甲陽学院中学校(2日目) 2026年度 入試傾向と対策|完全解説

甲陽学院中学校(2日目)の2026年度入試傾向と対策を、塾講師が徹底解説します。 甲陽学院中学校(2日目) 2026年度入試の算数・理科・社会の出題傾向を、塾講師が徹底解説。

甲陽学院中学校(2日目) 入試の全体像と対策

🎯 要点: 甲陽学院中学校(2日目)の入試は、算数・国語ともに55分の試験時間で、各教科の深い理解と応用力が問われます。 算数では、幅広い分野から高度な思考力と正確な計算力を要する問題が出題され、複雑な問題設定を解きほぐす力が鍵となります。 国語は長文読解が中心で、文章内容を深く理解し、自身の言葉で的確に表現する記述力が合否を分けます。

甲陽学院中学校の2日目入試は、算数と国語の2教科で実施されます。いずれの教科も試験時間は55分と設定されており、この限られた時間の中で、受験生は高度な思考力と正確な処理能力を発揮することが求められます。単に知識を問うだけでなく、与えられた情報を深く読み解き、論理的に考え、自身の言葉で表現する総合的な学力が試されるのが本校の入試の大きな特徴です。

試験科目と時間配分

2026年度入試では、算数と国語がそれぞれ55分で行われました。各教科の満点については、—。試験時間に対して問題の分量が多いため、効率的な時間配分と、解くべき問題を見極める判断力が非常に重要になります。特に、難易度の高い問題に時間をかけすぎず、確実に得点できる問題から取り組む戦略が求められます。

算数:高度な思考力と正確な計算力が問われる

算数では、例年、大問が6題出題される傾向にあります。出題分野は多岐にわたり、基本的な計算問題や数の性質に関する問題から始まり、速さ、平面図形、立体図形、場合の数など、中学受験算数の主要な単元が網羅されています。

特に注目すべきは、単なる知識の有無だけでなく、問題文を正確に読み解き、複雑な状況を整理する読解力、そしてそれを論理的に数式や図形に落とし込む思考力が強く求められる点です。図形問題では、平面図形の性質を深く理解しているか、立体図形においては空間把握能力や切断の概念を正確に捉えているかが問われます。また、場合の数や数の性質に関する問題では、条件を整理し、抜け漏れなく数え上げる緻密な思考が不可欠です。

解答形式としては、答えのみを記入する問題に加え、思考の過程を示す「式、計算、図、表など答えの求め方」の記述を求める問題も含まれています。これは、単に正解を導き出すだけでなく、その過程を論理的に説明できる力を重視していることの表れと言えるでしょう。日頃から、なぜその答えになるのかを説明する練習を積んでおくことが、高得点につながります。

国語:深い読解力と記述表現力が合否を分ける

国語は、大問が2題出題される傾向にあります。いずれも長文読解問題であり、文章の種類は説明文や随筆文など、多様なジャンルから出題されます。文章のテーマは、社会や文化、あるいは個人の内面といった、多角的な視点から物事を考察する内容が多く見られます。

設問形式は、選択肢問題、本文からの抜き出し問題、そして字数指定のある説明記述問題が中心です。特に記述問題の配点が高い傾向にあり、文章全体の内容を深く理解した上で、筆者の主張や登場人物の心情、あるいは文章の論理展開を的確に把握し、それを自身の言葉で簡潔かつ正確に表現する力が求められます。単にキーワードを抜き出すだけでなく、文章全体の文脈を踏まえた上で、自分の言葉でまとめ上げる練習が不可欠です。

また、漢字の書き取り問題も出題されるため、語彙力や漢字の知識も疎かにできません。日頃から読書を通じて多様な文章に触れ、語彙を増やすとともに、漢字の練習も継続して行うことが重要です。

合格に向けた対策のポイント

甲陽学院中学校の2日目入試で合格を勝ち取るためには、以下の点を意識した対策が効果的です。

  1. 基礎学力の徹底: 算数・国語ともに、まずは各単元の基本的な知識と解法を完璧に習得することが大前提です。応用問題は基礎の組み合わせであることを忘れず、地道な学習を積み重ねましょう。
  2. 読解力と記述力の強化: 算数では問題文の意図を正確に読み取る力、国語では文章内容を深く理解し、的確に表現する記述力が合否を分けます。日頃から文章を丁寧に読み、自分の言葉で要約したり、説明したりする練習を重ねてください。
  3. 時間配分の意識: 55分という限られた時間で多くの問題を解くためには、時間配分の戦略が不可欠です。過去問演習を通じて、どの問題にどれくらいの時間をかけるべきか、自分なりのペースを確立しましょう。
  4. 粘り強く考える習慣: 難易度の高い問題に直面しても、すぐに諦めず、様々な角度からアプローチを試みる粘り強さが求められます。特に算数では、思考過程を記述する練習を通じて、論理的な思考力を養うことが重要です。

