巣鴨中学校 2026年度 入試傾向と対策|完全解説

巣鴨中学校の2026年度入試傾向と対策を、塾講師が徹底解説します。 巣鴨中学校 2026年度入試の算数・理科・社会の出題傾向を、塾講師が徹底解説。

巣鴨中学校の入試傾向

🎯 要点: 巣鴨中学校の入試は、算数・理科ともに基礎知識の確実な定着に加え、それを応用する思考力と素早い処理能力が求められます。 特に算数では、複雑な文章題や図形問題、特殊な整数問題が出題され、多角的な視点からのアプローチが必要です。 理科は、生物・物理・化学・地学の全分野からバランス良く出題され、実験考察や計算、記述問題を通じて深い理解度が問われます。

巣鴨中学校の入試は、基礎学力の定着はもちろんのこと、その知識をいかに活用し、未知の問題に応用できるかという「思考力」と「実践力」を重視する傾向が見られます。限られた試験時間の中で、質の高い問題を正確に解き進めるための総合的な力が問われるため、日頃からの粘り強い学習が不可欠です。

算数:思考力と正確な処理能力が合否を分ける

算数の試験時間は50分、満点は100点です。例年、大問は4題で構成されています。最初の大問1は、計算問題、割合、仕事算、分数、虫食い算、図形(角度)など、幅広い分野から基本的な知識と応用力を問う小問集合が出題されます。ここでは、正確かつ迅速な計算力と、各単元の基礎的な解法を確実に身につけているかが試されます。一つ一つの問題を丁寧に、しかし素早く処理する力が求められるため、日頃から計算練習を怠らないことが重要です。

大問2以降は、より深く思考力を問う応用問題が中心となります。例えば、速さに関する問題では、複数の登場人物や複雑な状況設定の中で、旅人算や出会い算、折り返しといった要素を組み合わせた問題が出題されます。単に公式を当てはめるだけでなく、状況を正確に把握し、図や表などを活用して論理的に思考する力が問われます。

また、整数に関する問題では、約数の和を記号で定義し、その定義に基づいて計算したり、条件を満たす整数を探索したりするような、特殊な形式の問題が出題されることがあります。これは、与えられたルールを理解し、それを適用して問題を解き進める「抽象的な思考力」を試すものです。

図形問題では、平面図形だけでなく、回転体に関する体積や表面積を求める問題も頻出です。立体図形を頭の中でイメージし、必要な情報を正確に読み取って計算する「空間把握能力」が求められます。円周率が3.14と指定されることも多く、正確な計算が最後まで求められます。

算数全体を通して、問題文を正確に読み解く読解力、複雑な条件を整理する力、そしてそれらを基に粘り強く解答を導き出す思考力が合否を大きく左右します。途中式を記述する欄がある問題では、解答に至るまでの過程も評価されるため、普段から考え方を整理して記述する練習をしておきましょう。

理科:知識と実験考察、計算力が問われるバランス型

理科の試験時間は30分、満点は50点です。大問は例年4題で構成されており、生物、物理、化学、地学の各分野からバランス良く出題される傾向にあります。各分野から満遍なく出題されるため、苦手分野を作らず、全ての分野で基礎知識をしっかりと定着させることが重要です。

生物分野では、動物の分類や生態、環境問題など、幅広い知識が問われます。例えば、動物のなかま分けや、回遊、縄張りといった生態に関する用語、さらにはバイオミメティクス(生物の優れた機能や構造を模倣して新しい技術を生み出すこと)や絶滅危惧種といった、現代社会の課題にも関連する内容が出題されることがあります。

物理分野では、電気回路に関する問題が定番です。ダイオード(一方向にのみ電気を流す部品)や豆電球、スイッチを用いた回路において、電流の向きや明るさ(電流の大きさ)の変化を考察する問題が出されます。回路図を正確に読み取り、電流の流れを理解する力が求められます。

地学分野では、天体の動きや季節の変化に関する問題が頻出です。地球の自転や公転、太陽の南中高度、時刻の計算、さらにはうるう年や地球の公転軌道に関する考察など、知識だけでなく、与えられた表やデータから情報を読み解き、計算や論理的な思考で解答を導き出す力が試されます。

化学分野では、中和反応や水溶液の性質に関する問題が出題されます。水酸化ナトリウム水溶液と塩酸を用いた実験を題材に、pH(水溶液の酸性・アルカリ性の度合いを示す数値)や濃度計算、希釈(薄めること)に関する問題が出されます。会話文形式で実験の状況が説明されることもあり、文章を正確に理解し、実験結果の表から必要な情報を抽出し、計算や考察を行う力が求められます。

理科全体を通して、単なる知識の暗記だけでなく、実験の目的や結果を論理的に考察する力、そして計算問題においては正確な数値を導き出す力が重要です。記述問題も含まれるため、自分の考えを簡潔かつ的確に表現する練習もしておきましょう。

