日本大学第二中学校 2026年度入試の全体像
🎯 要点: 日本大学第二中学校の2026年度入試は、算数、理科、社会の3教科で実施され、各教科で基礎知識の定着と思考力を重視する傾向が見られます。理科と社会は合わせて50分、算数は単独で50分の試験時間で、効率的な時間配分が求められます。特に社会は長文読解と多様な資料分析が特徴で、算数では図形や速さ、数の性質が頻出します。
日本大学第二中学校の入試は、基礎学力の確実な定着はもちろんのこと、与えられた情報を正確に読み解き、論理的に思考する力を重視する傾向が顕著です。2026年度入試においても、この傾向は継続すると考えられます。受験生の皆さんと保護者の皆様に向けて、本校の入試の全体像と対策のポイントを解説します。
試験時間と配点
本校の入試は、算数、理科、社会の3教科で実施されます。試験時間は、理科と社会が合わせて50分、算数が単独で50分です。理科と社会はどちらから始めても良いという指示があり、受験生が自身の得意分野や問題の難易度に応じて戦略的に取り組めるよう配慮されています。配点については、理科と社会はそれぞれ50点満点です。算数の満点については、過去問からは確認できませんが、各教科でバランスよく得点することが合格への鍵となります。
大問構成と出題形式の傾向
各教科の大問構成は以下の通りです。
- 算数: 大問は例年6題で構成されています。
- 理科: 大問は例年4題で構成されています。
- 社会: 大問は例年4題で構成されています。
出題形式は、選択肢問題、記号選択問題、空欄補充問題、記述問題、計算問題など多岐にわたります。特に、与えられた資料(グラフ、表、図、写真、文章など)を読み解き、それに基づいて解答する問題が各教科で多く見られます。
各教科の出題傾向(全体概要)
日本大学第二中学校の入試では、各教科で以下のような特徴が見られます。
算数
算数では、計算問題、文章題、図形問題、数の性質など、幅広い分野からバランスよく出題されます。大問1、2は比較的基礎的な計算や小問集合で構成されており、正確かつ迅速に解答し、確実に得点することが重要です。後半の大問では、速さや図形(平面図形、立体図形、点の移動を伴う問題など)に関する応用的な思考力を問う問題が頻出します。円周率は3.14を使用し、分数は約分、比は簡単な整数比で答えることが求められます。定規やコンパスの使用は許可されていますが、分度器は使用できません。
理科
理科は、物理、化学、生物、地学の各分野から満遍なく出題されます。実験結果の分析、会話文形式での知識確認、表の読み取りなど、多様な形式で知識の正確さと考察力を問う問題が特徴です。特に、物質の性質、植物の分類、力学、天体といった分野が頻出しており、基礎知識の定着だけでなく、与えられた情報を元に論理的に考える力が求められます。計算問題も含まれるため、数値処理能力も重要です。
社会
社会は、長文のリード文と、地図、表、写真、絵などの多様な資料を組み合わせた総合問題が特徴的です。地理、歴史、公民の分野を横断的に問う傾向が強く、単なる知識の暗記だけでなく、文章や資料から必要な情報を抽出し、分析する力が不可欠です。時事問題や現代社会の課題(食料問題、SDGsなど)に関連する出題も見られ、日頃から社会の動きに関心を持つことが重要です。記号選択問題が中心ですが、漢字や数字での記述解答も求められます。
難易度と対策のポイント
全体的な難
教科別出題傾向
🎯 要点: 日本大学第二中学校の2026年度入試(算数・理科・社会)は、基礎〜標準レベルの問題が中心で、各教科とも知識の正確さと応用力の両方が問われます。 算数は試験時間50分・満点100点で大問6題構成、理科・社会は2教科合計50分・各50点という特徴的な時間配分です。 出題形式は選択・記述・計算をバランスよく組み合わせており、幅広い単元への対応が求められます。
算数
試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 50分 |
| 満点 | 100点 |
| 大問数 | 6題 |
| 主な出題形式 | 計算・穴埋め・記述(数値解答) |
大問構成の傾向
算数は大問6題で構成されています。大問1は複数の小問からなる計算・基本問題の集合形式で、分数・小数の四則混合計算、逆算、数列、独自ルール(記号を用いた演算定義)など、幅広い基礎力を一度に問います。大問2以降は、文章題・図形・特殊算・整数問題・立体図形と、単元ごとに独立した問題が並ぶ構成です。
頻出単元・定番テーマ
- 計算力:分数・小数の混合計算、逆算が毎年出題されます。計算ミスを防ぐ正確さが合否を左右します。
- 文章題(特殊算):年齢算、売買損益、場合の数など、中学受験の定番テーマが揃っています。
- 平面図形・立体図形:おうぎ形・円・正方形の組み合わせ図形、円柱・円すいを含む立体の体積・表面積が出題されます。円周率は3.14を使用します。
- 速さ・グラフ読み取り:2人の移動を表すグラフから速さや距離を求める問題が出題されます。
- 整数・割り算の性質:余りの条件を用いた整数問題が出題されており、数の性質への理解が必要です。
- 動点・立体の変化:点や辺が動くことで変化する立体の体積・表面積を求める問題が出題されます。これは応用力を問う問題として機能しています。
出題形式の傾向
解答形式は数値記入が中心です。途中の計算過程を書く欄はなく、答えのみを解答用紙に記入します。比を答える問題では「できるだけ簡単な整数の比」、分数では「それ以上約分できない形」という条件が明示されており、答えの表記ルールに注意が必要です。定規・コンパスの使用は認められていますが、分度器は使用不可です。
この学校らしさ
大問1に「独自ルールの演算記号」を用いた問題が含まれる点が特徴的です。見慣れない記号が登場しますが、問題文中に定義が丁寧に説明されているため、定義を正確に読み取り、落ち着いて代入・計算する力が求められます。また、大問6のように「動く点と動く点が生み出す立体」を扱う複合問題は、空間把握力と計算力を同時に問う、この学校らしい応用問題です。全体的には基礎〜標準レベルが中心ですが、最終大問に難度の高い問題が配置される傾向があります。
理科