甲陽学院中学校の入試は、単なる知識の詰め込みでは対応できません。真の思考力と表現力を問う問題が多く、日々の学習を通じてこれらの力を着実に伸ばしていくことが、合格への確かな道となります。

教科別対策のポイント

🎯 要点: 甲陽学院中学校2日目の試験は、国語・算数ともに55分・2枚構成で、読解力・思考力・記述力を高いレベルで問う。 算数は図形・数の性質・速さ・立体など多彩な分野から大問6題が出題され、式や図を書かせる過程重視の形式が特徴的。 国語は長文2題構成で、論理的な記述解答が複数問求められ、文章の構造を正確に読み取る力が合否を分ける。


教科 試験時間 出題構成の特徴
算数 55分(2枚) 大問6題。計算・図形・速さ・数の性質・立体・場合の数など多分野。解答過程(式・図・表)の記述が必須
国語 55分(2枚) 大問2題(論説的文章+随筆・詩)。記述解答が中心で、漢字・語句問題も含む

算数:解法の過程を書ける力が合否を決める

出題傾向の全体像

2026年度の算数は大問6題構成で、試験時間は55分(問題用紙2枚)です。大問1は計算・基本問題、大問2以降は各分野の応用問題という流れです。出題分野は、平面図形・立体図形・速さと距離・数の性質・場合の数・規則性と幅広く、どの分野も偏りなく出題されます。

特に注目すべきは、「1以外は式・計算・図・表など答えの求め方を書きなさい」という指示が問題用紙に明記されている点です。これは単に答えを出すだけでなく、どのように考えたかを採点者に伝える力が求められることを意味します。途中点が設定されている可能性が高く、解法の記述が得点に直結します。

重点的に取り組むべき単元

① 速さ・距離・時間(旅人算・追いつき算)

2026年度では、橋のある歩道を2人が向かい合って歩く設定の問題が出題されました。「待ち時間」「すれちがい」「速さの比」など、複数の条件を整理しながら解く問題です。この種の問題では、**時間軸を横軸にとったダイヤグラム(速さのグラフ)**を書く習慣をつけてください。条件が多い旅人算では、図を書かずに頭だけで解こうとすると必ずミスが起きます。

  • 練習の目安:旅人算・通過算・流水算を含む速さの応用問題を、毎日1〜2題、必ず図を書いて解く
  • つまずきポイント:「待ち時間」が生じる問題では、待っている間に相手がどこまで進んでいるかを正確に把握することが鍵。時刻と位置を対応させた表を作る練習が有効です

② 立体図形(直方体・切断・体積・表面積)

2026年度では、直方体の4頂点を結んでできる立体(立体X)と、その辺を3等分した点を頂点とする立体(立体Y)の体積・表面積・切断面積を求める問題が出題されました。角すいの体積公式(底面積×高さ÷3)を使いこなすことが前提で、さらに立体を平面に展開して考える力や切断面の形を正確に把握する力が必要です。

  • 練習の目安:直方体・立方体の切断問題を週3〜4題。切断面を実際に図に書き込む練習を繰り返す
  • つまずきポイント:「辺の3等分点を頂点とする立体」のように、見慣れない立体が登場したとき、元の立体から「削り取る」発想で体積を求める方法(引き算の考え方)を身につけておく

③ 数の性質・場合の数

2026年度では、「各位の数字の和が10になる4桁の整数」を条件別に数え上げる問題が出題されました。「奇数のみ」「偶数のみ」「奇数と偶数の両方で0を使わない」という3つの条件に分けて丁寧に場合分けする問題です。

  • 練習の目安:数の性質(倍数・約数・位の数字の条件)と場合の数(樹形図・表による整理)を組み合わせた問題を週2〜3題
  • つまずきポイント:条件の見落とし。「0を含む」「約分すると整数になるものを除く」など、除外条件を見逃すと大きく答えがずれます。問題文の条件を箇条書きにしてから解き始める習慣をつけてください

④ 図形と面積(円・正多角形の組み合わせ)

2026年度では、正六角形の各頂点に固定した糸を動かしてできる面積の問題が出題されました。円弧と正多角形が組み合わさった図形の面積を求める問題で、どの色が何重に重なっているかを正確に把握することが求められます。正三角形の面積(0.43cm²)と円周率(3.14)が与えられており、これらを正確に使いこなす計算力も必要です。

  • 練習の目安:円と多角形の組み合わせ図形の面積問題を週2〜3題。特に「重なり」を含む問題に慣れる
  • つまずきポイント:重なりの領域を「足しすぎ・引きすぎ」するミス。ベン図的な発想で「何色が重なっているか」を図に色分けして整理する

⑤ 数の性質(末尾の0の個数・倍数の積)