合格への道:基礎の徹底と応用への挑戦

巣鴨中学校の入試を突破するためには、まず算数・理科ともに各単元の基礎知識を完璧にすることが大前提です。その上で、以下のような対策を心がけてください。

  1. 基礎の徹底と反復演習: 算数の計算問題や理科の用語など、基本的な内容は確実に得点源にできるよう、繰り返し練習しましょう。
  2. 問題文の正確な読解: 算数の複雑な文章題や理科の実験考察問題では、問題文に隠された条件や指示を正確に読み取ることが第一歩です。焦らず、落ち着いて読む練習をしましょう。
  3. 思考力・応用力の養成: 典型的な問題だけでなく、少しひねりのある問題や、複数の知識を組み合わせる問題にも積極的に挑戦し、考える力を養いましょう。特に、算数の特殊算や図形問題、理科の実験考察問題は、思考力を問う良問が多いです。
  4. 時間配分の意識: 算数50分、理科30分という限られた時間の中で、全ての問題に目を通し、解ける問題から確実に得点していくための時間配分を意識した演習が重要です。
  5. 記述力の向上: 途中式や考察を記述する問題では、採点者に意図が伝わるように、論理的かつ簡潔に表現する練習を重ねましょう。

巣鴨中学校の入試は、基礎を土台に応用力を試す良質な問題が多く出題されます。日々の学習で「なぜそうなるのか」という理由を深く掘り下げ、知識を自分のものにしていくことが、合格への確かな一歩となるでしょう。

教科別対策のポイント

🎯 要点: 巣鴨中学校(第Ⅰ期)の算数・理科は、試験時間・配点ともに差があり、それぞれ異なる力が問われます。 算数は50分・100点で、計算力と論理的思考を要する多様な分野から出題されます。 理科は30分・50点で、生物・物理・地学・化学の4分野から幅広く出題されます。


算数

出題傾向の概要

2026年度の算数は、試験時間50分・満点100点で、大問4題構成です。大問1は小問集合(6問)、大問2〜4はそれぞれ独立したテーマを持つ応用問題という構成になっています。

出題分野は非常に多岐にわたります。大問1では、分数の計算・割合・比・整数の性質・場合の数的な思考・図形の角度といった、算数の基礎から応用まで幅広い単元が小問形式で問われます。大問2では速さ・旅人算、大問3では整数の性質(約数・約数の和)、大問4では立体図形(回転体)が中心テーマとして扱われています。解答用紙には「式」を書く欄が設けられており、答えだけでなく途中の考え方も記述することが求められます。


重点的に取り組むべき単元

① 計算力と分数・比の扱い

大問1の小問集合では、分数・割合・比を使った文章題が複数出題されます。「全体のうちの何分の何を読んだ」「残りの何分の何」という複合的な分数計算は、ミスが起きやすい場面です。分母の異なる分数の加減乗除を正確に処理する練習を毎日続けてください。計算ミスは得点に直結するため、途中式を丁寧に書く習慣をつけることが大切です。

② 整数の性質(約数・倍数・公約数)

2026年度の大問3では、「ある整数の約数の総和」という概念を扱う問題が出題されています。約数をすべて列挙して和を求める作業は、慣れていないと時間がかかります。素因数分解を使って約数の個数・和を求める方法を確実に身につけてください。また、「ある値になる整数を逆算で求める」問題も出題されており、条件を整理しながら候補を絞り込む練習が必要です。

③ 速さ・旅人算(複数人・往復)

大問2では、3者(花子さん・犬・お母さん)が同時に動き、犬が往復を繰り返すという複雑な旅人算が出題されています。「出会い」「追いかけ」の基本パターンを理解したうえで、速さの和・差を使って各場面を順番に整理する練習をしてください。ダイヤグラム(時間と距離のグラフ)を自分で書きながら解く習慣をつけると、複雑な場面でも整理しやすくなります。

④ 立体図形(回転体)

大問4では、長方形や三角形を直線の周りに1回転させてできる立体(円柱・円錐・その組み合わせ)の体積と表面積を求める問題が出題されています。円柱・円錐の体積公式(円錐の体積=底面積×高さ÷3)と表面積の求め方を確実に覚えてください。また、回転させる図形のどの部分がどんな立体を作るかを正確にイメージする力が必要です。実際に図を描いて、断面や側面を丁寧に確認する練習を積んでください。円周率は3.14を使う問題が出題されており、計算量が多くなるため、筆算の正確さも鍛えておく必要があります。

⑤ 図形の角度(多角形の性質)

大問1には、正三角形と正五角形を重ねたときの角度を求める問題が含まれています。正多角形の内角の大きさ(正三角形60度・正五角形108度)を覚えたうえで、重なった部分の角度関係を論理的に追う練習をしてください。


推奨する学習方法・演習量の目安

  • 計算練習:毎日15〜20分、分数・小数・整数の混合計算を行ってください。特に分数÷分数、比の計算は繰り返し演習してください。
  • 単元別演習:旅人算・整数の性質・立体図形はそれぞれ週2〜3題のペースで問題集に取り組んでください。
  • 過去問演習:50分という制限時間を守って解く練習を行ってください。大問1の小問集合は比較的早く処理し、大問2〜4の応用問題に十分な時間を確保する時間配分を意識してください。
  • 式の記述練習:解答用紙に「式」欄があるため、答えだけでなく途中の考え方を言葉や式で表現する練習を日頃から行ってください。

