静岡サレジオ中学校 2026年度 算数の入試傾向
🎯 要点: 静岡サレジオ中学校の算数は、計算・小問・図形・規則性・データの活用・会話型の応用問題までバランスよく出題されます。 標準レベルの基礎力を確実に得点しつつ、後半の思考型問題で差がつく構成です。 「考え方を書く」設問があり、答えだけでなく説明する力も求められます。
静岡サレジオ中学校の算数は、毎年「基礎をきちんと積み上げてきた人を素直に評価する」タイプの試験です。2026年度の問題を見ても、その方針ははっきり読み取れます。まずは全体像をつかんでおきましょう。
大問構成の特徴
2026年度の算数は、大きく分けて次の5つの大問から成り立っていました。
- 計算問題(大問1) … 整数・小数・分数の四則計算、工夫が必要な計算、逆算、単位換算まで含めた10問。
- 小問集合(大問2) … 倍数、比例、集合(ベン図)、割合、図形の面積など、各分野の基本問題が5問。
- 規則性(大問3) … 記号・数字・アルファベットを並べていく規則性の問題で、3つの設問。
- 立体図形(大問4) … 直方体の板を切り分けて容器を作る問題。体積・表面積・水の深さの変化など、立体を多角的に考えさせる構成。
- データの活用+速さ(大問5) … 50m走の記録を使った、平均・中央値・度数分布・速さの融合問題。会話文を読み解きながら考える形式。
このように、「計算力」「小問処理力」「思考力を問う応用題」が3層構造で並んでいるのが大きな特徴です。前半の大問1・2でしっかり得点を稼ぎ、後半の大問3〜5で粘り強く考える、というのが基本的な戦い方になります。
難易度感
全体としての難易度は、標準〜やや応用レベルといえます。
- 大問1の計算問題は、⑨の逆算(□を求める問題)や⑩の単位換算(km・m・mm・cmが混ざる)など、油断するとミスしやすい問題が混ざっています。ここで満点近くを取れるかどうかが、合否の大きな分かれ目になります。
- 大問2の小問集合も、教科書〜標準的な問題集レベル。ベン図、食塩水ではなくお茶の割合、道のついた長方形の面積など、典型題ばかりです。ここも落とせません。
- 大問4・5は、設問の中に「考え方を書きなさい」と指示されている問題が含まれており、答えだけでなく筋道を説明する力が必要です。特に大問5(2)は「2組のXチームの考えられるもっとも速い記録の合計」を示しながら、なぜ1組のほうが速いと言えるのかを論理的に説明させる、記述色の強い問題でした。
つまり、**「計算と基本問題で確実に得点 → 応用題で部分点も含めて積み上げる」**という構成になっています。
特徴的な出題パターン
静岡サレジオ中の算数で、特に注目してほしい特徴を3つ挙げます。
- 会話文形式の応用題が出る … 2026年度の大問4・5は、AさんとBさんなどの会話を読みながら、空欄ア・イ・ウ・エに数値を入れていく形式でした。問題文をていねいに読む力、つまり「国語的な読解力」も算数で問われています。
- 複数分野の融合問題が出る … 大問5では「データの活用(平均・中央値・度数分布)」と「速さ(リレーで同時にゴールする条件)」が組み合わさっていました。1分野だけの暗記学習では太刀打ちできません。
- 記述・説明問題がある … 「考え方も書きなさい」という指示は、複数の大問に出てきます。途中式や理由をきちんと書く練習を、ふだんから積んでおく必要があります。
受験生へのメッセージ
静岡サレジオ中の算数は、**「特別な難問は少ないけれど、基礎の徹底と説明する力が問われる」入試です。難問奇問で勝負を決める学校ではなく、「日々の学習を地道に積み上げてきた人」**を合格させたい、という出題者の意図がはっきり感じられます。
逆に言えば、計算ミスや単位の取りちがえ、考え方を書かずに答えだけ書いてしまう癖など、ちょっとした弱点が命取りになる試験でもあります。普段の家庭学習から、「答えが出たら見直す」「考え方をノートに残す」習慣をつけておきましょう。次の section からは、分野ごとにもっと具体的に対策をお伝えしていきます。
2026年度の教科別出題傾向(算数)
🎯 要点: 2026年度の静岡サレジオ中学校の算数は、計算・小問集合・規則性・立体図形・データ活用の大問5本立てで構成されています。 基礎計算から発展的な思考問題までバランスよく出題され、特に「考え方を書く」記述式の設問が複数含まれます。 データの読み取りや説明問題が重視されており、単なる計算力ではなく「説明する力」が合否を分けます。