2026年度では、5の倍数の積Aと2の倍数の積Bの末尾に並ぶ0の個数を求める問題が出題されました。末尾の0は「2×5のペア」の個数で決まるという原則を理解し、大きな数の積でも正確に数え上げる力が必要です。

  • 練習の目安:素因数分解・倍数の個数を数える問題を週2題以上
  • つまずきポイント:25=5²、125=5³のように、5の倍数の中でも5を複数回含む数の扱い。25や125が何個の5を持つかを見落とさないよう、丁寧に数え上げる練習をしてください

算数の過去問演習時の注意点

  • 解法の記述を省かない:答えだけ書いて終わりにしないこと。式・図・表を必ず書く練習を本番前から習慣化してください
  • 時間配分の練習:55分で大問6題は決して余裕のある時間ではありません。大問1の基本問題で確実に得点し、大問2以降は各問の小問(1)→(2)→(3)の順に難易度が上がる構成が多いため、(1)(2)で確実に得点する戦略が有効です
  • 分数・小数の計算精度:大問1では分数の和を求める問題が出題されており、約分・通分の正確さが問われます。計算ミスを防ぐため、検算の習慣をつけてください

国語:「なぜそう言えるか」を文章で説明する力を鍛える

出題傾向の全体像

2026年度の国語は、試験時間55分・問題用紙2枚で、大問2題構成です。大問一は山間の集落での暮らしを題材にした随筆的な文章、大問二は「本」との出会いをテーマにした随筆と詩の組み合わせです。

解答形式は記述解答が中心で、「〜とはどのようなことですか。説明しなさい」「〜とはどのようなものですか。本文全体をふまえて説明しなさい」という問いが複数出題されます。選択肢問題(記号選択)は空欄補充の問一のみで、残りはほぼすべて記述です。漢字の書き取り・語句問題も含まれますが、配点の中心は記述解答にあります。

重点的に取り組むべき単元・問題種別

① 記述解答:「説明しなさい」問題への対応

甲陽学院の国語で最も重要なのは、本文の内容を正確に読み取り、自分の言葉でまとめる記述力です。2026年度では、「謎の経験則や思い込みとはどのようなものか」「伸びしろとはどのようなものか(本文全体をふまえて)」「背表紙の学校とはどのようなことをするところか」など、文章全体の理解を問う記述問題が複数出題されています。

  • 練習の目安:記述解答の練習を週3〜4題。解答後は必ず「本文のどこを根拠にしたか」を確認する
  • つまずきポイント:「本文全体をふまえて」という指示がある問題では、一箇所だけを引用するのでは不十分です。文章の前半・後半にまたがる内容を統合してまとめる練習が必要です

② 抜き出し問題:条件を満たす部分を正確に見つける

2026年度では、「本文中から四十字以上五十字以内で探し、最初と最後の五字を抜き出す」という形式の問題が出題されました。字数条件・内容条件の両方を満たす箇所を本文から探す問題で、読み飛ばしや思い込みによる誤答が起きやすい形式です。

  • 練習の目安:字数指定つきの抜き出し問題を週2〜3題。条件を先に確認してから本文を読む順番を意識する
  • つまずきポイント:「最初と最後の五字」を答える形式では、句読点も一字として数えることが明記されています(問題用紙に「句読点を一字に数えます」と記載)。この点を見落とすと答えがずれます

③ 空欄補充(語句選択)

2026年度の大問一・問一では、文脈に合う言葉を選択肢から選ぶ問題が出題されました。「強制的」「絶対的」など、意味が似ている語句の中から文脈に最もふさわしいものを選ぶ問題です。

  • 練習の目安:語彙力を広げるため、「〜的」「〜性」などの接尾語がついた抽象語の意味を辞書で確認する習慣をつける
  • つまずきポイント:「なんとなく合いそう」で選ぶと誤答します。選んだ言葉を空欄に入れて文全体を読み直し、前後の文脈と矛盾しないかを必ず確認してください

④ 漢字・語句(書き取り・読み取り)

2026年度では、カタカナを漢字に直す問題(大問一・問七)と、漢字一字を答える問題(大問二・問一)が出題されました。「解像(度)」「対極」「合間」「綿毛」「資格」など、日常的に使われる語句が中心です。

  • 練習の目安:小学校配当漢字の書き取りを毎日10〜15字。特に「同音異義語」「送り仮名」に注意
  • つまずきポイント:「カイゾウ度」→「解像度」のように、カタカナで書かれると意外と漢字が出てこないことがあります。文脈から意味を推測して漢字を当てる練習も有効です

⑤ 詩・随筆の読解

2026年度の大問二では、ロシアの詩人マリーナ・ツヴェターエワの詩を引用した随筆が出題されました。詩の一節が本文中に複数回登場し、「この詩の作者の何に対するどのような気持ちが込められているか」を問う問題が出ています。詩の読解は、詩の言葉と随筆の筆者の解釈を区別しながら読むことが重要です。