試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 社会と合計50分 |
| 満点 | 50点 |
| 大問数 | 4題 |
| 主な出題形式 | 選択・記述(語句・数値)・計算 |
大問構成の傾向
理科は大問4題で構成されています。化学・生物・物理・地学の4分野から、ほぼ均等に1題ずつ出題される傾向があります。各大問は複数の小問から成り、知識問題・実験考察問題・計算問題が組み合わさっています。
頻出単元・定番テーマ
- 化学(水溶液):水溶液の性質(酸性・中性・アルカリ性)、リトマス紙の変化、電気伝導性、中和計算が出題されます。複数の水溶液を条件から特定する「水溶液の識別」は定番テーマです。
- 生物(植物の分類):被子植物・双子葉類・単子葉類の分類、葉脈・根・子葉の特徴、植物の各部位(種子・つぼみ・根など)の識別が出題されます。身近な食材を題材にした会話形式の問題が使われており、知識を実生活と結びつける力が問われます。
- 物理(力・運動):斜面を使ったおもりの運動、速さと距離・時間の関係、表のデータから規則性を読み取る問題が出題されます。比例関係の理解と計算力が必要です。
- 地学(天体):太陽系の惑星の特徴(公転周期・自転周期・質量・体積)、金星・火星の観測、月食のしくみ、太陽フレアなどの最新の宇宙科学トピックも出題されます。
出題形式の傾向
選択問題(記号選択)と語句記述がほぼ半々の割合で出題されます。計算問題は物理・化学分野を中心に出題されますが、複雑な計算よりも「表から規則性を見つけて値を求める」タイプが中心です。記述は漢字・ひらがな・カタカナの指定がある場合があり、解答形式の指示を見落とさないことが重要です。
この学校らしさ
生物分野では「お弁当の食材」という身近な題材を会話形式で扱い、植物の分類知識を実生活と結びつける出題スタイルが特徴的です。単純な暗記だけでなく、「この食材は植物のどの部位か」「どの分類に属するか」を考える思考力が問われます。地学分野では、2025年の皆既月食や「新宇宙天気イベント通報(SAFIR)」など、時事的な内容を取り入れた出題も見られます。日頃からニュースや科学トピックへの関心を持つことが対策になります。
社会
試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 理科と合計50分 |
| 満点 | 50点 |
| 大問数 | 4題 |
| 主な出題形式 | 選択・記述(語句・漢字)・資料読み取り |
大問構成の傾向
社会は大問4題で構成されています。地理・歴史・公民の各分野が複合的に出題されるのが特徴で、1つの大問の中に複数の分野が混在することもあります。問題文は長文のリード文形式で、下線部に関連する問いが複数設けられる構成が定番です。
頻出単元・定番テーマ
- 地理(日本の農業・産業・気候):農業産出額の統計表読み取り、耕地利用率、工業の立地(石油化学・製紙・自動車)、気候の特徴(降水量・気温・日照時間)が出題されます。統計資料を正確に読み取る力が必要です。
- 地理(都市・交通):県庁所在地と県名が異なる県の数、LRT(ライトレールトランジット)などの現代の交通インフラも出題されます。
- 歴史(通史・文化史):明治時代の改革(廃藩置県・不平等条約)、米騒動、江戸時代の食文化・五街道、平安時代の文学(枕草子)、明治時代の啓蒙思想(学問のすゝめ)など、古代から近代まで幅広く出題されます。文化史・人物史の知識も問われます。
- 公民(憲法・国会・国際社会):日本国憲法の条文(生存権・第25条)、国会の権限、関税、国際連合の役割(平和維持活動・SDGs・ユニセフ)が出題されます。時事的な内容(2025年の日本最高気温記録など)と絡めた出題も見られます。
出題形式の傾向
選択問題(記号選択)が出題の中心ですが、漢字での語句記述(「廃藩置県」「関税」「文化的」など)も一定数出題されます。統計表・地図・写真・絵画・文学作品の引用など、多様な資料を読み取る問題が多く含まれます。資料を見ながら「どの県か」「どの工業か」を判断する問題では、複数の条件を組み合わせて絞り込む論理的思考が求められます。
この学校らしさ
「米の値上がり」「日本最高気温の更新」「宇都宮のLRT」「国連の新たな活動」など、直近の時事ニュースを題材にした出題が多いのが大きな特徴です。地理・歴史・公民の知識を単独で問うのではなく、現代の社会問題と結びつけて総合的に問う姿勢が一貫しています。また、写真・絵画・文学作品の引用を使った問題も複数出題されており、視覚的な資料から情報を読み取る練習が不可欠です。漢字での記述が求められる問題では、正確な漢字表記が得点に直結するため、重要語句は必ず漢字で書けるようにしておく必要があります。
教科横断的な傾向まとめ
| 教科 | 配点 | 試験時間 | 出題傾向の特徴 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 100点 | 50分 | 大問6題・計算〜応用まで段階的・立体図形・特殊算が頻出 |
| 理科 | 50点 | 社会と合計50分 | 大問4題・4分野均等・時事トピック・会話形式の考察問題 |
| 社会 | 50点 | 理科と合計50分 | 大問4題・時事連動型・資料読み取り・漢字記述あり |
理科・社会は2教科合計50分という制約があります。どちらを先に解くかは自由ですが、問題用紙の注意書きにも「自分の解きやすいものから答えなさい」と明記されています。得意な教科から取り組み、時間配分を意識した練習を積んでおくことが重要です。
教科別対策のポイント
🎯 要点: 日本大学第二中学校の2026年度入試(算数・理科・社会)は、基礎的な知識と応用力の両方が問われる構成です。 算数は計算力と図形・速さ・規則性の複合問題への対応が鍵となります。 理科・社会は幅広い分野から出題されるため、単元ごとの正確な知識と読解力を同時に鍛えることが合格への近道です。
算数
出題の特徴と全体像