つまずきやすいポイントとその克服法

  • 分数計算のミス:分子・分母を混同したり、約分を忘れたりするミスが多発します。計算後に必ず検算する習慣をつけてください。
  • 旅人算の場面整理:複数の人物が動く問題では、「誰がどこにいるか」を時系列で整理できないと行き詰まります。ダイヤグラムを書く練習を繰り返してください。
  • 回転体のイメージ:どの部分が円柱になり、どの部分が円錐になるかを間違える受験生が多いです。実際に断面図を描いてから計算に入る手順を徹底してください。
  • 整数問題の列挙漏れ:約数をすべて書き出す際に漏れが生じやすいです。「小さい方から順に、対になる約数をペアで書く」方法を習慣化してください。

過去問演習時の注意点

  • 解答用紙の「式」欄を埋める練習を必ず行ってください。途中式を書く習慣がないと、本番で式欄を空白にしてしまうリスクがあります。
  • 「割り切れないときは分数で答える」という指示が問題冊子に明記されています。小数で答えてしまわないよう注意してください。
  • 定規・コンパス・分度器は使用不可です。図形問題は手書きの概略図で対応できるよう、フリーハンドで図を描く練習もしておいてください。

理科

出題傾向の概要

2026年度の理科は、試験時間30分・満点50点で、大問4題構成です。【1】生物(動物の分類)、【2】物理(電気回路・ダイオード)、【3】地学(太陽の動き・天文)、【4】化学(中和・pH)という構成で、4分野がほぼ均等に出題されています。選択問題・記号問題が多い一方で、計算問題・記述問題も含まれており、幅広い力が問われます。


重点的に取り組むべき単元

① 生物:動物の分類と特徴

【1】では、脊椎動物(魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)と無脊椎動物の分類、それぞれの特徴(体温調節・受精の場所・卵の特徴・呼吸方法)が問われています。単に「魚類・両生類…」と名前を覚えるだけでなく、「変温動物か恒温動物か」「体内受精か体外受精か」「かたい殻のある卵を産むか」といった比較の視点で整理してください。また、特定の動物(アユ・アマガエル・ヤモリ・ツキノワグマ)の生態についても詳しく問われており、教科書の知識だけでなく、身近な生き物への興味・関心が得点につながります。

生物模倣技術(バイオミミクリー)に関する問題も出題されており、「面ファスナー(マジックテープ)はゴボウの実をまねた」「新幹線の先頭車両はカワセミのくちばしをまねた」といった知識は、理科の教科書だけでなく科学読み物や図鑑でも確認しておいてください。

② 物理:電気回路(直列・並列・ダイオード)

【2】では、ダイオード(一方向にしか電流を流さない部品)を含む回路の問題が出題されています。直列つなぎ・並列つなぎの基本を理解したうえで、「電流がどの向きに流れるか」「ダイオードを通過できるか」を回路図上で追う力が必要です。豆電球の明るさ(電流の大きさ)を比較する問題も出題されており、「並列つなぎでは各豆電球に同じ電圧がかかる」「直列つなぎでは電流が分割される」という原則を確実に理解してください。

回転式スイッチという特殊な部品が登場しますが、問題文の説明をよく読んで回路の変化を図上で追えば対応できます。初見の部品が登場しても、問題文の説明を丁寧に読む習慣をつけてください。

③ 地学:太陽の動き・南中高度・時差

【3】では、太陽の南中高度の計算(北緯35.7度・地軸の傾き23.4度)、時差の計算(東経135度と東経139.7度の差)、夏至・冬至・春分・秋分の特徴が問われています。

南中高度の計算式「夏至の南中高度=90度−緯度+地軸の傾き」は必ず覚えてください。時差の計算では、「経度15度で1時間の差」「経度1度で4分の差」という関係を使います。また、昼の長さの比較(夏至と冬至)、日の出・日の入りの方角なども頻出事項です。

2026年度では、実際の国立天文台のデータ(夏至の瞬間の日時)を使った問題も出題されており、表を読み取って規則性を見つける力も求められています。

④ 化学:中和・pH・濃度計算

【4】では、水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の中和実験、pHの概念、濃度計算が出題されています。「酸性の水溶液を10倍に薄めるとpHが1大きくなる」「アルカリ性の水溶液を10倍に薄めるとpHが1小さくなる」というpHの性質は、問題文中で説明されていますが、あらかじめ知っておくとスムーズに解けます。

中和の計算では、「蒸発後に残る固体の重さ」の変化から中和点を読み取る力が必要です。グラフや表のデータを読み取り、比例関係を使って計算する練習を積んでください。また、「何回に分けて洗うと効果的か」という洗浄効率の問題も出題されており、分数を使った繰り返し計算が求められます。