  • 練習の目安:詩・短歌・俳句を含む文章の読解問題を月2〜3題。詩の言葉が何を表しているかを自分の言葉で説明する練習をする
  • つまずきポイント:詩の読解では「作者の気持ち」を問われますが、随筆の筆者(奈倉さん)が「詩の作者の気持ちをどう解釈しているか」を答えることが求められています。問いの主語(誰の視点か)を正確に読み取ることが大切です

国語の過去問演習時の注意点

  • 時間配分:55分で大問2題・記述多数は非常にタイトです。各問の解答に使う時間を意識し、長い記述問題(「本文全体をふまえて」など)には3〜4分を確保する練習をしてください
  • 記述の「型」を身につける:甲陽学院の記述問題は「〜とはどのようなことですか」という形式が多く、「〜ということ(もの)」で終わる答え方が基本です。この「型」を意識して答えをまとめる練習をしてください
  • 本文への書き込み:試験中は本文に線を引いたり、キーワードに丸をつけたりしながら読む習慣をつけてください。特に「筆者の主張がまとめられている文」「逆接(しかし・けれど)の後の文」は重要な箇所であることが多いです
  • 字数制限の厳守:「十字以内」「四十字以上五十字以内」など、字数制限が明確に設定されています。字数を超えた解答は減点対象になるため、書いた後に必ず数える習慣をつけてください

合格に向けた学習計画

🎯 要点: 甲陽学院中学校2日目の算数・国語は、いずれも高い思考力と記述力を要求する難関試験です。 試験時間は算数・国語ともに55分(各2枚構成)で、処理スピードと正確さの両立が合否を分けます。 受験本番(2027年度入試)まで逆算し、早期・中期・直前期の3段階で計画的に力を積み上げてください。


試験の基本情報と学習の方向性

甲陽学院中学校2日目の算数は、試験時間55分・2枚構成で、大問6題が出題されます。計算・図形・速さ・数の性質・空間図形・場合の数など、幅広い分野から出題され、しかも各大問の中に複数の小問が設定されています。単純な計算力だけでなく、問題の構造を読み解く論理的思考力が不可欠です。

国語も同じく試験時間55分・2枚構成で、論説文・随筆文(説明的文章)と文学的文章の2題構成が定番です。記述問題が多く、字数指定のある問いでは「句読点を1字に数える」という条件のもとで、的確に内容をまとめる力が求められます。

この2教科に共通するのは、「問題の意図を正確につかんで、自分の言葉で答える力」です。暗記や公式の詰め込みだけでは太刀打ちできません。以下の学習計画を参考に、思考力・表現力を段階的に鍛えてください。


早期(受験12〜6ヶ月前):基礎固めと苦手単元の洗い出し

この時期の目標は「穴をなくすこと」です。難問に挑む前に、基礎が確実に身についているかを確認してください。

算数(週あたりの目安:8〜10時間)

算数の出題分野は多岐にわたります。平面図形・空間図形・速さ・割合・数の性質・場合の数など、小学校算数の全分野が出題対象です。この時期は各分野を1単元ずつ丁寧に復習し、「なぜそうなるのか」を説明できるレベルまで理解を深めてください。

特に意識してほしいのは次の3点です。

  • 空間図形:直方体・立体の切断・体積・表面積の計算は、甲陽学院の算数で繰り返し登場する重要分野です。展開図を自分で描いたり、切断面を紙に書いて確認したりする習慣をつけてください。
  • 数の性質:整数・分数・倍数・約数・位の数に関する問題は、毎年のように出題されます。計算の仕組みを理解したうえで、規則性を見つける練習を積んでください。
  • 速さ・比:複数の人物が登場する移動の問題は、図(線分図・ダイヤグラム)を描いて整理する習慣が合否を分けます。

1日あたり1〜2単元を目安に、教科書レベルの問題から標準問題へと段階的に進めてください。

国語(週あたりの目安:6〜8時間)

国語では、まず「読む力」と「書く力」を別々に鍛えることが大切です。

  • 読む力:論説文・随筆文・詩を含む文学的文章など、さまざまなジャンルの文章を毎日読む習慣をつけてください。読んだあとに「この段落で筆者が言いたいことは何か」を1〜2文でまとめる練習が効果的です。
  • 書く力:記述問題では「何字以内で答えなさい」という条件が必ずつきます。この時期から、20字・40字・60字など、さまざまな字数制限の中で内容をまとめる練習を始めてください。句読点の数え方(1字として数える)も早めに習慣化しておきましょう。
  • 漢字・語彙:漢字の書き取りや語彙の問題は、毎日10〜15分の積み重ねが最も効果的です。カタカナを漢字に直す問題も出題されるため、日常的に使われる語彙を正確に書けるようにしておいてください。