算数の試験時間は50分、満点は解答用紙の得点欄から確認できます。大問は1から6まで6題構成で、計算問題から始まり、応用問題・図形・数の性質・立体図形へと発展していく構成です。円周率は3.14を使用し、分数は既約分数で答えること、比は最も簡単な整数の比で答えることが明記されています。定規・コンパスの使用は可能ですが、分度器は使用不可です。
重点単元①:計算力の徹底強化
大問1は5問の計算・穴埋め問題で構成されており、分数と小数の混合計算、逆算(□を求める問題)、独自の記号演算、数列の規則性といった多様な形式が出題されます。特に、分数・小数・帯分数が混在した式を正確に処理する力が求められます。
対策のポイント
- 分数と小数の変換(0.375 = 3/8 など)を瞬時に行えるよう、変換表を暗記してください。
- 計算の工夫(分配法則・まとめ算)を使いこなす練習を毎日10〜15分行いましょう。数字の組み合わせを見て「まとめられないか」と考える習慣が大切です。
- 記号演算の問題では、定義をていねいに読み、式に正確に当てはめることが最重要です。問題文の定義を見落とすとまったく解けなくなるため、問題文を2回読む習慣をつけてください。
- 数列の規則性は、分子・分母それぞれの変化パターンを別々に観察してください。今回のような分数の数列では「分子」「分母」「偶数番目・奇数番目」に分けて規則を探すと見つけやすくなります。
重点単元②:文章題(割合・速さ・年齢算)
大問2は5問の小問集合で、年齢算・割合(値上げ・値引き)・場合の数・角度・速さのグラフ読み取りが出題されています。
対策のポイント
- 年齢算は「何年後かを x として、全員の年齢を x で表す」という手順を固定してください。差が変わらないという性質を使いこなせるようにしましょう。
- 割合の文章題(定価・値上げ・値引き)は、「もとにする量」を1として線分図や表に整理する練習を繰り返してください。「2割値上げして1割引き」のような複合操作は、順番通りに掛け算で処理します。
- 場合の数は、条件を整理してから樹形図を書く習慣をつけてください。「Aはチョキを出さない」「Bはグーを出さない」のような制限条件がある問題では、まず出せる手の一覧を書き出すことが大切です。
- 速さのグラフ(ダイヤグラム)は、グラフの傾きが速さを表すことを理解し、交点の意味(追いつく・すれ違う)を正確に読み取る練習をしてください。
重点単元③:平面図形・円
大問3は円と正方形の組み合わせ図形で、面積と面積比が問われます。外側の円に正方形が内接し、その正方形に内側の円が接するという構成です。
対策のポイント
- 「円に内接する正方形」の対角線と半径の関係(対角線 = 直径)を確実に理解してください。
- 面積比の問題では、相似比・半径の比を先に求め、そこから面積比(比の2乗)を導く手順を身につけてください。
- 色のついた部分の面積は「大きい図形 − 小さい図形」で求める引き算の発想が基本です。複雑に見える図形も、分解・補助線で単純な形に変換する練習を積みましょう。
重点単元④:速さ・往復・ダイヤグラム
大問4はトラックを走る2人の速さと距離の問題で、往復・休憩・合計距離の計算が問われます。
対策のポイント
- 「同時に出発して同時に戻る」という条件から速さを逆算する手順を練習してください。
- 休憩時間が含まれる往復問題では、「走った時間」と「休憩時間」を分けて管理する表を作る習慣をつけましょう。
- 合計距離が指定された値になるタイミングを求める問題は、それぞれの速さで時間ごとの距離を整理し、どの区間で条件を満たすかを絞り込む方法が有効です。
重点単元⑤:数の性質・余りの問題
大問5は「x ÷ y = 7 あまり 5」という割り算の式から、条件を満たす整数の組を求める問題です。
対策のポイント
- 余りの問題では「余り < 割る数」という大原則を最初に確認してください。これにより y の最小値が決まります。
- 「100より大きく200より小さい x」のような範囲指定は、x = 7y + 5 という式に y = 6, 7, 8, … を代入して範囲内のものを数え上げる方法が確実です。
- 「x × 3 を y で割ったときの余り」は、x = 7y + 5 を利用して x × 3 = 21y + 15 と変形し、y で割ったときの余りを求める方針で進めてください。
重点単元⑥:立体図形・体積・表面積
大問6は円柱を舞台に、動点P(円周上を移動)と動点Q(高さ方向を移動)によって変化する立体の体積・表面積を求める問題です。扇形を底面とする立体(円すいの一部)を扱います。
対策のポイント
- 扇形の面積 = 半径 × 半径 × 円周率 × (中心角/360) の公式を確実に使えるようにしてください。
- 円すいの体積 = 底面積 × 高さ ÷ 3 の公式は問題文に明記されていますが、「扇形を底面とする立体」への応用(扇形の面積 × 高さ ÷ 3)ができるよう練習してください。
- 表面積は「底面(扇形)+ 側面(曲面)+ 2つの三角形面」に分解して考えます。動点の位置によって各面の形が変わるため、図を描いて確認する習慣が重要です。
- 時間・角度・距離の関係を整理する表を作り、「何分後にどの位置か」を先に確定させてから計算に入るようにしてください。
理科
出題の特徴と全体像
理科は社会と合わせて50分、満点50点の試験です。大問は1から4まで4題構成で、水溶液・生物(植物の分類)・物理(力学・運動)・地学(天体)の各分野から均等に出題されています。選択肢問題・語句記述・計算問題がバランスよく混在しており、幅広い知識と思考力が求められます。
重点単元①:水溶液の性質
大問1では、7種類の水溶液(ホウ酸水・食塩水・塩酸・さとう水・重そう水・石灰水・アンモニア水)をリトマス紙・二酸化炭素・においの有無・電気伝導性の4つの指標で識別する問題が出題されています。
対策のポイント
- 7種類の水溶液について、酸性・中性・アルカリ性の区別、においの有無、電気を通すかどうか(電解質か非電解質か)を表にまとめて暗記してください。特に「においがある水溶液」(塩酸・アンモニア水)と「電気を通さない水溶液」(さとう水・ホウ酸水)は確実に覚えましょう。
- 中和計算は「D mL と E mL がちょうど中和する」という比の関係を使います。複数の水溶液を混ぜた後に中和させる問題では、「まだ残っているどちらかの水溶液の量」を計算してから中和に必要な量を求める手順を練習してください。
