立教新座中学校 2026年度入試の全体像と対策
🎯 要点: 立教新座中学校の入試は、算数50分・理科と社会は各30分と短めの試験時間で、効率的な解答が求められます。 基礎知識の定着に加え、長文のリード文や図表から情報を正確に読み解き、複合的な思考力で解答を導く応用力が重要です。 各教科で実験考察、資料分析、時事問題との関連など、多角的な視点から問題解決能力が試される出題傾向が見られます。
立教新座中学校の入試は、単に知識を問うだけでなく、与えられた情報を正確に読み解き、論理的に思考し、問題解決へと導く総合的な力を重視する傾向が顕著です。受験生の皆さんが日頃から培ってきた基礎学力を土台に、さらに一歩踏み込んだ応用力や思考力を発揮できるかが合否を分けるカギとなります。
試験時間と配点の全体傾向
2026年度の一般入試では、算数が50分、理科と社会がそれぞれ30分という試験時間で実施されます。他校と比較して、理科と社会の試験時間が短めに設定されている点が特徴です。この限られた時間の中で、いかに効率よく、かつ正確に解答を進められるかが重要になります。
大問の構成は、算数が例年5題、理科が4題、社会が2題という形式です。各教科とも、幅広い分野からバランス良く出題される傾向が見られます。特に算数では、大問1に計算問題や一行問題が配置され、基礎的な計算力と応用力が問われます。理科と社会では、問題文が比較的長く、資料やリード文を丁寧に読み解く力が求められるため、時間配分には十分な注意が必要です。
求められる学力と出題形式の特徴
本校の入試では、次の3つの力が特に重要視されます。
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基礎知識の確実な定着と活用力 どの教科においても、まずは教科書レベルの基礎知識を確実に身につけていることが大前提です。しかし、単に暗記しているだけでなく、その知識を様々な問題状況に応用できるかが問われます。例えば、算数では基本的な計算ルールや公式の理解はもちろん、文章題や図形問題でそれらをどのように活用するかが重要です。理科では、各分野の用語や原理を理解し、実験結果の考察に結びつける力が求められます。社会では、歴史の流れや地理的な特徴、公民の制度などを正確に把握し、資料と関連付けて考える力が不可欠です。
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読解力と情報整理能力 理科や社会では、長文のリード文や複数の資料(図、グラフ、表、写真など)が提示され、そこから必要な情報を正確に読み取り、整理する能力が強く求められます。算数でも、複雑な条件設定の文章題や図形問題が出題されるため、問題文の意図を正確に把握する読解力が不可欠です。与えられた情報を素早く理解し、取捨選択する訓練を積んでおくことが重要です。
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論理的思考力と記述表現力 多くの問題で、単なる選択式や記号解答だけでなく、自分の考えを記述させる問題が出題されます。理科では実験結果から導かれる考察を、社会では歴史的背景や社会の仕組みを説明する記述問題が見られます。算数でも、途中式や考え方を書かせる問題が出題されることがあります。これらの問題では、筋道を立てて論理的に考え、それを的確な言葉で表現する力が試されます。普段から「なぜそうなるのか」を考え、自分の言葉で説明する練習を重ねることが、記述力向上につながります。
各教科に共通する学習アドバイス
- 過去問演習の徹底: 限られた試験時間の中で最大限の力を発揮するためには、過去問を繰り返し解き、出題形式や時間配分の感覚を掴むことが不可欠です。特に、理科や社会の短い試験時間で長文を読み解く練習は、本番での焦りを減らす上で非常に有効です。
- 「なぜ」を意識した学習: 知識を詰め込むだけでなく、「なぜそうなるのか」「この現象の背景には何があるのか」といった疑問を常に持ち、深く掘り下げて学習する姿勢が重要です。これにより、応用問題や記述問題に対応できる思考力が養われます。
- 資料読解の強化: 図、グラフ、表などの資料は、問題文の一部として非常に重要な情報源です。これらの資料から必要な情報を素早く正確に読み取る練習を日頃から行いましょう。
立教新座中学校の入試は、基礎学力の上に、読解力、思考力、表現力を積み重ねてきた受験生にとって、力を発しきれる構成となっています。日々の学習を着実に進め、本番で自信を持って臨めるよう準備してください。
教科別出題傾向
🎯 要点: 立教新座中学校の2026年度一般第1回入試は、算数50分・理科30分・社会30分の構成です。 算数は大問5題で思考力・計算力の両方を問う難度の高い問題が並び、理科・社会はともに大問数が多く幅広い知識と読解力が求められます。 各教科とも「丸暗記」では対応しきれない、文脈の中で知識を活用する力が問われる出題スタイルが特徴です。
算数
試験時間・大問構成
試験時間は50分で、大問は5題構成です。立教新座の算数は、中学受験算数の中でも難度が高い部類に入ります。単純な計算練習だけでは得点できず、論理的に筋道を立てて考える力が不可欠です。
大問構成の傾向
大問〔1〕は小問集合で、計算問題・文章題・図形など複数の単元にまたがる設問が6問程度まとめて出題されます。ここには整数・分数・小数の混合計算、比・割合の文章題、平面図形(円・ひもの長さ・面積)、立体図形(容器と水の体積)など、幅広い単元が含まれます。各小問の難度には幅があり、取れる問題と難問が混在しているため、時間配分の判断力が問われます。
大問〔2〕以降は単元別の深掘り問題です。折り紙の折り目を題材にした角度・面積比の問題(平面図形)、立方体の切断を繰り返す立体図形の問題、整数の性質(余りの規則性)、食塩水の濃度と操作の組み合わせ問題など、1つのテーマを複数の小問で掘り下げる形式が定番です。
