞれの教科に明確な「色」があります。まずは全体像を表で確認してみましょう。

教科 試験時間 配点 出題傾向の特徴
国語 60分 —(大問《一》45点、《二》15点、《三》40点の配点記載あり) 長文2題+漢字15問。記述問題が多く、60〜130字の説明問題が複数
算数 60分 100点 大問6題。計算・小問集合に加え、図形・規則性・速さ・濃度など総合力を試す構成
理科 40分 大問4題。地学・化学・生物・物理の4分野からバランスよく出題
社会 40分 大問4題。時事・歴史・公民・地理を横断する総合問題

この表からわかるように、国語と算数はじっくり考えさせる60分、理科と社会は40分でテキパキ処理するという、メリハリのある時間配分になっています。ここがラ・サール対策の最初のポイントです。

全教科に共通する3つの特徴

過去問を分析すると、教科を超えて共通する出題スタイルが見えてきます。

1つ目は、「身近な話題から本質に切り込む」設問の作り方です。 2026年度の社会では、コロナ禍での緊急事態宣言、ウクライナ侵攻、韓国大統領の逮捕といった時事ニュースが正面から出されました。理科でも、お米の値段が上がっている話題からイネの開花の仕組みを問う大問が出ています。国語の論説文では「高校野球」を題材に、青春観や日本社会のあり方まで踏み込んで考えさせています。**「ニュースを知っているか」ではなく、「ニュースの背景を説明できるか」**が問われているのです。

2つ目は、「複数の情報を組み合わせて答えを導く」総合問題の多さです。 たとえば算数の食塩水の問題では、3種類の食塩水を混ぜたあと、AとBを入れ替えるという二段階の条件が与えられ、最終的に重さの比を求めさせます。理科の物理では、フィゾーの実験という歴史的な題材を使い、歯車の回転と光の速さを結びつけて計算させる出題がありました。一つひとつの知識は教科書レベルでも、それを「組み立てる力」がなければ得点できない作りになっています。

3つ目は、記述・説明問題の比重の重さです。 国語の《二》問七では、本文全体をふまえて登場人物の心情を130字以内で説明させる問題が出ました。社会でも、国連安保理の決議が否決された理由を簡潔に述べさせる問題があります。理科の問題文中にも「どのように改良すれば開花できるか」を選ばせる、原理を理解していないと解けない設問が並びます。選択肢を勘で選ぶ余地が少なく、根拠を持って答える訓練が不可欠です。

難易度感と、受験生が意識すべきこと

正直に言うと、ラ・サール中学校の入試は全国の中学入試の中でもトップクラスに難しい部類に入ります。算数の図形問題では、立方体4個を貼り合わせた立体を3点で切る切断問題が出題されており、空間認識力が試されます。国語では、昭和33年と令和7年を行き来する複雑な設定の小説が題材になっており、時代背景まで読み取らなければ正解にたどり着けません。

ただし、「奇問・難問」というよりは、「基礎を深く理解しているか」を問う良問が中心です。算数の規則性の問題(1, 2, 1/3, 3, 1, 1/4, …という数列)も、規則を見抜くまでは大変ですが、見抜いてしまえばあとは丁寧な作業で解けます。

受験生のみなさんに伝えたいのは、ラ・サール対策に「裏ワザ」はないということです。やるべきことは3つ。①各教科の基礎を「説明できるレベル」まで深める、②時間を計って解く演習を積む、③記述の型を身につける。この3つを地道に積み上げた人だけが、合格通知を手にしています。次の section から、教科ごとの具体的な攻略法を見ていきましょう。

教科別対策のポイント

🎯 要点: ラ・サール中の2026年度入試は、4教科とも「典型問題+思考力問題」の二段構えで、基礎の正確さと応用への踏み込みが同時に問われます。 算数・理科は計算量と読解量が多く、時間配分の訓練が合否を分けます。 国語・社会は記述量が多く、問題文や資料を根拠に「自分の言葉でまとめる力」を半年以上かけて鍛える必要があります。