- 食塩の結晶の形(立方体)など、蒸発後に生じる固体の形も出題されています。主要な物質の結晶形(食塩・ミョウバン・ホウ酸)のスケッチを確認しておきましょう。
重点単元②:植物の分類(被子植物)
大問2は会話文形式で、被子植物の分類(双子葉類・単子葉類)と食材の植物部位が問われます。
対策のポイント
- 被子植物・裸子植物の定義(胚珠が子房に包まれているかどうか)を正確に言えるようにしてください。
- 単子葉類の特徴(子葉1枚・平行脈・ひげ根)と双子葉類の特徴(子葉2枚・網状脈・主根と側根)を、具体的な植物名とセットで覚えてください。イネ・トウモロコシが単子葉類、トマト・ブロッコリー・ゴボウ・ウメが双子葉類です。
- 「食べている部分が植物のどの部位か」という問題は頻出です。種子(イネ=お米)・つぼみ(ブロッコリー)・根(ゴボウ)・果実(トマト・ウメ)・葉(ワカメは植物ではなく藻類)など、食材ごとの部位を整理して覚えましょう。
- ワカメは植物ではなく藻類(海藻)であることも確認しておいてください。
重点単元③:力学・運動(斜面・衝突・放物運動)
大問3は斜面を使った運動の実験で、表の数値の読み取り・計算・比例関係の理解、木片への衝突実験、机からの飛び出し(放物運動)が問われます。
対策のポイント
- 斜面の高さと速さの関係(高さが4倍になると速さは2倍)、速さと時間の関係(速さが2倍になると同じ距離を進む時間は半分)を理解してください。表の数値から比例・反比例のパターンを読み取る練習を積みましょう。
- 「木片が動くきょりに関係のないもの」を選ぶ問題は、「おもりの運動エネルギーは何によって決まるか」という視点で考えてください。高さ(位置エネルギー)・重さは関係しますが、木片の重さはおもりの速さには影響しません。
- 水平投射(机から飛び出す運動)では、「水平方向の速さは変わらない」「落下時間は飛び出す速さに関係しない(高さだけで決まる)」という2つの原則を確実に理解してください。飛び出す速さが2倍になると、落下時間は変わらず、水平方向の飛距離は2倍になります。
重点単元④:天体(太陽系・月食・宇宙天気)
大問4は太陽系の惑星データの読み取り・金星の観測・火星の色の理由・月食のしくみ・太陽フレアなど、天体分野の幅広い知識が問われます。
対策のポイント
- 惑星の公転周期・自転周期・太陽からの距離の関係を表で整理してください。「太陽から遠いほど公転周期が長くなる」という傾向は正しいですが、自転周期は必ずしも単調増加ではないことを確認しておきましょう。
- 金星は「内惑星」(地球より内側を公転)であるため、真夜中には見えず、明け方か夕方の空にしか見えません。また、太陽光を反射して輝くため自ら光っているわけではなく、満ち欠けと見かけの大きさの変化があります。
- 月食(特に皆既月食)は「太陽・地球・月」の順に一直線に並んだときに起こります。月が地球の影に入る現象です。日食(「太陽・月・地球」の順)と混同しないよう、図を描いて覚えてください。
- 「衛星」(えいせい)という語句はひらがな2文字で「えい」と書く問題として出題されています。月は地球の衛星です。
- 太陽フレア(太陽表面の爆発現象)は近年の時事的な話題とも結びついており、「フレア」というカタカナ語を正確に書けるようにしておいてください。
社会
出題の特徴と全体像
社会は理科と合わせて50分、満点50点の試験です。大問は1から4まで4題構成で、地理・歴史・公民が複合的に出題されます。大問1は「米の値上がり」というテーマで地理・歴史・公民を横断する長文読解形式、大問2は地域の歴史と地理(栃木県・一宮)、大問3は歴史的資料の読み取り、大問4は国際社会(国際連合・SDGs)という構成です。時事問題も積極的に取り入れられています。
重点単元①:地理(農業・工業・気候・地図)
対策のポイント
- 各都道府県の主要農産物・工業の特徴を地図と結びつけて覚えてください。富山県の米の産出割合が高いこと、愛知県の野菜・工業製品の特徴など、データを読み取る問題が出題されています。
- 農業産出額の割合表から県を特定する問題では、「米の割合が極端に高い=稲作が盛んな県(富山・新潟など)」「野菜の割合が高い=近郊農業や施設園芸が盛んな県」という視点で絞り込む練習をしてください。
- 工業の立地(石油化学工業・製紙工業・自動車工業)は、地図上の分布パターンを覚えてください。石油化学工業は臨海部の工業地帯に集中、製紙工業は水資源が豊富な地域(静岡・愛媛など)、自動車工業は内陸部も含む広域分布という特徴があります。
- 気候のデータ(降水量・気温・日照時間)から都市を特定する問題は、「太平洋側・日本海側・内陸・南西諸島」の気候の特徴を数値のイメージとともに覚えておくと対応できます。
重点単元②:歴史(明治時代・近現代・文化史)
対策のポイント
- 明治時代の主要な改革(廃藩置県・学制公布・地租改正など)の年代と内容を正確に覚えてください。廃藩置県は1871年、学制公布は1872年です。
- ノルマントン号事件(1886年)と治外法権(領事裁判権)の関係を理解してください。「日本が治外法権を認めていたため、日本で起きた外国人との問題に外国人に有利な判決が下された」という内容です。
- 米騒動(1918年)は第一次世界大戦中に起きた出来事です。富山県の漁師の妻たちの行動がきっかけという背景も確認しておきましょう。
- 歴史的資料(文学作品・絵画)の読み取り問題では、資料Aの「枕草子」(清少納言・平安時代・日本風の国風文化)、資料Cの「学問のすゝめ」(福沢諭吉・明治時代)のような代表的な作品と著者・時代の組み合わせを確実に覚えてください。
- 食生活の変化を年代順に並べる問題では、「奈良・平安時代→江戸時代→明治時代→戦時中」という大きな流れを把握してください。
重点単元③:公民(憲法・国会・国際社会)
対策のポイント
- 日本国憲法第25条(生存権)の条文「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は、穴埋め形式で出題されています。「文化的」という2文字を正確に書けるよう練習してください。