頻出単元
- 平面図形:円・正方形・折り紙を使った角度・面積比
- 立体図形:立方体の切断・体積計算(三角すい・四角すいを含む)
- 数の性質:整数・余り・規則性
- 割合・濃度:食塩水・比・条件整理
- 文章題:旅人算・速さ・場合の数など
出題形式の傾向
答えのみを記入する形式が中心ですが、途中の考え方を示す必要がある問題も含まれます。図形問題では補助線の引き方や切断面の把握が鍵となり、視覚的な空間認識力が試されます。整数・規則性の問題では、数え上げや場合分けを丁寧に行う必要があります。
この学校らしさ
「1つの設定を段階的に深掘りする」構造が際立っています。たとえば立方体を何度も切断して体積を求め続ける問題や、マス目上の移動と食塩水操作を組み合わせた問題など、前の小問の結果を次の小問に活かす連続型の出題が多く見られます。途中で間違えると後の設問にも影響するため、正確さと粘り強さが求められます。
理科
試験時間・大問構成
試験時間は30分で、大問は4題構成です。30分という短い試験時間に対して問題量は多く、素早く正確に読んで答える処理能力が求められます。
大問構成の傾向
各大問はそれぞれ独立したテーマを持ち、生物・化学・地学・物理の4分野から均等に出題される傾向があります。
- 大問〔1〕(化学・生物の融合):染色実験を題材に、溶解・ろ過・結晶・溶解度グラフの読み取りなど、化学の基礎知識を実験の文脈で問います。実験操作の名称、物質の性質の識別、グラフと表を組み合わせた分析が求められます。
- 大問〔2〕(生物・人体):ヒトの体内の器官(肝臓・腎臓・膀胱など)のはたらきと、尿生成のしくみを題材にした問題です。図の読み取りと、表中の数値を使った計算(濃縮率・原尿量・再吸収量)が含まれます。
- 大問〔3〕(地学・宇宙):SF映画を題材にした火星・太陽系・宇宙に関する問題です。惑星の公転・自転・光の速さを使った距離計算・発電方法・植物の栽培など、理科の複数分野にまたがる横断的な出題が特徴です。
- 大問〔4〕(物理・電気):電熱線の発熱量と水の温度上昇の関係を、実験データ(グラフ・表)から読み取る問題です。直列・並列接続の違いによる発熱量の比較や、比を用いた計算が求められます。
頻出単元
- 化学:溶解・ろ過・結晶・溶解度・水溶液の性質
- 生物:ヒトの体のしくみ(消化・排出・循環)、植物の栄養・栽培
- 地学:太陽系・惑星・天体の動き
- 物理:電流と発熱・回路(直列・並列)
出題形式の傾向
選択問題(記号選択)が多数を占めますが、用語を答える記述問題や数値計算問題も毎回出題されます。グラフ・表・図を読み取って答える資料読解型の設問が多く、単純な暗記だけでは対応できません。計算問題では比・割合・速さなど算数的な処理が必要な場面もあります。
この学校らしさ
**「実験・観察の文脈に沿って知識を問う」**スタイルが一貫しています。実験操作の手順や結果の表が丁寧に示され、それをもとに考察する形式です。また、SF映画や身近な生活場面をテーマにした問題設定が多く、知識を現実の場面に当てはめて考える力が試されます。単元を横断した融合問題も出題されるため、分野間のつながりを意識した学習が効果的です。
社会
試験時間・大問構成
試験時間は30分で、大問は2題(Ⅰ・Ⅱ)構成です。各大問の中にA〜Eのような小テーマが設けられており、実質的には多数の小問が連続する形式です。
大問構成の傾向
- 大問Ⅰ:民俗学の書籍『日本の村』(宮本常一著)を題材に、地理・歴史・公民の知識を横断的に問います。段々畑・闘牛・農業・家屋・土地制度など、農村文化をテーマにしながら、各地域の地理的特徴、歴史上の人物・事件、制度・法律など多岐にわたる設問が展開されます。
- 大問Ⅱ:企業の創業年数に関する新聞記事を題材に、近現代史・経済・政治の知識を問います。大正デモクラシー・普通選挙法・高度経済成長・バブル崩壊・東日本大震災・コロナ禍など、近現代の重要テーマが網羅的に出題されます。
頻出単元
地理分野
- 日本各地の平野・河川・農業(二毛作・段々畑・水産業)
- 地域別の産業特色(みかん栽培・養蚕・漁業)
- 自然災害と地形
歴史分野
- 古代〜近世の制度(条里制・班田収授法・律令制の税制)
- 鎌倉・室町時代の政治(承久の乱・元弘の変)
- 近世の藩政・人物(薩摩藩・宇和島藩)
- 近現代史(大正デモクラシー・普通選挙法・高度経済成長・バブル崩壊)
公民分野
- 行政機関・省庁の役割
- 経済指標(GNP・GDP)
- 税制・社会保障制度
出題形式の傾向
記号選択・語句記述・短文記述の3形式が混在します。語句を答える問題(人物名・制度名・用語)が多く、記号選択問題では「すべて選べ」「適当でないものを選べ」など複数選択・否定選択の形式も出題されます。短文記述では「〜から始まる文で説明しなさい」のように書き出しが指定される問題もあり、条件に合わせた表現力が求められます。
この学校らしさ
**「1つの読み物・資料を軸に、地理・歴史・公民を横断する」**出題スタイルが最大の特徴です。民俗学の書籍や企業統計の記事など、一見すると社会科の教科書とは異なる素材を入口にしながら、そこから地名・人物・制度・現代社会の問題へと問いが広がっていきます。特定の地域(愛媛県宇和島市・島根県隠岐諸島・鹿児島県徳之島など)を深掘りする問題が多く、地域と歴史・産業・文化を結びつけて理解する力が問われます。近現代史の比重も高く、戦後から現代にいたる経済・政治の流れを整理しておくことが重要です。
教科別データ一覧
| 教科 | 試験時間 | 大問数 | 出題傾向の特徴 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 50分 | 5題 | 小問集合+単元深掘り型。立体切断・規則性・濃度など連続型の難問が特徴 |
| 理科 | 30分 | 4題 | 生物・化学・地学・物理の4分野均等出題。実験文脈での資料読解+計算問題 |