ここからは、4教科それぞれについて、2026年度の出題内容を踏まえた具体的な対策を伝えていきます。「何を」「どのくらい」「どうやって」勉強すればいいかを意識しながら読んでください。

国語:長文2題+記述中心、読解の「根拠探し」を徹底する

2026年度の国語は、論説文(中野慧『文化系のための野球入門』)と物語文(村上しいこ『海は忘れない』)の2題に、漢字書き取り15問が加わる構成でした。試験時間は60分です。記述問題の比重がとても重く、字数指定も60字以内・120字以内・130字以内と長めのものが並びました。

重点的に取り組むべき問題種別

  • 60〜130字の長文記述:論説文の問三では「批判している現状」を120字以内で、物語文の問七では登場人物の心情変化を130字以内で答える形式が出ています。「複数の情報を組み合わせて1つの答えにまとめる」訓練が必須です。
  • 心情・理由説明:物語文では「なんでそんなの連れてくるんだよ」と母親が発した理由を60字で説明する問題のように、登場人物の置かれた状況(貧しい暮らし、来客への気後れ)を複合的に読み取る力が問われました。
  • 漢字:「一意専心」「提言」「余興」「案外」など、論説文中の頻出語を漢字で書く問題に加え、独立した大問で15問が出ています。配点も40点と大きいので、絶対に落とせません。

推奨する学習方法

  • 6年生の夏までに、長文記述(80字以上)の問題集を週3題ペースで解いてください。書いたら必ず大人に添削してもらい、「本文中のどこを根拠にしたか」を線で示す習慣をつけましょう。
  • 漢字は、四字熟語・同音異義語まで含めて1日10語の継続学習を。「綿密」「射程」「承服」「早晩」「著述」のように、ふだんの会話では使わない硬めの語彙が出ています。
  • 物語文では「時代背景」が解答の根拠になることがあります。2026年度では戦後の貧困、戦争の記憶が舞台でした。昭和の戦争・戦後を扱った児童文学を月1冊は読んでおきましょう。

つまずきやすいポイント

長文記述で「自分の感想」を書いてしまう人がとても多いです。問三のように「筆者はどのような現状を批判しているか」と問われたら、答えるのは筆者の主張であって、自分の意見ではありません。本文の表現を組み合わせて答案を作る訓練を、過去問演習で繰り返してください。

過去問演習時の注意点

60分で大問3つを処理するため、論説文・物語文に各23〜25分、漢字に5分が目安です。記述で手が止まったら一度飛ばし、最後に戻る勇気を持ちましょう。

算数:典型問題の高速処理+立体図形・規則性での粘り

算数は60分・100点で大問6題構成。計算3問、小問集合(角度・速さ・食塩水・回転体)、文章題(連立的な売買)、規則性、平面図形(平行四辺形の面積比)、立体図形(立方体の切断)と、まさに王道の出題でした。

重点的に取り組むべき単元

  • 図形:大問2(1)の角度、大問2(4)の回転体、大問5の平行四辺形と面積比、大問6の立方体の切断と、合計で配点の約半分を図形が占めています。特に立方体4個を貼り合わせた立体を3頂点で切る問題は、切り口の作図・面積・体積をすべて求めさせる総合問題でした。
  • 食塩水:大問2(3)では3種類の食塩水を混ぜたうえに、AとBを入れかえる条件付き。比の操作に慣れていないと手が出ません。
  • 速さ:大問2(2)は「20分遅れる/20分早く着く」型の典型問題。「予定時間」を未知数にして方程式的に処理できるかが鍵です。
  • 規則性:大問4のように、整数と分数が混ざった独自ルールの数列が頻出です。

推奨する学習方法と演習量

  • 6年生の9月以降は、毎週1回は60分の本番形式で演習を。最後に立体図形が控えているので、最初の計算・小問で時間を使いすぎないリズム感を体に染み込ませてください。
  • 立体切断は、6年生の夏休みに集中特訓を組むことをおすすめします。1日2題、合計60題を目安に切り口を「描いて→面積を出して→体積を出す」ところまで通しで練習しましょう。
  • 回転体の体積(大問2(4))では360°と240°の場合分けが出ました。「動かない部分」と「重なる部分」を意識する練習が必要です。