- 国会の権限(立法・予算議決・憲法改正の発議)と、最高裁判所長官の「指名」は内閣(首相)の権限であることを区別してください。「国会は最高裁判所の長官を指名する」は誤りです。
- 国際連合の加盟国数(193か国)、設立年(1945年)、設立時の加盟国数(51か国)を覚えてください。
- 平和維持活動(PKO)の具体的な内容(選挙監視・地雷除去・インフラ補修)と、「武力攻撃を行う」ことはPKOの活動ではないことを確認しておきましょう。
- SDGsは「すべて適当」という選択肢も含む問題形式で出題されています。17の目標の大まかな内容(貧困・水・エネルギー・平和など)を把握しておいてください。
- 関税(海外からの輸入品に課す税金)という語句は漢字で書けるようにしてください。
重点単元④:時事問題への対応
2026年度入試では、2025年8月に記録された日本最高気温(41.8度)の記録地点、2025年6月に開始された宇宙天気イベント通報(SAFIR)、国連の加盟国数など、直近の時事的な内容が複数出題されています。
対策のポイント
- 入試直前の11〜12月にかけて、ニュースや時事問題集で「記録・制度の変更・新しい取り組み」に関するトピックを確認してください。
- 地理・歴史・公民の基礎知識と時事問題を結びつける練習(例:「食料問題 → 生存権 → 憲法第25条」)が、この学校の出題形式に最も効果的な対策です。
- 統計データ(農業産出額・工業出荷額など)は最新版の資料集(『データでみる県勢』等)で確認する習慣をつけてください。
合格に向けた学習計画
🎯 要点: 日本大学第二中学校の算数・理科・社会は、基礎知識の正確な定着と、複合的な思考力の両方が問われます。 試験時間は算数が50分・理科と社会は合わせて50分という構成で、時間配分の練習が合否を左右します。 受験本番(2月1日)から逆算し、12ヶ月前から計画的に学習を積み上げることが合格への最短ルートです。
試験の全体像を把握する
まず、日本大学第二中学校の入試の構造を頭に入れておきましょう。
- 算数:試験時間50分・満点50点・大問6題構成
- 理科・社会:2科目合わせて試験時間50分・各満点50点・各大問4題構成
特に注意が必要なのは、理科と社会が合計50分という点です。どちらから解いてもよいとされていますが、自分の得意・不得意を踏まえた時間配分の戦略が必要です。問題用紙には「自分の解きやすいものから答えなさい」と明記されており、解く順序の柔軟性を活かすことが大切です。
早期(受験12〜6ヶ月前):基礎固めと苦手単元の洗い出し
この時期の目標は、各教科の土台をしっかり作ることです。焦って応用問題に手を出すより、基礎知識を正確に身につけることを最優先にしてください。
算数(週あたり5〜6時間)
算数は大問6題構成で、計算・文章題・図形・規則性・割り算の性質・立体図形と幅広い分野が出題されます。この時期は以下の単元を丁寧に固めましょう。
- 計算力の強化:分数・小数の四則計算を毎日10〜15分練習します。計算ミスは得点に直結するため、スピードより正確さを優先してください。
- 割合・比:文章題で頻繁に登場します。「2割値上げして1割引き」のような複合的な割合の問題も出題されるため、割合の意味を言葉で説明できるレベルまで理解を深めましょう。
- 図形の基礎:円・おうぎ形・正方形の面積計算、角度の求め方を確実に習得します。円周率は3.14を使う問題が出題されます。
- 規則性:数列の規則を見つける問題が出題されます。等差数列・分数の数列など、パターンを見抜く練習を積みましょう。
理科(週あたり3〜4時間)
理科は水溶液・植物・物理(力学・運動)・天体の4分野から出題されます。
- 水溶液の性質:酸性・中性・アルカリ性の判別、中和計算の基礎を固めます。リトマス紙の変化・においの有無・電気の通し方など、複数の条件を組み合わせて物質を特定する問題が出題されます。
- 植物の分類:被子植物・単子葉類・双子葉類の特徴(子葉の数・葉脈・根のつくり)を表にまとめて暗記しましょう。食材と植物の部位を結びつける出題もあります。
- 天体:太陽系の惑星の特徴、月食のしくみ、金星の見え方など、基本的な天文知識を整理してください。
社会(週あたり3〜4時間)
社会は地理・歴史・公民の3分野が大問ごとに分かれて出題されます。
- 地理:各都道府県の農業・工業の特徴、気候の違いを地図と結びつけて覚えます。降水量・気温・日照時間のデータから都市を特定する問題が出題されます。
- 歴史:明治時代以降の近現代史を中心に、出来事の順序と背景を整理します。年表を使って時代の流れを把握しましょう。
- 公民:日本国憲法の条文(生存権など)、国会・内閣・裁判所の役割、国際連合の活動内容を正確に覚えます。
中期(受験6〜3ヶ月前):過去問演習の開始と弱点補強
基礎が固まったら、過去問演習を始めます。この時期の目標は、本校の出題形式に慣れることと弱点を発見して補強することです。
過去問演習の進め方
- 週1回、本番と同じ時間設定で過去問を解きます。理科・社会は合わせて50分、算数は50分で実施してください。
- 解いた後は必ず解き直しを行い、なぜ間違えたかを言語化します。「計算ミス」「知識不足」「問題の読み違い」のどれかを特定することが重要です。
- 間違えた問題は、翌週に再度解いて定着を確認します。
算数の重点強化(週あたり6〜7時間)
- 速さ・距離・時間の複合問題:グラフを読み取りながら速さを求める問題が出題されます。グラフの傾きと速さの関係を視覚的に理解しましょう。
- 立体図形:円柱・円すいを組み合わせた立体の体積・表面積の計算が出題されます。展開図を書く練習も有効です。
- 整数の性質:割り算のあまりに関する問題が出題されます。条件を整理して場合の数を数える練習をしましょう。
- 場合の数:じゃんけんの手の組み合わせのように、条件付きで場合の数を数える問題が出題されます。樹形図を使って漏れなく数える習慣をつけましょう。
理科の重点強化(週あたり4時間)
- 中和計算:水溶液の体積と中和の関係を使った計算問題が出題されます。比を使って解く方法を身につけてください。