ここでは、2026年度入試で実際に出題された算数の問題構成をもとに、どのような力が求められているのかを一緒に見ていきましょう。資料として確認できるのは算数の問題用紙のみですので、以下は算数に絞った分析になります。
算数:大問構成と配点傾向
2026年度の算数は、問題用紙が「その1」から「その6」まで配布されており、大問は全部で 5題 で構成されています。具体的な配点は—が、大問の並びと内容から、それぞれのねらいがはっきりと読み取れます。
| 大問 | テーマ | 設問数 | 出題形式の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 計算問題 | 10問 | 純粋な計算+□を求める問題+単位換算 |
| 2 | 小問集合 | 5問 | 整数・比例・集合・割合・図形面積 |
| 3 | 規則性 | 3問 | 記号・数字・文字の周期性 |
| 4 | 立体図形・容積 | 3問(小問は計5つ) | 板を組み立てた容器の体積・表面積・水量 |
| 5 | データの活用 | 3問 | 平均・中央値・度数分布・記述説明 |
問題用紙の注意書きには「(考え方)とあるところは考え方も書きなさい」と明記されています。つまり、答えだけでなく 途中の思考過程を採点する記述型の設問 が組み込まれているということです。ここはとても大切なポイントなので、しっかり覚えておいてください。
大問1:計算問題(10問)の傾向
大問1は計10問の計算問題です。内訳を確認すると次のような構成です。
- 整数の四則計算(3桁以上の引き算、わり算)
- 四則混合計算(かっこ・かけ算・たし算の優先順位)
- 小数のかけ算・わり算
- 分数の四則混合(5項の計算など)
- 帯分数と小数の混じった計算
- 工夫して計算する問題(同じ数をくくり出す型)
- 分数と小数が混じった応用計算
- □を求める逆算問題
- 単位換算(km・m・mm・cm)
注目してほしいのは ⑨の逆算 と ⑩の単位換算 です。⑨は「÷」と「-」が組み合わさった逆算で、計算の順序を逆にたどる力が問われます。⑩は km・m・mm を cm に統一する問題で、小学校で習う単位をすべて正確に覚えていないと一発でつまずきます。計算問題だからと油断せず、単位換算は別途しっかり練習しておきましょう。
大問2:小問集合(5問)の傾向
大問2は典型的な一行問題が5題並びます。出題された単元は次の通りです。
- 倍数の応用(ある数に最も近い倍数を求める)
- 比例(体積と重さの比例関係)
- 集合(ベン図的な人数計算)
- 割合(%を使った残量計算)
- 平面図形(道がある長方形の面積)
どれも特殊算と呼ぶほど難しくはありませんが、5年生までに学習する基本単元の総合演習 だと思ってください。特に⑤の「道がある長方形の面積」は、道を端に寄せて考える定番テクニックが使えるかが勝負どころです。基礎を一つひとつ確実にこなせる受験生が得点を伸ばせる大問です。
大問3:規則性(3問)の傾向
大問3は、記号(○×の2周期)・数字(1〜4の4周期)・文字(A〜Cの3周期)という 周期の異なる3種類の列 を組み合わせた規則性の問題です。設問は次の3つでした。
- 35番目の記号・数字・文字を答える
- 26番目までの数字の合計を求める
- 8回目に「×」が現れるのは何番目か
注目すべきは、3つの列がそれぞれ違う周期で動いている点です。「2で割った余り」「4で割った余り」「3で割った余り」を別々に処理する必要があり、周期算の基礎を立体的に使いこなす力 が試されています。式だけでなく、表を書いて確かめる丁寧さもほしいところです。
大問4:立体図形・容積(小問計5つ)の傾向
大問4は、20cm×30cm×厚さ1cmの長方形の板を切り分けて、正方形の板4枚と長方形の板2枚にし、そのうち5枚を貼り合わせて容器を作るというストーリー仕立ての問題です。容器のサイズは12cm・11cm・10cmと示されています。
設問では、
- (1) あまった板の体積
- (2) 容器の容積(ア)と、満水時に水が触れている面積(イ)
- (3) 半分まで水を入れたときの水が触れる面積(ウ)と、水深が2.5cm増えるときに沈めたおもりの体積(エ)
を答えさせます。A さんと B さんの会話形式 で進行する出題スタイルが特徴的で、誘導に乗りながら、空間把握と表面積・体積の計算を順に進めていきます。「板の厚さ1cm」を忘れて内寸と外寸を取り違えるミスが発生しやすいので、図を必ず描いて整理してください。これは静岡サレジオらしい、会話文+立体図形の融合タイプ だと言えます。
大問5:データの活用(3問)の傾向