つまずきやすいポイント

  • 計算(3)のような、逆算と分数・小数混合の式は、途中式を縦に丁寧に書く癖をつけないと符号や分母を間違えます。
  • 平行四辺形の面積比(大問5)では「相似比→面積比」「ベクトル的な比の合成」の両方を使えないと(3)四角形SQRTの面積比までたどり着けません。
  • 立方体の切断は「角すい体積=底面積×高さ÷3」が明示されています。これを使いこなせるよう、四角すい・三角すいの体積計算を即答できる状態にしておきましょう。

過去問演習時の注意点

大問1〜3で40〜45点分を確実に取りきり、大問4〜6で部分点を積み上げる戦略が現実的です。記述式ではないため、答えだけ書いて先に進む割り切りも必要です。

理科:4分野バランス型、計算とグラフ読み取りで差がつく

理科は40分で大問4題、地学(台風・星座早見盤)、化学(水溶液の判別・気体発生)、生物(イネと日長)、物理(電流計・光の速さ)という、4分野バランス出題でした。

重点的に取り組むべき単元

  • 気体発生の計算:大問2[B]では重そう・石灰石と塩酸の反応で、混合物中の質量・割合を求める問題が出ました。「比例計算→連立的な処理」までできるよう、徹底演習が必要です。
  • 水溶液の判別:BTB液、リトマス紙、においの有無、蒸発残留物、石灰水反応など複数の実験結果を組み合わせて5種類の水溶液を特定する論理パズル型です。
  • 星座早見盤:日付と時刻の合わせ方、緯度による窓の位置のずらし方まで聞かれており、原理から理解していないと選択肢が選べません。
  • 物理計算:大問4[B]ではフィゾーの光速測定実験を題材に、歯車の歯数720、回転数(5秒に63回転)、距離8633mから光速を算出する誘導問題が出ました。

推奨する学習方法

  • 計算問題は、6年生の秋までに「気体発生」「中和」「水溶液濃度」の3単元を、それぞれ50題以上解いておきましょう。小数第1位までの四捨五入指定など、答え方の細かい指示にも慣れる必要があります。
  • 生物では、グラフから情報を読み取る訓練が欠かせません。大問3のように、日長と開花日数の関係グラフを読み、品種改良の方針まで考えさせる問題が出ています。「グラフが何を意味しているか」を言葉で説明する練習をしてください。
  • 物理の誘導問題は、設問の順序が「考え方の道筋」になっています。(1)→(2)→(3)と順に何が問われているのかを意識しながら解く習慣をつけましょう。

つまずきやすいポイント

  • 「あてはまるものがない場合は『なし』と答えなさい」のような指示を見落とすと失点します。問題文の指示を蛍光ペンでマークする癖をつけてください。
  • フィゾーの実験のような長文の誘導は、文章を読むだけで時間を消耗します。図3-①〜③の意味を素早くつかむために、図解付きの理科読み物を日頃から読んでおくと有利です。

過去問演習時の注意点

40分で大問4題は時間との戦いです。1問あたり1分半が目安。星座早見盤や水溶液判別のように「考えれば取れる」問題に時間を割けるよう、知識問題(天気記号、台風の風向きなど)は即答できる状態に仕上げてください。

社会:時事・地理・歴史の3本柱、記述と並び替えに注意

社会の2026年度は、エネルギーと国際情勢を扱う大問1、コロナ禍と国際秩序を扱う大問2、谷山地域の通史を扱う大問3、6地域区分の地理を扱う大問4という構成でした。時事的な題材と学校所在地(鹿児島)の地域史を絡める出題が大きな特徴です。