| 社会 | 30分 | 2題 | 読み物素材を軸に地理・歴史・公民を横断。記号選択・語句記述・短文記述が混在 |
教科別対策のポイント
🎯 要点: 立教新座中学校の2026年度入試は、算数50分・理科30分・社会30分の構成で、各教科とも基礎知識の確実な定着と応用力の両方が問われます。 算数は大問5題構成で計算・図形・数論・食塩水など幅広い分野をカバーし、後半の大問ほど思考力が必要です。 理科・社会はともに大問2〜4題で、知識問題と計算・記述問題が混在するため、単なる暗記だけでなく「なぜそうなるか」を理解する学習が不可欠です。
| 教科 | 試験時間 | 大問数 | 出題傾向の特徴 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 50分 | 5題 | 計算・平面図形・立体切断・整数・食塩水と幅広い。後半大問は多段階の思考が必要 |
| 理科 | 30分 | 4題 | 生物・化学・地学・物理の各分野から1題ずつ。実験データの読み取りと計算問題を含む |
| 社会 | 30分 | 2題 | 地理・歴史・公民が融合した総合問題形式。記述・用語答記・選択が混在 |
算数:思考の「積み重ね」が得点を左右する
出題傾向の全体像
2026年度の算数は大問5題構成で、試験時間は50分です。〔1〕は小問集合(計算・文章題・図形)、〔2〕は折り紙を題材にした平面図形の角度・面積、〔3〕は立方体の切断(立体図形)、〔4〕は整数の余りに関する数論、〔5〕は食塩水と経路の組み合わせ問題という構成です。
前半の〔1〕〔2〕は基礎〜標準レベルですが、〔3〕〔4〕〔5〕は段階的に難しくなり、特に〔3〕の立体切断と〔5〕の操作型食塩水問題は、1問ごとに前の答えを使う「積み重ね型」の設問です。途中でミスをすると後の設問にも影響するため、丁寧に解く習慣が重要です。
重点単元①:計算力の徹底強化
〔1〕の計算問題では、整数・分数・小数が混在した複合計算が出題されています。計算ミスは最も「もったいない」失点です。毎日10〜15分の計算練習を続け、分数と小数の変換、四則演算の順序を正確に処理できるようにしてください。
特に、分母と分子に同じ数を加えて分数を変化させる問題(〔1〕(3)のタイプ)は、方程式的な考え方を使う問題です。「分母と分子に□を加えると○/△になる」という形の問題を繰り返し練習し、逆算の手順を体に染み込ませましょう。
重点単元②:平面図形(角度・面積)
〔2〕では、折り紙の折り目を利用して角度や面積を求める問題が出題されています。「折り目で折ると2辺が重なる」という条件から、二等辺三角形や対称性を読み取る力が必要です。
対策として、折り紙を使った図形の性質(折り返しによる合同・対称)を扱う問題を積極的に演習してください。角度の問題では、「外角の定理」「二等辺三角形の底角」「平行線の同位角・錯角」を素早く使えるようにしておくことが大切です。図を自分で丁寧に描き直す習慣も、正答率を上げる有効な方法です。
また、円を含む面積問題(〔1〕(5))では、円周率3.14を使った計算が必要です。「ひもで巻いた図形」や「円が外側を転がる」タイプの問題は、直線部分と円弧部分を分けて考えることがポイントです。このタイプの問題を5〜10題は演習しておきましょう。
重点単元③:立体図形(切断)
〔3〕は1辺6cmの立方体を複数の平面で順番に切断し、特定の立体の体積を求める問題です。4設問すべてが「前の設問の立体をさらに切断する」という構造になっています。
立体切断の問題は、「切断面がどの辺と交わるか」を正確に把握することが最初のステップです。切断面の描き方のルール(同一面上の2点を結ぶ・平行な面には平行な切り口ができる)を確実に覚えてください。体積計算では三角すい・四角すいの公式(底面積×高さ÷3)を使います。
練習方法としては、まず単純な切断(1回切り)を繰り返し、次に2回・3回切りの問題に進んでください。切断後の立体を「どの基本立体に分解できるか」を考える訓練が、この大問の得点に直結します。
重点単元④:整数・数論
〔4〕は2026をさまざまな整数で割った余りを並べ、その性質を分析する問題です。余りの規則性・約数・倍数の知識が必要で、2026の因数分解(2026=2×1013=2×1013)を利用する場面もあります。
整数問題の対策は、「余りの規則性」「約数の個数と総和」「最大公約数・最小公倍数」の3テーマを中心に演習してください。特に「○番目の数を求める」問題は、周期性を見つける練習が効果的です。
重点単元⑤:食塩水と操作の組み合わせ
〔5〕は「右に動く→水を加える」「上に動く→食塩水を半分捨てる」という操作を経路の選び方と組み合わせて、最終的な濃度や重さを求める問題です。操作の順序によって結果が大きく変わるため、「どの順番で操作すると濃度が最も高くなるか」を論理的に考える力が問われます。
食塩水の計算(濃度・食塩の量・水の量の関係)を完璧にしたうえで、操作の順序を変えたときの変化を表や樹形図で整理する練習をしてください。「最も高い濃度になる経路を選ぶ」という最適化問題は、全経路を書き出すか、操作の性質から論理的に絞り込む方法のどちらかで解きます。
理科:実験データを「読む・計算する・考える」力を鍛える
出題傾向の全体像
2026年度の理科は大問4題構成で、試験時間は30分です。【1】化学(染色実験・溶解度・結晶)、【2】生物(ヒトの排出・腎臓のはたらき・計算)、【3】地学(火星・太陽系・天体)、【4】物理(電熱線・発熱量・回路)という構成で、4分野がバランスよく出題されています。
単純な知識問題だけでなく、実験の操作名・結果の読み取り・数値計算が各大問に含まれています。30分という短い試験時間の中で、知識問題を素早く処理し、計算問題に時間を確保する時間配分の練習も必要です。
重点単元①:化学(水溶液・溶解度・結晶)