推奨する学習方法・演習量の目安

  • 生物:動物の分類表を自分で作成し、各グループの特徴を比較できるようにしてください。週1回は生き物に関する科学読み物や図鑑に目を通す習慣をつけると、生態に関する問題に対応しやすくなります。
  • 物理:電気回路の問題は、実際に回路図を書きながら電流の流れを追う練習を週2〜3題行ってください。「電流がどこを通れるか」を矢印で書き込む習慣をつけてください。
  • 地学:南中高度・時差の計算は公式を覚えるだけでなく、なぜその式になるかを図で理解してください。計算問題は毎週1〜2題演習してください。
  • 化学:中和の計算は、表やグラフから中和点を読み取る練習を中心に行ってください。濃度・pH・希釈の計算は、数値を変えて繰り返し練習することで定着します。

つまずきやすいポイントとその克服法

  • 動物分類の混同:ヤモリ(爬虫類)とイモリ(両生類)、クジラ(哺乳類)とサメ(魚類)など、見た目で判断すると間違えやすい動物があります。「背骨の有無→変温・恒温→受精場所→卵の特徴」という順番で確認する習慣をつけてください。
  • 電気回路の電流方向:ダイオードのような一方向性の部品が登場すると、電流の向きを間違えやすくなります。回路図に電流の向きを矢印で書き込んでから判断する手順を徹底してください。
  • 南中高度の計算ミス:緯度と地軸の傾きの足し引きを逆にするミスが多いです。「夏至は緯度から地軸の傾きを引いた角度だけ天頂からずれる」というイメージを図で確認してください。
  • pH計算の方向性:酸性とアルカリ性で薄めたときのpH変化の方向(大きくなるか小さくなるか)を混同しやすいです。「酸性は薄めるほど中性(pH7)に近づく=数値が大きくなる」「アルカリ性は薄めるほど中性に近づく=数値が小さくなる」と整理してください。

過去問演習時の注意点

  • 試験時間は30分と短く、大問4題・設問数は多いため、1問に時間をかけすぎないことが重要です。選択問題は素早く判断し、計算問題に時間を残す配分を意識してください。
  • 計算問題には「小数第2位を四捨五入」「小数第1位を四捨五入」など、丸め方の指示が問題ごとに異なります。指示を見落とさないよう、問題文を最後まで読む習慣をつけてください。
  • 字数指定のある記述問題では、句読点・記号も字数に含まれます。解答を書く前に字数を確認してください。
  • 定規・コンパス・分度器・計算機は使用不可です。計算は筆算で正確に行う練習を積んでください。

教科 配点 試験時間 出題傾向の特徴
算数 100点 50分 小問集合+応用問題3題。速さ・整数の性質・立体図形(回転体)が頻出。式の記述が必須。
理科 50点 30分 生物・物理・地学・化学の4分野から均等出題。選択問題中心だが計算・記述も含む。

合格に向けた学習計画

🎯 要点: 巣鴨中学校の算数・理科は、思考力と計算力の両方を高い水準で要求します。 試験時間・配点(算数50分100点、理科30分50点)を意識した時間配分の練習が合否を左右します。 逆算した3段階の学習計画で、弱点を早期に潰し、直前期は実戦力の仕上げに集中してください。


試験の基本情報を押さえる

まず、本番の条件を正確に頭に入れておきましょう。

  • 算数:試験時間50分・満点100点
  • 理科:試験時間30分・満点50点

算数は大問4題構成で、計算・文章題・速さ・数の性質・図形(回転体)など多彩な分野から出題されます。理科は大問4題構成で、生物・電気・天体・化学の各分野から幅広く出題されます。どちらの教科も「途中式・考え方を書く」形式の設問が含まれており、答えだけでなく解法のプロセスを採点者に伝える力が求められます。


早期(受験12〜6ヶ月前):基礎固めと苦手単元の洗い出し

この時期の目標は「穴をなくすこと」です。応用問題に取り組む前に、基礎計算と基本概念を完全に定着させてください。

算数の優先事項

算数は、分数・比・割合の計算が文章題の土台になります。2026年度の出題でも、分数の計算・仕事算・整数の性質(約数・倍数)・速さ(旅人算)・立体図形(回転体)が確認できます。これらはいずれも小学4〜5年生の単元が基礎になっているため、早期に徹底的に固めておくことが重要です。

  • 分数・比・割合:毎日15〜20分、計算ドリルで反復練習。週5日×6ヶ月で定着させる。
  • 速さ(旅人算):「出会い算」「追いかけ算」の基本パターンを週2回以上演習。
  • 整数の性質(約数・倍数・素因数分解):約数の和を求める操作など、数の構造を理解する問題が頻出。週1〜2回、専用問題集で練習。
  • 平面図形・立体図形:回転体(円すい・円柱の組み合わせ)は公式の暗記だけでなく、「どの図形がどう動くか」を図で確認する習慣をつける。週2回、図形問題を1〜2題解く。

目安時間:算数全体で週8〜10時間(1日1.5〜2時間、週5〜6日)

理科の優先事項

理科は4分野(生物・物理・地学・化学)すべてから出題されます。2026年度では、脊椎動物の分類・電気回路(ダイオード)・天体(太陽の動き・南中高度)・中和反応が出題されています。