中期(受験6〜3ヶ月前):過去問演習の開始と弱点補強

基礎が固まったら、実際の入試問題に近い形式で演習を始めます。この時期の目標は「問題の形式に慣れ、弱点を明確にすること」です。

算数(週あたりの目安:10〜12時間)

甲陽学院の算数は、大問1の計算・基本問題から始まり、大問2以降は複数の小問が連動する構造になっています。前の小問の答えを使って次の問いに進む形式が多いため、途中で詰まると後の問いにも影響します。

この時期に取り組んでほしいのは次の2点です。

  • 過去問を時間を計って解く:55分という制限の中で、どの問題にどれだけ時間をかけるべきかを体感してください。最初は時間が足りなくても構いません。まず全問に目を通し、解ける問題から着手する習慣をつけましょう。
  • 解き直しを徹底する:間違えた問題は「なぜ間違えたか」を必ず言語化してください。計算ミスなのか、問題の読み違いなのか、知識が不足しているのかを分類し、それぞれに対応した補強をしてください。

1週間に1〜2回、過去問または類題演習を行い、残りの時間で弱点単元の補強に充てるバランスが理想的です。

国語(週あたりの目安:8〜10時間)

国語の記述問題は、「何を・どのように・なぜ」という構造で答えを組み立てる練習が必要です。

  • 記述の型を身につける:問われていることに対して、本文の言葉を使いながら自分の言葉でまとめる練習を繰り返してください。「〜から」「〜ため」「〜こと」など、記述の締め方のパターンを意識しましょう。
  • 詩・随筆への対応:甲陽学院の国語では、詩を引用した文章や随筆文が出題されます。詩の内容を筆者がどう解釈しているかを読み取る問いは、文章全体の流れを把握していないと答えられません。段落ごとの要旨をメモしながら読む練習を積んでください。
  • 抜き出し問題の精度を上げる:「〇字以内で本文中からぬき出しなさい」という問いは、字数の過不足がないかを必ず確認する習慣をつけてください。

直前期(受験3ヶ月前〜本番):実戦演習・時間配分・体調管理

この時期は新しいことを詰め込むより、「本番で実力を出し切る準備」に集中してください。

算数

  • 時間配分の最終確認:55分で大問6題を処理するには、1題あたり平均9分以内が目安です。ただし大問1(基本問題)は3〜4分で終わらせ、後半の難問に時間を残す意識を持ってください。
  • 部分点を確実に取る:甲陽学院の算数は「式、計算、図、表など答えの求め方を書く」ことが求められます(大問1を除く)。答えが出なくても、途中の考え方を書いておくことで部分的に評価される可能性があります。白紙で提出しないことが鉄則です。
  • 計算ミスゼロを目指す:この時期は難問よりも、確実に取れる問題を落とさないことを最優先にしてください。

国語

  • 制限時間内に書き切る練習:55分で2題(各6〜7問)を処理するには、1問あたりの時間配分を意識する必要があります。長い記述問題(問六など)には5〜7分を確保し、短い抜き出し問題は1〜2分で処理する感覚を身につけてください。
  • 見直しの時間を確保する:字数オーバー・字数不足・漢字の書き間違いは、見直しで防げるミスです。解き終わったら必ず2〜3分の見直し時間を設けてください。

体調管理

入試は2日間にわたります。1日目の結果を引きずらず、2日目に集中できるよう、睡眠・食事・生活リズムを本番1ヶ月前から整えておいてください。試験当日の朝は、軽い計算問題や漢字の確認など、頭を起こすための短い学習(15〜20分)を習慣にしておくと、試験開始直後から集中力を発揮しやすくなります。


優先順位のまとめ

時期 算数の優先事項 国語の優先事項
早期(12〜6ヶ月前) 全分野の基礎固め・空間図形・数の性質 読解習慣・字数制限記述・漢字語彙
中期(6〜3ヶ月前) 過去問演習・時間感覚・弱点補強 記述の型・詩随筆対応・抜き出し精度
直前期(3ヶ月前〜) 時間配分・途中式の記述・計算ミス防止 時間配分・見直し習慣・記述の完成度

甲陽学院中学校の算数・国語は、どちらも「考える過程」を重視する試験です。答えだけを求めるのではなく、なぜそうなるのかを説明できる力を、この計画を通じて着実に育ててください。

塾講師から受験生へ

🎯 要点: 甲陽学院中学校2日目は、算数・国語ともに「考える力」そのものを問う試験です。 答えを出すだけでなく、なぜそうなるかを自分の言葉で説明できるかどうかが合否を分けます。 今から正しい方向で練習を積み重ねれば、必ず手が届く力は身につきます。