【1】では、染色実験を題材に、ろ過・溶解度・再結晶・結晶の形・物質の性質(酸・アルカリへの反応)が問われています。
溶解度のグラフを読み取り、「温度を下げると結晶が出やすい物質」と「蒸発させないと結晶が出にくい物質」を区別できるようにしてください。各物質(ミョウバン・塩化ナトリウム・硫酸銅・硝酸カリウムなど)の溶解度曲線の特徴と、結晶の色・形を対応させて覚えることが重要です。
また、「塩酸・水酸化ナトリウム水溶液に溶ける金属・溶けない金属」の区別も出題されています。アルミニウム(両性金属)・銅・鉄・亜鉛などの反応性を整理しておきましょう。
重点単元②:生物(腎臓・排出・計算)
【2】では、腎臓のはたらき(ろ過・再吸収・濃縮)と、原尿量・再吸収量を計算で求める問題が出題されています。
「濃縮率=尿中の濃度÷血液中の濃度」という計算式を使いこなせるようにしてください。表のデータから「イヌリンは再吸収されない」という性質を利用して原尿量を逆算する手順は、やや難しいですが、手順を覚えれば確実に解けます。
肝臓・腎臓・膀胱の位置(体の前後・左右)と機能の区別も問われています。模式図を見て器官を特定する練習を繰り返してください。アンモニア→尿素への変換(肝臓)、尿素のこし出し(腎臓)、尿の貯蔵(膀胱)という流れを図と一緒に覚えましょう。
重点単元③:地学(太陽系・天体の見え方)
【3】では、火星を題材に、太陽系の惑星の順序・地球の自転方向・惑星の見え方・光の速さを使った距離計算が出題されています。
惑星の公転方向(北極星側から見て反時計回り)と地球の自転方向(同じく反時計回り)は必ず覚えてください。「地球から見て火星がどの位置にあるとき、何時ごろ見えるか」という問題は、地球・太陽・惑星の位置関係を図で描いて考える練習が最も効果的です。
光の速さを使った距離計算(距離=速さ×時間)は、単位(km/秒→km)の変換に注意してください。「往復の時間から片道の通信時間を求める」という手順を確認しておきましょう。
重点単元④:物理(電熱線・発熱量)
【4】では、電熱線の長さ・断面積と発熱量の関係を実験データから読み取り、直列・並列回路での温度上昇を計算する問題が出題されています。
「発熱量は電熱線の長さに反比例し、断面積に比例する」という関係を、グラフから読み取れるようにしてください。直列接続・並列接続での電流の分配と発熱量の変化は、回路計算の基本として繰り返し練習が必要です。
「水の温度上昇は発熱量に比例し、水の量に反比例する」という関係も使います。複数の条件(水の量・電熱線の種類・接続方法)が変わる問題では、1つずつ条件を整理してから計算に入る習慣をつけてください。
理科全体の学習法
- 実験操作の名称(ろ過・蒸留・再結晶など)は正確な漢字で書けるようにしてください。
- 計算問題は、単位を書きながら解く習慣をつけると、ミスが減ります。
- 30分という短い試験時間を意識して、過去問演習では必ず時間を計ってください。
社会:「知識の横断」と「記述の精度」が合否を分ける
出題傾向の全体像
2026年度の社会は大問2題構成で、試験時間は30分です。Ⅰは宮本常一『日本の村』を題材にした地理・歴史・公民の融合問題(設問数が多い)、Ⅱは企業の創業年数に関する新聞記事を題材にした現代社会・歴史の問題です。
選択問題・用語記述・人物名記述・理由説明の記述が混在しています。特に記述問題は「〜ので、〜」という形で条件が指定されているものもあり、指定された書き出しに続けて正確に説明する力が必要です。
重点単元①:地理(地形・産業・地名)
Ⅰでは、西日本の平野と河川の正しい組み合わせ、みかんの産地と栽培形態の違い、水産業の生産品、漁港の水揚げ量など、地理の細かい知識が問われています。
都道府県ごとの農産物・水産物の生産量ランキング(上位3〜5位)は必ず覚えてください。特に「露地栽培とハウス栽培では産地が異なる」という視点(温暖な気候が不要なハウス栽培は平野部でも可能)は、思考力を問う問題に対応するために理解しておく必要があります。
平野と河川の対応(高知平野・筑紫平野・越後平野など)は、白地図に書き込みながら覚えるのが最も効率的です。「西日本か東日本か」という地域区分も意識してください。
重点単元②:歴史(人物・事件・制度)
Ⅰでは、平安時代の海賊(藤原純友)、蛮社の獄(高野長英)、大津事件(ロシア)、明治民法批判、承久の乱(後鳥羽上皇)、元弘の変(後醍醐天皇)、江戸時代の将軍(徳川綱吉)など、幅広い時代の人物・事件が問われています。
Ⅱでは、大正デモクラシー・普通選挙法・高度経済成長・バブル崩壊・リーマンショック・東日本大震災・コロナ禍など、近現代史の重要事項が問われています。
歴史の学習では、人物名・事件名・年代を「流れ」で覚えることが大切です。特に「この人物はどの藩の出身か」「この事件はどの時代か」という文脈を意識して覚えると、融合問題にも対応できます。
律令制の税制(租・庸・調・雑徭)、条里制、惣村など、土地制度・村落制度の用語は正確に書けるようにしてください。
重点単元③:公民(制度・政策・現代社会)
Ⅱでは、文化庁の京都移転、オーバーツーリズム、普通選挙法の有権者資格、国民所得倍増計画、GDPとGNPの違い、源泉徴収制度、緊急事態宣言など、現代社会・公民の知識が問われています。
「GNPとGDPの違い」(GNPは日本人が世界中で生み出した価値、GDPは日本国内で生み出した価値)は、海外進出が増えた時代背景と結びつけて理解してください。
源泉徴収・緊急事態宣言などの制度用語は、正確な漢字で書けるようにしておく必要があります。カタカナ用語(オーバーツーリズム・リーマンショックなど)も同様です。
重点単元④:記述問題の対策
社会では「なぜ田植えが雑草対策に適しているか」のような理由説明の記述問題が出題されています。指定された書き出し(「ある程度成長している苗をうえるので、」)に続けて、論理的に説明する練習をしてください。