大問5は、運動会のリレー選手の選び方をテーマにした「データの活用」の問題です。資料1(1組26人の50m走の記録一覧)と資料2(2組25人の度数分布表)の2つが与えられます。設問の中身を確認してみましょう。
- (1) 平均・最速記録・割合・中央値の正誤判定(4問)
- (2) 記述による説明問題:2組のXチームの「考えられるもっとも速い記録の合計」を示して、1組の方が速いことを論理的に説明する
- (3) リレーで5m差を追いつかれる条件から、Eさんの50m走の記録を推定する(小数第2位を切り捨て)
特に (2) は 完全な記述問題 です。度数分布表から「ありえる最速ケース」を読み取り、それでも1組の方が速いと示すという、論理的説明の力が要求されます。これは近年の中学入試全体で重視されている PISA型・思考力型 の出題です。(3) は速さと比の融合問題で、120m走を走るリレーで5m差を追いつくという設定から、二人の速さの比を立式する必要があります。記録は小数第2位を切り捨て、という指示も見落とさないようにしましょう。
この学校らしさと対策のポイント
ここまで見てきた通り、2026年度の算数には次のような特徴が読み取れます。
- 計算10問+小問5問 で土台の力をしっかり測る
- 規則性・図形・データ活用 という思考力系3分野を大問でじっくり問う
- 会話文形式の誘導 が大問4・5で採用されている
- 記述説明 や「考え方を書く」設問が含まれる
- 小数第2位を切り捨て など、細かい指示への忠実さも採点対象になる
対策として、まずは大問1・2で確実に得点を積むため、計算・単位換算・基本一行問題 を毎日コツコツ反復してください。そのうえで、大問3〜5で部分点を取りに行くために、「式や図を残す」「日本語で説明する」練習 を意識的に積みましょう。答えだけ書いて終わりにする勉強法では、この入試で合格点には届きません。ここは厳しく言っておきます。考え方を書く問題は、必ず先生や保護者に添削してもらってくださいね。
教科別対策のポイント(算数)
🎯 要点: 静岡サレジオ中の算数は、計算10問・小問5問・規則性・立体図形・データ活用という幅広い構成です。 計算の正確さと、図形・データを「考え方」を書いて説明する力の両方が問われます。 基礎の徹底と記述練習を計画的に積み重ねていきましょう。
2026年度の算数は、大問1の計算10問、大問2の一行問題5問、大問3の規則性、大問4の直方体を切り分けて作る容器の問題、大問5のリレー選手の選び方を題材としたデータ活用の問題、という構成でした。問題用紙の冒頭に「(考え方)とあるところは考え方も書きなさい」と明記されているため、答えだけでなく途中の式や説明をきちんと書く力が合否を分けます。ここからは、出題傾向を踏まえた具体的な対策を、単元ごとに整理してお伝えします。
1. 計算問題(大問1)— 失点ゼロを目指す土台づくり
大問1では、整数の四則計算、小数と分数の混じった計算、分配法則を使う工夫計算(678×999+678 のような形)、逆算(□を求める計算)、単位換算(km・m・mm・cm が混じった問題)が出題されました。10問もあり、ここで落とすと取り返しがつきません。
取り組み方
- 毎日10分でよいので、計算ドリルを必ず1ページ進めてください。「速く・正確に」を両立する練習は、毎日続けることでしか身につきません。
- 分配法則(×999 を ×1000−×1 に変える等)の工夫計算は、パターンを覚えるだけでなく「なぜそうするか」を口で説明できるようにしましょう。
- 逆算は、式の最後から順に「ほどいていく」イメージを大切に。途中式を必ず書く習慣をつけてください。
- 単位換算は、km・m・cm・mm の関係を一覧表にして、机の前に貼っておくくらい徹底するとよいです。1km=1000m、1m=100cm、1cm=10mm を瞬時に変換できるようにしておきましょう。
つまずきやすい点 小数と分数が混ざった計算で、分数を小数に直すか、小数を分数に直すかで迷う子が多いです。割り切れない小数(0.25=1/4 など)は分数に直すのが原則だと覚えてください。
2. 一行問題(大問2)— 典型題を取りこぼさない
大問2では、倍数の中で200に最も近い数を探す問題、比例(体積と重さ)、集合(ベン図で考える問題)、割合(35%飲んだ残り)、道がある長方形の面積、といった典型的な問題が並びました。
取り組み方
- 市販の標準的な問題集(『四科のまとめ』『応用自在』レベル)で、1単元あたり10〜20問を3周してください。3周目では、解説を読まずに自力で解けるかを確認します。
- 集合問題は、必ずベン図を自分で描くこと。「両方持ってきた人」を二重に数えてしまうミスは、図を描けば防げます。