  • 生物:動物の分類(脊椎動物・無脊椎動物、変温・恒温、体内受精・体外受精など)は知識の整理が中心。図や表を使って分類基準を整理する。週1回、まとめノートを更新。
  • 物理(電気):直列・並列回路の電流・電圧の関係を計算で解ける水準まで引き上げる。ダイオードのような「一方向にしか電流が流れない」部品の挙動も、回路図を自分で描いて確認する練習を週2回。
  • 地学(天体):南中高度の計算(緯度・地軸の傾きを使った計算)、日の出・日の入りの方角、季節と太陽の関係を計算問題として解けるようにする。公式の丸暗記ではなく、「なぜそうなるか」を説明できるレベルを目指す。週1〜2回。
  • 化学(中和・pH):中和計算、水溶液の濃度計算、pHの概念(希釈によるpH変化)は計算問題として出題されます。比を使った計算が基本なので、割合・比の計算力が直結します。週1〜2回。

目安時間:理科全体で週4〜5時間(1日1時間前後、週4〜5日)


中期(受験6〜3ヶ月前):過去問演習の開始と弱点補強

基礎が固まったら、実際の入試問題の形式に慣れる段階に入ります。

過去問演習の進め方

  • 算数は本番と同じ「50分・100点」の条件で解く。時間を計り、どの大問にどれだけ時間を使ったかを記録する。
  • 理科は「30分・50点」の条件で解く。4大問を均等に割ると1大問あたり約7〜8分。時間内に全問に目を通せるかを確認する。
  • 過去問は週1〜2回のペースで実施。解いた後は必ず解き直しを行い、「なぜ間違えたか」を言語化する。

算数の重点補強

中期は特に以下の分野を重点的に強化してください。

  • 回転体の体積・表面積:円すいの体積公式(底面積×高さ÷3)を使いこなし、複合立体(円柱と円すいの組み合わせ)の体積・表面積を正確に求める練習を週3回以上。
  • 旅人算(複数人・複数往復):花子さん・犬・お母さんの3者が絡む問題のように、複数の人物が異なる速さで動く問題は、**ダイヤグラム(距離-時間グラフ)**を描いて整理する習慣をつける。
  • 整数の性質(約数の和・素因数分解):約数の和を求める操作は、素因数分解の理解が前提。32・50・18のような数の約数の和を素早く求める練習を反復する。

目安時間:算数で週10〜12時間(過去問演習2時間+弱点補強1〜2時間/日)

理科の重点補強

  • 計算問題の精度を上げる:南中高度の計算(緯度+地軸の傾き)、中和計算(比を使った体積の求め方)、pH希釈計算は、計算ミスが命取りになります。計算過程を丁寧に書く習慣をこの時期に固める。
  • 記述問題の練習:「理由を述べよ」「適するものを選びなさい」形式の問題では、キーワードを正確に使う練習が必要。週1回、記述問題を1〜2題解いて添削を受ける。

目安時間:理科で週5〜6時間(過去問演習1時間+弱点補強1時間/日)


直前期(受験3ヶ月前〜本番):実戦演習と時間配分の最終調整

算数の時間配分戦略

算数50分・大問4題の構成では、大問1(小問集合6問)に約20〜25分、大問2〜4に残り25〜30分を割り当てるのが基本です。大問1は確実に得点を積み上げる場所なので、計算ミスを絶対に防ぐ。大問2以降は「解ける小問から先に解く」順序を本番前に体に染み込ませておく。

  • 週2〜3回、本番と同じ条件(50分・解答用紙に式を書く)で演習。
  • 毎回「どの問題に何分かけたか」を記録し、時間超過した分野を特定して補強。

理科の時間配分戦略

理科30分・大問4題では、1大問あたり7〜8分が目安です。計算問題(天体・化学)は時間がかかりやすいため、知識問題(生物・電気の選択問題)を素早く処理して計算問題に時間を残す順序を意識してください。

  • 週1〜2回、30分通し演習を実施。

直前期の注意点

  • 解答用紙の「式のらん」には、答えを求めるまでの計算過程を必ず書く。部分点が得られる可能性があるだけでなく、自分の計算ミスを後から発見できます。
  • 分数で答える問題(割り切れない場合)は、約分を忘れずに。
  • 定規・コンパス・分度器は使用不可のため、図形問題は手描きの図で考える練習を続ける。
  • 試験1週間前からは新しい問題集に手を出さず、これまでに間違えた問題の解き直しに集中する。

学習計画まとめ

時期 算数の重点 理科の重点 週あたり目安時間
12〜6ヶ月前 分数・比・速さ・整数・図形の基礎 4分野の基礎知識整理・計算公式の定着 算数8〜10h/理科4〜5h
6〜3ヶ月前 回転体・旅人算・約数の応用 計算問題の精度向上・記述練習 算数10〜12h/理科5〜6h
3ヶ月前〜本番 時間配分練習・解き直し 通し演習・知識の最終確認 算数10〜12h/理科5〜6h

計画を立てることよりも、毎日の積み重ねを続けることが合格への最短ルートです。「今日やるべきこと」を明確にして、1日1日の学習を具体的な目標と結びつけてください。

塾講師から受験生へ

🎯 要点: 巣鴨中学校の算数・理科は、「知っている」だけでは通用しない、「考える力」を問う試験です。 算数は50分・100点、理科は30分・50点という制約の中で、手を動かしながら筋道を立てる力が問われます。 過去問を通じて思考の型を身につけることが、合格への最短ルートです。