私はこれまで多くの受験生が甲陽学院中学校の入試に向き合う姿を見てきました。この学校の試験は、「知っているかどうか」ではなく、「その場で考え抜けるかどうか」を問うてきます。それは2日目の算数・国語どちらを見ても、はっきりと伝わってきます。

算数は2枚55分という構成で、大問ごとに複数の小問が連なる形式です。単純な計算や公式の当てはめだけでは太刀打ちできません。条件を整理して筋道を立て、途中の式や図・表を書きながら答えを導く力が求められます。答えだけを書く問題は大問1のみで、それ以外はすべて「求め方」を示すことが要求されています。これは非常に重要なポイントです。正解にたどり着いたとしても、その過程を論理的に記述できなければ、採点者には伝わりません。逆に言えば、途中まで正しく考えられていれば部分点が期待できる場面もあります。「答えが出なかったから白紙」は絶対に避けてください。自分が考えたプロセスを丁寧に書き残すことが、この学校の算数での戦い方です。

国語は55分で2つの文章を読み解く構成です。説明的な文章と文学的な文章、それぞれに複数の記述問題が並びます。字数制限のある問いもあれば、本文中から抜き出す問いもあります。ここで差がつくのは、「なんとなく読めた」という感覚的な理解ではなく、「筆者がなぜそう言っているのか」を文章の構造から正確に読み取る力です。問われていることに対して、根拠を本文の中に見つけ、自分の言葉で過不足なくまとめる。この作業を時間内にやり切るには、日頃からの読解練習が欠かせません。

この2教科に共通して言えることがあります。それは、「思考の深さ」を試しているということです。表面をなぞるだけの勉強では、甲陽学院の問題の前に手が止まります。でも、それは裏を返せば、深く考える習慣を身につけた受験生には、きちんと点数として返ってくる試験だということでもあります。

楽な道ではありません。算数では見慣れない設定の問題が出ますし、国語では長い文章を短時間で正確に読む体力が必要です。それでも、毎日の積み重ねの中で「あ、こういうことか」とわかる瞬間が必ずやってきます。その瞬間を大切にしながら、一問一問と向き合い続けてください。

求め方を書く練習を怠らず、文章を最後まで読み切る粘り強さを育ててください。その2つが、甲陽学院2日目の入試で力を発揮するための、最も確かな準備です。

保護者の皆さまへ

🎯 要点: 甲陽学院中学校(第二日)の国語・算数は、いずれも55分・高難度で「思考の深さ」を問う構成です。 家庭でのサポートは「答えを教える」より「考えるプロセスを見守る」姿勢が合格への近道です。 過去問演習は時間管理と記述力の両面を意識して活用してください。


甲陽学院中学校(第二日)入試の特徴

甲陽学院中学校の第二日入試は、国語・算数ともに試験時間55分で実施されます。どちらの教科も、単純な知識の再現ではなく、「その場で考え抜く力」を問う設計になっています。保護者の皆さまにはまず、この試験が「よく準備してきた子」より「深く考えられる子」を選ぶ試験であることをご理解いただくことが大切です。

算数は大問6題構成で、計算・平面図形・立体図形・数の性質・場合の数・速さと距離など、幅広い分野から出題されます。特徴的なのは、大問1以外では「式・計算・図・表など答えの求め方」を記述することが求められる点です。つまり、答えが合っていても途中のプロセスが示されていなければ評価されない構造になっています。単に答えを出す練習だけでは不十分で、解法を言語化する習慣が必要です。

国語は試験時間55分で問題用紙2枚構成です。論説的な文章と文学的な文章の2題が出題され、記述問題が多く含まれます。字数指定のある記述問題では句読点も1字に数えるルールが明示されており、文字数を意識しながら的確にまとめる力が問われます。漢字の書き取りも出題されており、語彙力の底上げも欠かせません。


家庭でのサポートの方向性

学習環境について

算数の「途中式を書く」習慣は、家庭学習の段階から意識的に育てる必要があります。ノートに答えだけを書いて満足している場合は、「どうやって求めたの?」と一言問いかけ、説明させる機会をつくってください。この習慣が試験本番での記述力に直結します。

国語については、長文を読み切る集中力と、読んだ内容を自分の言葉で整理する力が求められます。家庭では、読書の習慣を大切にしつつ、「この話、どんな内容だった?」「主人公はなぜそうしたと思う?」といった会話を日常的に取り入れることが有効です。

声かけのポイント

試験が近づくにつれ、お子さんは「解けなかった問題」への不安を抱えやすくなります。そのとき保護者の皆さまに意識していただきたいのは、「できなかったこと」より「どこまで考えられたか」に注目した声かけです。