重点的に取り組むべき単元

  • 時事問題:2025年のアメリカによるイラン核施設空爆、イスラエルのカタール空爆、韓国の前大統領逮捕(尹錫悦)など、ニュースで取り上げられた出来事が直接問われました。
  • 並び替え問題:大問1問5・問8、大問3問8など、年代順の並び替えが繰り返し出ています。「3番目に来るものを選んで、空欄に語句を入れる」という独特の形式に慣れる必要があります。
  • 記述問題:大問2問7では国連安保理の決議が否決された理由(ロシアの拒否権行使)を、大問3問7では太平洋戦争が「アジア・太平洋戦争」と呼ばれる理由を40字以内で説明させています。
  • 地理:大問4は6地域区分(A北海道・東北〜F九州・沖縄)の人口、人口密度、農業産出額、降水量、空港便数を統計表から読み取る問題でした。札幌・利根川・名古屋&岐阜・潮岬・岡山・長崎など、各地域の特徴を即答できる必要があります。

推奨する学習方法

  • 6年生の4月から、毎週「ニュース1本+関連知識1テーマ」をノートにまとめてください。国連安保理の常任理事国・拒否権、イスラム教の戒律(ラマダーン・豚肉禁忌)など、時事の背景知識まで固めるのが目標です。
  • 年代並び替えは、政治史・外交史の年表を自作するのが効果的です。「ドイツのポーランド侵攻→日中戦争(盧溝橋)→日露戦争(ポーツマス)→イラク戦争(フセイン)」のように、複数のテーマを横串で整理する練習が必要です。
  • 地理統計は、4年生で習う「都道府県の特徴」を都度更新してください。農業産出額の上位道県、空港の国際線網(成田・羽田・関西・中部)など、最新の数字で覚え直すと得点源になります。

つまずきやすいポイント

  • 記述で「結論だけ書いて理由を書かない」失点が多発します。問7「決議は可決されたか否決されたか、理由とともに簡潔に述べよ」のように、必ず「結論+理由」の2要素を書く型を身につけてください。
  • 大問3のように、学校所在地(鹿児島・谷山)の地域史が長文で出ます。鹿児島・薩摩藩・西郷隆盛・大久保利通・島津氏といった鹿児島ゆかりの人物・事件は重点学習対象です。

過去問演習時の注意点

社会も時間との戦いです。記号問題は即答、記述問題は最後にまとめて処理するなど、自分なりのリズムを過去問演習で確立してください。配点が分からない場合でも、記述は飛ばさず必ず何か書く——空欄では絶対に点が入りません。

合格に向けた学習計画

🎯 要点: ラ・サール中の入試は4教科とも分量が多く、算数60分・理科40分という時間配分の中で正確さとスピードの両立が求められます。 12ヶ月前からの逆算で「基礎固め→過去問演習→実戦練習」の3段階を計画的に進めることが合格への近道です。 特に算数の図形・速さ、理科の計算問題、社会の時代並べ替え、国語の記述対策は早期から手を打つ必要があります。

ラ・サール中学校の2026年度入試問題を分析すると、4教科すべてで「思考力 × 処理スピード × 正確性」が同時に問われる構成になっています。ここでは、受験本番までの1年間をどう過ごせばよいか、時期ごとに具体的にお話ししていきますね。

早期 (受験12〜6ヶ月前): 基礎固めと苦手単元の発見

この時期は、何よりも「土台づくり」が最優先です。応用問題に手を出すのは、まだ早いと思ってください。

算数 (1日60〜90分) 2026年度の大問2を見ると、平面図形の角度、速さ(時速12kmと18kmの比較)、食塩水の濃度、回転体の体積と、いわゆる「定番単元」が満遍なく出題されています。つまり、特殊な単元だけを勉強しても太刀打ちできません。逆に言えば、典型問題の解法を一通り身につければ、半分以上は得点できる構造になっているのです。

この時期の目標は次の3つです。

  • 四則計算と分数・小数の混合計算を、1問あたり1分以内で正確に解けるようにする
  • 図形の基本定理(相似・面積比・体積比)を、すべて自分の言葉で説明できる状態にする
  • 速さ・割合・比・濃度の文章題を、線分図や面積図を使って整理できるようにする

週1回は「計算テスト20問」を時間を計って解く習慣をつけましょう。大問1は配点12点と決して低くないので、ここを落とすと致命的です。

国語 (1日45〜60分) 2026年度の《一》《二》はどちらも長文で、しかも記述問題が60字・120字・130字と長めのものが並びます。基礎期にやるべきは、語彙力と漢字の徹底です。《三》の漢字書き取り15問(配点40点)は、絶対に落としてはいけない得点源です。1日5問ずつでよいので、毎日コツコツ続けてください。