私はこれまで多くの受験生が巣鴨中学校の入試に挑む姿を見てきました。その経験から、はっきり言えることがあります。この学校の試験は、「答えを知っているかどうか」ではなく、「その場で考え抜けるかどうか」を見ています。

算数について

2026年度の算数を見ると、試験時間は50分、満点は100点です。大問は計4題で、幅広い分野から出題されています。

特に注目してほしいのは、解答用紙に「(式)」の記入欄が設けられていることです。答えだけが正解ではなく、どう考えたかという過程そのものが評価される設計になっています。計算問題ひとつとっても、式を整理して書く習慣がなければ得点を失います。日頃から「答えを出すこと」ではなく「答えを説明すること」を意識して練習してください。

また、この試験では分数・整数の性質・速さ・図形の回転体・数の規則性など、多様な分野が1回の試験に凝縮されています。苦手分野をひとつ残しておくだけで、大きく点数を落とすリスクがあります。楽な道ではありませんが、苦手を放置したまま本番を迎えることだけは避けてください。

理科について

理科は30分・50点という短時間勝負です。2026年度は生物・電気・天体・化学の4分野から出題されており、幅広い知識と、その場での読解・計算力の両方が要求されています。

特に印象的なのは、天体分野の問題です。表に示されたデータを読み取り、計算し、理由を考えるという多段階の思考が求められています。「太陽の南中高度の計算」「経度と時刻の関係」「地球の公転と季節の関係」など、単純な暗記では太刀打ちできない問いが並んでいます。データを見て自分で考える力、これが理科でも差のつくポイントです。

化学分野では、中和の実験データを表で与え、そこから濃度やpHの変化を計算させる問題が出ています。公式を当てはめるだけでなく、「なぜそうなるのか」を理解していなければ、応用問題で手が止まります。実験の原理から丁寧に理解する学習を積み重ねてください。

最後に

算数も理科も、この学校は「途中で諦めない子」を求めています。難しい問いに出会ったとき、手を止めずに「何がわかっているか」「何を求めればいいか」を紙に書き出す習慣を今日から作ってください。

本番の50分・30分は、準備した時間の積み重ねがそのまま出ます。一問一問を丁寧に、式と言葉で説明する練習を続けた分だけ、必ず力はついていきます。

保護者の皆さまへ

🎯 要点: 巣鴨中学校の算数・理科は、思考プロセスを重視する出題構成が特徴です。 家庭では「答えを出すこと」より「考え方を説明させること」を意識したサポートが有効です。 過去問演習は単なる得点確認ではなく、思考の質を高めるツールとして活用してください。


巣鴨中学校 算数・理科の入試概要

まず、試験の基本情報を整理しておきます。2026年度(令和8年度)第Ⅰ期入試では、算数は試験時間50分・満点100点、理科は試験時間30分・満点50点という構成です。

算数は大問4題構成で、小問集合(大問1)に加え、速さ・速度に関する文章題、数の性質・規則性、立体図形の回転体という4分野が並びます。解答用紙には「(式)」欄が設けられており、答えだけでなく途中の式や考え方を記述することが求められます。注意事項にも「式以外に図や言葉による説明を書いても構いません」と明記されており、正解に至るプロセスを評価する姿勢が明確です。

理科は大問4題構成で、生物(動物の分類・生態)、電気回路(ダイオードを用いた応用問題)、天体(太陽の動き・夏至)、化学(中和・pH)という幅広い分野をカバーしています。単純な暗記では対応できない計算問題や論理的な推論を要する設問が随所に含まれており、理科的な思考力が問われる構成です。


算数の特徴:「式を書く習慣」が合否を分ける

算数で特に保護者の方に知っておいていただきたいのは、解答用紙に式欄が設けられているという点です。これは、答えが合っていても式が書けていなければ部分点を失う可能性があることを意味します。逆に言えば、答えが多少ずれていても、考え方が正しければ得点できる設計です。

お子さまが自宅で問題を解く際、「答えは何?」と聞くだけでなく、「どうやって考えたの?」「式を見せて」と声をかける習慣をつけてください。答えを出すことに満足してしまうお子さまは少なくありませんが、巣鴨中学校の算数では思考の可視化こそが得点につながります。

分野の観点では、速さ・旅人算、数の性質(約数・倍数)、立体図形(回転体)が頻出です。特に回転体の問題は、円すいの体積公式(底面積×高さ÷3)や円周率(3.14)を使った計算が求められ、正確な計算力と空間把握力の両方が必要です。定規・コンパス・分度器は使用不可という条件のもとで図形問題に取り組む練習も、家庭学習に取り入れてください。


理科の特徴:「なぜ?」を問う問題が多い

理科の大問は、知識の確認にとどまらず、与えられた条件をもとに考察・計算する問題が中心です。たとえば天体分野では、東京の緯度(北緯35.7度)や地軸の傾き(23.4度)といった具体的な数値を用いた計算が出題されています。化学分野では、中和実験のデータをもとにpHの変化を追う問題があり、表を読み取りながら論理的に答えを導く力が必要です。