甲陽学院の算数は、全問正解を目指す試験ではありません。難度の高い問題が含まれており、途中まで正しく考えられていれば十分に評価される構造です。「最後まで解けなかった」ことを責めるのではなく、「どこまで分かったか教えて」と聞く姿勢が、お子さんの思考力を伸ばします。

国語の記述問題についても同様です。「答えが合っているかどうか」だけを気にするのではなく、「なぜそう思ったの?」「本文のどこからそう読み取ったの?」という問いかけが、記述力の向上につながります。

メンタルケアについて

第二日入試を受験するお子さんは、すでに第一日の試験を終えた状態で臨みます。第一日の手応えに関わらず、第二日は気持ちを切り替えて集中できる状態を整えることが重要です。保護者の皆さまは、第一日の結果について過度に話題にせず、「今日の試験に集中しよう」という雰囲気をつくることを心がけてください。試験前夜は早めに就寝できるよう、生活リズムを整えることも大切なサポートです。


子どもとの距離感

甲陽学院の入試は、塾での学習が中心になる受験勉強において、保護者が「管理者」ではなく「環境を整える人」として機能することが理想的です。

勉強の内容や進め方については塾に任せ、家庭では「安心して勉強できる場所」を提供することに徹してください。「今日は何をやったの」「模試の点数は」といった確認が毎日続くと、お子さんにとってプレッシャーになります。一方で、全く関心を示さないことも孤独感につながります。

バランスとして有効なのは、結果ではなくプロセスへの関心を示すことです。「今日の授業で面白かったことはあった?」「難しかった問題はどんな問題だった?」という問いかけは、お子さんが自分の学習を振り返る機会にもなり、思考の整理を助けます。


過去問演習の家庭での活用法

過去問演習は、単に「問題を解く練習」ではなく、本番の時間感覚をつかむための作業です。国語・算数ともに55分という制限の中で、どの問題にどれだけ時間をかけるかを体感することが重要です。

家庭で過去問を実施する際は、以下の点を意識してください。

  1. 必ず時間を計って実施する。時間を気にせず解いた演習は、本番の時間管理の練習になりません。
  2. 算数は途中式・考え方を必ず書かせる。答えだけを確認する採点では、本番形式の練習になりません。
  3. 国語の記述問題は、字数を数えて確認する。句読点を含めた字数カウントを習慣にしてください。
  4. 解き直しは「なぜ間違えたか」を言語化させる。「分からなかった」で終わらせず、「どこまで分かって、どこから分からなくなったか」を確認する習慣が力になります。

過去問の正答率に一喜一憂するのではなく、「時間内にどこまで考えられたか」「記述の方向性は合っていたか」という観点で振り返ることが、実力向上につながります。


甲陽学院中学校の入試は、お子さんの「考える力」を正面から問う試験です。その力は、家庭での日常的な対話と、落ち着いて学習できる環境によって育まれます。保護者の皆さまが「見守る力」を発揮することが、お子さんの本番での力発揮を支える最大のサポートです。

来年度入試の予想

🎯 要点: 2026年度の出題構造を踏まえると、2027年度も算数・国語ともに高い思考力と記述力が求められる試験形式が継続する見込みです。 算数は多段階構成の大問が中心で、計算・図形・数の性質・文章題が幅広く問われます。 国語は長文2題構成で、論理的読解と語彙力を同時に問う設問が続くと予想されます。


あくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性があります。以下の内容は2026年度の出題傾向を集計的に分析したものです。


算数の予想

2026年度の算数(第二日)は、大問6題構成で、試験時間は2枚合わせて55分という形式でした。来年度も同様の構成が続く可能性が高いです。

出題分野の予想

  • 計算・数の性質:分数の和を求める問題や、末尾の0の個数を数える問題など、数の構造を深く理解していないと解けない問題が2026年度にも出題されています。来年度も「数の性質」分野は必ず出題されると見てよいでしょう。素因数分解の考え方、倍数・約数の扱いを丁寧に練習しておく必要があります。

  • 図形(平面・空間):正多角形の角度、直方体をもとにした立体の体積・表面積・切断面の面積など、空間図形の問題が2026年度に出題されています。来年度も立体図形の計量(体積・表面積・切断)は高確率で出題されると予想します。平面図形では、正多角形の角度や面積の計算も引き続き頻出です。

  • 速さ・文章題:複数人が絡む移動・待機の問題が2026年度に出題されています。速さの比や時間の計算を複数ステップで処理する力が必要です。来年度も「速さ」を軸にした複合的な文章題は出題されるでしょう。

  • 場合の数・整数の条件:各位の数字の和が一定になる整数を数える問題が2026年度に出題されています。条件を整理して数え上げる「場合の数」の問題は来年度も出題が予想されます。

  • 図形と面積(円・正多角形の組み合わせ):糸や弧を使った面積問題が2026年度に出題されています。円周率や正三角形の面積を使う計算が求められており、来年度も類似形式の出題が予想されます。