理科・社会 (各1日30〜45分) 理科は【1】〜【4】まで物理・化学・生物・地学のすべてが出題されます。「苦手分野ゼロ」を目指して、4分野を均等に進めてください。社会も歴史・地理・公民が満遍なく出ますので、塾のテキストを1単元ずつ確実に潰していきましょう。

この時期の終わりに、必ず一度「模試の結果と過去問1年分(時間無制限)」を見直して、自分の弱点単元をノートに書き出してください。これが中期の学習方針になります。

中期 (受験6〜3ヶ月前): 過去問演習の開始と弱点補強

夏休みが終わったあたりから、いよいよ過去問に取り組み始めます。

過去問の進め方 最初は時間を計らず、解ける問題と解けない問題を仕分けすることから始めます。2回目以降は本番と同じ時間(算数60分、理科40分、国語60分、社会も時間内)で解いてください。

特に注意してほしいのが理科の40分です。2026年度は大問4つ構成で、【2】Bの化学計算(重そうと石灰石の混合問題)、【4】Bの光速度を求める物理計算など、1問に時間がかかる問題が含まれています。「捨て問」と「取る問」を瞬時に判断する練習が必要です。

算数の弱点補強 (1日90〜120分) 2026年度大問5の平行四辺形と対角線の交点、大問6の立方体4個の切断は、いずれも「図形の中に図形を見抜く力」が問われます。図形が苦手な人は、この時期に1日1問は必ず図形問題を解いてください。回転体(大問2の(4))も頻出ですから、円柱・円錐の体積公式と、「軸からの距離」の感覚を徹底的に鍛えましょう。

国語の記述対策 (週3回・1回60分) 2026年度《二》の問七は「本文全体の内容をふまえて130字以内」という重い記述です。こうした長文記述は一朝一夕では書けるようになりません。週3回、過去問や類題で「字数指定の記述」を書き、必ず大人に添削してもらってください。

社会の時代整理 (1日30分) 2026年度の大問3は、ラ・サール周辺の地域史を題材に、弥生時代から現代までを並べ替える問題が出ています。歴史は「縦の流れ」を年表で整理することが必須です。自作年表を作って、いつでも見返せるようにしておきましょう。

理科の頻出計算 (週2回) 化学の中和・濃度計算、物理の電流・てこ・光の問題は、毎年形を変えて出題されます。計算問題集を1冊決めて、繰り返し解いてください。

直前期 (受験3ヶ月前〜本番): 実戦演習と時間配分

11月以降は「本番モード」に切り替えます。

過去問の2周目・3周目 (週2〜3年分) 一度解いた過去問でも、時間が経つと忘れているものです。必ず2周、できれば3周してください。間違えた問題には印をつけて、「なぜ間違えたのか」をノートに一言でいいので書き残します。これが直前1週間の最強の復習材料になります。

時間配分の確定

  • 算数60分: 大問1を5分、大問2を15分、大問3〜6を各10分、見直し5分が目安
  • 理科40分: 1問あたり1分強しか使えません。「解ける問題から取る」徹底を
  • 国語60分: 漢字10分、《一》25分、《二》25分。記述は最後に回さず、本文を読みながら下書きを
  • 社会: 大問4つを均等配分。記述問題(問7など)は途中で詰まったら一度飛ばす

過去問演習の頻度 (1日2〜3時間+復習1時間) 平日は1教科、休日は4教科通しでやる、というリズムが理想的です。1月に入ったら、本番と同じ時間割で1日4教科をやる「本番シミュレーション」を週1回入れてください。

体調管理 ラ・サールの入試は1月という寒い時期に行われます。直前1ヶ月は睡眠時間を7時間以上確保し、夜更かしの勉強は厳禁です。朝型に切り替えて、試験開始時刻に頭が一番冴える状態を作ってください。手洗い・うがい・マスクも徹底しましょう。