電気回路の問題では、ダイオードという中学受験では比較的珍しい部品を扱った応用問題が出題されています。問題文中に「ダイオードは一方向にのみ電気を流す部品」という説明が与えられるため、初見でも対応できる設計ですが、回路の構造を正確に読み取る読解力と、条件を整理して考える習慣が求められます。

保護者の方が家庭でできるサポートとしては、理科の学習において「なぜそうなるの?」という問いかけを意識的に増やすことが効果的です。お子さまが「アマガエルは成体になると肺と皮ふで呼吸する」と答えたとき、「幼生のときは?」「なぜ皮ふでも呼吸できるの?」と一歩踏み込んで聞いてみてください。知識を点ではなく体系として理解しているかどうかが、巣鴨中学校の理科では問われます。


家庭での過去問演習の活用法

過去問演習は、「どれだけ解けるか」を確認するためだけに使うのではなく、出題の形式や思考のパターンに慣れるために活用してください。

算数では、時間を計って解いたあとに必ず式を見直す時間を設けてください。答えが合っていても式が雑であれば、本番で減点されるリスクがあります。また、50分という試験時間のなかで大問4題をこなすには、問題ごとの時間配分の感覚を身につけることが重要です。過去問を使って「この大問にはどのくらい時間をかけるか」を体感させてください。

理科では、計算問題と記述・選択問題が混在しているため、解き終えたあとに「どの問題で時間を使いすぎたか」を振り返る習慣をつけてください。計算問題で詰まって時間を消費し、知識問題を解く時間がなくなるケースは非常に多いです。過去問演習を通じて、計算問題は後回しにしない・でも深追いしないというバランス感覚を養ってください。


子どもとの距離感について

受験勉強が本格化すると、保護者の方が「もっとやらせなければ」という焦りを感じる場面が増えます。しかし、過干渉は逆効果になることがあります。特に算数・理科のように自分で考えることが求められる教科では、答えをすぐに教えてしまうと、考える力が育ちません。

お子さまが問題で詰まっているとき、まず「どこまでわかった?」と現状を確認してください。「わからない」という言葉の裏には、「どこからわからないのかもわからない」という状態が隠れていることがあります。そこを一緒に整理してあげることが、保護者にできる最も有効なサポートです。答えを教えるのではなく、考え方の入口を一緒に探すという姿勢を大切にしてください。

一方で、放任も禁物です。特に計算ミスや単位の書き忘れといった「もったいないミス」は、本人だけでは気づきにくいものです。採点後に「どこで間違えたか」を一緒に確認する時間を週に一度でも設けることで、同じミスの繰り返しを防ぐことができます。


最後に保護者の方へ

巣鴨中学校の算数・理科は、知識の量よりも思考の質を問う出題です。お子さまが「考えること」を楽しめるよう、家庭の学習環境を整えることが、合格への最も確実な道筋です。日々の学習の積み重ねを、焦らず丁寧に見守ってください。

来年度入試の予想

🎯 要点: 2026年度の出題構造を踏まえると、2027年度も算数・理科ともに「思考力と計算力を同時に問う」スタイルが継続する見通しです。 算数は試験時間50分・100点満点・大問4題構成が定着しており、計算・文章題・図形・数の性質の各分野からバランスよく出題されます。 理科は試験時間30分・50点満点で、生物・物理・地学・化学の4分野が均等に配置される傾向が続きます。


あくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性があります。以下の内容はあくまで傾向の整理として参考にしてください。


算数の予想

2026年度の算数は、試験時間50分・満点100点・大問4題という構成でした。大問1では複数の小問が並ぶ「一行問題」形式が採用され、分数・割合・比・整数の性質・図形・割り算の筆算など、幅広い単元が横断的に問われています。大問2以降は、速さ・数の性質(約数と倍数)・立体図形の回転体という、いずれも小学算数の中でも難易度が高い分野が独立した大問として設定されていました。

2027年度も同様の構成が続くと予想されます。具体的には以下の点に注意が必要です。

  • 計算力の土台:一行問題では分数計算・割合・比の処理が毎年問われます。正確かつ素早い計算力は最低限の前提です。
  • 速さ・旅人算:複数人物(または動物)が関わる複雑な往復・追いかけ問題は、巣鴨中の算数で繰り返し登場するテーマです。線分図やダイヤグラムを使いこなす練習を積んでください。
  • 数の性質:約数・倍数・素因数分解を活用した問題は、単純な計算にとどまらず「規則性の発見」や「場合の数え上げ」を伴う形式で出題されます。条件を整理して丁寧に列挙する習慣をつけることが重要です。
  • 立体図形(回転体):円柱・円錐の体積・表面積の計算は、2026年度に大問として独立して出題されました。回転体の構造を正確に把握し、複合立体を分解して計算する練習が欠かせません。円周率3.14を用いた計算の精度も問われます。