- 道がある長方形の面積は、「道を端に寄せて考える」テクニックを必ず身につけてください。これを知っているかどうかで、解答時間が大きく変わります。
- 割合は、「もとにする量×割合=比べる量」の式を、文章のどこに当てはめるかを毎回確認しましょう。「飲んだ量」を聞かれているのか「残り」を聞かれているのかを、線を引いて確認するクセをつけてください。
3. 規則性(大問3)— 周期を見抜く練習
大問3は、記号(○×の2周期)、数字(1234の4周期)、文字(ABCの3周期)が並ぶ問題でした。35番目が何か、26番目までの数字の和、8回目に「×」になるのは何番目か、といったことが問われました。
取り組み方
- 周期算は、**「全体÷周期=何セットあまり何個」**という考え方を、何度も声に出して確認しましょう。
- 「○回目に××が出てくるのは何番目か」というタイプは、1周期の中に何個その記号があるかを先に数えるのがコツです。今回の問題なら、×は2個に1個ですから、8回目の×は16番目だと一気にわかります。
- 2周期・3周期・4周期がバラバラに重なる問題では、最小公倍数(今回なら12)でひとかたまりにして考える練習を積んでください。
つまずきやすい点 「あまりが0のとき」をどう扱うかでミスが出ます。たとえば「12でちょうど割り切れる番目」は、そのセットの最後の記号になります。具体的な小さい数で確かめるクセをつけてください。
4. 立体図形と容積(大問4)— 展開図と容積を結びつける
大問4では、20cm×30cm×厚さ1cmの板を6枚に切り分け、5枚を組み合わせて容器を作る問題が出ました。あまった板の体積、容器の容積、水にふれる面の面積、半分まで水を入れたときの面積、おもりを沈めたときの水位の変化、と多角的に問われています。
取り組み方
- 立体の問題は、必ず自分で図を描き直すこと。問題に書かれた図をそのまま見るのではなく、自分の解答用紙に正面図・上から見た図を描き直すと、面の関係が見えてきます。
- 「水にふれている部分の面積」は、底面+側面の内側だけを数える問題です。外側や上面(水面)はふれていません。どの面を数えるかを声に出して確認してから計算してください。
- 「容器の半分まで水を入れる」場合、容器の形によっては面積の合計が半分にはならないことに注意。底面の面積はそのまま、側面は半分になる、と分けて考えます。
- おもりを沈めて水位が上がる問題は、「増えた水の体積=沈めたおもりの体積」が基本です。容器の底面積×増えた高さ=おもりの体積、で求まります。
演習量の目安 立体図形と水量変化の問題は、過去問・問題集あわせて30問は解いておきたいところです。特に「水にふれる面積」は出題校が限られる珍しいタイプですから、過去問を繰り返し解いて慣れてください。
5. データの活用(大問5)— 記述で差がつく新しい出題
大問5は、50m走の記録をもとにリレー選手を選ぶ場面の会話文を読み、平均・中央値・度数分布表からの推論、そして**「説明しなさい」という記述問題**が出されました。さらに、リレーの距離と時間の関係を使った速さの問題も組み込まれており、複数の単元が融合しています。
取り組み方
- 平均・中央値・最頻値の定義を、自分の言葉で説明できるようにしてください。とくに中央値は、データの個数が偶数のとき「真ん中2つの平均」になることを忘れずに。
- 度数分布表から「最も速い場合の合計」を求めるには、各区間の下限の値を使います。逆に「最も遅い場合」なら上限近くの値を使います。この使い分けが本問のカギです。
- 記述問題は、**「①根拠となる数値を示す→②計算する→③結論を述べる」**の3ステップで書く練習をしてください。いきなり結論を書くのではなく、「2組のXチームの4人の記録が最も速い場合の合計は◯秒だから、1組の合計◯秒の方が速い」と順序立てて書きます。
- 速さの問題は、**「同じ速さで走る」**という条件を見落とさないこと。50mの記録から1mあたりの時間(または1秒あたりの距離)を出し、120mに当てはめる流れを練習してください。
つまずきやすい点 記述で「説明しなさい」と言われると手が止まる子が多いです。普段の問題集でも、答えだけでなく「なぜそうなるか」を1〜2行書く習慣をつけておきましょう。これは直前期から始めても間に合いません。今から始めてください。
6. 過去問演習の進め方(共通の注意)
- 時間を計って解くこと。本番と同じ制限時間で解く練習を、最低でも過去3年分は行ってください。
- 解いた後は、間違えた問題に印をつけて1週間後にもう一度解き直します。1回解いただけでは身につきません。