記述問題の対策として、「原因→結果」の形で説明する練習を週2〜3題のペースで続けることをおすすめします。答えを書いた後に「だから何が起きるのか」を確認する習慣が、記述の精度を上げます。
社会全体の学習法
- 地理・歴史・公民を別々に学ぶのではなく、「この地域の歴史はどうか」「この制度はどの時代に始まったか」という横断的な視点を持つことが、立教新座の融合問題に対応する近道です。
- 時事問題(2024〜2025年の出来事)も出題されるため、ニュースや時事問題集を定期的に確認してください。
- 過去問演習では、記述問題の採点基準を自分で設定し(「○○という語を含む」「○○字以内」など)、模範解答と照らし合わせる練習を繰り返してください。
合格に向けた学習計画
🎯 要点: 立教新座中学校の入試(算数50分・理科30分・社会30分)は、各教科で思考力と知識の両方を問う構成です。 算数は大問5題・試験時間50分で、計算から立体切断・場合の数まで幅広い分野が出題されます。 理科・社会はそれぞれ30分と短いため、素早く正確に解く練習が合否を左右します。
試験の基本情報を押さえる
学習計画を立てる前に、試験の基本スペックを確認しておきましょう。
| 教科 | 試験時間 | 大問数の目安 | 出題形式の特徴 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 50分 | 5題 | 計算・図形・数の性質・割合・立体など多分野。記述・計算が中心 |
| 理科 | 30分 | 4題 | 生物・化学・地学・物理の各分野から出題。選択・記述・計算が混在 |
| 社会 | 30分 | 2題(大問Ⅰ・Ⅱ) | 地理・歴史・公民が融合した長文読解型。記述・選択が中心 |
算数は50分で大問5題という構成上、1題あたり平均10分しかありません。後半の大問ほど難度が上がる傾向があるため、序盤の得点を確実に積み上げる戦略が重要です。理科・社会はそれぞれ30分と短く、問題数に対して時間的余裕が少ないため、知識の即答力と読解スピードが直接得点に影響します。
早期(受験12〜6ヶ月前):基礎固めと苦手単元の洗い出し
この時期の目標は「穴をなくすこと」です。応用問題を解く力は、基礎知識の積み重ねの上にしか成り立ちません。
算数(週5〜6日・1日60〜90分)
計算力の維持・向上を最優先にしてください。過去問では、分数・小数・四則混合の複雑な計算が〔1〕の冒頭に登場します。毎日10〜15分の計算練習を欠かさず続けることで、試験本番でのミスを減らせます。
単元別の優先順位は次のとおりです。
- 割合・比:食塩水の濃度計算、比の利用など、複数の大問にまたがって登場します。
- 平面図形・立体図形:円の面積・周長、直方体・立方体の切断など、図形分野は毎年複数題出題されます。特に立体の切断は、空間把握力を養うために早めに取り組んでください。
- 数の性質:余りの計算、整数の規則性など、論理的思考を要する問題が出題されます。
- 場合の数・規則性:マス目上の移動と操作を組み合わせた問題など、条件整理の練習が必要です。
この時期は教科書レベルの基礎問題集を1冊仕上げることを目標にしてください。1単元につき2〜3日かけて丁寧に理解し、週末に復習する習慣をつけましょう。
理科(週3〜4日・1日45〜60分)
理科は生物・化学・地学・物理の4分野がバランスよく出題されます。過去問では、染色実験(化学)・人体のしくみ(生物)・太陽系(地学)・電熱線の発熱(物理)という構成が確認できます。
- 生物:消化・吸収・排泄のしくみ、植物の分類と栄養など、教科書の基本事項を確実に覚えてください。
- 化学:水溶液の性質、溶解度と結晶、指示薬の色変化など、実験操作と結果を結びつける練習が必要です。
- 地学:太陽系の惑星の順序・特徴、天体の動きを図で理解してください。
- 物理:電流・発熱の計算は比例関係の理解が土台です。算数の比の計算と並行して学ぶと効率的です。
この時期は各分野の基礎知識を教科書・参考書で固めることに集中してください。1分野あたり2〜3週間を目安に進めましょう。
社会(週3〜4日・1日45〜60分)
社会は地理・歴史・公民が融合した長文読解型の出題が特徴です。過去問では、民俗学の本を題材に地理・歴史・公民の知識を横断的に問う構成が見られます。
- 地理:都道府県の位置・産業・地形を白地図で確認してください。平野と河川の組み合わせ、農業・漁業の産地など、具体的な知識が問われます。
- 歴史:古代から現代まで幅広く出題されます。人物・事件・制度の名称と時代背景をセットで覚えてください。
- 公民:税制度・行政機関・法律など、時事的な知識も問われます。ニュースを定期的に確認する習慣をつけましょう。
この時期は教科書・参考書の通読と、重要語句の暗記を中心に進めてください。
中期(受験6〜3ヶ月前):過去問演習の開始と弱点補強
基礎が固まったら、過去問演習を本格的にスタートします。
過去問演習の進め方
- 算数:週2回、本番と同じ50分で通し演習を行います。採点後は必ず解き直しをして、どの単元でミスが多いかを記録してください。
- 理科・社会:週1〜2回、それぞれ30分の時間制限で演習します。短い試験時間の中で問題を読み切る練習が重要です。
弱点補強の優先順位
算数では、立体の切断・複雑な図形の面積・食塩水の濃度計算など、複数の知識を組み合わせる問題が後半の大問に集中します。過去問演習で「解けなかった問題」を単元別に分類し、週3〜4日は弱点単元の集中練習に充ててください。
理科では、計算を伴う問題(電熱線の発熱・濃縮率の計算など)に時間がかかりやすいため、計算手順を素早く組み立てる練習を積んでください。
社会では、記述問題の練習が重要です。「ある程度成長している苗をうえるので、〜」のように書き出しが指定される記述問題が出題されており、条件に沿って簡潔にまとめる練習を繰り返してください。