最後の1週間 新しい問題集に手を出すのは絶対にやめてください。これまで解いた過去問の「印をつけた問題」だけを見直し、漢字・年号・理科の公式を確認する。それで十分です。

合格はゴールではなく、6年間の学びのスタート地点です。焦らず、しかし手は抜かず、計画的に進めていきましょう。応援しています。

塾講師から受験生へ

🎯 要点: ラ・サール中の入試は「考え抜く力」と「丁寧さ」の両方を試す難関ですが、出題には明確な傾向があります。 過去問を分析すると、知識を組み合わせて使う力、長い文章を最後まで読み切る粘り強さが合否を分けます。 今日から一問一問を「なぜそうなるか」まで掘り下げる学習に切り替えれば、必ず力はついていきます。

こんにちは。ここまで頑張ってきたみなさんに、ラ・サール中学校という学校の入試と向き合うための話をさせてください。正直に言います。この学校の問題は、楽な気持ちで解けるものではありません。でも、だからこそ、正しく準備をした人にだけ合格が見えてくる学校でもあるのです。

私が2026年度の問題を分析して、まず受験生のみなさんに伝えたいことが二つあります。

一つ目は、「最後まで読み切る力」が合否を分けるということです。たとえば国語の物語文は、昭和三十三年と令和七年を行き来する複雑な設定の物語が出題されました。登場人物の気持ちを130字でまとめる記述もあります。算数も全6題で60分。社会も大問4題で、地域区分から農業統計、空港のデータまで、見たことのない切り口が次々に出てきます。理科ではフィゾーの光速測定という、初めて触れる題材を会話と図を読みながら自力で組み立てる問題が出ました。「ぱっと見て解ける問題」は、ラ・サールにはほとんどありません。途中で「もうダメだ」と思ってからの一歩が、合否を分けています。

二つ目は、「知識を組み合わせて使う力」が試されているということです。理科の重そうと石灰石の混合物の問題、算数の食塩水A・B・Cを入れ替える問題、社会の年代並べ替え——どれも、一つの公式や用語を覚えただけでは解けません。「知っていること」を組み合わせ、目の前の条件に合わせて作り直す力が必要です。これは一朝一夕では身につきません。だから今日から、問題集を解くときに「答えが合っていた/間違っていた」で終わらせないでほしいのです。「なぜこの式を立てたのか」「他の解き方はないか」「もし条件が一つ変わったらどうなるか」——この問いかけを自分にできる人が、ラ・サールの問題に強くなっていきます。

厳しい話もしましたが、希望もたくさんあります。ラ・サールの問題は、奇をてらった意地悪な問題ではありません。理科の星座早見盤、社会の谷山の歴史、国語の「スポーツはレクリエーションである」という主張——どれも、丁寧に読めばちゃんと筋道が見えてくる、誠実な問題です。出題者は「考えることを楽しめる子に来てほしい」と語りかけてくれているのだと、私は感じます。

だからみなさん、過去問を解くときは、点数に一喜一憂しないでください。間違えた問題こそが宝です。「ここで自分は何を見落としたか」をノートに書き留めて、次に同じ落とし穴に落ちない自分を作っていきましょう。

ラ・サールへの道は、長くて険しいです。でも、一問ずつ丁寧に向き合えば、必ず手が届きます。私たち大人は、みなさんの粘り強さを心から信じています。最後まで一緒に走り抜けましょう。

保護者の皆さまへ

🎯 要点: ラ・サール中の入試は4教科とも分量と思考力を要求する難度の高い構成で、家庭での計画的な準備が合否を分けます。 保護者の役割は「教えること」より「環境を整え、心を支えること」にあり、適度な距離感が大切です。 過去問は単なる得点練習ではなく、戦略づくりと弱点発見の道具として活用していただきたいと思います。