- 物理(運動・力学):斜面を使ったおもりの運動、木片が動く距離に関係する条件の判断など、実験結果を表から読み取る問題が出題されます。表の空欄を埋める計算も練習しましょう。
- 天体の知識整理:惑星の公転周期・自転周期・太陽からの距離などのデータを表から読み取り、正しい記述を選ぶ問題が出題されます。データの大小関係を比較する練習をしてください。
社会の重点強化(週あたり4時間)
- 資料読解:農業産出額の割合・工業の立地・気候データなど、表やグラフから都道府県や工業の種類を特定する問題が頻出です。データを見て「なぜそうなるか」を説明できるようにしましょう。
- 歴史の流れ:出来事を年代順に並べ替える問題が出題されます。日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・第二次世界大戦の順序と、その間に起きた出来事(米騒動など)を整理してください。
- 公民の正確な知識:国会の役割(立法・予算議決・憲法改正発議など)、最高裁判所長官の指名権(内閣)など、混同しやすい知識を正確に区別して覚えます。
直前期(受験3ヶ月前〜本番):実戦演習と仕上げ
時間配分の最終調整(週2〜3回の模擬演習)
理科・社会の合計50分という制約の中で、自分の解く順序と時間配分を確定させます。目安として、理科に20〜25分・社会に25〜30分(または逆)を割り当て、残り5分で見直しを行う流れを練習してください。
算数は50分で大問6題を解きます。大問1の計算問題(5問)を10分以内に終え、残り40分で大問2〜6に取り組む配分が基本です。難問に時間をかけすぎず、解ける問題を確実に得点する意識を持ちましょう。
知識の最終確認(毎日15〜20分)
- 理科:水溶液の性質一覧・植物の分類表・惑星データの確認
- 社会:都道府県の農業・工業の特徴・歴史年表・憲法条文の重要箇所
体調管理
2月1日の本番に向けて、1月中旬からは就寝・起床時間を本番と同じリズムに固定します。試験は午前中に実施されるため、午前中に頭が最もよく働く状態を作ることが重要です。新しい問題集に手を出すのは1月上旬までにとどめ、それ以降はこれまでに解いた問題の復習に専念してください。
学習時間の週間目安(直前期)
| 教科 | 週あたりの目安時間 | 主な取り組み内容 |
|---|---|---|
| 算数 | 7〜8時間 | 過去問演習・図形と立体の復習・計算練習 |
| 理科 | 4〜5時間 | 実験問題の読み取り・知識の最終確認 |
| 社会 | 4〜5時間 | 資料読解・歴史年表・公民の正確な知識確認 |
基礎を丁寧に積み上げ、過去問で形式に慣れ、直前期に実戦力を磨く——この3段階のサイクルを着実に実行することが、日本大学第二中学校合格への確かな道筋です。
塾講師から受験生へ
🎯 要点: 日本大学第二中学校の入試は、算数・理科・社会のいずれも「知識をそのまま答える」だけでは太刀打ちできない構成です。 問題の意図を読み取り、手を動かして考える力が問われます。 今からその力を積み上げることが、合格への最短ルートです。
私はこの学校の入試問題を長年見てきましたが、日大二中の問題が受験生に求めていることは一貫しています。それは「知っている知識を、その場で使いこなす力」です。
たとえば算数では、計算問題から図形・割合・速さ・数の性質まで、幅広いテーマが大問6題の中にバランスよく並んでいます。単純な計算力だけでなく、条件を整理して筋道を立てる力が必要です。問題文をていねいに読み、何を求めているのかを正確につかむ練習を、今日から意識してください。
理科は、水よう液の性質・植物の分類・物体の運動・天体と、小学理科の主要な分野がまんべんなく出題されます。「なんとなく覚えている」では対応できません。たとえば植物の分類では、被子植物・双子葉類・単子葉類の特徴を、葉脈・根・子葉の数まで正確に整理しておく必要があります。また、物体の運動に関する大問では、表に示されたデータを読み取って規則性を見つけ、計算で答えを導く力が試されます。これは「理科の知識」と「算数の計算力」の両方を同時に使う問題です。こうした複合的な問いに慣れておくことが、他の受験生と差をつけるポイントになります。
社会は、地理・歴史・公民の三分野が一つのテーマを軸に融合して出題される点が特徴的です。「米の値上がり」という現代の話題から、農業地理・歴史上の米騒動・憲法の生存権・国会の役割まで、縦横無尽に問いが展開されます。知識が「点」でバラバラに入っているだけでは太刀打ちできません。「なぜそうなったのか」「今の社会とどうつながるのか」という視点で学んできた受験生が、ここで大きく差をつけます。
理科・社会の試験時間は合わせて50分、算数は50分です。時間配分の感覚も本番までに身につけておかなければなりません。特に理科・社会は2教科で50分という制約の中で、自分が得意な分野から手をつける判断力も問われます。問題文には「自分の解きやすいものから答えなさい」と明記されています。この言葉を素直に受け取ってください。全問を順番通りに解こうとして時間を失うのは、もったいないミスです。
楽な受験勉強など存在しません。でも、正しい方向で努力を積み重ねれば、必ず力はついてきます。今日解いた一問が、本番の一点につながります。焦らず、しかし手を止めずに、毎日前に進んでください。
保護者の皆さまへ
🎯 要点: 日本大学第二中学校の入試(算数・理科・社会)は、基礎知識の確実な定着と、複数の知識を組み合わせて考える力の両方が問われます。 家庭でのサポートは「正解を教える」より「考えるプロセスを一緒に確認する」姿勢が効果的です。 過去問演習は時間配分の感覚を養う場として活用し、点数の高低よりも「どこでつまずいたか」の分析を優先してください。
日本大学第二中学校の入試、保護者として知っておきたいこと
2027年度入試(令和9年度)に向けて準備を進めるにあたり、まずこの学校の入試の構造を正確に把握しておくことが大切です。
算数は試験時間50分・満点100点で、大問6題構成です。計算問題から始まり、文章題・図形・規則性・立体図形の応用まで幅広く出題されます。理科と社会は合わせて50分・各50点という形式で、2科目を合計1時間以内に解き切る必要があります。