直前期(受験3ヶ月前〜本番):実戦演習・時間配分・体調管理
実戦演習(週3〜4回)
この時期は新しい単元を増やすより、これまでの学習内容を確実に得点に変える練習に集中します。算数・理科・社会を同じ日にまとめて解く「模擬試験形式」の演習を週1〜2回取り入れてください。本番と同じ時間帯(午前中)に行うと、試験当日の集中力を維持しやすくなります。
時間配分の練習
算数では、〔1〕の基本計算・小問で確実に得点し、後半の難問に時間を使いすぎないことが重要です。「この問題は後回し」と判断する練習を意識的に行ってください。理科・社会は30分という制約の中で、選択問題を先に片付けてから記述問題に集中する順序が有効です。
直前1ヶ月の過ごし方
- 算数:計算練習(毎日10分)+過去問の解き直し(週3回)
- 理科:重要語句・実験操作の最終確認(週3回・30分)
- 社会:地図・年表の見直し+記述の練習(週3回・30分)
- 試験前日は新しい問題を解かず、これまでのノートや解き直しを見返すことに徹してください。
体調管理については、試験本番の2週間前から睡眠時間を一定に保ち、試験開始時刻に合わせた生活リズムを整えることが大切です。
学習時間の目安まとめ
| 時期 | 算数 | 理科 | 社会 |
|---|---|---|---|
| 早期(12〜6ヶ月前) | 週5〜6日・60〜90分/日 | 週3〜4日・45〜60分/日 | 週3〜4日・45〜60分/日 |
| 中期(6〜3ヶ月前) | 週5日・60〜90分/日(過去問含む) | 週3〜4日・45〜60分/日 | 週3〜4日・45〜60分/日 |
| 直前期(3ヶ月前〜) | 毎日・60分(計算+解き直し) | 週3回・30〜45分 | 週3回・30〜45分 |
立教新座中学校の入試は、基礎知識の正確さと、複合的な問題への対応力の両方が求められます。早い段階から計画的に取り組み、弱点を一つひとつ潰していくことが、合格への最も確実な道筋です。
塾講師から受験生へ
🎯 要点: 立教新座中学校の入試は、知識の暗記だけでなく「なぜそうなるのか」を問う思考力重視の試験です。 算数・理科・社会のいずれも、問題文をしっかり読み解く読解力と、筋道立てて考える力が問われます。 「楽な道ではない」けれど、正しい方向で準備すれば必ず力はつきます。
私はこれまで多くの受験生を指導してきましたが、立教新座中学校の入試問題を分析するたびに感じることがあります。それは、「この学校は、本当に考える力を持っている子を求めている」ということです。
たとえば算数を見てください。試験時間は50分、大問は〔1〕から〔5〕まで5題構成です。計算問題から始まり、図形・数の性質・場合の数的な思考・食塩水の操作など、幅広い分野が出題されます。単純な公式の当てはめだけでは太刀打ちできません。問題文に書かれた条件を整理し、「どう考えれば解けるか」を自分で組み立てる力が必要です。特に後半の大問は、一つの問いが次の問いの土台になる構造になっていることが多く、途中で手が止まると一気に点数を失います。だからこそ、前半の問題を確実に取り切る練習を積み重ねることが、合格への近道です。
理科も同じです。試験時間は30分、大問は【1】から【4】まで4題構成です。「知っているかどうか」だけを問う問題は少なく、実験の操作や結果をもとに「なぜそうなるのか」を論理的に考えさせる問題が並んでいます。実験の手順を読んで、条件の違いから何が言えるかを導き出す力――これはひたすら暗記するだけでは身につきません。教科書の内容を「理解する」ことと、「使える」ことは全く別物です。理科の学習では、実験の目的・操作・結果・考察という流れを意識しながら勉強する習慣をつけてください。
社会は試験時間30分で、大問ⅠとⅡの2題構成です。地理・歴史・公民が有機的につながった長文読解形式で出題され、単純な一問一答では対応できません。資料や文章を読み込みながら、自分の言葉で答える記述問題も含まれています。「知識を持っている」だけでなく、「知識を使って説明できる」かどうかが問われます。この学校で差がつくのは、まさにこの記述問題です。短い文でも、理由や根拠を含めて答える練習を今すぐ始めてください。
正直に言います。この入試は簡単ではありません。問題文が長く、考えさせる問いが多く、時間配分も重要です。しかし、だからこそ「ちゃんと考える力を鍛えてきた子」が報われる試験でもあります。
毎日の学習で「なぜ?」と問いかける習慣を持ってください。答えを出すだけでなく、その答えに至る道筋を人に説明できるくらいまで理解を深めてください。その積み重ねが、本番の試験会場で必ずあなたを助けます。
立教新座中学校は、あなたの「考える力」を待っています。
保護者の皆さまへ
🎯 要点: 立教新座中学校の2026年度入試(算数・理科・社会)は、知識の暗記だけでなく「考える力」を問う構成です。 家庭でのサポートは、学習環境の整備と適切な距離感の維持が鍵になります。 過去問演習は「解けたかどうか」より「どう考えたか」を確認するツールとして活用してください。
入試の特徴を保護者目線で把握する
立教新座中学校の2026年度一般第1回入試(算数・理科・社会)の資料を確認すると、各教科の試験時間は算数50分・理科30分・社会30分です。この時間配分からもわかるように、算数に最も多くの時間が割かれており、思考力・処理力の両面が問われる構成になっています。
算数は大問5題構成で、計算問題から始まり、図形・立体切断・整数の性質・食塩水の操作など、多岐にわたる分野が出題されます。特に立体図形の切断問題(〔3〕)や、操作の規則性を読み取る問題(〔5〕)は、単純な公式の当てはめでは解けない構造になっています。「問題文をしっかり読んで、条件を整理する力」が求められます。