- 「(考え方)」と書かれた問題は、模範解答と自分の答案を見比べて、説明の順序・式の書き方を確認してください。答えが合っていても、説明が不十分なら部分点しかもらえないことがあります。
- 時間配分の目安は、大問1の計算で10分以内、大問2で10分前後を目標に。残りの時間を大問3〜5の「考える問題」と「記述」にあてられるようにしましょう。
ここまでお伝えした対策を、毎日コツコツ積み重ねることが合格への一番の近道です。焦らず、しかし着実に進めていってください。
合格に向けた学習計画 ― 算数で差をつける逆算スケジュール
🎯 要点: 静岡サレジオ中学校の算数は、計算10問・小問集合・規則性・立体図形・データ活用と、出題範囲が非常に幅広い構成です。 だからこそ、本番までの時間を「基礎固め→過去問演習→実戦練習」の3段階に分け、計画的に積み上げることが合格への近道になります。 ここでは受験12ヶ月前から逆算した、算数1教科に絞った学習計画をお伝えします。
これから本番まで、どんなふうに算数の勉強を進めればいいのか、一緒に見ていきましょう。静岡サレジオ中学校の算数は、ただ難しい問題が並んでいるわけではありません。計算力・基本知識・思考力・記述力をバランスよく試してくる出題です。だから「やみくもにたくさん解く」よりも、「時期に合わせて重点を変える」ことがとても大切なんです。
早期(受験12ヶ月〜6ヶ月前):基礎固めと苦手の見える化
この時期にやってほしいのは、ずばり計算力と基本問題の徹底です。2026年度の大問1は計算問題が10問もありました。小数・分数の混合計算、工夫して解く計算(678×999+678 のような分配法則を使うタイプ)、□を求める逆算、単位換算(km・m・mm・cmが混ざるもの)と、計算だけでもバリエーション豊富です。ここで点を落とすと、後ろの応用問題でいくら頑張っても追いつけません。
- 毎日の計算練習:1日20〜30分を必ず確保しましょう。小数・分数の四則混合、逆算、単位換算をローテーションで。
- 基本問題演習:週に3〜4日、各60〜90分。割合(〜%を飲んだら残りは何mL、など)、比例(体積と重さの比例計算)、和差集合(ベン図で考える「どちらも持ってこなかった人」)、図形の面積(道のある長方形)など、大問2で出るタイプの基本を一通り。
- 苦手単元の洗い出し:月1回、市販の単元別問題集で「正答率の低い単元」を記録ノートに書き出してください。
特に注意したいのが単位換算です。⑩のように「km・m・mm・cm」が一つの式に混ざる問題は、慣れていないと一瞬で間違えます。早期のうちに「単位の階段」を頭に焼き付けてしまいましょう。
この時期の目標は、大問1と大問2が「全問正解できる状態」になること。ここが土台です。
中期(受験6ヶ月〜3ヶ月前):過去問演習と弱点補強
夏休みが終わる頃から、いよいよ過去問に取り組み始めます。静岡サレジオの算数の構成を実際に体感することが目的です。
過去問を見るとわかりますが、出題分野には明確なクセがあります。
- 大問3:規則性(記号・数字・文字を周期的に並べるタイプ)
- 大問4:立体図形と容積(板を切り分けて容器を作る、水を入れる、おもりを沈める)
- 大問5:データの活用と速さ(記録の平均・中央値、度数分布表からの推論、リレーの速さ比較)
これらは「典型題の暗記」だけでは太刀打ちできません。特に大問4・大問5は**記述(考え方を書く)**が求められます。「なぜそう言えるのか」を文章で説明する力が必要なんです。
- 過去問演習:週に1回、本番と同じ制限時間で1年分を解く。解いたあとの「直し」に2倍の時間をかけてください。間違えた問題は、解答を写すのではなく「なぜ間違えたか」をノートに書く。
- 弱点単元の集中演習:週に3〜4日、各60分。過去問で間違えた単元を、別の問題集で5〜10問ずつ追加演習。
- 記述問題の練習:週に2回、各30分。「○○だから○○である」と理由を文で書く練習を意識的に。大問5の(2)のように「資料2の度数分布表から、考えられる最も速い合計を求めて比較する」というタイプは、何を仮定して何を計算したかを書く訓練が必須です。
中期の終わりまでに、過去問は最低3年分は解き終えたいところ。同じ年度を2回解くのも効果的です。1回目より時間が短縮できるか、計算ミスが減っているかを確認しましょう。
直前期(受験3ヶ月前〜本番):実戦演習・時間配分・体調管理
ラスト3ヶ月は、得点力を最大化する時期です。新しい難問に手を出すより、これまでの蓄積を確実に得点に変える練習をしてください。
時間配分の目安