この「理科・社会で50分を共有する」という形式は、お子さんにとって時間管理の難しさを生む要因になります。どちらの科目を先に解くかは自由とされていますが、得意・不得意に応じた戦略を事前に決めておくことが重要です。塾での指導と並行して、ご家庭でもこの点を意識した声かけをしていただけると、本番での焦りを減らすことができます。
各教科の特徴と、保護者が把握しておくべきポイント
算数については、基本的な計算力に加え、速さ・割合・図形・整数の性質など多様な単元が出題されます。特に立体図形の問題では、動く点と立体の体積・表面積を組み合わせた複合問題が出題されており、単に公式を覚えるだけでなく、状況を正確にイメージして式を立てる力が求められます。
お子さんが「解き方はわかるのに答えが合わない」という状況に陥りやすい場合、計算ミスではなく「問題の条件を読み飛ばしている」ケースが少なくありません。ご家庭では「どこで間違えたの?」と結果を問うより、「どう考えたか、順番に話してみて」と過程を言語化させる習慣をつけると、自己修正力が育ちます。
理科については、水溶液・植物の分類・力学・天体という4分野から各1題ずつ出題されており、バランスよく全分野を仕上げる必要があります。単純な暗記問題だけでなく、表やデータを読み取って考察する問題、計算を伴う問題も含まれています。「理科は暗記科目」という思い込みを持っているお子さんには、早めにその認識を修正するよう働きかけてください。
社会については、地理・歴史・公民の各分野が大問ごとに出題されます。2026年度の問題では、米の値上がりという時事的なテーマを軸に、農業・歴史・憲法・国際社会まで横断的に問われました。単に教科書の内容を覚えるだけでなく、「なぜそうなったのか」「それは現代とどうつながるか」という視点で学習を進めることが、得点力の向上につながります。日頃からニュースや社会の出来事に関心を持てる環境を整えることも、有効なサポートです。
家庭でのサポート:過干渉でも放任でもない「伴走」の姿勢
受験期の保護者の役割は、指導者ではなく「環境を整える人」です。お子さんが集中して学習できる時間帯・場所・体調管理を整えることが、保護者にできる最も重要なサポートです。
学習内容への過度な介入は、お子さんの自己効力感(「自分でできる」という感覚)を損ないます。特に算数の難問や理科の計算問題で行き詰まっているとき、すぐに解法を教えてしまうと、試験本番での「自力で考える粘り強さ」が育ちません。「ここまでは合ってるね。次はどうすればいいと思う?」という問いかけで、考えるきっかけを与える程度にとどめることをお勧めします。
一方で、「任せているから何も言わない」という完全な放任も、受験期の小学生には不安を与えます。学習の進捗を定期的に確認し、「今週は理科の天体をやったんだね」「社会の歴史はどのあたりまで進んだ?」という会話を日常的に持つことで、お子さんは「見守られている」という安心感を得られます。
過去問演習の家庭での活用法
過去問は「答え合わせをして点数を出す」だけでは、その価値の半分しか活用できていません。特に理科・社会の50分共有という形式を体験するためにも、本番と同じ条件で一度通し演習をすることを強くお勧めします。
演習後は以下の3点を確認してください。
- 時間配分は適切だったか:理科と社会のどちらに何分使ったか。時間が足りなかった場合、どの問題に時間をかけすぎたか。
- 解けなかった問題の原因は何か:知識が不足していたのか、問題文の読み取りが不十分だったのか、計算ミスだったのかを分類する。
- 解けた問題を確実に得点できているか:「なんとなく合っていた」問題は、次回も正解できるとは限りません。根拠を説明できるかどうかを確認してください。
点数が低かったとしても、それを責める必要はありません。過去問演習の目的は「弱点の発見」です。点数よりも「次に何を強化するか」という具体的なアクションにつなげることが大切です。
直前期のメンタルケアについて
入試直前の数週間は、お子さんの精神的な負荷が最も高まる時期です。この時期に保護者が「もっとやらなきゃ」「時間が足りない」という焦りをお子さんに伝えてしまうと、プレッシャーが増幅します。
保護者自身が落ち着いた態度でいることが、お子さんの安定につながります。食事・睡眠・適度な休息を確保し、「今日もよく頑張ったね」という事実ベースの声かけを続けてください。結果への期待を口にするより、「今日の勉強でどんなことがわかった?」という問いかけのほうが、お子さんの自信を育てます。
日本大学第二中学校の入試は、基礎をしっかり固めた上で複合的な問題に対応できる力を問う試験です。その力は一夜漬けでは身につきません。毎日の積み重ねを支える家庭環境こそが、合否を分ける最大の要因のひとつです。
来年度入試の予想
🎯 要点: 2026年度入試の出題構造を踏まえると、2027年度も算数・理科・社会それぞれで同様の大問数・出題形式が維持される可能性が高い。 各教科とも「知識の正確な定着」と「資料・データを読み解く力」の両方が問われる傾向が続くと見られる。 ただし、あくまで予想であり、実際の出題と異なる可能性があります。幅広い対策が不可欠です。
算数
2026年度の算数は試験時間50分・大問6題構成で、計算問題から始まり、文章題・図形・整数の性質・立体図形の複合問題まで幅広い分野が網羅されていました。来年度も同様の大問数・試験時間が続くと考えられます。
出題分野の予想として、以下の単元は引き続き重点的に問われる可能性が高いです。
- 計算の工夫:分数・小数の混合計算や、工夫して解く乗法の計算は毎年定番です。計算ミスをなくすための反復練習が欠かせません。
- 平面図形・立体図形:円・おうぎ形・正方形を組み合わせた面積計算、円柱・円すいを含む立体の体積・表面積は頻出分野です。特に複合図形では、補助線の引き方や分割の発想が得点の分かれ目になります。
- 速さ・旅人算:グラフを読み取りながら速さや距離を求める問題は、今後も出題が予想されます。グラフの読み取り訓練を積んでおきましょう。
- 整数の性質・割り算のあまり:条件を整理して場合の数を数え上げる問題は、丁寧な処理力が試されます。