理科は大問4題構成で、染色実験・人体(腎臓のはたらき)・天体(火星)・電熱線と発熱量という幅広いテーマが取り上げられています。実験の操作手順を読み取り、表やグラフのデータを活用して計算する問題が含まれており、「実験を通じて考える姿勢」が問われます。
社会は大問2題構成で、民俗学の本(宮本常一『日本の村』)を題材にした地理・歴史・公民の融合問題と、企業の歴史に関連した時事的な問題が出題されています。単純な知識問題だけでなく、資料を読んで理由を説明する記述問題も含まれており、「なぜそうなるのか」を言葉にする力が必要です。
保護者の方が最初に把握しておきたいのは、「暗記だけでは得点できない問題が各教科に含まれている」という点です。お子さんが「勉強した気になっているが、実際には解けない」という状況に陥りやすいタイプの入試です。
家庭での学習環境づくり
まず、物理的な学習環境について確認してください。算数の立体図形問題や社会の地図問題は、手を動かしながら考える作業が伴います。ノートや方眼紙、定規、白紙を手元に置いて「書きながら考える習慣」がつくられているかどうかを確認してください。
次に、時間管理の練習です。理科・社会はそれぞれ30分という短い試験時間の中で、複数の大問に取り組む必要があります。家庭で過去問を解かせる際は、必ずタイマーを使って本番と同じ時間制限を設けてください。「時間が足りなかった」という経験を家庭学習の段階で積み重ねることで、本番での時間配分の感覚が養われます。
声かけについては、「何点だった?」という結果への問いかけより、「どこで詰まった?」「どう考えた?」という過程への問いかけを意識してください。特に算数の複雑な問題では、途中まで正しく考えていても最後の計算でミスをするケースが多くあります。点数だけで評価すると、お子さんが「考えること」自体を諦めてしまうリスクがあります。
子どもとの距離感:過干渉と放任の中間点
受験期の保護者の方が最も悩まれるのが、「どこまで関与すべきか」という問題です。
やりすぎてしまいがちなこととして、「答えを一緒に確認する」「解き方を教えてしまう」があります。社会の記述問題(例:田植えが雑草対策に適している理由を説明する問題)などは、お子さん自身が言葉を組み立てる練習が必要です。保護者の方が先に「こういうことを書けばいい」と伝えてしまうと、本番で自分の言葉が出てこなくなります。
一方で、放任してしまいがちなこととして、「塾に任せているから家では何もしない」があります。理科の計算問題(腎臓の濃縮率の計算や電熱線の発熱量の問題)は、解き方の理解だけでなく、繰り返し計算する練習が必要です。家庭での短時間の反復練習が、塾での学習を定着させます。
適切な距離感の目安は、「お子さんが自分で考える時間を確保した上で、詰まったときにヒントを出す」というスタンスです。「5分考えてわからなかったら聞いておいで」というルールを設けると、お子さんも安心して取り組めます。
過去問演習を家庭でどう活用するか
過去問演習は、「本番の形式に慣れる」ことと「自分の弱点を発見する」ことの2つを目的として活用してください。
形式への慣れという観点では、算数の問題文の長さや、理科の実験操作の説明文の読み取り方、社会の史料・資料を使った問題の形式に、事前に触れておくことが重要です。初めて見る形式の問題は、内容を理解する前に「どう答えればいいかわからない」という状態になります。過去問を繰り返し解くことで、「この学校の問題はこういう聞き方をする」という感覚が身につきます。
弱点発見という観点では、間違えた問題を「なぜ間違えたか」で分類することをお勧めします。
- 知識が足りなかった(例:社会の歴史用語、理科の実験知識)
- 計算ミスだった(算数・理科の数値計算)
- 問題文を読み違えた(条件の見落とし)
この分類をお子さんと一緒に行うことで、次の学習の優先順位が明確になります。保護者の方が採点後に「ここが間違ってる」と指摘するだけでなく、「なぜ間違えたと思う?」と問いかけることで、お子さん自身の自己分析力が育ちます。
また、過去問は「解けなかった問題」を放置しないことが大切です。特に算数の立体切断問題や食塩水の操作問題のように、思考の積み重ねが必要な問題は、解き直しをしないと同じミスが繰り返されます。解き直しの時間を週に1回でも設けることを、家庭のルールとして取り入れてください。
最後に、保護者の方自身のメンタルケアについて
受験期は、お子さんだけでなく保護者の方にとっても精神的な負荷がかかる時期です。模試の結果や過去問の点数が思うように伸びない時期は必ずあります。そのような時期に、保護者の方が焦りを言葉や態度で示してしまうと、お子さんのプレッシャーは倍増します。
「今日どれだけできたか」ではなく、「今日どれだけ考えたか」に注目する視点を持つことで、お子さんとの関係を良好に保ちながら受験期を乗り越えることができます。立教新座中学校の入試は、考える力を問う試験です。その力は、毎日の積み重ねの中で着実に育ちます。
来年度入試の予想
🎯 要点: 2026年度入試の出題構造を踏まえると、2027年度も算数・理科・社会それぞれで「思考力と知識の両立」が求められる傾向が続く見込みです。 算数は複合的な計算・図形・数の性質が柱となり、理科は実験考察と計算の融合問題が継続して出題されます。 社会はテーマ読解型の長文問題が中心で、時事的背景を含む幅広い知識が問われます。
あくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性があります。以下の内容は2026年度入試の出題構造を集計的に分析した上での見通しであり、確定的な情報ではありません。
算数
2026年度は試験時間50分・大問5題構成で、計算・文章題・平面図形・立体図形・数の性質・割合と濃度という多彩な分野が網羅されました。来年度も同様の大問数・試験時間が維持される可能性が高いです。