大問1の計算10問を10〜12分、大問2の小問5問を10〜12分で終えるのが理想です。ここで貯金を作って、大問3〜5の思考・記述問題にじっくり時間をかける戦略です。
- 過去問の本番演習:週2回、必ず時計を見ながら解く。解答用紙に「考え方」を書く欄があるので、途中式を整理して書く練習も同時に。
- 計算トレーニング:毎日10分。計算スピードと正確さを落とさないため、直前期も絶対に休まない。
- 苦手単元の最終チェック:週3日、各45分。これまでの「間違いノート」を見返し、同じパターンのミスを潰す。
大問別の優先順位
優先度を整理しておきましょう。
- 大問1・大問2(最優先):ここを満点近く取れないと合格は厳しいです。計算ミス0を目指す。
- 大問3の(1)(2)(高優先):規則性の基本問題は、周期を見つければ確実に取れます。
- 大問4(1)・大問5(1)(高優先):立体図形の基本体積計算、データの基礎用語(平均・中央値)は落とせません。
- 大問4(2)(3)・大問5(2)(3)(差がつく問題):ここで部分点を稼げると合格にぐっと近づきます。記述で「何を求めたか」を必ず書く。
- 大問3(3)(応用):周期の応用は時間との相談。最後に回してOK。
体調管理も「学習計画」のうち
本番1ヶ月前からは、夜更かしを完全にやめてください。試験は朝から始まります。脳が朝に動くリズムを作るため、起床時刻を試験日に合わせて固定しましょう。週に1日は完全休養日を作ること。疲れ切った頭では、大問5の長文問題は読み切れません。
最後に
算数の力は、一夜漬けでは絶対につきません。でも逆に言えば、正しい順番でコツコツ積み上げれば、必ず伸びる教科でもあります。早期に基礎、中期に過去問、直前期に実戦——この流れを守って、本番では落ち着いて自分の力を出し切ってください。応援しています。
塾講師から受験生へ
🎯 要点: 静岡サレジオ中の算数は、計算の正確さと文章を読み解く力の両方が問われます。 大問1〜2の基礎で確実に得点し、後半の思考型問題で粘ることが合格への近道です。 「考え方」を書く問題への準備こそが、合否を分ける最大のポイントになります。
こんにちは。これから静岡サレジオ中学校の算数に挑むみなさんに、私から大切なことを伝えさせてください。
まず、過去問を分析して私がはっきり感じたのは、この学校の算数は「ただ公式を覚えていれば解ける」テストではない、ということです。2026年度の問題を見ても、大問1の計算は10問あり、その中には逆算(□を求める問題)や、km・m・mm・cm を変換する単位の問題まで入っています。つまり、「速く正確に計算する力」と「単位や数の意味を丁寧に扱う力」の両方を、入り口でしっかり試してくるのです。ここで落とすと、後半の応用問題で取り返すのは本当に大変です。だからこそ、毎日10分でいいので計算練習を続けてください。地味ですが、これが合格点を支える土台になります。
次に注目してほしいのは、大問3以降の「考え方を書きなさい」と指示される問題です。2026年度では、規則的にならぶ記号・数字・文字の問題、直方体の板を切って容器を作る立体図形、そしてリレー選手の選び方をデータから考える問題が出されました。特にデータの問題では、「2組のXチームの記録は何秒かわからないのに、なぜ1組の方が速いと言えるのか」を自分の言葉で説明する問題が出ています。これは、答えの数字だけ書いても点にならない問題です。塾講師として正直に言いますが、ここを避けてきた人と、普段から「なぜそうなるのか」をノートに書く練習をしてきた人とでは、本番で大きな差がつきます。
ただ、ここで安心してほしいことがあります。サレジオ中の問題は、決して「ひらめき勝負」ではありません。容器の容積や水にふれる面積を求める問題も、図を正しく読み取り、面積を一つひとつ足し算していけばたどり着けます。リレーの問題も、「同じ人は50mと120mを同じ速さで走る」とちゃんとヒントが書かれています。問題文を最後まで丁寧に読む子に、ちゃんとごほうびがある作りなのです。
正直に言うと、合格までの道は楽ではありません。計算ミスをして悔しい思いをする日もあるでしょうし、考え方を書く問題で手が止まることもあると思います。でも、それは今のあなたが本気で挑戦している証拠です。私は、計算を毎日続け、文章題で「どうしてそうなるの?」と自分に問いかける習慣をつけた子が、最後に伸びる姿を何度も見てきました。
本番では、まず大問1と大問2を落ち着いて全問正解する。そのうえで、後半の問題に「考え方を書く」勇気を持って向かう。これができれば、あなたの力はきちんと採点者に届きます。一緒にがんばりましょう。応援しています。