- 動点・回転体:点が動く立体の体積・表面積を求める問題は難度が高く、時間配分の練習も重要です。
難易度は「基礎〜標準レベルの問題で確実に得点し、後半の応用問題で差をつける」構成が維持されると見られます。序盤の計算問題と文章題で取りこぼしのない実力をつけることが最優先です。
理科
2026年度の理科は社会と合わせて50分・大問4題構成で、水溶液・植物・力学(斜面・落下)・天体という4分野から1題ずつ出題されました。来年度も「化学・生物・物理・地学」の4分野からバランスよく出題される形式が続くと予想されます。
- 化学分野:水溶液の性質(酸性・アルカリ性・中性の判別、中和計算)は頻出です。リトマス紙・BTB溶液・指示薬の反応を正確に覚えておきましょう。
- 生物分野:植物の分類(被子植物・双子葉類・単子葉類の特徴)、食物連鎖、人体のしくみなどが出題されやすいです。身近な食材と植物の部位を結びつけるような「生活密着型」の出題も続く可能性があります。
- 物理分野:斜面・ふりこ・てこ・浮力など、表やグラフを使った数値処理を伴う問題が出やすいです。規則性を読み取って計算する練習を積んでおきましょう。
- 地学分野:天体(月・惑星・星座)は毎年のように出題されます。2026年度では惑星データの表読み取りや月食の仕組みが問われており、時事的な天文現象と絡めた出題にも注意が必要です。
選択肢問題が多い一方、語句記入・計算問題も含まれます。用語を正確に漢字で書けるよう、記述対策も怠らないようにしてください。
社会
2026年度の社会は理科と合わせて50分・大問4題構成で、地理・歴史・公民が有機的に組み合わさったテーマ型出題が特徴的でした。来年度も時事的なテーマを軸に、地理・歴史・公民を横断する出題が続くと予想されます。
- 地理:地形・気候・農業・工業の分布を統計表やグラフから読み取る問題は引き続き頻出です。各都道府県の特産品・産業の特徴を整理しておきましょう。
- 歴史:明治時代以降の近現代史は毎年問われる重要分野です。史料・絵画・写真を読み解く問題にも対応できるよう、視覚的な資料への慣れが必要です。
- 公民:憲法の条文・国会・国際連合(SDGs・PKOなど)は定番テーマです。時事ニュースと教科書知識を結びつける習慣をつけておきましょう。
総合的な対策として
来年度入試に向けては、特定の単元に偏った対策ではなく、各教科の全分野を満遍なく仕上げることが重要です。本予想はあくまで2026年度の出題傾向を参考にした見通しであり、実際の出題内容・形式・難易度は異なる可能性があります。過去問演習を通じて時間配分と問題の取捨選択の感覚を磨きながら、基礎知識の定着を最優先に進めてください。
よくある質問
- Q1. 日本大学第二中学校の入試科目と試験時間を教えてください。
- 2026年度第1回入試(2月1日実施)では、算数が単独で50分、理科と社会が合わせて50分という構成です。算数の満点は解答用紙の記載から100点、理科・社会はそれぞれ50点です。理科と社会はどちらから先に解いてもかまわないと問題用紙に明記されており、自分が得意な科目から取り組む戦略が有効です。
- Q2. 算数はどのような問題構成ですか?対策のポイントを教えてください。
- 算数は大問6題構成で、試験時間は50分です。計算・基本問題から始まり、文章題、平面図形・立体図形、速さ・旅人算、整数の性質、立体の体積・表面積まで幅広い分野が出題されます。円周率は3.14を使用する問題が含まれ、分数・小数の混合計算や比の処理も求められます。立体図形では円柱・円すいを組み合わせた応用問題が出題されており、体積と表面積の両方を正確に求める練習が必要です。問題の順序にこだわらず解きやすいものから着手するよう指示があるため、本番では問題全体を見渡して時間配分を決める習慣をつけておきましょう。
- Q3. 理科はどのような分野が出題されますか?
- 理科は大問4題構成で、理科・社会合わせて50分の試験時間内に解きます。2026年度は水溶液の性質(化学)、植物の分類(生物)、力学・物体の運動(物理)、天体(地学)という4分野から1題ずつ出題されており、化学・生物・物理・地学がバランスよく網羅されています。水溶液では中和計算、植物では被子植物の分類知識、力学では斜面と落下運動の数値計算、天体では太陽系の惑星データの読み取りが問われています。表やグラフを読み取って計算する問題が含まれるため、データを素早く処理する練習が効果的です。
- Q4. 社会はどのような内容が出題されますか?
- 社会は大問4題構成で、地理・歴史・公民が複合的に出題されます。2026年度は米の生産と食料問題を題材にした地理・歴史・公民の融合問題、関東地方の地理と歴史、歴史的文化資料の読み取り、国際連合と国際社会という構成でした。時事的なテーマ(2025年の猛暑・最高気温記録、宇宙天気警報など)と教科書内容を結びつける問題が見られるため、日頃からニュースに関心を持つことが得点につながります。地図・写真・統計表を読み取る問題が複数出題されており、資料を見慣れておくことが重要です。
- Q5. 過去問はいつ頃から取り組むのが効果的ですか?
- 各分野の基礎学習がひと通り終わる小学6年生の夏以降が、過去問演習を本格化させる目安です。算数は大問6題・50分という時間配分の感覚をつかむために、実際に時間を計って解く練習を繰り返してください。理科・社会は合計50分という制約があるため、2科目をセットで解く練習が不可欠です。どちらの科目を先に解くかを自分なりに決め、その順番を本番まで固定しておくと、試験当日に迷わず取り組めます。
- Q6. 保護者はどのようにサポートすればよいですか?
- 算数では分数・小数・比の計算ミスが失点につながりやすいため、家庭での丸つけ後に「どこで間違えたか」を一緒に確認する習慣が効果的です。理科・社会は時事ニュースと教科書知識を結びつける問題が出るため、食料問題・宇宙・国際情勢などのニュースを話題にする機会を日常的につくることが学習の定着を助けます。試験当日は理科・社会が1枚の解答用紙にまとまっており、受験番号・氏名の記入欄が科目ごとに分かれているため、記入漏れがないよう事前に確認する声かけをしておくと安心です。