ラ・サール中学校の入試をどう捉えるか

ラ・サール中学校の2026年度入試は、4教科とも「ただ知識を詰め込んだだけ」では太刀打ちできない構成になっています。具体的に見ていきますと、算数は60分で大問6題、平面図形・速さ・濃度・規則性・立体図形の切断など、典型題から応用題まで幅広く出題されました。理科は40分という短時間で、天気・星座早見盤・水溶液の判別・計算問題・植物の日長反応・電気回路・光の速さの測定実験と、物理・化学・生物・地学のすべてを問う総合型です。社会は時事問題(2025年のウクライナ情勢や韓国の政治状況など)から日本史の年代並べ替え、地理の地域区分まで幅広く、国語は二題の長文読解に加え、120字や130字といった長めの記述が複数課されました。

この事実から、保護者の皆さまにまずお伝えしたいのは、**「お子さまは相当な集中力と持久力を要求されている」**ということです。お子さま一人で背負わせるには重い試験だ、という前提に立っていただくと、家庭での関わり方が見えやすくなります。

家庭でのサポート ― 「環境を整える」ことが最優先

受験期の保護者の役割を一言で申し上げるなら、「お子さまが勉強だけに集中できる環境を整えること」に尽きます。具体的には次の3点を意識してください。

  • 生活リズムの安定:理科40分・算数60分という時間配分に耐えるためには、毎日同じ時間に起き、同じ時間に机に向かう習慣が必須です。直前期に夜更かしを始めるご家庭が多いのですが、これは逆効果になりがちです。
  • 栄養と睡眠:脳が働くためには十分な睡眠が必要です。睡眠時間を削って勉強した翌日のパフォーマンスは、ご本人が思う以上に落ちています。
  • 静かな学習スペース:兄弟姉妹がいらっしゃるご家庭では特に、お子さまが集中できる「自分の場所」を確保してあげてください。

逆に、保護者がやらないほうがよいこともございます。「今日は何時間勉強したの?」と毎日確認すること、模試の偏差値を毎回詳しく追及すること、他のお子さまと比較することです。これらは善意から出る言葉ですが、お子さまを追い詰める結果になりがちです。

過干渉と放任の「中間点」を探す

「どこまで関わればよいか」というご質問を毎年多くいただきます。私からの答えは、**「学習内容には踏み込まず、学習計画と精神面には伴走する」**というものです。

たとえば算数の規則性の問題(2026年度の大問4のように、複雑な数列の規則を見抜く問題)でお子さまが詰まっているとき、答えを教えたり解法を示したりする必要はございません。むしろ「今日はこの単元の何を理解できたか、自分の言葉で説明してみて」と問いかけてみてください。お子さま自身が言語化することで理解が深まります。

また、国語の記述問題、特に2026年度に出題された「絶対という言葉を使うと…」に続けて20字以内で書かせる問題や、130字程度で人物の心情変化を説明させる問題は、お子さま一人では「これで合っているのか」が判断しにくいものです。こうした記述は、塾の先生に添削を委ねることをお勧めします。保護者が良かれと思って赤を入れますと、塾の指導方針と矛盾し、お子さまが混乱することがあるためです。

過去問演習をどう活用していただくか

過去問は新6年生の秋以降、本格的に取り組むことになりますが、家庭での活用法として次の3点を意識してください。

  1. 時間を計って解く:理科は40分、算数は60分という制限時間を守らせてください。社会・国語も同様です。時間配分の感覚は、本番で大きく差がつくポイントです。
  2. 得点分布を分析する:たとえば算数なら、大問1の計算問題で確実に得点できているか、大問2の小問集合でどこを落としているか、図形と速さでどちらが安定しているかを記録していきます。2026年度のように立体図形の切断(大問6)が出題される傾向を踏まえれば、そこに苦手意識があるかどうかは早めに把握すべきです。
  3. 「解き直しノート」を作る:間違えた問題を翌週もう一度解き直す習慣をつけてください。一度間違えた問題を放置するのが、最も避けたい状態です。

過去問の点数に一喜一憂なさらないでください。秋の段階で合格者平均に届いていなくても、そこから伸びるお子さまをたくさん見てまいりました。大切なのは「何ができなかったか」を冷静に把握し、次の一手につなげることです。