解答用紙には「式」の記入欄が設けられており、答えだけでなく途中の思考過程も採点対象になります。式を丁寧に書く習慣を日頃から身につけてください。


理科の予想

2026年度の理科は、試験時間30分・満点50点で、大問4題(生物・電気回路・天体・化学)という構成でした。各大問が独立した分野を扱い、知識問題・計算問題・記述問題がバランスよく混在しています。

2027年度も同様に4分野からの出題が続くと予想されます。

  • 生物分野:脊椎動物の分類・生態・環境問題(絶滅危惧種・野生復帰)が問われました。動物の体のしくみや生活環境を体系的に整理しておく必要があります。生物模倣(バイオミミクリー)のような時事的・応用的な話題も出題されており、教科書の枠を超えた知識への関心が求められます。
  • 物理分野(電気):ダイオードという特殊な部品を用いた回路問題が出題されました。初見の概念でも問題文の説明を正確に読み取り、基本的な回路の知識(直列・並列・電流の大きさ)に応用する力が問われます。電気回路の基礎を確実に固めた上で、条件読み取り型の問題演習を積んでください。
  • 地学分野(天体):太陽の南中高度・夏至・標準時・緯度経度の計算など、数値を使った計算問題が複数出題されました。公式の暗記だけでなく、地球の自転・公転の仕組みを理解した上で計算に応用する力が必要です。
  • 化学分野:中和・pH・水溶液の濃度計算が出題されました。表のデータを読み取り、比例関係を活用して未知の値を求める形式です。計算問題の精度と、実験操作の意味を理解する力が問われます。

総括

算数・理科ともに、「初見の設定や条件を問題文から正確に読み取り、既習の知識・技能に応用する」という出題スタイルが一貫しています。特定の単元だけを集中的に対策するのではなく、各分野の基礎を確実に固めた上で、複合的な問題演習を繰り返すことが合格への近道です。予想に頼りすぎず、幅広い単元を網羅した対策を続けてください。

よくある質問

Q1. 巣鴨中学校第Ⅰ期入試の算数と理科の試験時間・配点を教えてください。
算数は試験時間50分・満点100点、理科は試験時間30分・満点50点です。算数は解答用紙に「式」を記入する欄が設けられており、答えだけでなく途中の式や図・言葉による説明も求められます。理科は選択式と記述式が混在しており、短い試験時間のなかで正確に処理する力が必要です。
Q2. 算数ではどのような分野が出題されますか?
2026年度の出題を見ると、計算・割合・速さ・整数の性質・図形の回転体(体積・表面積)といった分野が大問として設定されています。特に図形分野では、立体を回転させてできる体積や表面積を求める問題が出題されており、空間把握力と円周率を用いた計算力が問われます。整数の性質に関する問題では、約数の和など数の構造を深く理解していることが求められます。速さの問題では、複数の人物や動物が往復・追いかけを繰り返す複雑な状況設定が登場するため、線分図や表を使って整理する習慣を身につけておくことが重要です。
Q3. 理科ではどのような分野が出題されますか?
2026年度は生物・物理・地学・化学の4分野から幅広く出題されています。生物分野では脊椎動物の分類や生態に関する知識問題、物理分野ではダイオードを用いた電気回路の問題、地学分野では太陽の動きや夏至・南中高度に関する計算問題、化学分野では中和実験とpHに関する計算問題が出題されました。単純な知識の暗記だけでなく、実験データの読み取りや数値計算を伴う問題が複数含まれており、理科的な思考力と計算力の両方が求められます。
Q4. 算数の過去問演習はいつ頃から始めるべきですか?
大問構成が計算・文章題・数の性質・速さ・図形と多岐にわたるため、各分野の基礎を固めた小学5年生の後半から過去問に触れ始めるのが目安です。特に回転体の体積・表面積は学習が後回しになりがちな単元ですので、小学6年生の夏までに一通り学習を終え、秋以降は時間を計りながら本番形式で演習を重ねてください。解答用紙に式を書く形式に慣れるため、普段の学習から途中式を丁寧に書く習慣をつけることが大切です。
Q5. 理科の計算問題にはどう対策すればよいですか?
2026年度の理科では、太陽の南中高度の計算・南中時刻のずれから距離を求める問題・中和実験における濃度とpHの変化など、複数ステップを踏む計算問題が出題されています。これらは単純な公式の暗記では対応できず、問題文の条件を正確に読み取って順序立てて計算する力が必要です。日頃から理科の計算問題を算数と同様に式を立てて解く練習を積み、単位や条件の見落としがないか見直す習慣をつけてください。試験時間が30分と短いため、知識問題を素早く処理して計算問題に時間を確保する時間配分の練習も欠かせません。
Q6. 保護者はどのようにサポートすればよいですか?
算数は式の記述が採点対象となるため、家庭学習の際に「答えが合っていても式が書けているか」を確認する習慣をつけてあげてください。理科は生物・物理・地学・化学の4分野すべてから出題されるため、苦手分野を放置せず均等に学習時間を確保できているかを定期的に確認することが重要です。また、理科の実験・観察に関する問題は日常生活での体験が理解を深めます。ニュースや自然現象に関心を持たせる声かけも、長期的な学力向上につながります。