保護者の皆さまへ ― ご家庭でのサポートのヒント
🎯 要点: 静岡サレジオ中学校の算数は、計算力・典型題・思考記述・データ活用までバランス良く問う構成です。 ご家庭では「結果より過程」を見守る声かけと、静かに集中できる学習環境づくりが鍵になります。 過去問は時間配分の練習と「考え方を書く欄」への記述訓練として、計画的に活用なさってください。
この入試の特徴を、保護者の視点で押さえておきましょう
2026年度の静岡サレジオ中学校の算数を拝見しますと、大問は全部で5題。内訳は、計算問題(大問1)、小問集合(大問2)、規則性(大問3)、立体図形と容積(大問4)、そしてデータの活用とリレーを題材にした思考問題(大問5)となっています。注目していただきたいのは、問題用紙の冒頭に「(考え方)とあるところは考え方も書きなさい」と明記されている点です。つまり、答えだけでなく途中過程を採点される問題が含まれているということです。
特に大問5では、「1組のXチームの方が2組のXチームより速いことを説明しなさい」という記述問題が出題されました。これは単なる計算力ではなく、度数分布表から「考えられるもっとも速い合計」を読み取り、論理的に文章で説明する力が求められます。中学受験算数というと「速く正確に解く」イメージが強いかもしれませんが、サレジオの算数は自分の考えを言葉と式で他者に伝える力を重視している、と保護者の皆さまにはご理解いただきたいと思います。
また、大問4の容器の問題では、AさんとBさんの会話形式で「ア・イ・ウ・エ」と複数の数値を順に求めさせる構成になっています。一つつまずくと後ろが連鎖的に失点するタイプですので、粘り強く最後まで読み解く集中力が必要です。
ご家庭での学習環境づくりについて
まずお願いしたいのは、お子さまが机に向かう時間帯のリビング・自室の静けさを確保していただくことです。テレビの音、スマートフォンの通知音は、思っている以上に集中力を削ぎます。特に大問5のようなデータ活用の問題は、表を丁寧に読み取る作業が必要ですので、雑音のない環境が成果に直結します。
筆記用具についても、ぜひ一度ご確認ください。書きやすい鉛筆・よく消える消しゴム・目盛りの見やすい定規――こうした小さな道具の質が、図形問題や記述問題の正確さを支えます。大問4のような立体図形では、図を自分で描き直して考える場面が必ず出てきますので、消しゴムで何度も書き直せる環境が大切です。
声かけは「結果」より「過程」を
ご家庭でテストの点数が返ってきたとき、つい「何点だった?」と聞きたくなるお気持ち、よく分かります。しかし、ここはぐっとこらえて、「どの問題が一番面白かった?」「どこで詰まった?」と過程を尋ねる声かけに切り替えていただきたいのです。
特にサレジオの算数は記述を含みますから、**「答えは合っていたけれど考え方が抜けていた」「答えは違ったけれど方針は正しかった」**というケースが頻繁に起こります。点数だけを見て一喜一憂すると、お子さまは「途中過程を書くのが面倒だ」と感じるようになり、かえって記述力が伸びません。「ここまで考えられたのは立派だね」と過程を認める言葉が、本番で粘る力を育てます。
過干渉と放任の、ちょうど中間で
保護者の皆さまから「どこまで口を出していいのでしょうか」というご相談をよく受けます。私からの提案は、**「教えるのではなく、伴走する」**という距離感です。具体的には、
- お子さまが解いている横でじっと答えを言わない
- 「ここ違うよ」ではなく「もう一度、問題文の数字を声に出して読んでみようか」と促す
- 採点はご家庭でなさっても、解き直しは必ずお子さま自身にやらせる
この3点を意識していただくだけで、お子さまの自立した学習姿勢は大きく変わります。
過去問の家庭での活用法
過去問は「力試し」ではなく「傾向に体を慣らす道具」とお考えください。具体的な活用手順をご提案します。
- 時間を計って解く:本番と同じ制限時間で取り組ませてください。大問1の計算10問を何分で正確に終えられるか、ここで時間配分の感覚を養います。
- (考え方)欄を空欄で出させない:途中過程を書く欄が空白の答案は、本番でも空白になります。家庭でも必ず埋めさせてください。
- 解き直しは翌日以降に:間違えた問題をその場で解き直すと「覚えただけ」になります。一晩置いて再挑戦させると、本当に理解したかが分かります。
- 同じ年度を2回解く:1回目は実力試し、2回目は「全問正解で完璧に説明できる」状態を目指します。