最後に ― お子さまを信じてください

受験は親子の共同作業ではありますが、机に向かうのはお子さまご自身です。保護者の皆さまにできることは限られていますが、その限られた役割こそが、お子さまにとってかけがえのない支えになります。「あなたなら大丈夫」という、根拠のない信頼で構いません。その一言が、ラ・サール中学校という高い壁に挑むお子さまの背中を、何より強く押してくれるはずです。

2027年度入試の予想

🎯 要点: 2026年度の出題分析をもとに、2027年度に出題が予想される単元と形式を教科別に整理します。 ただし、これはあくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性が十分にあります。 予想に頼りすぎず、4教科とも幅広く・バランスよく対策することが合格への最短ルートです。

全体の傾向予想

2026年度のラ・サール中学校の入試は、4教科とも「基礎の確実な理解」と「やや踏み込んだ思考力」の両方を問う構成でした。特に、理科・社会では「身近な話題や時事的なテーマを切り口にして、知識を応用させる」スタイルが目立ちました。2027年度もこの方針は大きく変わらないと予想されます。つまり、教科書レベルの基礎をきちんと固めたうえで、見慣れないテーマや会話文形式の問題にも落ち着いて対応できる力が求められそうです。

算数の予想

2026年度は、平面図形(平行四辺形の面積比)、立体図形(立方体の組み合わせと切断)、回転体、規則性、速さ、食塩水、売買算など、伝統的な単元が幅広く出題されました。2027年度も同様に「全単元から満遍なく」出題される可能性が高いです。特に、立体の切断・体積、図形の面積比、規則性の数列、濃度や速さの応用問題は要注意です。最後の大問では、立体の切断面の作図と体積計算など「手を動かして考える力」が問われる出題が続くと予想します。計算力を土台に、図を自分で正確に描く訓練を積んでおきましょう。

国語の予想

2026年度は、論説文(スポーツ論)と物語文(戦争をテーマにした時代をまたぐ作品)の2題に、漢字15問が加わる構成でした。2027年度も「論説文+物語文+漢字」の3本立てが続く可能性が高いです。記述問題は60字・120字・130字といった長めの字数指定が中心で、本文全体をふまえて筆者や登場人物の考え・心情を整理する力が問われています。短く答える練習だけでなく、「長い記述で、論点を漏らさずまとめる」訓練を重ねてください。漢字は中学受験で頻出のものから少し難度の高いものまで幅広く出るので、毎日コツコツ積み上げることが大切です。

理科の予想

2026年度は、地学(台風・星座早見盤)、化学(水溶液の判別・気体発生の計算)、生物(イネの花と日長)、物理(電流・光の速さ)という4分野バランス型の出題でした。2027年度もこの4分野バランスは維持される見込みです。特に、化学の「比例計算を使った気体の発生量」や、物理の「条件を読み取って数値計算する問題」は頻出パターンですので、計算問題への耐性をつけておきましょう。また、星座早見盤や光の速さの実験のように、「初めて見る道具・実験設定」を題材に、その場で考えさせる問題が出る可能性も高いです。日頃から「なぜそうなるのか」を意識して学習してください。

社会の予想

2026年度は、エネルギーや警察、戦争・国際情勢、韓国との歴史的関わり、コロナと人権、地方区分と統計など、時事と歴史・地理・公民を絡めた総合的な出題が目立ちました。2027年度も、2026年に起きた国際的な出来事(中東情勢、米国とベネズエラの対立など)や、国内の政治・経済の動きが切り口になる可能性があります。歴史では年代並べ替えが頻出なので、出来事の順序を正確に押さえる訓練が必須です。地理は統計表・グラフを読み取る問題が中心になりやすいので、地図帳と統計資料を併用した学習が効果的です。

最後に伝えたいこと

ここまで述べてきた予想は、あくまで2026年度の傾向から推測したものです。実際の2027年度入試でこの通りに出題されるとは限りませんし、ラ・サール中学校はときに思いがけない切り口の問題を出してくる学校です。予想にしぼった「ヤマかけ学習」は危険です。基礎を一つひとつ確実に積み上げ、どの単元・どんな形式が出ても対応できるよう、幅広く準備しておくこと。これが合格への一番確実な道だと、はっきり伝えておきます。