難易度の傾向:各大問は(1)→(2)→(3)と段階的に難化する構成です。(1)は比較的取り組みやすく、(3)は相当の思考力を要します。試験時間55分に対して問題量が多いため、解く順番と時間配分の練習が不可欠です。


国語の予想

2026年度の国語(第二日)は、試験時間55分・問題用紙2枚構成で、論説的な文章1題と随筆・詩を含む文章1題の計2題構成でした。来年度も同様の2題構成が続くと予想されます。

出題形式の予想

  • 記述問題が中心:2026年度は両大問ともに記述式の設問が多く、字数指定のある説明問題が複数出題されています。来年度も「〜とはどのようなことですか」「〜なぜですか」という形式の記述問題が中心になると予想されます。自分の言葉で内容を整理して書く練習を積んでおくことが重要です。

  • 抜き出し・語句補充:本文中から指定字数で抜き出す問題や、空欄に入る語句を選ぶ問題も2026年度に出題されています。来年度も同様の形式が出題されるでしょう。

  • 漢字・語彙:カタカナを漢字に直す問題、漢字一字を答える問題が2026年度に出題されています。日常的な語彙の幅を広げておく必要があります。

  • 文章ジャンル:2026年度は農山村の暮らしを題材にした随筆と、本・読書をテーマにした随筆・詩の組み合わせでした。来年度も日常や文化・自然をテーマにした読み応えのある文章が出題されると予想されます。文章量が多いため、速く正確に読む練習が必要です。


総合的な対策の方向性

来年度の予想を踏まえても、特定の単元や形式だけに絞った対策では対応しきれません。算数では幅広い分野を基礎から応用まで積み上げ、国語では長文を読み解いて自分の言葉で記述する力を継続的に鍛えることが、最も確実な準備です。予想に頼りすぎず、幅広い対策を続けることが合格への道筋です。

よくある質問

Q1. 甲陽学院中学校2日目の試験時間と構成を教えてください。
算数・国語ともに試験時間は55分で、問題用紙はそれぞれ2枚構成です。算数は大問6題で、1枚目に大問1〜3、2枚目に大問4〜6が配置されています。国語は1枚目と2枚目にそれぞれ長文読解が1題ずつ配置された2題構成です。
Q2. 算数ではどのような分野が出題されますか。
2026年度の算数では、平面・空間図形(直方体から派生する立体の体積・表面積・切断)、速さと距離(橋を渡る問題)、数の性質(整数の各位の和・倍数・末尾の0の個数)、規則性・場合の数、図形と面積(正六角形と糸の軌跡)など、幅広い分野から出題されています。単純な計算にとどまらず、複数の条件を整理して論理的に解く問題が中心です。大問1以外はすべて「式・計算・図・表など答えの求め方」を書くことが求められており、解法の記述力が合否を左右します。
Q3. 国語ではどのような問題が出題されますか。
2026年度の国語は、説明的文章(エッセイ・随筆)2題構成で、いずれも長文を丁寧に読み込んだうえで答える記述問題が多く出題されています。本文中からの抜き出し問題、字数制限のある記述問題、漢字の書き取り問題がバランスよく配置されています。字数指定のある問題では句読点も1字として数えるルールが適用されるため、解答の精度が求められます。
Q4. 算数の対策として、どの分野を優先的に学習すればよいですか。
立体図形(体積・表面積・切断)は毎年のように出題される頻出分野であり、直方体や複合立体を扱う問題への対応力を早めに固めることが重要です。また、整数の性質(倍数・約数・各位の数字の条件)や速さ・距離・時間の複合問題も繰り返し出題されています。解法の過程を書く形式が定着しているため、答えだけでなく「なぜそうなるか」を言葉と式で説明する練習を日常的に行ってください。
Q5. 国語の記述問題に対応するには、どのような練習が必要ですか。
本文の該当箇所を正確に特定し、設問の条件(字数・抜き出し・説明形式)に合わせて過不足なくまとめる練習が不可欠です。2026年度の問題では、50字以内・10字以内など細かい字数制限が複数設けられており、要点を絞り込む力が試されています。また、筆者の主張や心情を本文全体の流れをふまえて説明する問題も出題されているため、段落ごとの要旨をつかむ読み方を習慣にしてください。
Q6. 過去問演習はいつ頃から、どのように取り組むべきですか。
算数・国語ともに試験時間55分・2枚構成という形式に慣れることが重要なため、小学6年生の秋以降に本番と同じ時間配分で通し演習を行うことを推奨します。算数は解法記述が必須のため、答え合わせの際に「解法の書き方」まで確認してください。国語は記述問題の採点基準(何を書けば得点になるか)を意識しながら自己採点し、抜け落ちたキーワードや論点を確認する作業を繰り返すことが実力向上につながります。