最後に一つだけ。入試直前期になっても、睡眠時間を削ることだけは避けてください。算数は疲れた頭では絶対に解けません。十分に眠って、朝にすっきりした頭で計算練習をする――この生活リズムが、合格への一番の近道です。保護者の皆さまの落ち着いた姿勢が、お子さまの最大の支えになります。
2027年度入試の予想
🎯 要点: 2026年度の算数は計算10問・小問集合・規則性・立体図形・データの活用という構成で、基礎から思考力までバランスよく問われました。 2027年度も同様の大問構成が続く可能性が高く、特に「考え方を書かせる記述」と「会話文形式の長い問題」への対応がカギになります。 ただし予想はあくまで予想です。特定の単元に偏らず、全範囲をていねいに仕上げる姿勢を大切にしてください。
全体の構成についての予想
2026年度の算数は、大問1の計算10問(小数・分数・逆算・単位換算を含む)、大問2の小問集合5題、大問3の規則性、大問4の立体図形と容積、大問5のデータの活用(会話文形式)という流れでした。この「計算 → 小問 → 規則性・図形・データの活用」という骨組みは、塾講師の経験から見ても安定感のある構成です。2027年度も同じような大問数・配置で出題される可能性が高いと予想します。
ただし、これはあくまで予想です。実際の出題と異なる可能性が十分にありますので、特定の形式だけに絞った対策はおすすめできません。
単元別の予想
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計算分野:大問1で出題された「整数・小数・分数の混合計算」「工夫して解く計算(678×999+678 のような分配法則型)」「逆算」「単位換算(km・m・mm・cm)」は、2027年度も間違いなく狙われる定番です。特に単位換算は油断すると差がつくところ。長さ・面積・体積・重さの単位を、表にして自分でまとめておきましょう。
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小問集合:割合(35%を飲んだ残り、のような典型)、比例の考え方(体積と重さ)、集合算(ハンカチとティッシュ)、整数の性質(7の倍数で200に近い数)、図形の面積(道がある長方形)といった「教科書レベルの応用」がバランスよく並びました。2027年度も同じ単元から、形を変えて出題されると見ています。
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規則性:2026年度は「記号・数字・文字を周期的に並べる」問題で、周期の最小公倍数を考えさせる典型でした。2027年度も周期算・数列・図形を並べる規則性のいずれかが出題される可能性が高いです。「何番目」「合計」「○回目」の3パターンを練習しておきましょう。
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立体図形・容積:2026年度は直方体の板を切り分けて容器を作る問題で、体積・表面積・水位の変化・おもりを沈めたときの体積、と多角的に問われました。2027年度も「水を入れる容器」「立体を組み合わせる」系の問題で、複数の小問が連動する形式が予想されます。図をていねいに描く習慣が合否を分けます。
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データの活用:2026年度は会話文形式で、平均・中央値・度数分布表・速さとの融合という、かなり踏み込んだ出題でした。新傾向として注目すべき大問です。2027年度も「会話文を読み、説明・記述させる」形式は続くと予想されます。「考え方を書きなさい」という設問で減点されないよう、日本語で筋道立てて説明する練習が必須です。
難易度と対策の方向性
全体としては、基礎〜標準が7割、思考力を要する応用が3割という構成でした。2027年度も同じくらいの難易度バランスが続くと予想します。ここで厳しく伝えておきたいのは、**「計算10問のうち1問落とすだけで合否に影響する」**ということです。計算の正確さは、応用問題を解く力と同じくらい重要だと考えてください。
最後に
ここまで予想を述べてきましたが、これらはあくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性があります。「規則性が出るはずだから図形は手を抜く」といった戦い方は絶対にしないでください。中学入試の算数で合格点を取るためには、計算・小問・規則性・図形・割合・速さ・データの活用、どの単元が出ても対応できる「幅広い土台」が必要です。予想は参考程度にとどめ、苦手単元を残さない学習を最後まで続けてください。