出題が予想される単元として、まず計算力を問う大問は引き続き設定されるでしょう。分数・小数・整数の混合計算や、逆算を含む複合計算への対応力は必須です。図形分野では、平面図形(円・正多角形・折り紙の折り重ね)と立体図形(切断・体積計算)の両方が出題される傾向があり、特に立体の切断問題は複数ステップにわたる思考力を要します。数の性質(余り・倍数・約数の応用)も頻出分野として引き続き注意が必要です。割合・濃度に関わる文章題は、条件の整理と操作の順序管理が鍵となる形式で出題される見込みです。
難易度は全体的に標準〜やや高めで、後半の大問ほど複数の概念を組み合わせた複合問題になる傾向があります。時間配分の練習を重ねてください。
理科
2026年度は試験時間30分・大問4題構成で、生物・化学・地学・物理の4分野がバランスよく出題されました。来年度も同様の4分野均等構成が続くと予想されます。
化学分野では、溶解度・結晶・水溶液の性質といった実験考察型の問題が出題されやすく、実験操作の名称や目的を正確に答える設問が含まれます。生物分野では、ヒトのからだのしくみ(消化・排出・循環)を中心に、計算を伴う考察問題が出題される傾向があります。濃縮率や再吸収量など、表のデータを読み取って計算する形式は引き続き出題が予想されます。地学分野では、太陽系・天体の動き・地球の自転・公転に関する問題が出題されやすく、図を用いた方向・位置の判断が求められます。物理分野では、電熱線の発熱・電流と回路の関係を数値で考察する問題が頻出で、比や比例の計算が必要です。
実験の手順や器具の名称といった基本知識と、データを読み取って計算する応用力の両方を鍛えることが重要です。
社会
2026年度は試験時間30分・大問2題構成で、長文テーマ読解型の出題形式が採用されました。Ⅰでは地理・歴史・公民が融合したテーマ型、Ⅱでは時事的な文章を起点とした総合問題が出題されています。来年度もこの「テーマ文章読解+多分野横断問題」という形式が継続する可能性が高いです。
地理では、地形・農業・水産業・産業の地域差が問われ、地図や統計データを根拠に考える設問が出ます。歴史では、古代〜近現代にわたる幅広い時代からの出題があり、人物・事件・制度を正確に結びつける力が求められます。特に近現代史(明治〜昭和)は毎年複数問出題される傾向があります。公民では、税制・選挙・行政機関・経済用語など、現代社会の仕組みに関する知識が問われます。時事問題との接続も見られるため、直近のニュースへの関心も持っておくとよいでしょう。
記述問題では、理由や仕組みを自分の言葉で説明する力が問われます。キーワードを含めた簡潔な文章で答える練習を積んでください。
対策の心構え
予想はあくまで傾向の見通しにすぎません。実際の入試では、予想外の切り口や新しいテーマが登場することも十分あります。特定の単元に絞り込んだ対策ではなく、各教科の基礎知識を確実に固めた上で、思考力・計算力・記述力を幅広く鍛える学習を続けることが合格への最短ルートです。
よくある質問
- Q1. 立教新座中学校の一般第1回入試の試験時間と科目構成を教えてください。
- 2026年度入試では、算数が50分、理科が30分、社会が30分で実施されています。算数は大問5題構成で、計算・図形・数の性質・文章題など幅広い分野を網羅しています。理科と社会はそれぞれ大問数が複数あり、短い試験時間の中で多くの設問に答える必要があります。時間配分の練習を日頃から意識してください。
- Q2. 算数ではどのような分野が出題されますか?
- 計算問題(整数・小数・分数の混合計算)、平面図形・立体図形、数の性質、割合・濃度・食塩水、文章題(旅人算・場合の数など)が幅広く出題されます。2026年度入試では、立体の切断・体積計算、整数の余りに関する規則性、食塩水の濃度変化を組み合わせた問題など、思考力を要する応用問題が大問として独立して出題されています。基本的な計算力を固めたうえで、複数の条件を整理して解く練習を積むことが重要です。
- Q3. 理科はどのような分野から出題されますか?
- 生物・化学・地学・物理の4分野からバランスよく出題されます。2026年度入試では、染色実験をテーマにした化学(溶解度・結晶・水溶液の性質)、ヒトの体内の器官と排泄のしくみ(生物)、火星・太陽系・天体(地学)、電熱線の発熱と電流(物理)が出題されました。実験の操作手順や結果を読み取り、計算や記述で答える形式が多く、実験・観察の基礎知識と数値を使った計算力の両方が求められます。
- Q4. 社会の出題傾向と対策のポイントを教えてください。
- 地理・歴史・公民が融合した形式で出題されるのが特徴です。2026年度入試では、民俗学の書籍を題材に、日本各地の地理的特徴・農業・産業・歴史上の人物・制度・現代の経済問題まで幅広く問われました。単純な知識の暗記だけでなく、資料や文章から情報を読み取り、理由を説明する記述問題も含まれます。地名・人物名・制度名を正確に覚えるとともに、「なぜそうなるのか」を言葉で説明できる練習を重ねてください。
- Q5. 過去問演習はいつごろから始めるのが適切ですか?
- 各分野の基礎学習がひととおり終わる小学6年生の夏以降が目安です。立教新座の算数は応用度が高く、理科・社会も複合的な出題が多いため、基礎が固まっていない段階で過去問に取り組んでも効果が薄くなります。秋以降は本番と同じ試験時間で通し演習を行い、算数50分・理科30分・社会30分という時間制約の中で得点を最大化する感覚を身につけることが重要です。
- Q6. 保護者はどのようにサポートすれば効果的ですか?
- 算数の応用問題や理科の計算問題は、解き直しの際に「どこでつまずいたか」を子どもが自分の言葉で説明できるかどうかを確認するサポートが有効です。社会は時事的な内容(経済・政治・環境問題)も出題されるため、日常的にニュースや社会の話題に触れる機会をつくることが助けになります。試験時間が短い理科・社会では、問題を解く順序や時間配分を本人が自分で判断できるよう、演習後に振り返りの時間を設けてください。